移住コラム

平屋ブーム到来!?住み心地最強といわれる平屋の魅力、メリット・デメリットを徹底解説

平屋ブーム

現在、「平屋」が若者や子育て世帯を中心にブームといえるほど人気なのはご存じでしょうか?ワンフロアに生活のすべてを集約できる平屋の住まいは、2階建てや3階建ての住宅にはないたくさんのメリットや快適さがあります。最近では「平屋専門の工務店」があるほどで、その人気は絶大です。

今回は、一度住めば二度と離れられないほど快適といわれる、平屋暮らしの魅力を徹底的に解説します!もちろん、メリットだけでなくデメリットも解説し、平屋がおすすめな人も具体的な理由とともに紹介するので、移住を検討中の方は平屋という選択肢を入れてみてはいかがでしょうか?

広い庭に縁側があり、大広間があるような古民家から最新の注文住宅まで、それぞれのニーズにあった平屋に注目し、便利で快適な「平屋暮らし」をぜひ叶えましょう!

平屋のメリット

メリット
そもそも、平屋にはどのようなメリットがあるのでしょうか?まずは、平屋の魅力を徹底的に深掘りしていきます!平屋の圧倒的なメリットを知れば、ブームといわれるほど人気の理由にも納得できるでしょう。

階段がないため広い間取りを実現できる

平屋には、階段がないことで広い間取りを実現できることがメリットの1つです。2階建てなどでは、住居内に占める階段の面積は意外と大きく、一般的に「畳2畳分(1.8m×1.8m)」といわれています。階段があることで必然的に2畳分ほど住宅の間取りが狭くなってしまうのです。階段下を収納にしたり、螺旋階段にしたりすることでスペースを有効活用する工夫もみられますが、デッドスペースになることがほとんどといえるでしょう。

平屋は階段がなく間取りを最大限活用できるため、同じ床面積でも2階建てより2畳分もしくはそれ以上の広い間取りが実現可能となります。大きな階段がなくなり2畳分のスペースが増えることは住み心地に直結し、家が広く感じられるのです。これは大きなメリットといえるのではないでしょうか?

天井を高く取り光を多く取り込むことができる

平屋は、2階建て住宅より天井が高く設計され、光を多く取り込めることもメリットの1つといえるでしょう。2階建て住宅の天井の高さは、建築基準法で2.1m以上確保することが定められており、一般的には2.2m〜2.4mで設計されることが多いといえます。この高さは人が「天井が低い」と感じないギリギリの高さといわれているため、圧迫感はないものの開放感を覚えることもなさそうです。

一方、平屋の天井の高さは各物件の設計によってちがうものの、基本的に2.4m以上あることが多く、なかには3mを超える物件もあります。天井の高さが3mを超えると、視界から天井が消えるため一気に開放感を得られ、自宅が開放的な癒し空間として機能します。普通の2階建てでは得られない開放感により、「自宅にいると心が落ち着く」といった効果が大いに期待できるのです。もちろん、天井が高いということはそれだけ開口部が広くなるため、光を多く取り込めます。

天井が高く光を多く取り込めることは、日々の暮らしをストレスなく健康的に過ごすうえで重要な要素といえるでしょう。また、平屋の古民家も天井が現代の住居より高い物件があるため、ねらい目といえるかもしれませんね。

2階建て物件よりも安価に購入・建築が可能

平屋は2階建て物件よりも構造がシンプルなため、安価に購入・建築が可能であることも大きなメリットです。2階建てであれば、ベランダや2階部分にトイレ・水道などを設置することもあるため、住宅建築の総工費は平屋の方が安い傾向にあります。建物の高さも2階建ての方が高いため、その分もコストがかかります。

ただ、注意すべき点として安価に購入・建築ができるのは敷地面積が2階建てと大差ない場合で、敷地面積が大きいと基礎や屋根も大きくなることにより、費用がふくらむことは想定しておいた方がいいでしょう。総工費でいえば平屋の方が安い傾向にあるものの、その点には注意が必要です。

生活動線がシンプルになる

平屋には、2階部分がないことで生活動線がシンプルになることもメリットといえます。2階があると生活動線に「縦の動き」が加わるため、大きな荷物や洗濯物などの移動、掃除などが平屋と比べ大変です。平屋にはそのような心配がないため、家の中の移動がとても楽になります。また、平屋は階段がないためバリアフリーともいえ、小さな子どもがいる子育て世帯・老後世帯にとって安心して住み続けられるのも特徴です。

特に、老後になると2階への移動が苦になることも多く、生活のほとんどを1階でおこなわざるを得ない状況になることも考えられます。そうなるとせっかくの2階部分が無駄なものとなり、有効活用できません。生活動線がシンプルになる平屋は、長い目で見たときに無駄のないデザインといえるのです。

メンテナンス費用を抑えることができる

メンテナンス費用は、2階建てより安く抑えられることもメリットといえるでしょう。まず、平屋は2階建てよりも軽いため、躯体に負荷がかかりにくい構造となっており、10年・20年と築年数が経過しても傾きやゆがみが発生しにくいといわれています。傾きやゆがみが発生すると生活の質を下げ、耐震強度にも影響が出るおそれがあり、修繕にも高額な費用が必要です。

また、平屋は2階建てとちがい、壁の塗り替えなど修繕の際に足場を組む必要がないため費用を抑えられます。低い位置での作業がメインとなるため、ちょっとした修繕であれば業者を呼ばずにDIYも可能なことが強みともいえるでしょう。

平屋のデメリット

デメリット
ここまで、平屋の魅力やメリットをたくさん紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。メリットだけでなくデメリットもしっかり把握したうえで、まちがいのない選択をしましょう。

2階建てよりも広い土地が必要になり税金が高くなる

多くの場合、平屋は2階建てよりも広い土地が必要になることが多く、固定資産税などの税金が高くなることがあります。

同じ3LDKの間取りだとしても、例えば2階建てでは1階部分にLDKと1部屋、2階部分に2部屋といった間取りになりますが、平屋は1階にすべての部屋を造る必要があるため面積が広くなるのです。そのため、同じ間取りや部屋数であれば2階建てより広い土地が必要となり、固定資産税も高くなることが多いのはデメリットといえるでしょう。

豪雪地帯では雪に埋もれる可能性がある

北国などの豪雪地帯では、平屋は雪に埋もれる可能性があることも注意しなくてはなりません。1メートル近く雪が積もるような場所だと夜のうちに雪が積もり、玄関が雪に覆われて外に出られなくなることもあるのです。そのため、毎日のように雪かきが必要となり、生活の質を著しく下げてしまうおそれがあります。そのため、平屋に住む際は、居住エリアにどれくらい雪が積もるかを調べておく必要がありそうです。

水害発生時は家全体が浸水するリスクがある

平屋は、水害発生時に家全体が浸水するリスクがあることもデメリットといえます。万が一があった際、逃げ場のない平屋住宅では家や家財が浸水する可能性があるため、住む前に地域の洪水ハザードマップを確認し、水害が起こりにくいエリアを選びましょう。同時に、火災保険では水害に対応できる「水災補償」を付帯することを強くおすすめします。

一階に窓が多いため防犯面でリスクがある

平屋は、1階のワンフロアにすべての部屋があることで必然的に窓も多くなるため、2階建てより防犯面でリスクがあるといえるかもしれません。1階は侵入しやすいため、夏場などに暑いからといって窓を開けたまま寝ることは危険です。また、平屋という構造上、不在の状態が比較的外から判別しやすいため注意する必要があります。

防犯意識を高め戸締り等を忘れず、可能であれば防犯ガラスや防犯フィルム、補助錠などを導入することでリスクを下げられるので、平屋に引っ越す際はぜひ検討しましょう。

外壁が低い場合プライバシーの確保が難しい

平屋は外壁が低い場合、外から生活環境が見えてしまうためプライバシーの確保がしにくい点にも注意が必要です。せっかくの平屋ですが、外から丸見えの状態が続くと落ち着いた暮らしはできません。逆に、外壁が高すぎる場合、プライバシーは確保されますが住宅内から外の景観や見通しが悪くなります。また、外から見えにくくなるため空き巣が侵入しやすくなり、非常に難しい問題といえるのです。

そのため、プライバシーを確保する目隠しとなる外壁は、ライフスタイルに合わせて高さや素材(コンクリートブロック・木で造った柵・植栽など)を検討し、許容範囲を探ることが重要といえそうです。プライバシーを守りつつ生活の質を下げないため、住むエリアに合わせた外壁のある物件を選びましょう。

平屋が向いている人

平屋に向いている人
最後に、平屋に住むことが適している人を解説します!平屋を検討している方で、これらに該当する場合は、平屋が大いにおすすめといえるでしょう。ぜひご覧ください!

居住人数が3人以下

平屋で快適に過ごすためには広い土地が必要となりますが、土地の広さには限界があります。そのため、居住人数が3人以下である方が平屋に住むには適しているといえるでしょう。

例えば5人家族の場合、必要な部屋数が増えすぎて広大な土地が必要となり、建築費や固定資産税などの維持費もかなりの高額になります。現実的に見れば、居住人数が3人以下である方が快適な生活が送れるのです。

老後の生活を快適にしたい人

老後を見越して生活を快適にしたい人は、平屋が向いているといえるでしょう。老後に足腰が弱くなっても、階段がなく段差を最小限に抑えられるバリアフリーな平屋は、生活の質を落とさずに、いつまでも快適な暮らしを送れることが大きな強みです。

縁側でひなたぼっこをしながら読書など、のんびりとした日常を過ごしたいという方は、ぜひ平屋を選びましょう。

小さな子どもがいる人

小さな子どもがいる人にも平屋は最適です。赤ちゃんや小さな子どもが階段から転落するという事故は決して少なくありません。また、2階建てだとちょっとした隙に目が離れてしまうリスクもあります。

平屋であれば階段から転落のリスクがなく、ワンフロアで生活が完結し常に目が届く範囲に子どもがいる状況となるため、安全性の面から平屋は大きな安心感を得られるでしょう。小さな子どもがいる家庭にこそ、平屋のメリットを享受できるといえるのです。

平屋の魅力を知って平屋物件を検討しよう

平屋の魅力
子育て世帯から老後の生活まで、幅広く対応できる平屋にはたくさんのメリットがあります。「日々の生活の質」を重視する人が増えている昨今では、ブームといえるほど注目度が高まっていることにも納得です。メリットとデメリットをしっかり把握し、理想を叶えられる最高の平屋物件をぜひ検討しましょう!

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