住みたい田舎ランキングで常に上位を争う、愛媛県西条市をご存じでしょうか?北は穏やかな瀬戸内海、南は西日本最高峰「石鎚山(1,982m)」といった雄大な自然に抱かれ、田園風景が広がる農地と都市のコントラストが絶妙なことから大きな人気を誇る移住先です。また、西条市は自噴する豊富な地下水「うちぬき」により「水の都」とも呼ばれています。
今回は、大注目の移住先である西条市の魅力・メリットやデメリット、おすすめエリアや移住の際に利用したい補助金やサービスなどを紹介します!なぜ西条市が人気なのか?さまざまな角度から徹底解説していくので、ぜひ移住先選びの参考にしてください!
西条市移住の魅力/メリット3選
はじめに、西条市移住の魅力やメリットについて解説していきます!西条市とは一体どういう移住先なのか?まずはその秘密に迫ってみましょう。
住みたい田舎ランキングで常に全国上位を争う人気の移住先
西条市移住の魅力として、「住みたい田舎ランキング」で常に全国上位を争う人気の移住先であることが挙げられます。宝島社『田舎暮らしの本』2月号「2023年版住みたい田舎ベストランキング」(人口10万人以上20万人未満のまち)において、西条市が全部門2位となりました。
過去のランキングをさかのぼると、2020年~2022年には「若者世代部門」3年連続全国1位に輝いており、若者世代を中心に全国でも人気があることがわかります。海や山といった自然環境と子育て支援、臨海部の工業を中心とした雇用の充実などがランキング上位の理由と考えられており、実際に移住者の約8割が若者や子育て世代が占めているのです。
住みたい田舎ランキング全国上位の西条市は、他の街にはないたくさんの魅力あふれる移住先といえるでしょう。
西日本最高峰の「石鎚山」があり登山やハイキング・キャンプを楽しめる
西日本最高峰の「石鎚山」があり、登山やハイキング・キャンプなどを楽しめることも西条市移住の魅力やメリットといえるでしょう。標高1,982mの石鎚山は神々しく美しい山であることから、太古の昔より山岳信仰の山として知られ、日本百名山・日本百景・日本七霊山に数えられ、「霊峰石鎚山」とも呼ばれています。
石鎚山には毎年多くの登山者が訪れ、西条市観光の目玉といえるでしょう。頂上から瀬戸内海はもちろん、中国地方や九州地方の山々まで望め、その絶景は頂上までたどり着いた人々の特権と呼べるものです。もちろん、頂上まで行かずともハイキングやキャンプも楽しめます。移住生活においてすぐ目の前にこのような特別な山があることは、常に心踊る気持ちにさせてくれそうですね。
ぜひ、西条市に移住して、「霊峰石鎚山」登山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
水資源が豊富で名水百選の「うちぬき」という自噴する地下水が各地で飲める
西条市は水資源が豊富で、名水百選の「うちぬき」という自噴する地下水が各地にあることも大きな魅力といえそうです。江戸時代中期に発祥したとされる「うちぬき」は今も利用されており、その数は約3,000本といわれています。1日の自噴量は約9万㎥におよび一年を通して水温変化がなく、夏は冷たく冬は温かい地下水は飲用水・農業用水・工業用水などに利用されていることから、西条市は「水の都」と呼ばれているほどです。
しかも、西条市の中心地域である「伊予西条駅周辺」の一部では、生活用水として地下水を利用しているため、なんと上水道料金がかかりません!下水道料金は必要ですが、一部地域で上水道料金が無料という点も、移住先として絶大な人気を得ている理由の1つといえそうですね。
西条市自慢の地下水である「うちぬき」の水質は過去に2年連続日本一に輝き、「名水百選」にも数えられています。各地で自噴しており場所によっては市民が自由に汲み取って飲めるため、夏の暑い日に冷たいうちぬきを飲めるのは、西条市ならではの素敵な体験といえそうですね。
西条市移住で困ること/デメリット3選
つづいて、西条市移住で困ることやデメリットにも触れておきたいと思います。移住先として絶大な人気を誇る西条市ですが、デメリットも存在します。デメリットもしっかりと理解して、納得の移住を叶えましょう。
公共交通機関が充実していないため生活には車が必須
西条市は公共交通機関が充実していないため、生活には車が必須であることはデメリットといえそうです。電車は「JR予讃線」、バスは「せとうちバス」が走っていますが、路線は限られておりどこへでも行けるというわけではありません。
地方での生活には車が必須といわれ、西条市も同様です。6,000円前後で月極駐車場が借りられるので、車がない方も可能であれば移住を機に購入したほうがよいでしょう。
娯楽施設や大型商業施設が少ない
県庁所在地である松山市と比べ娯楽施設や大型商業施設が少ないこともデメリットといえるでしょう。西条市は人口約10万人の小さな街であるため、大型商業施設や娯楽施設は多くありません。日常の買い物に困ることはありませんが、大型商業施設は県道13号「産業道路」沿いにある「フジグラン西条」か、新居浜市にある「イオンモール新居浜」へ行く必要があります。
西条市には娯楽施設や大型商業施設は少ないものの西日本最高峰の石鎚山があり、今治市との市境には穏やかな瀬戸内海の海水浴場もあるので、休日はアウトドア中心で過ごすのがいいかもしれませんね。
距離が近い割に県庁所在地がある松山市へのアクセスが不便
距離が近い割に松山市へのアクセスが不便であることもデメリットといえます。西条市から愛媛県の県庁所在地である松山市へは、直線距離で約40kmです。高速道路を使えば30分ほどで移動できるものの、電車の場合は特急で約1時間、普通電車であれば2時間もかかってしまいます。
その理由は、西条市と松山市を結ぶ唯一の電車であるJR予讃線が、松山市方面へ行くのに今治市を経由して大回りするからです。電車以外で松山市へ行く方法として、せとうちバスの「特急バス」がありますが、西条市~松山市は約1時間半必要となり、やはりそれなりに時間がかかってしまいます。松山市へ頻繁に出かける用事がある方は、これらのデメリットもあらかじめ理解しておきましょう
西条市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住にはある程度のお金や労力が必要です。ここからは、西条市移住の際に少しでも負担を減らしてくれるお得な補助金・支援金・サービスを紹介します!要件等はあるものの、該当する方はぜひご活用ください。
東京圏からの移住者は最大100万円!移住支援金
東京23区内在住者または通勤者が西条市へ移住し、一定の就業・起業・テレワーク要件などを満たした方に最大100万円の移住支援金を交付する、大変お得な支援事業です。要件がやや複雑なため、ここでは概要のみ説明します。気になる方は下記リンク先を参照してください。
【移住元の要件】
- 住民票を移す直前の10年間のうち通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域除く)に在住し、東京23区内へ通勤または通学していたこと。
- 住民票を移す直前に、連続して1年以上東京23区内に在住または東京圏に在住し、東京23区内へ通勤(通学)していたこと。
【就業・起業・テレワークなどの条件(一部抜粋)】
- 愛媛県求人マッチングサイト「あのこの愛媛」に掲載されている移住支援金対象求人に新規就業した方。
- 所属先企業等からの命令ではなく自らの意思で移住し、移住元の業務を引き続きおこなうテレワーカーの方。
- 「愛媛グローカルビジネス創出支援事業」の交付決定を受けて1年以内の方
【支援金の額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
参考:【東京圏から移住される方へ】 移住支援金最大100万円をサポートします!
問い合わせ先:西条市移住推進課 移住推進係
上限400万円!西条市移住者住宅改修支援事業
西条市内にある空き家の有効活用をはかり、県外からの移住・定住促進のため、移住者がおこなう住宅の改修などにかかった費用に対し予算の範囲内で補助金を交付する支援事業です。移住の際に空き家への居住を検討されている方は、ぜひ詳細をご覧ください。
【補助対象住宅】
- 西条市空き家バンク
- えひめ空き家情報バンク
【補助対象経費(一部抜粋)】
- 部屋の増改築、間仕切りの変更
- 屋根材葺き替え、雨漏り修理、屋根瓦の補修等
- 断熱サッシ工事、シャッター取付等
- 床、天井、壁紙等のクロス張替え等
- 外壁の改修、塗替え、コーキング等
- 外構・エクステリア工事
- 省エネ設備工事
【補助金の額】
住宅の改修工事
- 補助対象工事額(税抜き)の3分の2
上限額 働き手世帯:200万円 子育て世帯:400万円
家財道具の搬出等
- 家財道具の搬出・処分・清掃費(税抜き)の3分の2
上限額 20万円
参考:西条市移住者住宅改修支援事業
問い合わせ先:西条市移住推進課 移住推進係
土日祝OK!移住希望者向け西条市無料アテンドサービス
西条市では移住を本気で検討されている方に向けて、市内各所を案内する無料アテンドサービスをおこなっております。担当スタッフとともに西条市の気になる場所を回ることで、移住へのイメージを明確にできるでしょう。
移住前に現地を訪れ視察することは必須ですが、1人で行くのではなく「現地の人」と一緒であれば、よりいっそう理解が深まります。移住を本気で考えているからこそ、ぜひ活用したいサービスといえそうですね。
参考:移住希望者向け「西条市無料アテンドサービス」
問い合わせ先:西条市移住推進課 移住推進係
西条市移住でおすすめのエリア3選
それでは、西条市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!「水の都」西条市において生活に便利な場所や自然に近い場所など、それぞれのライフスタイルにあわせて検討してみてください。
市役所や行政施設が近く便利な「伊予西条駅周辺エリア」
最初におすすめするのは、西条市の中心駅・JR予讃線「伊予西条駅周辺エリア」です!西条市の中心地であるため市役所や行政施設、商業施設が集積しており、生活にもっとも便利なエリアといえるでしょう。しかも、伊予西条駅周辺の一部地域では上水道に自噴する地下水「うちぬき」を利用しているため、上水道料金が無料という大きなメリットも存在します。
駅周辺はのどかな景色が広がっており落ち着いた印象です。駅から北へ向かうと個人の小さな飲食店が多いエリア、市役所や大型商業施設「フジグラン西条」があり、メインストリートとも呼べる県道13号「産業道路」へとつづきます。駅の南側は住宅街と田畑が混在したエリアとなっており、山が近くにあるためのんびりとした田舎暮らしができそうです。
人気の移住先である西条市において、もっとも便利なエリアで生活したい方は「伊予西条駅周辺エリア」を第一候補にしましょう。
石鎚山の自然近くに住みたい方は「伊予氷見駅周辺エリア」
石鎚山の自然を間近で感じたい方は、JR予讃線「伊予氷見駅周辺エリア」を選びましょう!西日本最高峰1,982mの石鎚山を間近で感じられる伊予氷見駅周辺エリアは、石鎚登山ロープウェイ「山麗下谷駅」へ車で約30分あればアクセスできるため、石鎚登山においてもっとも効率的なルートをたどれます。石鎚登山にチャレンジしたい方はぜひ検討していただきたいエリアといえるでしょう。
また、国内有数のボルダリング施設「石鎚クライミングパークSAIJO」もあり、登山が趣味の方はボルダリングにも挑戦してみてはいかがでしょうか?駅周辺は田園風景が広がっていますが、国道11号線に近いためスーパーマーケットやコンビニなども点在しているため、生活利便性もそこまで悪くなさそうです。
石鎚山への登山を含め、山の自然に触れたい方はぜひ「伊予氷見駅周辺エリア」がおすすめです。
のどかな田園風景に囲まれて生活したい方は「東予丹原IC周辺エリア」
最後に紹介するのは、見渡す限りの田園風景に囲まれた今治小松自動車道「東予丹原IC周辺エリア」です!東予丹原IC周辺は、農地が広がるのどかな風景が特徴で、ゆったり・のんびりとした雰囲気が漂っています。しかし、インターチェンジ周辺には複数のスーパーマーケットやホームセンター、家電量販店、飲食店などもあり意外と買い物や生活に便利です。
高速道路を利用すれば松山市の「松山IC」や、しまなみ海道へ向かう「今治IC」へ、それぞれ30分ほどでアクセスできるので、車での移動が前提ではあるものの、交通アクセスにも優れています。
のどかな田園風景に囲まれて田舎暮らしをしたい方は、「東予丹原IC周辺エリア」を選びましょう!
西条市の情報を収集する際に便利なサイト3選
最後に、西条市の情報を収集する際に便利なサイトを3つ紹介します!移住実現へ向けて、ここまで紹介しきれなかった有益な情報もたくさんあるため、これらは必見のサイトといえるでしょう。ぜひ、ご覧ください!
LOVE SAIJO
「LOVE SAIJO」は、西条市公式の移住・定住ポータルサイトです。西条市への移住を検討している方に向けて、西条市の基本情報をはじめ「子育て」「仕事」「住まい」「暮らし」といった情報から、移住支援や移住サポートなど幅広くコンテンツが充実しています。
西条市への移住に少しでも興味のある方は、まずはこちらのサイトをチェックして移住後の生活をイメージしてみてはいかがでしょうか?
参考:LOVE SAIJO
えひめ移住ネット
「えひめ移住ネット」は、西条市を含む愛媛県全域が対象の移住・定住ポータルサイトです。県が主体となっている移住支援や、地域おこし協力隊の募集もこちらのサイトでおこなっています。
こちらのサイトから愛媛県全域の情報をチェックすることで、西条市の魅力や特徴がより明確に浮かび上がってくることでしょう。愛媛県にはどのような街があり、どのような魅力があるのかといったことも知れるため、合わせてチェックすることをおすすめします。
参考:えひめ移住ネット
西条市観光物産協会
「西条市観光物産協会」は、西条市観光物産協会公式Webサイトです。「今どき西条」を合言葉に、石鎚山と水の都である西条市の「今」の見どころやグルメ情報を数多く紹介しています。特に、市内各地の「うちぬき」や歴史スポットをガイドと回るツアーや、レンタサイクルで水の都をアクティブに回るツアーなどがおすすめです。
ぜひこちらのサイトを参考にして、あなただけのお気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか?
参考:西条市観光物産協会
西条市の魅力を知って移住を検討しよう
住みたい田舎ランキングで常に全国上位を争う西条市は、西日本最高峰の「石鎚山」や自噴する豊富な地下水「うちぬき」、さらには穏やかな瀬戸内海など自然の豊かさが魅力です。田園風景が広がるなか、臨海部を中心に工業も栄え雇用が充実していることも人気の理由といえるでしょう。
自然・農業・工業のバランスに優れた西条市は、まさに「住みたい田舎」にふさわしいのではないでしょうか?西条市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2023年8月執筆時のものです。