岡山県の県庁所在地かつ政令指定都市でもある岡山市は、移住先として近年若い人を中心に注目を集めている都市です。「晴れの国」と呼ばれるほど晴天率が高く、年間を通して温暖な気候の岡山県は、地震や台風などの自然災害の被害を受けにくい点からも人気を得ています。
岡山市は交通の利便性に優れ、新幹線、高速道路、飛行機とあらゆる交通網が充実しているのも特徴です。移住者の中には、「各主要都市へのアクセスのしやすさが岡山市へ移住する決め手となった」という声も多く見られます。
さらに、恵まれた子育て環境、医療環境からも目が離せません。子どもの医療費助成を筆頭に、オンライン子育て相談、育児サポートをしてほしい・サポートしたい人同士の相互援助活動を行う「育児サポートシステム」、おむつ替えや授乳ができるスペースを設けた「赤ちゃんの駅」など、独自の子育て支援制度が満載です。
医療面では、人口10万人あたりの病院数・医師数が全国トップクラスを誇ります。救急病院や最先端の医療技術を持つ総合病院なども多く、医療環境が整っている点はどの世代にとっても安心できるポイントだと言えるでしょう。
そんな暮らしやすい岡山市に対する市民の満足度は高く、令和3年度の市民意識調査の結果によれば、岡山市民の8割以上が岡山市は「安全・安心」、「岡山市に住み続けたい」と思っているようです。
そこでこの記事では、岡山市に移住する魅力や注意点、活用できる制度などを取りあげてみました。移住先として岡山市が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください！
岡山市移住の魅力／メリット3選
まずは岡山市に住むメリットを見ていきましょう。ワクワクする魅力に溢れていますよ！
新幹線、高速道路、空路が整備されており交通アクセスが良い
岡山市の最大の魅力は、新幹線、空港、高速道路3点すべてにおいて交通アクセスが優れているところです。
JR岡山駅にはすべての新幹線が停車し、東京、名古屋、大阪、神戸、福岡など各主要都市へ手軽にアクセスできます。岡山駅・東京駅間の所要時間は3時間半足らずのため、日帰りで出張や旅行も可能です。
また、複数の高速道路が交差する岡山市では車での移動もスムーズです。西日本を東西に走る山陽自動車道、日本海から太平洋に至る中国横断自動車道（岡山米子線）、瀬戸中央自動車道が行き交う重要なクロスポイントとしての役割を持っています。
空路に目を向ければ、岡山空港では国内3路線（東京、札幌、那覇）と国際3路線（ソウル、上海、香港）が利用可能です。市内中心部から空港までも約25分とアクセスしやすくなっています。
陸路、空路共に充実した交通網は岡山市が誇る美点です。必要な時にスムーズに大都市へ出られる安心感は大きく、交通利便性の良さが移住の決め手になったという声も多く見られます。
雨が少ない温暖な気候で暮らしやすい
岡山県は「晴れの国」と呼ばれるほど降水量が少ないのが特徴です。平均して4日のうち3日は降水量が1mm未満の日という統計結果があり、この日数は日本一とも言われています。
また、地震や台風などの自然災害が少なく住みやすい点も市民に好評です。過去に岡山県で起きた地震の回数は全国平均と比較して極端に少なく、台風が岡山市へ上陸したのは過去10年間で1度だけです。
果物がおいしい
岡山県が果物の産地であることはあまりにも有名です。雨が少なく温暖な気候は農作物の生産に適しており、白桃やマスカット、ピオーネなどの果物をはじめ、黄ニラや千両なすなども収穫されます。
また、瀬戸内海に面しているため四季を通してさまざまな海産物が手に入りやすいのも利点です。特に岡山市は県内最大の海苔の生産地となっています。
岡山市移住で困ること／デメリット3選
どんな土地にも欠点は付き物です。移住前にその地域のデメリットを理解しておくと対策が取れますね。
政令指定都市ではあるが地下鉄はなく電車移動が不便
交通利便性の良さは、岡山市内すべての地域に当てはまるわけではありません。岡山駅周辺であれば心配は要りませんが、少し郊外に出るとバスや電車の本数が限られ不便になります。場所によっては最寄り駅まで車で30分や1時間という場合もあるので、エリア選びは慎重に行いましょう。
また、岡山市には地下鉄は通っていません。都会の感覚のままでいると電車移動のしづらさに驚くことになります。たとえ政令指定都市であっても、利便性は都会よりも格段に劣るということを心得ておきましょう。
車で移動する人が多く交通渋滞が発生しやすい
公共交通機関が未発達とあれば、移動手段は必然的に車になります。岡山市は政令指定都市の1つですが、「1人1台」のマイカー所有は当たり前です。よって交通渋滞が発生しやすく、特に通勤時には身動きが取れないほど混み合います。
車を使う場合は時間に余裕をもった行動を心掛けると良いでしょう。また、自転車や徒歩で生活が可能なように駅周辺に住むのも手ですね。
首都圏のように幅広い職種の求人がない
求人があっても、業種や職種が限られていることが多いのが地方都市の特徴です。岡山市も例外ではなく、製造業、医療・福祉、卸売業・小売業などは盛んで求人も多い傾向にありますが、そのほかの求人は滅多に見られません。よって、就きたい職種に就けない可能性もあることを理解しておきましょう。
裏を返せば、職種にこだわらなければ人手不足で引く手あまたという状態にも成り得るので、初めから求人の多い職種に絞って就職活動をしてみるのも一つの作戦です。
岡山市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住支援に力を入れている岡山市には、魅力的な支援制度が豊富にあります。うまく活用して移住生活の好スタートを切りましょう！
最大50万円！移住者・二拠点居住者向け中古住宅購入・リフォーム補助
岡山市に移住または二拠点移住し、市内の中古住宅を購入、リフォームする場合に利用できる補助金制度です。2年以上岡山市に住む予定がある、補助対象物件は新築ではなく築2年以上、などの条件が制定されているので、下記のサイトから詳しくチェックしてみてください。
なお、補助金額は「購入」では上限30万円、「リフォーム」では上限20万円のほか、「購入してリフォーム」の場合は最大50万円となっています。
参照：岡山市ー【補助金】移住者・二拠点居住者向け中古住宅購入・リフォーム補助（令和5年度）
上限16,000円！就職・転職活動のための交通費補助
岡山県外在住で岡山市の企業に就職、転職する場合、就職（転職）活動のための交通費の一部が補助される制度です。16,000円を上限に岡山市までの往復交通費の半額が支給され、同一年度内で1人あたり2回まで申請可能です。対象者や交通機関などの詳細をチェックして、ぜひ活用してみましょう。
参照：岡山市ー【補助金】令和5年度 就職・転職活動のための交通費補助
毎月の家賃を補助！県外から移住または二拠点居住される方への家賃補助
岡山市に移住または二拠点移住した場合、対象となる民間賃貸住宅へ入居後、最長6ヶ月分の「家賃」、「仲介手数料」、「家賃保証の保証料」のそれぞれ一部が補助される制度です。1ヶ月あたりの「家賃」の補助金額の例を以下に記載しました。
【家賃（1か月あたり）の補助金額】
家賃の一部を補助（上限額33,000円、自己負担額15,000円）
- 家賃15,000円以内の物件は、全額自己負担
- 家賃48,000円未満の物件は、家賃から自己負担額15,000円を差し引いた残額を補助
- 家賃48,000円以上の物件は、上限額33,000円を補助し残額は自己負担
移住後しばらくは出費がかさむため、家賃補助制度は誰にとっても魅力的な制度です。補助が受けられるよう規定を隈なくチェックしてみてください。ただし、補助期間のみ短期で利用できるわけではないので注意しましょう。
参照：岡山市ー【補助金】令和5年度 県外から移住または二拠点居住される方への家賃補助
岡山市の情報を収集する際に便利なサイト3選
移住を成功させる鍵は念入りな情報収集にあります。下記のサイトを参考に、岡山市での暮らしをイメージしてみましょう。
おかやま生活
岡山市で暮らす魅力、子育て、住まい、仕事などに関する市や民間のサービス情報が取りまとめられたサイトです。「移住者インタビュー記事・動画」からは岡山市に移住した方の体験談やアドバイスが学べ、岡山市での暮らしをイメージしやすくなっています。
岡山市への移住を考えているのなら必見のサイトですよ！
参照：おかやま生活
おかやま晴れの国ぐらし
「おかやま晴れの国ぐらし」は、岡山県が運営する移住ポータルサイトです。県の移住支援制度のほか、自治体別の概要やサポート、住宅や仕事などあらゆる情報を網羅しています。「おかやま生活」とセットで目を通しておくと、岡山県全体のイメージが掴めるでしょう。
参照：おかやま晴れの国ぐらし
おかやま観光コンベンション協会
おかやま観光コンベンション協会が運営する岡山市の観光情報サイトです。観光スポットやモデルコース、グルメや宿泊情報に加え、特定のスポットやイベントに関するコラム記事も連載されており、読み物としても楽しめます。
観光情報に詳しくなって、移住後の生活をより充実させましょう！
岡山市移住で失敗しないポイント
移住計画が進んできたら、移住に踏み切っても本当に問題ないかを再確認してみましょう。時にはプロの目線を借りて俯瞰的に見つめ直すのも良案です。
移住前に収入源を確保する
仕事がネックでなかなか移住に踏み出せないという方も多いでしょう。そんな場合は、移住前に収入源を確保しておくと不安が軽減されます。移住前から岡山市の求人に応募したり、リモートワークで完結できる仕事を探すなど方法は多様です。補助金制度も上手く活用してみましょう。
リモートワークの場合は緊急出社に対応できるか確認する
現在行っているリモートワークを継続する場合は、緊急出社に対応できるかを事前に確認しておきましょう。定期的に出社が求められるのであれば移住自体を考え直した方がいいかもしれません。
しかし新幹線を利用すれば岡山駅から新大阪駅へは約50分、東京駅へも3時間半足らずと短時間で手軽にアクセス可能です。
移住の相談窓口スタイルチャットで相談する
多忙の中膨大な時間や労力を割いて情報収集をするよりも、最初からその道のプロに相談してしまった方が効率的とも言えます。「移住Style」では、物件情報を中心に移住に役立つ情報やサービスを提供しています。LINEの無料相談窓口「スタイルチャット」も用意しているので、気軽に相談してみましょう。「何から手をつけたらいいのかさっぱり…」な状態でも問題ありません！質問に答えていくだけで自分に合った移住先や暮らし方が見つかりますよ！
岡山市の魅力を知って移住を検討しよう
温暖な気候、交通の利便性、充実した移住支援制度…と魅力溢れる岡山市は、市民の生活満足度が非常に高く注目されています。岡山市が気になる方は、ぜひこの記事を参考に移住計画を進めてみてください。岡山市で、「晴れ」の移住ライフを手に入れましょう！
※内容は2023年9月執筆時のものです 。
