仕事も引退して、どこかに移住して生活してみたいと考えている人もいるでしょう。シニアになってからの移住は、医療環境や住環境、地域社会などの事前リサーチが重要です。
この記事では、老後に移住を検討する際に、考慮すべきポイントとおすすめの街について紹介します。安心して新たな人生のスタートを切るために、気をつけるべき点を知っておきましょう。
老後移住で気をつけるポイント5選
老後に移住する際は、具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?気をつけるべきポイントを5つ紹介します。
適切な医療サービスを利用できるか
老後の移住先では、適切な医療サービスが利用可能かどうかが非常に重要です。地域に信頼のおけそうな病院や医者がいるか、事前に調査しておきましょう。持病があって通院が必要な人は、専門の病院が近くにあるかも確認が必要です。田舎では病院が非常に少ない場所もあるので、必ず周辺の医療事情をリサーチしておきましょう。
車が運転できなくても生活に困らない環境か
高齢になると車の運転が難しくなり、いずれ免許を返納する可能性があります。まだ返納していない人も、今度返納する可能性を考慮して、車なしで生活可能な環境か確認しましょう。具体的には、スーパーマーケットやドラッグストア、病院などの日常的に利用する施設が、徒歩や電車、バスで行ける場所にあるかチェックが必要です。
住宅はバリアフリーの設備があるか
安心して暮らすためには、住宅環境も重要です。中古住宅なら段差が少ないか、手すりがついているかなどを確認しましょう。マンションやアパートなら、エレベーターがついているかも確認必須です。将来的な身体の変化に備えて、長く暮らせる家を選びましょう。
気温や気候に対応できるか
移住場所の気候を事前にチェックしておくことは重要です。気温差が大きかったり、冬に気温が低い地域では、身体に負担がかかりやすくなります。特に高血圧などの持病がある人は注意が必要です。また、冬季に降雪する地域では、雪かきや雪道運転が必須になります。自分の健康状態を考慮したり、そこでの生活をイメージしたりして、暮らしやすい気候のエリアを選ぶと良いでしょう。
孤立防止の地域コミュニティがあるか
仕事を引退した老後は、話し相手が減るため孤独を感じることも増えるでしょう。特に一人暮らしの場合は、周囲の人と関わりを持つことが大切です。移住先に、助け合えそうな地域コミュニティがあるか確認しましょう。趣味を通じて、友人をつくるのもおすすめです。手芸や俳句、カラオケなど興味のあるコミュニティを見つけて入会してみましょう。公民館では定期的にさまざまなクラブが開催されているので、行ってみるのもおすすめです。
老後移住でおすすめの街
老後移住で気をつけるべきポイントが分かったところで、次に老後移住におすすめの街を紹介します。移住先に悩んでいる人は、参考にしてみてください。
道後温泉でゆったり!コンパクトシティで暮らしやすい愛媛県松山市
松山市は、約1坪あたりの家賃が県庁所在地のなかで2番目に安く、ワンルームマンションであれば家賃3万円前後で借りることが可能です。首都圏と比較すると半額以下なので、老後の生活コストを大幅に下げたい人におすすめです。また、松山市の市街地は、伊予鉄「松山市駅」から半径6〜7km程の範囲にまとまっています。愛媛県でもっとも大きな病院である「愛媛県立中央病院」も、松山市駅から徒歩圏内にあるので便利です。道後温泉も市街地にあるので、温泉好きな人にもおすすめの街です。
詳しくは、松山市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
琵琶湖で湖のレジャーを楽しめる!滋賀県長浜市
琵琶湖の北東部に位置する長浜市は、レトロな建造物が立ち並ぶ観光地です。また、琵琶湖に大きく面しているので、キャンプやマリンスポーツ、釣りを楽しむ人も多く訪れます。長浜市北部の山間部にある古民家「さきち」では、おためしで長浜市での生活を体験可能です。また、長浜おためしワークステイでは、1週間ほど実際に田舎暮らしをしてもらい、地域活動や地域の方々との交流などを体験可能です。滞在中の住居費は長浜市が負担するので、お安く移住体験したい人におすすめです。
詳しくは、長浜市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
人口1万人あたりの医師数が全国3位!愛媛県東温市
東温市には、「愛媛大学医学部附属病院」「国立病院機構愛媛医療センター」「愛媛十全医療学院附属病院」といった大きな病院が3つもあります。また、人口1万人あたりの医師数は169.5人と、県内1位かつ全国3位を誇ります。市内にはクリニックも多いので、病院の近くに住める確率が高いでしょう。大きな公園の「東温市総合公園」や、天然温泉や大型産直市場などが入る「レスパスシティ」もあるので、公園で身体を動かし温泉に入りに行って、新鮮な食材で自炊をすれば、健康的な生活が目指せるでしょう。
詳しくは、東温市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
東京にも気軽に出かけられる関東の住みたい田舎!千葉県いすみ市
「住みたい田舎」ベストランキング首都圏版の第1位に輝いたいすみ市は、房総半島に位置する、里山と海の両方ある自然豊かな街です。東京駅までは特急「わかしお」で約70分なので、気軽に上京することも可能です。また、伊勢エビやマダコなどの魚介類がたくさん採れたり、「いすみ米」や「岬梨」といった農産物も豊富です。1週間以内なら無料で滞在可能な「お試し居住・体験プログラム」もあります。移住するか悩んでいる人は、利用してみると良いでしょう。
詳しくは、いすみ市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
温暖な気候でのんびり暮らせる!静岡県伊豆の国市
伊豆の国市には、最新の医療設備を兼ね備えた「順天堂大学医学部附属静岡病院」があります。他にも病院やクリニックが多く、人口10万人あたりの医師数・薬剤師数が県内の市で1位なので、持病のある人や急病時も安心です。また、伊豆の国市は「温泉のまち」であり、天然温泉を日常的に楽しむことが可能です。代表的な温泉地に「伊豆長岡温泉」「大仁温泉」「畑毛温泉」「奈古谷温泉」があるので、温泉が好きな人におすすめの街です。
詳しくは、伊豆の国市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
老後移住で悩んだらスタイルチャットで相談する
老後の移住で不安なことがあれば、移住Styleのスタイルチャットがおすすめです。スタイルチャットとは、移住に関するお悩みや、素朴な質問などに解答するLINE相談窓口です。一人一人に合った移住先を紹介します。具体的に質問すれば、物件の紹介も可能です。気軽に利用してみましょう。
詳しくは、こちらをご確認ください。
スタイルチャット
老後移住を検討しよう
老後の移住では、適切な医療サービスが受けられるかを重要視しなければなりません。また、免許をいずれ返納するときのことを考えて、車がなくても生活可能な環境に住んだ方が良いでしょう。事前に、移住候補先の気候を知っておくことも大切です。住宅もバリアフリーの設備がある方が安心でしょう。
老後移住は、新たな人生を始める絶好の機会です。自分に合った場所を見つけて、豊かなシニアライフを送りましょう。
※内容は2023年11月執筆時のものです