茨城県南部に位置する取手市は、東京都心や上野へのアクセスも良好で、東京藝術大学のキャンパスもあることから街全体がアートに力を入れていることで有名です。市内各所におしゃれなアートスポットがあり、色彩豊かな作品が観る人の心を躍らせます。
生活コストも抑えられるため、東京都心や上野周辺に通勤しながら余裕をもった生活が可能で、のどかな田園風景と住宅街が交差する住みやすい移住先といえます。さらに、国内最大級のイオンモールが2025年に開業予定で、今後ますます注目されるでしょう。
今回は、取手市移住の人気の理由やおすすめエリア、利用できる支援金やデメリットまで幅広く紹介します。取手市移住に興味がある方は、ぜひ移住を検討されてみてはいかがでしょうか?
取手市が移住先として人気の理由3選
最初に、取手市が移住先として人気の理由を3つ紹介します。取手市をあまり知らない方もまずはこちらをご覧いただき、取手市への移住をイメージしてみましょう。
常磐線快速を利用することで上野駅まで最短34分でアクセス可能
取手市が移住先として人気の理由として、上野駅まで最短34分でアクセス可能なことが挙げられます。取手駅から常磐線快速電車を利用すれば、短時間で上野駅まで移動できるため通勤にも問題ないでしょう。その先の東京駅までのアクセスも良好です。
住環境がとても良い取手市に移住しながら、短時間で上野駅まで通勤できることは大きな魅力といえます。仕事だけでなく休日の買い物やイベントなどに行きやすいことも、移住を後押ししてくれる理由といえるでしょう。
東京藝大のキャンパスがありオシャレなアートスポットがある
取手市には東京藝術大学のキャンパスがあることから、「アートの街」としておしゃれなアートスポットがたくさんあることも人気の理由として挙げられます。
1999年、市民と取手市・東京藝術大学の三者が共同で「取手アートプロジェクト(TAP)」を立ち上げました。街なかに壁画をはじめさまざまなアート作品を創造し、暮らしの中に芸術基盤をつくるためのさまざまなプロジェクトを展開しながら、多くのアーティストが移住する街としても注目されているのです。
移住先がこのような「アートの街」であることは、何とも誇らしい気持ちになれるのではないのでしょうか?
家賃相場は東京都心の半分程度
移住への関心ごとでとても大きなウエイトを占めるのが、生活コストの安さであるといえます。取手市の家賃相場は東京都心の半分程度と、都心で暮らすよりも大幅な経済的余裕をもって生活できるといえるでしょう。
しかも月極駐車場の賃料も平均7,000円ほどと非常に安いため、家計をあまり圧迫することなく車の保有ができます。
東京都心へ通勤可能な立地でありながら、半分程度の家賃で生活できることが取手市移住の人気の大きな理由といえるでしょう。
取手市移住のデメリット3選
続いて、取手市移住のデメリットも3つ紹介します。人気の理由だけでなくデメリットも事前に知ることが移住成功に向けて大切です。1つずつチェックしていきましょう。
都心から電車に乗る際の終電が早い
1つ目のデメリットは、都心から電車に乗る際、終電が早いという点です。上野駅発の終電は0時までですが、東京駅から取手駅まで乗り換えなしで行く場合の終電が23時05分となっており、乗り換え込みでも23時45分ごろには終電となります。
取手市移住では、東京都心からの終電が早いことに注意する必要があるといえるでしょう。
市内で買い物には車がないと不便
2つ目のデメリットは、市内での買い物には車がないと不便であるという点です。次の項目でくわしく紹介しますが、取手市には坂が多いことから荷物が増える買い物には車がないと不便であるといえるでしょう。
日常の買い物で利用するスーパーマーケットやドラッグストアなどは市内各所にあるので、もし車がない場合は、普段利用する店に通いやすい場所へ住むのが無難かもしれません。
坂が多く徒歩や自転車での移動が困難
3つ目のデメリットは、取手市内は坂が多く徒歩や自転車での移動が困難という点です。「アートの街」として有名な取手市は「坂の街」としての顔も持ち合わせています。
取手市内には400近い坂道が存在し、趣のある坂道を散策する「取手の坂道愛好会」もあるほどです。坂のある景色も悪くはないのですが、徒歩や自転車での移動は大変といわざるをえません。可能であれば、車か原動機付自転車などを日常の足にした方が、生活のクオリティを維持できるでしょう。
取手市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、取手市へ移住する際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します。要件等はあるものの、少しでも移住への金銭的な負担を下げるため、該当する方はぜひ利用してください。
わくわく取手生活実現事業補助金
東京圏から取手市へ移住し、新たに就業・起業等した方に最大で100万円以上を支給する大変お得な支援制度です。要件等がやや複雑なため概要のみ紹介しますが、該当する方はぜひ下記URLから詳細をご確認ください。
<移住元に関する要件>
- 取手市に住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に居住または東京圏(条件不利地域を除く)に居住し、東京23区内へ通勤していたこと。
- 取手市に住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区内に居住または東京圏(条件不利地域を除く)に居住し、東京23区内へ通勤していたこと。
- 東京圏(条件不利地域を除く)に在住しつつ、東京23区内の大学などへ通学し、東京23区内の企業等へ就職した方については、通学期間も本事業の移住元としての対象期間とすることができる。
<就業・起業等に関する要件>
- 就業先が、茨城県ホームページの「移住支援金対象求人」に掲載している企業であること。
- 「プロフェッショナル人材事業」および「先導的人材マッチング事業」を利用して就業し、一定の要件を満たした方。
- 所属先企業などからの命令ではなく、自己の意志によるテレワーク移住であって、取手市を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続き行うこと。
- 1年以内に、茨城県が実施する起業支援金の交付決定を受けていること。
<支給額>
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同する場合、1人につき30万円を加算。 - 単身世帯 60万円
問い合わせ先:取手市産業振興課
URL:https://www.city.toride.ibaraki.jp/sanshin/kurashi/sumai/hojyoseido/wakuwaku.html
取手市テレワーク移住促進事業補助金
取手市へ移住しテレワークを行う場合、住宅を取得もしくはアパート等の物件を賃借した際に補助金を支給する支援制度です。「わくわく取手生活実現事業補助金」と「とりで住ま入る(スマイル)支援プラン」との併用により、最大で200万円以上の補助を受けられるため、テレワーク移住を希望される方はぜひ活用しましょう。
<住宅を取得した方への補助金>
50万円
<アパート等の賃貸物件を借りた方への補助金>
5万円
問い合わせ先:取手市政策推進課
URL:https://www.city.toride.ibaraki.jp/seisaku/kurashi/sumai/sumai/hojoseido/telework.html
とりで住ま入る(スマイル)支援プラン
取手市への定住人口の増加や魅力ある住環境の整備を目的に、一定の住宅新築・増築・改修に補助を行う支援制度です。移住の際、新たに住宅を購入・リノベーションする予定の方はぜひ活用してください。
<住宅取得補助金の概要>
- 市街化区域内かつ、急傾斜崩壊危険区域または土砂災害特別警戒区域に住宅の一部が含まれていないことを条件とし、優良な住宅を取得する方に住宅ローンの額に応じた補助金を交付する。
- 補助金の額
□契約した住宅ローン金額の3%で、上限を30万円とする。
□加算金
1. 居住誘導区域内に所在 10万円
2. 同一世帯に15歳未満(中学校等卒業)までの親族がいる場合 5万円
3. 主な勤務地が市内にある場合 5万円
<住宅リノベーション補助金の概要>
- 市街化区域内で、中古で購入した住宅に対して改修工事や増築工事を行った方や、世帯員の増加に対応するリノベーション工事を行う方に、工事費用に応じた補助金を交付する。
- 補助金の額
□工事費用の10%で、上限を30万円とする。
□加算金
1. 同一世帯に15歳未満(中学校等卒業)までの親族がいる場合 5万円
2. 主な勤務地が市内にある場合 5万円
問い合わせ先:取手市都市計画課
URLhttps://www.city.toride.ibaraki.jp/toshikeikaku/kurashi/sumai/sumai/hojosedo/jutakuhojosedo.html
取手市移住でおすすめのエリア3選
ここまで、さまざまな移住に必要な情報を紹介してきましたが、実際に取手市に移住する際、おすすめのエリアはあるのでしょうか?ここからは、取手市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します。気になるエリアがあれば、ぜひ前向きに移住を検討しましょう。
東京都心へ通勤するなら「取手駅周辺エリア」
東京都心へ通勤される方は、「取手駅周辺エリア」をおすすめします。JR常磐線の取手駅から快速に乗れば、上野駅へ最短34分でアクセス可能です。しかも、取手駅が始発の電車も多く、高確率で座れるのがとてもうれしいですね。東京駅へも最短40分でアクセスできるため、都心への通勤に便利なエリアといえるでしょう。
生活利便性の高さも申し分ありません。駅直結のショッピングモール「アトレ取手」にはスーパーマーケットやドラッグストア等が入っており、普段使いのお店としてとても重宝します。平日は21時までしか営業しておりませんが、仕事などで帰りが遅くなったときは24時まで営業している「西友取手駅前店」も近くにあるので安心です。
なお、取手駅周辺は現在再開発が進んでおり、取手駅西口には2027年に100m級のタワーマンションが完成予定で、今後ますます発展が期待される注目のエリアといえます。
東京都心へ通勤するなら、もっとも生活利便性が高い「取手駅周辺エリア」を第一候補にしましょう。
アートを感じたいなら「東京藝大取手キャンパス周辺エリア」
「アートの街」で身近にアートを感じたい方は、「東京藝大取手キャンパス周辺エリア」をおすすめします。東京芸大取手キャンパス周辺エリアは、「取手アートプロジェクト(TAP)」の活動拠点です。「藝大食堂」「TAKASU HOUSE」といった交流・活動拠点では、さまざまなプロジェクトの発信基地として、多くのアーティストや地元住民がアート活動やイベント活動などを行っています。エリア全体がまさにアートによって生み出されているのです。
また、東京藝大取手キャンパス周辺エリアは、利根川・小貝川に囲まれた緑が多いエリアともいえます。公園も各所に点在し、自然や田園風景が広がっているため落ち着いた暮らしができるでしょう。
「アートの街」の最前線で日々の生活を送りたい方は、「東京藝大取手キャンパス周辺エリア」を選びましょう。
国内最大級のイオンモールが2025年に開業予定「桑原地区」
2025年開業予定のイオンモールへ通いやすい場所に住みたい方は、「桑原地区」がおすすめです。676,000㎡という敷地面積は、現在日本最大の商業施設である埼玉県越谷市のイオンレイクタウンを上回る大きさとなります。
敷地面積内に住宅街や公園も含まれていることから、実際の施設はもう少し小さくなりますが、国道6号線を挟んで北と南の2つのエリアから構成される超巨大商業施設は、まちがいなく国内最大級といえるでしょう。
2025年開業予定である国内最大級のイオンモールへ頻繁に通いたい方は、「桑原地区」をおすすめします。
取手市の情報を収集する際に便利なサイト3選
移住先として取手市の魅力をたくさん紹介してきましたが、まだまだ情報を集めたいという方に向けて、情報収集に便利なサイトも紹介します。さらなる魅力を知るために、ぜひチェックしましょう。
取手市観光協会
「取手市観光協会」は、取手市の観光スポットやイベント情報を紹介する公式観光サイトです。サイトに記載された情報以外にも「観光パンフレット」の項目から、外部リンクの観光ガイドブックが閲覧できるため、幅広い観光情報が入手できます。
取手市には見どころやイベントがたくさんです。サイトに目を通して、ぜひ観光情報を休日のスケジュールに組み込みましょう。
取手市観光協会
URL:https://www.toride-kankou.net/
取手アートプロジェクト
「取手アートプロジェクト(TAP)」は1999年に、市民と取手市・東京藝術大学が共同で立ち上げました。取手市を「アートの街」とするためのさまざまな活動を積極的におこなっています。
サイトでは、TAPが目指す「芸術を通じた新しい価値観の創造」のもと、これまでの活動とこれからのビジョンを知ることができ、どれも必見の内容です。アートの街の真骨頂をぜひご覧ください。
取手アートプロジェクト
URL:https://toride-ap.gr.jp/
Re:BARAKI
「Re:BARAKI」は茨城県全域をカバーする移住・定住ポータルサイトです。取手市だけでなく茨城県全体の移住情報を入手でき、県内各地の魅力や特徴が紹介されています。
サイト内で仕事や空き家を含めた住まい等を検索でき、移住全般の相談窓口へもアクセス可能です。豊富にあるコンテンツの中から、ほしい情報がきっとみつかるでしょう。取手市だけでなく茨城県内各所への移住にも興味がある方は、ぜひチェックしましょう。
Re:BARAKI
URL:https://iju-ibaraki.jp/
取手市の魅力を知って移住を検討しよう
「アートの街」であり都心に近く便利な取手市は、東京へ通勤しながら生活コストを大幅に下げたい方におすすめの移住先です。街なかのアートを身近に感じながら、おしゃれな日常を送るのも素敵ですね。2025年には国内最大級のイオンモールも開業するので、さらに注目度が上がりそうです。
取手市への移住に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ前向きに移住を検討してみませんか?