都会ですが首都圏より人が多くない愛知県は、近年移住人気が高まっています。その中でも江南市は、愛知県北部に位置し名古屋からも電車でアクセスできるベッドタウンです。
江南市には、布袋の大仏を中心とした歴史ある街並みがある一方、木曽川の河川敷に近い北部には畑もあり、自然を感じながら静かに暮らせます。
また、保育園や小児科系診療所の多さから、子育てがしやすいと近年注目が集まっています。
そこで今回は、江南市への移住を考える人向けに、江南市の魅力や移住する時の注意点、移住する時に使える制度や情報源を紹介します。
江南市が移住先として人気の理由3選
保育園が19ヶ所あり人口の割に充実している
江南市の人口は、愛知県の70ある自治体数のうち29番目と中間くらいですが、保育園数は11番目に多い19ヶ所もあります。そのため、2022年の待機児童数は0人です。働きながら子育てをしたい方は、保育園に落ちる心配が無いので安心できるでしょう。数が多いので、駅近な園から野菜作り体験ができる園など多種多様なので、保育園を利用したい方は調べてみると良いでしょう。
小児科系診療所が32ヶ所あり急な子供の体調不良でも安心
保育園数が多い江南市には、小児科も32ヶ所と多くあります。選択肢が多いので、相性の良い病院が見つかる可能性は高いでしょう。夜の急な体調不良時でも、20〜21時まで営業している病院もあるので安心です。休日診療を実施している病院もあるので、かかりつけ医をいくつか作っておくと良いでしょう。
鉄道を利用し最短16分で名古屋駅にアクセス可能
江南市には、名鉄犬山線が通っています。江南駅には特急が停車するので、名古屋まで最短16分でアクセス可能です。また、中部国際空港への直通列車も走っているので、空港へのアクセスも良いエリアです。飛行機に乗る機会が多い方も、空港まで乗り換えなしで移動できます。
江南市移住のデメリット3選
大型の商業施設が少ない
市の西部には、ヴィアモール江南店があります。中にはアピタ江南西店の他に、カルディーやスターバックスコーヒー等が入る「食品と暮らしのフロア(1階)」と、ユニクロやフードコート等が入る「ファッションと憩いのフロア(2階)」があり、お買い物や飲食が一通り楽しめます。しかし、この他に大きなショッピングモールが市内にはありません。近くの市には、イオンモール扶桑や、テラスウォーク一宮店があるので、自家用車を持つ方なら困らないでしょう。
駅が少なく車がないと不便である
江南市内には、名鉄犬山線の江南駅と布袋駅があります。ただ、電車があるのは市の南東部に限られるので、北部や西部に住んでいる人は駅まで遠く、車が無いと不便かもしれません。特に木曽川に近いエリアは、駅から遠いので車があった方が便利でしょう。ただし、車が運転できない人は、生活できない訳ではありません。市内には名鉄バスと大口町コミュニティバスが走っているので、車無しでも移動することは可能です。
飲食店が少なく自宅周辺で外食を楽しむことは難しい
ヴィアモール江南店や世界堂江南店には飲食店が入っているので、ショッピングモールに行けば外食を楽しめます。マクドナルドなどもあるので、テイクアウトして自宅で食事を楽しむのも良いでしょう。世界堂の近くには、近頃人気のコナズ珈琲江南店もあります。
一方、江南駅の西口エリアには、居酒屋が沢山あります。お酒が好きな方や、名古屋に通勤する方にお勧めです。ただ、駅や主要道路以外には飲食店が少ないので、外食を楽しみたい方は、上記のエリアに居住することをお勧めします。
江南市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
江南市生ごみ処理機器設置費補助金制度
生ごみ処理機器購入に必要な経費の一部が、補助金として交付されます。補助対象は、市内に住所を有し、かつ居住している個人の方で、販売店等で処理機器を購入された場合に限定されます。購入される前に処理機器の見積書及び内容がわかる資料(パンフレット等)を販売店で受け取っていただき、補助金交付申請書を市へ提出する必要があるのでご注意ください。
詳しくは江南市ホームページをご確認ください。
江南市生ごみ処理機器設置費補助金制度
住宅用地球温暖化対策設備設置費補助金制度
愛知県では、温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化防止に寄与するため、住宅用地球温暖化対策設備を設置する人に対し、経費の一部が補助されます。
補助対象設備
- 住宅用太陽光発電システム(発電システム)※一体的導入の場合のみ補助対象
- 定置用リチウムイオン蓄電システム(蓄電システム)
- 家庭用エネルギー管理システム(HEMS)
- 家庭用燃料電池システム(燃料電池システム)
- 電気自動車等充給電システム(充給電システム)
- 断熱窓改修工事 ※一体的導入の場合のみ補助対象
- 高性能外皮等(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に限る。) ※一体的導入の場合のみ補助対象
詳しくは江南市ホームページをご確認ください。
住宅用地球温暖化対策設備設置費補助金制度
省エネエアコン買換補助事業
家庭におけるエネルギー費用軽減を図るとともに、温室効果ガスの排出量削減を目的として、省エネエアコンへの買い換えをする方に、その費用の一部が補助されます。今年度の募集は終了しているので、追加募集が出た際は利用を検討すると良いでしょう。
補助対象者
次の要件を全て満たす方
1.申請日時点で、江南市の住民基本台帳に登録されていること
2.市内で自ら居住する専用住宅に設置されたエアコンの買い換えであること
※同一世帯に対する補助金の交付は1回限りとなります。
補助金の額
省エネエアコンの買い換え(設置を含む)に要した費用の2分の1(百円未満の端数がある場合は切り捨て)
※ただし、補助額は5万円が上限となります。
詳しくは江南市ホームページをご確認ください。
省エネエアコン買換補助事業について
江南市移住でおすすめのエリア3選
名古屋に通勤したいなら「江南駅周辺エリア」
江南駅から名古屋までは20分以内で行けるので、通勤するには便利なエリアです。家賃相場は、1Kや1DKが4万円台からと、生活コストが安く済みます。西口には江南市役所があるので、行政関連の手続きには困りません。保育園も多い他、子育て支援センターもあるので、子育て世代の方にもお勧めのエリアです。
歴史的な町並みで暮らしたいなら「布袋駅周辺エリア」
名鉄犬山線の布袋駅周辺は、歴史的な町並みのある人気のエリアです。このエリアの象徴である布袋の大仏は、春には桜が咲くのでお花見も楽しめると、地元の人に親しまれています。名鉄犬山線沿いにあるので、車窓からも大仏を見ることが可能です。他にも、戦国時代に活躍した生駒家にゆかりのある龍神社など、歴史ある建造物が残されています。休日は、寺社巡りをしながら周辺を散策するのも良いでしょう。
住宅にかける費用を抑えたいなら「北部木曽川周辺エリア」
江南市のワンルーム〜1DKの家賃相場は、4.28万円となっており、周辺の一宮市(4.38万円)や小牧市(4.62万円)に比べて安いです。特に市北部の木曽川周辺エリアは、駅から遠いので家賃相場が下がります。木曽川に近い藤ヶ丘地区は、UR都市機構江南団地があり、2DKや3Kで家賃3万円台と格安で住むことが可能です。駅から離れても安い方が良い方は、検討してみると良いでしょう。
江南市の情報を収集する際に便利なサイト3選
江南市シティプロモーション「暮らしが花ひらく生活都市」
江南市のシティプロモーションサイトであり、市の魅力や季節のイベント情報を確認することが可能です。江南市PR動画で市の魅力を、YouTubeより閲覧できるので、気軽に魅力を知ることができます。また、市内の保育園や一般診療所の数が公開されています。特に子育て中の方は、その情報を元に移住を検討すると良いでしょう。
江南市観光協会
江南市内の観光やイベント情報が充実しているサイトです。市内で開催される花火大会や花祭りなどの年間行事表や、散策マップ、土産品が購入できるお店情報が掲載されています。移住前に江南市を訪れたい方や、移住後に市内を散策して楽しみたい方は、まずチェックしてみると良いでしょう。
江南しえなん |江南市の地域情報サイト!
江南市内のお店のオープン情報や、マルシェ、交流会などのイベント情報が掲載されています。ローカルなお店情報が満載なので、移住後の美味しい店探しに役立てられるでしょう。近所に友人を作りたい人は、交流会などのイベント情報を見つけて参加してみると良さそうです。
江南市の魅力を知って移住を検討しよう
江南市は、名古屋駅まで約20分以内で行けるアクセスの良さと、子育てのしやすさから移住先として注目を集めるようになりました。
今後江南市では、市内の道路、駅前広場、公園などにおける歩きスマホ禁止の条例が、施行される見通しです。実現すれば、人とぶつかることも少なくなり、公園や道路を歩きやすくなるでしょう。子連れの方も、子供がぶつからないように注意する場面が少なくなり、益々生活しやすくなりそうです。
一方、名古屋市内と比べて利便性が優れなかったり、買い物する場所が少ないなどのデメリットも有ります。また、買い物やお出かけには自家用車があった方が便利など、首都圏の生活と比較すると不便に感じることも多いでしょう。
ですが休日は、歴史ある街並みを散策などして楽しむことが可能です。また、木曽川沿いをウォーキングやジョギングすれば、首都圏で生活するより健康的な生活を送ることができます。
メリット、デメリットは有りますが、移住先として検討したい方は、まずは江南市を訪れてみることをお勧めします。自分に合うかどうか確認したうえで、ぴったりの物件を探してみてはいかがでしょうか。