静岡県菊川市は、静岡県ならではの美しい茶畑が広がる丘陵地や、生活に必要な施設が一手に集まる利便性の高いエリア、田園風景が広がるのどかなエリアなどそれぞれの特徴が際立った移住先です。なにより、市内全域に穏やかな雰囲気が流れていることで、平穏な移住生活を実現させたい方にとって最高の環境といえるでしょう。子育て支援が充実していることも特筆すべき点といえそうです。
今回は、菊川市が移住先として人気の理由や移住へのデメリット、利用できる補助金やサービス、情報収集サイトを徹底的に紹介します!せわしない都会の喧騒から離れ、とにかく穏やかな街でのんびりとした移住を実現させたい方は必見です!
菊川市が移住先として人気の理由3選
まずは、菊川市が移住先として人気の理由を3つ紹介します!緑の茶畑が美しい穏やかな街には、移住者を惹きつけてやまない魅力がいっぱいです。ぜひご覧ください!
東海道本線「菊川駅」から東海道新幹線「掛川駅」まで約6分でアクセス可能
菊川市が移住先として人気の理由として、東海道本線「菊川駅」から東海道新幹線に乗り換え可能な「掛川駅」まで約6分でアクセスできることが挙げられます。掛川駅から新幹線に乗り換えることで、東京駅まで1時間40分、名古屋駅まで1時間、新大阪駅まで2時間前後で移動が可能です。
普段はのんびり穏やかな菊川市で生活しながらも、新幹線に乗り換えできる掛川駅まで約6分でアクセスできることは、かなり大きなメリットといえるでしょう。
静岡らしい茶畑が広がっていて穏やかな街である
菊川市には静岡らしい茶畑が広がり、穏やかな雰囲気が街全体を包んでいることが移住先として人気の理由といえます。特に市内東部から北部にかけて茶畑が多く、牧之原台地に広がる大規模な茶畑は必見です。テレビや雑誌などでよく目にする一面の茶畑は、菊川市ならではの光景として非常に有名で、なだらかな斜面にどこまでも続く緑の茶畑は、ぜひ移住して味わってもらいたいものです。
地元で収穫されたお茶を飲みながらホッと一息、菊川市はのんびりと穏やかな日常生活が送れる素敵な移住先といえるでしょう。
子育てへの補助が充実している
菊川市への移住で外せないのが、子育てへの補助が充実している点です。第3子以降の0~2歳児の保育認定使用料および、3~5歳児の副食費無料という施策や、市内に2か所ある子育て支援センター・充実した児童館といった、手厚い支援やサービスがあるため安心して子育てができます。実際に、主婦向けの雑誌である学研パブリッシング「aene(アイーネ)」の2014年「全国主婦の幸せ度調査」において、主婦が安心して暮らせる街・東海4県で第1位となるなど、子育て環境の良さが大いに評価されました。
菊川市のような穏やかな街において子育てへの補助も充実していることは、おおらかな子育てをしたい方にとって移住への大きな動機となります。今後ますます子育て世帯からの注目を集めそうですね。
菊川市移住のデメリット3選
菊川市移住の人気の理由に続いて、移住のデメリットも3つ紹介します。メリットとデメリットの両方を知っておくことは、移住を成功させるうえでとても重要です。こちらもあわせてご覧ください!
電車の本数が少なく車がないと移動が困難
菊川市唯一の駅であるJR菊川駅は、上り・下りともに電車の本数が少なく車がなければ移動が困難なことは移住のデメリットといえます。地方の公共交通機関の利便性が低いことは仕方ないのですが、都会での暮らしに慣れている方にとって不便さを感じるかもしれません。
菊川市内で便利な移住生活を送るのであれば、車は必須といえるでしょう。市内の月極駐車場代の相場は5,000円台と安いため、都会よりも維持費を大幅に下げられます。現在、車を所有していない方は、移住を機におもいきって車を購入したほうが良いかもしれませんね。
市内に大きな商業施設や娯楽施設が少ない
菊川市は、緑美しい茶畑が広がる穏やかな街のため、大きな商業施設や娯楽施設が少ないこともあらかじめ知っておきましょう。あくまで穏やかにのんびりと日々の暮らしを送りたい方向けの移住先といえるため、日常生活に刺激を求めたい方にとっては満足感を得にくい環境です。
キャンプをはじめとしたアウトドアの趣味は大いに楽しめるものの、大型商業施設や娯楽施設の少なさが、移住の目的としてミスマッチにならないよう注意しましょう。
静岡県の都市部静岡市や浜松市へのアクセスに時間がかかる
静岡県の2大都市である静岡市や浜松市へのアクセスに時間がかかることもデメリットといえそうです。菊川市唯一の駅であるJR菊川駅から、静岡駅まで約40分・浜松駅まで約30分かかり、あまり気軽に行ける距離とはいえません。
休日の買い物など、大型商業施設が充実しているこれらの都市へのアクセスに時間がかかることは事前に知っておきましょう。ただ、普段の生活は菊川市内で不自由なく送れるため、そこまで心配する必要もなさそうです。
菊川市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
菊川市では手厚い子育て支援を中心として、移住の際に利用できる補助金や支援金、サービスなども充実しています!少しでもお得な移住を実現させるため、要件に該当する方はぜひ活用しましょう!
子育て世代は1人につき100万円加算!移住就業支援事業費補助金
東京圏から菊川市へ移住し一定の要件を満たした方に、移住就業支援金として最大で100万円以上を給付してくれる大変お得な支援事業です。18歳未満の子どもを帯同した場合、1人につきさらに100万円を加算してくれるため、該当する方はぜひ活用しましょう。要件等が細かく設定されているため、ここでは概要のみ解説します。詳細は下記のリンクをご覧ください。
【移住元の要件(一部抜粋)】
- 移住する直前の10年間のうち、通算5年以上東京23区内に在住、または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内に通勤していた方。
- 移住する直前に、連続して1年以上東京23区内に在住、または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内に通勤していた方。
※東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等に就職した方は、通学期間も対象期間として加算が可能。
【就業・テレワーク・起業等の要件】
- 静岡県マッチングサイト「しずおか就職net」にて、移住就業支援金の対象として掲載されている求人に新規就業すること。
- 静岡県が実施する起業支援金の交付決定を受けた方。
- 内閣府が実施する「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用して就業した方。
- 自己の意志により移住し、移住前の業務を引き続きおこなうテレワーカーの方。
- 転入時に満40歳未満で菊川市における「関係人口」の要件を満たした方。
【補助金の額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同した移住の場合、1人につき100万円を加算。
参考:移住就業支援事業費補助金
問い合わせ先:菊川市企画財政部 営業戦略課
第3子以降の保育認定使用料(0〜2歳児)および副食費(3~5歳児)は無料
現在、全国において保育園や幼稚園などの無償化が進んでおりますが、所得制限や住民税非課税世帯といった要件が課せられている自治体がほとんどです。そこで、菊川市では第3子以降の保育認定使用料(0~2歳児)を、第1子・第2子の年齢や保護者の所得に関わらず無償とする独自の施策をおこない、多くの方が恩恵を受けています。
また、第3子以降はおやつなどの副食費(3~5歳)も無償であるため、子育て支援が非常に手厚い街といえるでしょう。
参考:幼児教育・保育無償化
問い合わせ先:菊川市こども未来部 こども政策課
住宅取得費用の一部を補助!若者世帯定住促進補助金
菊川市では、若者世帯や子育て世帯の住宅取得を支援するため、住宅取得にかかった費用の一部を予算の範囲内で補助しています。移住の際、新たに住宅を取得予定の方はぜひ活用しましょう。
【補助対象者】
菊川市外の住宅または市内の賃貸住宅に1年以上継続して居住する、次のいずれかに該当する方。
- 夫または妻のいずれかが満40歳未満である夫婦のいる世帯に属する夫または妻。
- 配偶者のいない満40歳未満の親と子がいる世帯に属する親。
【補助金の額】
- 一般世帯
住宅取得費用の10分の1で、上限25万円 - 三世代同居住宅または三世代近隣住宅
住宅取得費用の10分の2以内で、上限40万円
参考:菊川市若者世帯定住促進補助金
問い合わせ先:菊川市建設経済部 都市計画課
菊川市移住でおすすめのエリア3選
ここからは、菊川市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回紹介するのは、それぞれのニーズに合わせた素敵なエリアばかりです。どのような移住生活を送りたいかを想像しながら、自分にあったエリアを見つけましょう!
必要な施設が徒歩圏内で揃うコンパクトシティなら「菊川駅周辺エリア」
徒歩圏内で生活を完結させたい方は「菊川駅周辺エリア」がおすすめです!菊川市でもっとも利便性が高い菊川駅周辺エリアは、市役所やコンビニ・スーパーマーケット、銀行や郵便局・学校・幼稚園といった日常生活に必要な施設が、ほぼすべて集まっているといっても過言ではありません。
地方移住では自宅から各種施設への移動に車が必要なことがほとんどですが、菊川駅周辺は例外で、都市機能のほぼ全てが集約されていることにより、とても便利なエリアといえるでしょう。しかも、電車での移動はもちろんのこと、東名高速道路「菊川IC」も近いため車での遠出にも適しています。
まさにコンパクトシティといえる菊川駅周辺エリアは、菊川市の魅力である穏やかな街の雰囲気を存分に感じながら、地方とは思えない利便性の高さを両立している大注目のおすすめエリアといえるのです。
キャンプなどのアクティビティを楽しみたいなら「北部エリア」
地方移住の醍醐味ともいえる、キャンプなどのアクティビティを楽しみたい方は「北部エリア」を選びましょう!静岡県ならではの美しい茶畑を眺めながら、「火剣山キャンプ場」で気軽にキャンプをおこなえます。また、ゴルフ場も2か所あるので、ゴルフが趣味の方にもピッタリの場所といえそうです。
さらに北部エリアには、菊川市内で有名なホタル鑑賞スポットである「西富田ほたるの里」もあり、毎年6月ごろには幻想的な光景が心を癒やしてくれます。
目に優しい茶畑や丘陵地が広がる北部エリアは、キャンプなどのアクティビティを楽しみながら、ゆったりとした移住生活を送りたい方に最適といえるでしょう。
田んぼに囲まれた田舎暮らしをしたいなら「南部エリア」
田んぼに囲まれた田舎暮らしをしたい方には「南部エリア」をおすすめします!南部エリアは比較的平坦な地形となっており、田んぼが広がるのどかな景色が魅力です。田んぼをキャンバスに見立て、巨大な絵を浮かび上がらせる圧巻の名物イベントである「田んぼアート」も南部エリアで毎年開催されています。
地方移住といえば「田んぼに囲まれた田舎暮らし!」というイメージのある方は、ぜひ南部エリアを選びましょう。さらに南の掛川市へ抜ければ意外と海が近いため、気分によっては海辺を散歩できることも魅力といえそうですね。
菊川市の情報を収集する際に便利なサイト3選
最後に、菊川市の情報を収集する際に便利なサイトを3つ紹介します!より深く菊川市への移住をイメージするために、ぜひこれらのサイトもチェックしておきましょう。
きくがわ茶柱生活
「きくがわ茶柱生活」は、菊川市公式のスペシャルWebサイトとして、移住・定住情報を発信しています。菊川市の魅力や各種支援制度、先輩移住者へのインタビュー記事、イベント情報など、コンテンツが充実していることが特徴です。
市内にある学校や図書館・公園、レジャースポットなども幅広く紹介しているので、菊川市移住に少しでも興味のある方は、まずこちらのサイトをチェックしましょう。
参考:きくがわ茶柱生活
移住・定住情報サイトゆとりすと静岡
「移住・定住情報サイトゆとりすと静岡」は、静岡県が運営する県全域を対象とした移住情報を紹介するサイトです。静岡県全域の移住情報や地域の特徴をわかりやすく紹介しているので、菊川市の情報はもちろん近隣自治体の魅力もうかがい知ることが可能です。
休日には県内各地へ遊びに出かけることもあるかと思います。ぜひ、こちらのサイトにも目を通しておきましょう。
菊川市観光協会
「菊川市観光協会」は、菊川市の代表的な観光スポットや見どころ、市内各地でおこなわれるイベント情報などを紹介しているサイトです。お茶が有名な菊川市では、見事な茶園も見どころの1つで、国指定重要文化財である「黒田家代官屋敷」といった歴史スポットも多数存在します。
ぜひ一度サイトへ訪れて、お気に入りの場所を探してみてはいかがでしょうか?
参考:菊川市観光協会
菊川市の魅力を知って移住を検討しよう
丘陵地に広がる茶畑という静岡県ならではの風景が自慢の菊川市は、穏やかな時間が流れる癒やしの移住先です。北部・中部・南部とエリアの特徴がはっきりとしていることから、それぞれのニーズに合わせた移住生活を送れることもメリットといえるでしょう。
菊川市の魅力を知って、ぜひ移住を前向きに検討しましょう!ゆったりと落ち着いた生活を送りたい方におすすめの移住先です。
※内容は2023年6月執筆時のものです。