移住コラム

沖縄移住の実態は?沖縄に住む魅力や注意点、住環境について解説

旅行先やリゾート地として人気のある沖縄県。

豊かな自然と綺麗な海に囲まれ、快適に過ごせるために、移住先としても注目を集めています。ですが、実際に住むとなると、住環境や仕事の実態など沖縄について理解を深めることが重要です。

この記事では沖縄への移住に興味がある方に向けて、沖縄への移住のメリット・デメリット、住環境や仕事の実態などについて解説します。

沖縄へ移住するメリット

沖縄への移住にはどのようなメリットがあるのか解説します。

冬が過ごしやすい

沖縄は本州に比べて、冬でも暖かいため、寒さが苦手な人にはおすすめです。

12月でも平均最高気温は20℃ほどで、冬に10℃を下回ることはほとんどありません。そのため、寒さが苦手な方でも快適に過ごすことができます。

参考:沖縄の気候

花粉症の症状が出にくい

沖縄では花粉症に悩まされる心配がほとんどありません。沖縄は本土と違った種類の木が多く、花粉症の原因になるスギやヒノキがほとんど生えていないためです。毎年花粉症に悩まされている方は、沖縄では快適に過ごせるでしょう。

ただし、イネ科など一部の植物の花粉は沖縄でも飛散するため、人によっては症状が出るかもしれません。

自然が多い

沖縄には自然を感じられる場所がたくさんあります。街には木々が豊かに生えており、本州にはないような亜熱帯特有の自然に触れることができます。都会のコンクリートジャングルに疲れた方には、とても心地よく感じられるでしょう。

また、自然の多さゆえのびのびと子供を育てることができ、子育て環境がいいのも魅力です。

海や観光地がある

沖縄の醍醐味といえば、きれいな海や観光地ではないでしょうか。本州にはないような透明な海は見ているだけで心が晴れ晴れとします。

また、島のあらゆるところに伝統的な史跡やレジャースポットがあり、南国の雰囲気を味わえます。リゾート地のような環境で過ごしたい方にはぴったりの場所です。

沖縄移住のデメリットは?

ここまで沖縄に移住する魅力を紹介しましたが、沖縄移住にはデメリットもあるため、しっかり把握しておきましょう。

夏が暑く、湿度が高い

沖縄は亜熱帯に位置するため、夏は非常に暑いです。年間最高気温が33~34℃ほどで、本州の土地とそこまで気温差はありませんが、直射日光がきつく、気温以上の暑さを感じます

また、年間通して湿度が高いため、ムシっとした日が多いです。暑さが苦手な方にとっては、少し過ごしづらいかもしれません。

渋滞が多い

沖縄本島の大部分では鉄道やバスが発達しておらず、車社会であるため、毎日のように交通渋滞が発生します。那覇市の中心地にはモノレールが通っているため、繁華街での移動には困りませんが、その他の地域へ行くのには少し不便です。

主要な国道は季節を問わずに混むことが多く、目的地に行くのに予定より時間がかかることも珍しくないでしょう。

軍用機の騒音が激しい

沖縄には米軍基地があり、大量の軍用機が低空で飛ぶため騒音が激しいです。特に基地に近い場所では、窓を閉めても騒音がひどく、年中を通して軍用機の音が聞こえることもあります。
騒音が気になる方は、できるだけ米軍基地から離れた物件を探す必要があります

引っ越し代が高い

距離の長さゆえに、本州から沖縄への引っ越し代は高くなることが多いです。単身でも最低10万円はかかり、家族での引っ越しになると100万円近くになる場合もあります。

引っ越し費用を抑えたい方は、極力荷物を減らしたり船便を使ったりするなどの工夫が必要です。

沖縄県のおすすめ移住先

南国ならではの生活環境で快適に過ごせる沖縄ですが、どの地域が移住に向いているのでしょうか。

ここでは、沖縄の中でも移住しやすいおすすめのスポットを3つ紹介します。

沖縄県那覇市

沖縄に初めて移住される方におすすめしたいのが那覇市です。島の中心地である那覇市は、繁華街があり交通の便もいいため、都会的な生活が送れます。中心市街地の外にはサトウキビ畑などが広がっており、自然に触れながら生活できるのも魅力です。

都会的な生活ができるにも関わらず、自然を感じられる地域にもアクセスしやすいため、都会と自然の両方を味わいたい方におすすめです。

沖縄県名護市

名護市は沖縄本島北部の中心都市で、自然豊かでのんびりした生活を送れることが特徴です。海沿いにビーチが数多くあり、手軽に海水浴を楽しめます。木々が豊かな地域も多く、緑に触れられるのも魅力です。

また、美ら海水族館やブセナ海中公園などの観光スポットにもアクセスしやすいため、沖縄らしい南国の雰囲気を味わいたい方におすすめです。

沖縄県北谷町

沖縄本島中部にある北谷町は、沖縄でも有数の人気レジャースポットです。アメリカの影響を大きく受けているため、アメリカンビレッジなど異国情緒あふれる街並みを楽しむことができます。

また、海に近いため、ダイビングやマリンスポーツなどを楽しみやすいのも特徴です。異国情緒あふれる土地で暮らしたい方にはおすすめの移住先です。

沖縄移住後の住環境の実態

他の都道府県と比べて沖縄の住環境はどうなのか、物価、家賃、交通手段の3点から解説します。

沖縄の物価

沖縄では物価は安いイメージがあるかもしれませんが、令和3年度の消費者物価指数は99.9で、日本の都道府県の中では平均程度だと言えます。

ただ、本州から輸入された商品には輸送費がかかっているために、値段が高くなる傾向にあります。一方で、コンビニなどチェーン店の商品は、沖縄でも値段は変わりません。
引用:消費者物価指数トップページ – 沖縄県

沖縄の家賃相場

家賃相場は日本の平均程度ですが、地域によって差があります。

沖縄の中南部は全国平均程度の家賃で住める物件が多いですが、那覇市の中心部や海岸のリゾート地は家賃が高くなるケースが多いです。例えば、リゾート地のある北谷町では家賃平均は1LDKで8.5万円にもなります。

一方、市街地が少ない北部では、家賃は安くなる傾向にあります。安い物件だと、4万円ほどで住めることもあるようです。地域によって家賃は異なりますが、東京や大阪などの大都会と比べると家賃は格段に安いと言えます。

沖縄の交通手段

沖縄は那覇市ではモノレールやバスが通っており、公共交通機関で移動することができます。

しかし、那覇市以外の地域では、公共交通機関があまり発達していないため、車での移動が中心になります。車道は沖縄のほぼ全地域に通じており、有料道路も整備されているため、車があれば移動には困りません。

ただ、先ほど触れたように渋滞が頻発することも多いため、目的地によっては移動が不便になることがあります。

沖縄の仕事環境

住環境に合わせて仕事環境も確認しておきましょう。ここでは雇用状況と平均所得を解説します。

沖縄の雇用状況

沖縄の産業の85%以上はサービス業などの第三次産業です。近年ではIT企業も進出する一方、輸送費が高いためにメーカーや製造業は少なくなっています。

沖縄県の雇用状況は悪く、求人数はとても少ないです。2021年6月現在の有効求人倍率(一人あたり求人数)は0.88倍で、1人に1件の仕事もない状況が続いています。全国的に見ても、有効求人倍率はかなり低いです。

また、失業率も全国ワースト1位とも言われており、特に15~29歳の若者の完全失業率は10%に迫る勢いです。イチから沖縄で就職するのは他の都道府県に比べて難しいと言えるでしょう。

ただし、近年ではリモートワークが一般化したため、転職せずに本州の本社に所属しながら働く人も増えています。

参考:沖縄県/令和3年6月の雇用状況

沖縄の平均所得

沖縄の平均所得は270万円で、全国平均の331万円と比べると低い傾向です。

沖縄では非正規雇用に従事する人が多く、産業もサービス業が中心であり、給料が高い仕事が少ないことが原因であると考えられます。そのため、なかなか満足出来る待遇の仕事に就くのは難しいかもしれません。

参考:毎月勤労統計調査/沖縄県

沖縄の移住支援制度

沖縄には様々な移住支援制度があります。移住を検討している方は是非参考にしてください。

お試し移住支援

お試し移住支援は、一定期間住宅を借りて沖縄の暮らしを体験できる制度です。旅費や宿泊費を自治体が補助してくれることが多いため、お得に現地での生活を体験できます。

沖縄では国頭村と東村でお試し移住支援が実施されており、50歳未満(東村は45歳未満)の子供を扶養する方に向けて、一定期間の住宅貸し出しを行っています。

移住体験期間は国頭村、東村ともに最長13泊、費用は国頭村は1泊2,000から3,000円、東村は1,500円です。
参考:おきなわ島暮らし/移住ガイド
参考:国頭村公式サイト/国頭村移住体験住宅
参考:東村公式サイト/東村子育て田舎体験住宅について

空き家バンク

沖縄では空き家を活用する「空き家バンク」が行われている地域もあります。

空き家バンクは、借りられる、または購入できる物件を探せるサービスです。「空き家が余っているから有効活用してほしい」という目的で出展される物件が多いため、格安で家を借りられます。

まだまだ一般化はしていませんが、本島北部エリアや離島は空き家が多く、手軽に借りられる物件が多いです。

家賃を安く抑えたい方は利用を検討してみましょう。

県内企業人材確保制度

県内企業人材確保支援事業、通称「りっか沖縄」は、沖縄での就職相談、県内企業とのマッチング支援を行う制度です。東京や大阪などの都市に相談窓口が設けられており、沖縄の企業情報や就職先を紹介してもらうことができます。

「沖縄に移住したいけど転職する必要がある」という方は、ぜひ一度窓口を訪れてみましょう。窓口での相談が難しい場合はホームページをチェックしてみてください。
参考:県内企業人材確保支援事業「りっか沖縄」とは

沖縄についてよく知ってから移住を検討しよう!

かつては賃金の低さから移住に向いていないと言われた沖縄ですが、リモートワークの浸透や支援制度の拡充により、移住する人も増えています。自然や観光地が豊かで花粉症の心配も少なく、冬は温暖で快適に過ごせるため、移住先としては魅力的です。

一方、気温が高く交通の便が悪いので、人によっては生活しづらく感じるかもしれません。また、求人数も少ないので、納得の行く就職先を見つけてから移住することが大切です。「沖縄に移住してみたい」と思う方は、支援制度などを活用して、まずは一度現地に訪れてみましょう。

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