愛知県春日井市は、名古屋市の北東部に隣接するベッドタウンとして、とても暮らしやすい環境整備が進められている自治体です。名古屋市という大都会へのアクセスの良さや、春日井市自体の住みやすさから移住希望者に人気で、単身者からファミリー層まで幅広く支持されています。
今回は、春日井市が移住先として人気の理由やおすすめエリア、情報収集に便利なサイトや移住の際に利用できるお得な補助金などを紹介します!また、春日井市移住のデメリットも事前に紹介し、移住を検討されている方が最初に必要な情報を凝縮してお届けする必見の内容です!
名古屋に近く暮らしが整備された愛知県春日井市への移住を、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?
春日井市が移住先として人気の理由6選
最初に、春日井市が移住先として人気の理由を3つ紹介します。これらを知れば、なぜ多くの方が春日井市への移住を希望されるのかがよくわかるため、ぜひご覧ください!
名古屋駅までJRで最短17分でアクセス可能
移住といえば、自然あふれる田舎でのんびり過ごすというイメージをよく持ちますが、最近は田舎ではなく地方都市やその近郊へ移住される方も多くなっております。その際に重要視されるのが生活利便性と都会へのアクセスの良さです。
春日井市は名古屋市北東部(北区・守山区)に隣接しているため非常に距離が近く、JRを利用すれば勝川駅~名古屋駅間を最短17分でアクセスできるのが大きな強みといえます。名古屋市内で仕事をしても通勤時間に余裕があり、プライベートでの買い物やイベントへの参加も非常に便利な距離感です。
子育て支援が充実
春日井市は子育て支援に力を入れていることで有名です。「子はかすがい、子育ては春日井」を宣言し、”子育て支援のさらなる充実”と”ママ自身の活動やリフレッシュを応援する体制づくり”を市全体が進めることで、安心して出産・子育てができます。
公立保育所は市内に29箇所あり、待機児童はもちろんゼロです。それ以外にも「パパママ教室」といった、出産に向けての心と身体や赤ちゃんのお世話について学べるセミナーなど、多岐にわたる支援が充実しております。「春日井ハッピーマムズ」では子育てに関するイベント情報やコラム等を発信し、「子育て家庭訪問支援事業」では、育児に不安があるママや日中に独りぼっちで育児しているママの元に、先輩ママが訪問などする事業を展開。一般的な自治体より圧倒的に手厚い子育て支援が春日井市の強みです。
これら以外にも、令和5年4月1日から制度が拡大される、18歳年度末までの通院・入院費用の全額補助や、40箇所以上ある放課後児童クラブなど、まさに「子はかすがい、子育ては春日井」の通り、子育て支援に力を入れていることが移住先として人気の理由といえます。
公園が多く自然を満喫できる
春日井市は都市公園の数が286と、愛知県内ではトップクラスを誇ります。子どもの遊び場としてだけでなく、さまざまな年代の方たちの憩いの場としてのんびりと過ごすことが可能です。
「落合公園」は約24.5haの広大な敷地に噴水や芝生広場、釣り池などがあり、桜の名所として有名で日本の都市公園100選に選ばれるなど、春日井市を代表する総合公園として多くの人を癒してくれます。
また、国指定の史跡である3つの古墳に囲まれた歴史公園として有名な「二子山公園」や、陸上競技場・テニスコート・フィットネススタジオなどを擁する「朝宮公園」など、個性の違う公園がたくさんあるため、普段の休日をのんびり過ごすには最適です。
これらの公園は自然も多く、日常生活のなかでもふらっと立ち寄れる距離にあるため、普段から多くの方が自然を満喫できる憩いの場として利用されています。買い物や遊びは名古屋へ、日常の癒しは近所の公園で。このような生活を気軽に送れることが、移住先として春日井市が人気である理由といえるでしょう。
春日井カントリークラブがありゴルフを楽しむことができる
市内には1964年に開場された、歴史ある春日井カントリークラブがあります。なだらかな丘陵コースですがフラットに造成されているため、初心者から上級者まで楽しめます。また、日本のプロゴルフメジャー大会のひとつである「日本オープンゴルフ選手権競技大会」などの会場にもなっているので、プロの試合を間近でみられるのが嬉しいですよね。施設内にはレストランや練習場があるほか、ゴルフショップが併設されているので、ウェアやゴルフ用品を購入できます。
桃やぶどうの名産地で直売所が点在している
小牧市から春日井市には丘陵地が広がっており、日当たりや水はけがよいことから、桃やぶどうの生産が盛んです。中でも「しのおか桃」は一口食べると果汁が溢れ出し、豊かな香りが口に広がることから、逸品としても知られています。市内にはそんな桃やぶどうの直売所が多く設置されているので、フレッシュな状態で購入できるのが嬉しいですよね。都市部に住んでいるとなかなか味わえないので、移住後はぜひそのみずみずしさを味わってみましょう。
県営名古屋空港まで約15〜20分でアクセス可能
愛知県春日井郡にある県営名古屋空港は、北は北海道や青森、南は福岡や熊本までの発着便がある空港で、春日井市からは車で約15〜20分でアクセス可能です。地方都市への発着便があると行き先の選択肢が広がるので、旅行好きな人には嬉しいですよね。また、県営名古屋空港からは航空機をテーマとした「あいち航空ミュージアム」へのシャトルバスも出ているので、家族との週末のお出かけにとても便利です。愛知県は全国の航空機部品を5割以上生産するなど航空宇宙産業が盛んなので、ぜひ足を運んでみてください。
春日井移住のデメリット3選
移住先として春日井市の人気の理由を紹介しましたが、デメリットはないのでしょうか?移住成功の秘訣は事前にデメリットも把握しておくことといわれております。移住後に「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、ここからは春日井移住のデメリットも3つ紹介します。
市内に大きなショッピングセンターや娯楽施設が少ない
春日井市は名古屋市のベッドタウンとしての性格が強く、日常生活の利便性を重視した町づくりをおこなっているため、市内に大きなショッピングセンターや娯楽施設は少なめです。そのため、家の近くにショッピングセンターや娯楽施設を必要とする方にとってデメリットといえるかもしれません。ただし、名古屋駅へはJRを使い最短17分でアクセス可能なため、そこまで不便ということはないかと思います。
春日井市はあくまで「住む場所」として非常にコスパの高い町であり、「遊ぶ場所」はお隣の名古屋市といえるでしょう。市内に大きなショッピングセンターや娯楽施設が少ないことはデメリットかもしれませんが、「住む場所」と「遊ぶ場所」を分けて考えることができれば、春日井市はとてもよい移住先であるといえます。
市街地は駅前から離れている
一般的にもっとも栄えている市街地といえば駅前にあることが多いのですが、春日井市では駅前に住宅地が広がっており、中心駅であるJR春日井駅でも同様です。
では、商業施設が多い市街地はどこかというと、春日井市の大動脈である国道19号線沿いが該当します。大型店舗やショッピングセンターが点在し、市役所もあります。逆をいえば市街地である国道19号線は駅前から少し離れているため、駅を降りてもすぐにショッピングができません。
自動車を保有していない人にとってはデメリットの一つといえるかもしれませんが、JR春日井駅からバスが出ており、歩ける距離でもあるため、ちょっとした運動として歩くのもいいかもしれませんね。
中心部は交通渋滞が発生する
春日井市と名古屋市を結ぶ国道19号線は交通量が多く、よく渋滞が発生するスポットとして有名です。名古屋市への主要道路が国道19号線だけであるため、どうしても自動車が多く集まってしまうのです。
自動車で名古屋市内に通勤する場合は避けようがないため、春日井市移住の際のデメリットといえるでしょう。そのため、可能であれば電車での通勤をおすすめします。
春日井市移住の際に利用できる補助金・支援金・サービス
続いて、春日井市移住の際に利用できる補助金や支援金・サービスを紹介します。移住には金銭的な負担や、慣れない土地での生活の不安などが重くのしかかるものです。要件等はあるものの、どれも大変お得な制度のため、少しでも負担を減らすためにぜひご活用ください!
空き家付き土地購入事業
1年以上使用されていない空き家や、空き家が建っている土地を取得し居住しようとする方に対し、購入に際して補助対象経費の一部を補助する支援事業です。転入者(移住者)や子育て中の方、購入の際フラット35(地域連携型)を利用する場合、加算金や一定期間の金利の引き下げも受けられますので、移住の際に空き家を購入予定の方はぜひ申請しましょう!
〈補助金額〉
補助対象経費に10分の1を乗じて得た額で、上限50万円
- 中学生以下の子(妊娠中含む)がいる場合、50万円を加算
- 認定申請日において転入世帯である場合、50万円を加算
- 購入にあたりフラット35(地域連携型)を利用の場合、一定期間金利の引き下げを受けられる
〈補助対象経費〉
- 空き家及び空き家付き土地の購入に係る売買経費
問い合わせ先:春日井市まちづくり推進部 住宅政策課
URL:https://www.city.kasugai.lg.jp/shimin/kurashi/1003661/1003670/1019903.html
空き家リフォーム補助金
空き家付き土地購入事業とは別で、購入した空き家や空き家付き土地をリフォームする場合、さらに加算金が補助される支援事業です。購入に際して補助された金額に加算される形で補助金を支給してもらえます。購入後にリフォーム予定の方は、ぜひこちらも活用してください!
〈補助金額〉
リフォーム費用に係る費用に3分の2を乗じた額
上限20万円
問い合わせ先:春日井市まちづくり推進部 住宅政策課
URL:https://www.city.kasugai.lg.jp/shimin/kurashi/1003661/1003670/1019903.html
子育て支援
春日井市が移住先として人気の理由にも挙げましたが、「子はかすがい、子育ては春日井」の宣言通り、子育て支援がとても豊富です。移住の際に利用できるサービスとしてあらためて春日井市の子育て支援を紹介します。あまりにも多いため一部のみ紹介しますが、子育て世帯の方はぜひご活用ください!
<18歳未満の子どもの通院医療費を支給>
これまでは中学校卒業までが主な支給対象であったのに対し、令和5年4月1日からは支給対象年齢が拡大され、18歳年度末までの子どもの入院や通院等の医療自己負担分を支給してもらえる、とても助かる制度です。
〈子ども家庭総合支援拠点〉
市内の子どもとその家族、妊産婦等が安心して気軽に相談できる場として設置した相談窓口です。社会福祉士や心理士などさまざまな専門家が相談を受け関係機関と連携し、必要な情報提供や支援につなげていきます。秘密は厳守されますので、あらゆる困りごとに安心して相談が可能です。
<母子の家>
ひとり親である家庭に対し、18歳未満の児童の養育が困難となった場合に子どもと一緒に入所させ、自立の促進と生活の支援をおこなう施設です。
<就職支援>
子育てのために仕事を中断された方や、子育てをしながら働く意欲があっても仕事から遠ざかっていて不安を持たれている方のために、「あいちマザーズハローワーク」が就職の手伝いをしてくれます。キッズコーナーを併設しており、子ども連れでも安心して相談できるので、仕事を探す際はぜひ活用してください。
<妊産婦ケア(さんさんルーム)>
お母さんが疲れたときや育児がつらいときに休養や相談ができ、1日ゆっくり過ごせる施設です。助産師、管理栄養士、臨床心理士、保育士、保健師への相談もできます。予約制ではありますが、育児をがんばるお母さんにとって非常にありがたい施設といえます。
<すくすくEメール相談>
妊娠や出産、小さな子ども(乳児・幼児)のことで悩みごとがあっても、外出が困難な場合や対面での相談に抵抗がある方は、Eメールでの相談も可能です。
以上、子育て支援のごく一部を紹介しました。春日井市は子育て支援にとても力を入れているため、これら手厚い支援のもと安心して育児ができます。移住の際はぜひ活用しましょう!
問い合わせ先:春日井市役所
URL:https://www.city.kasugai.lg.jp/mirai/index.html
春日井市移住でおすすめのエリア3選
移住者にとって大変住みやすい春日井市ですが、実際に移住したらどのエリアに住めばよいのでしょうか?ここからは春日井市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!あなたのライフスタイルに合わせて、住むエリアを検討してみてください。
名古屋までのアクセス抜群「JR勝川駅周辺エリア」
JR勝川駅周辺エリアは、春日市の中でもっとも名古屋市内に近いJR駅として抜群のアクセスの良さを誇ります。最短17分で名古屋駅に行けるため、仕事やショッピングなど頻繁に名古屋市内へ行く方におすすめのエリアです。
駅周辺も春日井市の中では比較的栄えており、少し歩けばスーパーマーケットもあるため日常生活にも便利といえます。そのため、自動車を保有していなくても大きく不便ということはありません。春日井市の住みやすさを体感しながら、名古屋市内へも気軽に行きたいというアクティブな方は、ぜひJR勝川駅周辺エリアを選びましょう!
車の移動中心で緑の多い環境なら「春日井IC周辺エリア」
春日井市の中央部にある春日井IC周辺エリアは、自動車での移動が中心の方におすすめです!日本の都市公園100選に選ばれた「落合公園」や、まさに大きな池がある「大池緑地」など緑が多い環境でもあります。
また、春日井ICから高速道路を使えば長野県や岐阜県へも行きやすいため、ウインタースポーツに興味がある方や、日本アルプスや下呂温泉などの県外にある有名観光地へ行きたいという方にもおすすめです。「車に乗って遠出」派の方は、ぜひ春日井IC周辺エリアを検討しましょう!
始発駅で座って電車移動したいなら「高蔵寺周辺エリア」
高蔵寺駅周辺エリアは、座って電車移動したい方におすすめのエリアです!何本かに1本ですが、名古屋方面へ行くのに高蔵寺駅発の始発電車があるため、高確率で座れます。通勤時間帯にも始発の電車があるので、大きなストレスなく通勤できるのは本当にありがたいことですよね。
また、高蔵寺駅周辺は「高蔵寺ニュータウン」として開発されたエリアでもあります。ニュータウンの中にある大型商業施設「サンマルシェ」内にはさまざまなお店や飲食店もあるため生活にも便利な場所といえ、まさにベッドタウンといった環境です。
日常の移動手段が電車の方は、ゆったりと座れる高蔵寺駅周辺エリアを候補にあげてみてはいかがでしょうか?
春日井市の情報を収集する際に便利なサイト3選
ここまで春日井市の魅力やデメリット、おすすめのエリアなどたくさんの情報を紹介してきましたが、もっと春日井市のことが知りたいという方に向けて、情報収集に便利なサイトを3つ紹介します!
ここまで紹介できなかったさらなる魅力を発見できるので、ぜひご覧ください!
春日井暮らし
「春日井暮らし」は、春日井市の魅力をふんだんに紹介した、移住希望者の方にまず見ていただきたいサイトです。実際に春日井市に住んでいる方へのインタビューや、春日井市に住むことのメリット・町の特徴など多岐にわたる情報が満載です。
春日井市への移住に興味がある方は、ぜひとも目を通しておきましょう!
春日井暮らし
URL:http://kasugai-kanko.jp/kasugaigurashi/
はるる・ぶるぅむ
「はるる・ぶるぅむ」は、無料の地域密着情報誌である「月刊はるる」と「月刊ぶるぅむ」のWebサイトです。「月刊はるる」は春日井市を、「月刊ぶるぅむ」は小牧市・豊山町の地域密着情報をそれぞれ紹介しております。
Webサイト版では「月刊はるる」や「月刊ぶるぅむ」に掲載された情報を閲覧できます。グルメ情報や各種スクール、ヘアサロンなど生活するうえで必要な「生の情報」を収集できるため、とても参考になるサイトです。
春日井市にどのようなお店があるか知りたい方は、ぜひチェックしましょう!
はるる・ぶるぅむ
URL:https://haruru.co.jp/
みつける春日井
「みつける春日井」は、春日井市の住みやすさやイベント情報、観光情報までを網羅する幅広いコンテンツが魅力のサイトです。春日井市を5つのエリアに分けてそれぞれの良さを紹介してくれるので、移住希望者にとって非常に有益なサイトといえるでしょう。
おすすめスポットや観光情報など、移住後に春日井市内を散策する際の参考となるため、春日井市への移住を検討されている方は、一度サイトへ訪れることをおすすめします!
みつける春日井
URL:https://kasugai-kanko.jp/
春日井市の魅力を知って移住を検討しよう
名古屋市のベッドタウンとしてとても住みやすく子育て支援も手厚い春日井市は、ファミリー世帯だけでなく単身者の方にもおすすめできる移住先です。仕事やショッピングは名古屋市、生活は春日井市といったライフスタイルは、落ち着いた暮らしをしながら都会へもすぐに行けるというメリットが大いにあるといえるでしょう。
魅力いっぱいの春日井市への移住に少しでも興味がある方は、ぜひ前向きに検討しましょう!