伊豆半島南東部、静岡県下田市は美しい海が自慢の移住先です。歴史の授業で習う「ペリーの黒船来航」の地であることから、その名を知っている人も多いでしょう。のんびりとした移住生活はもちろんのこと、リゾート地として自然を相手に遊べる場所や観光スポットが充実しているため、日々の暮らしを存分に楽しめることが大きな魅力です。
今回は、下田市が移住先として人気の理由や移住へのデメリット、お得な移住支援などを中心に、数多くの魅力をわかりやすく解説します!
下田市は、徹底的に「海」を楽しみたい方にとって、ぜひ候補に挙げていただきたい充実した生活を送れる移住先です。ぜひご覧ください!
下田市が移住先として人気の理由3選
まずは、下田市が人気の理由を3つ紹介します!人気の理由を知り、移住へのイメージを膨らませましょう。
伊豆半島のリゾート地として人気がある
下田市は、伊豆半島のリゾート地として多くの観光客でにぎわっており、海辺を中心にいろいろな場所で「非日常」を感じさせてくれることが人気の理由といえます。複雑な海岸線と美しいビーチには見どころがたくさんあり、高級魚である金目鯛の水揚げ量が日本一を誇る「漁業の街」として海の幸も豊富です。
さらに、下田市は有名な「ペリーの黒船来航」の舞台ということもあり、市内各地にはゆかりの歴史スポットがたくさんあります。もちろん、内陸部には山の景色と田園風景が広がるエリアもあるので、海と山の両方の移住生活を楽しめることも特徴です。
美しい海の自然をベースに、海の幸や歴史スポットという見どころ満載のリゾート地であることが、多くの移住希望者から支持される理由といえるでしょう。他の一般的な移住先とはちがう「非日常」が味わえる下田市は、多くの方にとって魅力的といえそうですね。
海がキレイで多くのサーファーが集まる
下田市の最大の魅力は、「海の美しさ」といっても過言ではありません。海がとてもキレイで、多くのサーファーが集まることも人気の理由といえます。下田市にある9つのビーチのほとんどが水質調査で最高ランクに認定され、透き通った青い海は沖縄やハワイにも負けないくらいの美しさです。
「白浜」「多々戸浜」「入田浜」といったサーフポイントもたくさんあり、数多くの大会が開催されるなど、まさにサーフィンの一大拠点と呼べるでしょう。サーフィンだけでなく、海水浴・釣り・ダイビング・シュノーケリング・シーカヤックといった、海のアクティビティも存分に楽しめ、日本でも有数の「海を最高に楽しむための移住先」といえそうです。
下田市自慢の美しい海を、ぜひ現地へ移住して体験することをおすすめします。バリエーション豊富なサーフポイントがそろっているため、初心者から上級者まで、また、サーフィンに少しでも興味がある方にとってイチオシの移住先といえるのです。
市内に多くの天然温泉がある
リゾート地といえば「温泉」です。下田市には多くの天然温泉があることも移住先として人気の理由といえるでしょう。海の美しさが特に有名な下田市ですが、「下田温泉」という名の温泉の街という側面も持ち合わせています。
オーシャンビューが楽しめる日帰り温泉をはじめ、市内各地に温泉施設や足湯などが点在し、気軽に立ち寄れることが大きな魅力です。海で遊んだ帰りに温泉に入って一日の疲れを癒やす、という最高にぜいたくな体験ができるのは、特筆すべき下田市の魅力といえるでしょう。
美しい海に美味しい魚介類、多くの天然温泉といった「三拍子」がそろう下田市は、移住先として計り知れないポテンシャルを秘めているといえそうですね。多くの人から人気がある移住先ということも納得です。
下田市移住のデメリット3選
移住先としてたくさんの魅力がある下田市ですが、移住の際に気をつけるべきデメリットも存在します。メリット・デメリットの両方を理解したうえで、理想とする移住を実現させましょう。
大きな病院がないためもしもの際に不安がある
下田市内には大きな病院がなく、もしもの際に不安があることはデメリットといえるかもしれません。クリニックや小規模な病院は市内各地にあるものの、最先端の医療を提供できるような大病院がなく、それらの医療を受けたい場合は下田市外へ出る必要があります。
伊豆地方における大きな病院として、伊豆の国市にある「順天堂大学医学部付属静岡病院」や伊東市にある「伊東市民病院」などが挙げられますが、距離が遠いため不便さを感じるかもしれません。大きな病院のない下田市では、健康的な移住生活を心がけたほうがよさそうですね。
都市ガス供給エリアが狭くプロパンガスを使用する場合はガス代が高い
下田市は都市ガス供給エリアが狭く、プロパンガスを使用する場合はガス代が高いこともデメリットといえるでしょう。都会で暮らしている方には実感しにくいかもしれませんが、都市ガスと比較してプロパンガスのガス代金は高く、場合によっては倍近く支払わなくてはならないことも想定されます。移住場所がプロパンガスのエリアである場合、エネルギーコストが上がることは事前に理解しておきましょう。
ただ、個別供給であるプロパンガスは、都市ガスよりも地震などの災害に強いというメリットもあるため、デメリットばかりではないことも知っておいたほうがよさそうです。
大地震発生時は津波被害のリスクがある
下田市は太平洋に面しているため、大地震発生時は津波被害のリスクがあることもデメリットといえます。大地震などの自然災害はいつ発生するかわからないため、常に備えておくことが大切です。住む場所を選ぶ際は、下田市が公開しているハザードマップを確認し、想定される津波被害が小さい場所を中心に探し、最寄りの避難所なども事前に調べておきましょう。
下田市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、下田市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!移住には大きな出費がともないますが、これらを活用して少しでもお得に移住を叶えましょう。
子育て世代は加算金もあり!移住・就業支援金
東京圏から下田市へ移住・就業またはテレワーク移住・起業等をおこない、一定の要件を満たした方に最大で100万円以上を支給する、非常にお得な移住・就業支援金です。さらに、18歳未満の世帯員を帯同する場合1人につき100万円を加算してくれるため、子育て世帯にとって大きな支援となります。要件等がやや複雑なため、詳細は必ずリンク先を参照してください。
【移住元の要件(一部抜粋)】
- 直近10年間のうち通算5年以上、東京23区内に在住していた方、または東京圏に在住(条件不利地域除く)しながら東京23区内への通勤していた方。
- 移住する直前に連続して1年以上、東京23区内に在住していた方、または東京圏に在住(条件不利地域除く)しながら東京23区内への通勤していた方。
- 東京23区内の大学等へ進学し、東京23区内の企業等に就職した方は、通学期間も対象期間として加算できる。
【就業に関する要件(一部抜粋)】
- 静岡県求人マッチングサイト「しずおか就職net」や他県のマッチングサイトに掲載されている、移住・就業補助金の対象求人により就職していること。
- 内閣府が実施する「プロフェショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用して就業した方。
- 自己の意思によりテレワーク移住し、移住元での業務を引き続きおこなうこと。
- 転入時において関係人口に関する一定の要件に該当する50歳未満の方。
【交付金額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、1人につき100万円を加算。
参考:移住・就業支援金
問い合わせ先:下田市産業振興課
暮らしの不安を解消できる!オーダーメイド型移住ツアー
下田市では、実際に移住する前段階で街の雰囲気や住環境、買い物環境といった気になる場所を事前に案内してもらえる「オーダーメイド型移住ツアー」を実施しています。市内の希望するさまざまな場所へ案内してもらえることで移住前の不安を解消できるため、ぜひ活用したいサービスといえるでしょう。
【申し込み方法】
希望日の2週間前までに、リンク先ページにある申込み用メールアドレスへ希望日や見学したい場所などを送信し、あらためて移住担当者より詳細のヒアリングをおこなってもらう。
参考:【予約随時受付中】オーダーメイド型移住ツアー承ります!
問い合わせ先:下田市産業振興課
上限1名4,000円!下田市への移住を希望する方の宿泊滞在費を半額補助
下田市内への移住を目的として、住居や仕事探し、暮らしを体験するなどの活動をおこなうための滞在に対して、市内にある宿泊施設利用料の一部を補助する制度をはじめました。「オーダーメイド型移住ツアー」とあわせて活用することで、より効率的に下田市への理解が深まる素敵な支援制度といえそうですね。ただ、補助金を利用できるのは、リンク先ページにある「市指定宿泊施設」のみとなるため注意しましょう。
【補助金額と該当者(一部抜粋)】
1人あたり1泊分の基本宿泊料金の2分の1以内(上限4,000円)
- 1回の申請で1世帯2名までとし、2泊分を上限とする。
- 移住に向けてあらかじめ市に移住希望相談をおこない、登録がある方。
- 転勤、婚姻による転入予定者出ない方。
参考:移住希望者滞在費補助金
問い合わせ先:下田市産業振興課
下田市移住でおすすめのエリア3選
それでは、海が自慢の下田市でおすすめのエリアを3つ紹介します!移住後にどのような生活を送りたいかといった目的に合わせて、ぜひ前向きに検討しましょう。
サーフィンをおもいっきり楽しみたいなら「白浜地区」
サーフィンをおもいっきり楽しみたい方は「白浜地区」がおすすめです!白浜地区には、真っ白な砂浜が南北に約800mも続く「白浜大浜海水浴場」があり、毎年夏には多くの海水浴客でにぎわいます。また、多くのサーファーが訪れるサーフポイントとしても非常に有名で、複数ある下田市のサーフポイントでも1、2を争う人気エリアです。透明度が高い遠浅の海は、初心者から上級者まで幅広くサーフィンを楽しめるでしょう。サーフィンの大会も開催されるため、自信のある方は思い切って参加してみてはいかがでしょうか?
また、これからサーフィンをはじめたいという方は、近くにサーフショップもあるためサーフボードなどのレンタルもできます。地元のサーファーとの交流も交えながら、サーフィンを思いっきり楽しみたい方は、ぜひ白浜地区を移住先の第1候補にしましょう。
海水浴場が多く移住者に人気の高い「朝日地区」
海水浴場が多く移住者に人気の高い「朝日地区」もおすすめです!朝日地区には「吉佐美大浜海水浴場」「入田浜海水浴場」「多々戸浜海水浴場」といった多くの海水浴場があり、そのどれもが美しい砂浜と高い透明度を誇ります。美しい海岸線とともに緑豊かな里山も近いため、田園風景のなか田舎暮らしができ、さらに小学校もあることからファミリー層を含めた移住者に人気のエリアです。環境の良さから外国人や別荘が多いことも特徴といえます。
また、下田市随一の観光スポット、海の洞窟である「龍宮窟」も朝日地区にあり、洞窟の天井が崩れてできた直径約50メートルの天窓は必見です。移住の際にはぜひお立ち寄りください。
海水浴場が多く自然も美しい人気エリア「朝日地区」は、里山での暮らしも可能な海と山の「いいとこ取り」ができることが魅力といえそうです。
日常生活を便利に暮らしたいなら「下田地区」
日常生活を便利に暮らしたい方は「下田地区」を選びましょう!下田市の中心地として栄え、便利な生活を送りながら港町の風情を身近に感じられることが特徴です。日本の近代史を語るうえで欠かすことのできない、「ペリーの黒船来航」の舞台として数多くの歴史スポットもあり、幕末の歴史が好きな方にとって非常に興味深いエリアといえるでしょう。
下田地区には伊豆急行線「伊豆急下田駅」があり、伊東駅を経由して乗換なしで熱海駅まで行け、そこから新幹線に乗り換えることもできます。また、伊豆急下田駅周辺は、コンビニ・スーパーマーケットや銀行、市役所などが集まっているため生活インフラは申し分なく、移住生活において不便さを感じることはあまりなさそうです。
美しい海を満喫できる下田市内で日常生活の利便性を確保したい方は、下田地区をぜひ検討しましょう。
下田市の情報を収集する際に便利なサイト3選
最後に、下田市の情報を収集する際に便利なサイトを3つ紹介します!移住実現に向けて、ここまで紹介しきれなかった情報もたくさん収集可能です。ぜひご覧ください。
Shimoda Life
「Shimoda Life」は、下田市公式の移住・定住ポータルサイトです。移住のために必要な情報を網羅しており、街の特徴や移住支援、求人に関する情報など、移住希望者にとって必見のサイトといえるでしょう。
サポーターブログでは、実際に移住した方を中心に下田市の魅力だけでなく、移住生活においての苦労といった、他のサイトではあまり知り得ない貴重な情報も発信しています。下田市移住を検討されている方は、まずこちらのサイトをチェックしておきましょう。
参考:Shimoda Life
移住・定住情報サイトゆとりすと静岡
「ゆとりすと静岡」は、静岡県全域の移住・定住情報を扱っているサイトです。静岡県全体の魅力をはじめ、各市町の特徴をわかりやすく解説しています。
下田市への移住後には、当然下田市以外の街へ出掛けることもあるでしょう。こちらのサイトを通して静岡県の特徴をより包括的に知ることにより、移住へ向けてより具体的な暮らしのイメージがつかめるため、一度は目を通しておくことをおすすめします。
参考:ゆとりすと静岡
伊豆下田のアウトドア・自然体験案内所 しーもん
「伊豆下田のアウトドア・自然体験案内所 しーもん」は、下田市自慢の「海」をテーマに、海のアクティビティやものづくり、食の体験といったさまざまな「体験」ができる場所を紹介してくれるサイトです。
釣り・サーフィン・ダイビングをはじめ、黒船来航の地である下田市の歴史スポットなども数多く紹介しています。とにかく見ていて楽しいサイトとなっており、下田市の移住先としてのポテンシャルの高さを存分に感じられるでしょう。
下田市の魅力を知って移住を検討しよう
数多くの美しいビーチや豊富な海の幸、天然温泉といったリゾート地である下田市は、多くの移住希望者にとって日々の生活に潤いをもたらしてくれる素敵な移住先です。サーフィンや釣りといった海のアクティビティを徹底的に満喫したい方にとって、夢のような移住生活が実現できる数少ない移住先といえるかもしれません。
下田市の魅力を知って、あなたもぜひ移住を前向きに検討しましょう!
※内容は2023年6月執筆時のものです。