移住コラム

移住したら仕事はどうする?地方移住における働き方のおすすめを紹介

地方移住は魅力的ですが、気になるのは仕事という方も多いのではないでしょうか。今の仕事を続けたい場合、テレワークで本当に続けられるのか、もしも転職しなければならない場合はどうすればいいのかを把握しておくことも大切です。

今回は、地方移住の際の仕事の実態や、移住して働くメリット、デメリットについて解説していきます。

地方移住の仕事の実態

すでに地方移住した方が実際にどのような仕事スタイルを取っているのかについて紹介します。

テレワークで今の仕事を継続

1つ目の選択肢は今の仕事を継続することです。新型コロナの影響でテレワークが推進されたことから、職場を変えずに移住する方も増えています。

採用広報ツール「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社のコロナ禍における移住と転職に関わる調査|Wantedlyによると移住者の半分近くが転職せずに移住しているそうです。

今の仕事を継続すれば、新しい職場に合わないというリスクが減り、給料も維持されます。ただし、テレワークが浸透したとはいえ完全にテレワークに切り替えることには否定的な企業も数多く存在します。しっかりと会社に話を通した上で移住を検討しましょう。

参考:移住した理由の1位は「テレワークの拡大」。転職なしで移住する人が4割/シニアガイド

地方の企業に転職

今の仕事を継続できない場合、他の職場に移らなくてはなりません。選択肢の一つは移住先の企業に転職することです。

地方企業というと都心に比べて給料が落ちるという声もありますが、近年では福岡にIT企業が集積しているように、地方にも優良企業が数多く現れています。面接の際に自分のスキルをうまく売り込めば、給料アップを狙える可能性もあります。

完全テレワークの企業に転職

地方企業以外では完全テレワークの企業に転職するという選択肢もあります。コロナ禍以降、エンジニアやデザイナー以外の職種でも、zoomのようなオンラインミーティングツールを使うことでテレワークで働ける企業も増えています

「完全テレワーク 企業」などで検索すれば求人が出てくるので興味のある方は調べてみましょう。

独立する

移住をきっかけにサラリーマンを辞めて、独立、起業するのも選択肢の1つです。今までのスキルを活かすことはもちろん、農林水産業や地方創生のような地方でしかできないような職種へのチャレンジも可能です。

また、東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川圏)以外の自治体では、移住して起業する際に国が最大200万円の支援金を出してくれます。詳しくは内閣府地方創生推進事務局の「起業支援金|内閣官房・内閣府総合サイト「地方創生」」のページを参照してください。

地域おこし協力隊に入る

地域おこし協力隊とは、都市地域から地方に移住した際に、農林水産業、地域のPR、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事する取り組みで、現在全国で約5,400人が活躍しています。

Indeedのデータによると、地域おこし協力隊の基本給は約18万(+家賃補助)とされており、雇用条件は良いとは言い切れませんが、都心では経験できないような職種にチャレンジできる上に、働き手が減少している地方での仕事は社会に貢献できる実感が湧きます。

地方で人脈を作りキャリアを形成したい方や、キャリアをリタイアして新しい活動に従事したい方には良い経験になるでしょう。

参考:日本の地域おこし協力隊の平均年収・給与/indeed

地方移住で仕事をするメリット

地方で仕事をするメリットを解説します。都会にはない地方ならではのメリットがあります。

都心と比べて生活コストが低い

地方は地価や家賃が都心より低いため、生活コストを抑えることができます。東京都内、吉祥寺では3LDKの家賃が18.6万円ですが、山梨県甲府市の場合6.6万円で住むことが可能です。このように家賃が遥かに低くなるため、同じ給料でも金銭面でゆとりを持った生活を送りやすいです。

ただし、車の維持費など地方だからこそかかる費用もあります。特に電車の運賃は高額になる地域も多いため、電車通勤の方はしっかり確認しておきましょう。

参考:吉祥寺駅(東京都)の賃貸マンション家賃相場・賃料相場情報/SUUMO
参考:山梨県の家賃相場・賃料相場情報を探す/SUUMO

自然が多くリラックスできる

都心部と比べて自然が多いため、空気の悪さなどに悩まされることがなく、リラックスした生活を送れます。

また、リラックスしやすい環境は仕事面でもON・OFFをつけやすいでしょう。息が詰まったら外を散歩して気晴らしをする、休日は山やキャンプ場などでアウトドアを楽しむなど、自然でいっぱいの環境は気持ちのリフレッシュに最適です。

満員電車に乗らなくてよい

地方では都心ほど電車を使う人がいないため、満員電車に悩まされることがなく疲れをためずに出勤することができます。電車を避けたい方は車で通勤するのもよいでしょう。多くの地域で都心に比べて渋滞も少ないため、自分のペースで快適に出勤することが可能です。

子育て環境が充実している

ファミリーが多い地域では、子育て環境も充実しています。地方は自然が多いゆえに、空気の良いのびのびとした環境で、心身ともに健康に育てることができます。

仕事をする上では、待機児童の問題に悩まされる可能性が少ないのが嬉しい点です。人口の飽和した都心では、保育所が満員で入所することができない待機児童になる可能性がありますが、地方では子どもの数も都会に比べて少ないためスムーズに入所できます。そのため、安心して子どもを預け、仕事に集中することができます。

地方移住で仕事をするデメリット

地方で仕事をする際のデメリットもあるので、詳しく解説します。

転職すると給料が減る可能性がある

地方には優良企業もありますが、その一方でお給料が低めの傾向にあることも事実です。「2019年全国家計構造調査」によると都心の方が収入が多く、地方になるにつれて収入が下がっていく結果が出ています。

再就職が思うように行かなかった場合、給料が減る可能性があることを念頭に入れておく必要があります。

車がないと移動が不便

地方の多くでは車社会となっています。電車の本数が都会と比べて少ないため、車がないと移動の際に不便になるケースが多いです。特に地方の営業職だと、車で取引先に出向くケースも多いです。中には入社時点で免許が必須になる企業もあるので、事前によく確かめて申し込みましょう。

都会の知り合いに会いにくくなる

距離が離れているため、物理的に都会の知り合いとは会いづらくなります。そのため、これまでなら当たり前のように知り合いから仕事の情報共有や案件紹介があった場合でも、移住後は常に自分からアンテナを張っておかなくては情報が入ってこないことも考えられます。

移住でよりスムーズにテレワークに移行するコツ

移住でテレワークに移行する際、今までと大きく違う環境で生活することになります。テレワークに移行する2つのコツを解説します。

まずは働く環境を整備しましょう。具体的には引越し前にインターネット環境を整備し、在宅ワークに必要な机や椅子などオフィス用具を揃えるとよいでしょう。また、仕事相手とコミュニケーションを取れるようにコミュニケーションツールを導入しておくと、オフラインの会話に近い感覚でコミュニケーションが取れます。

地方移住で転職する場合の注意点

移住を前提に今の職場でテレワークが許可されない場合には転職する必要があります。移住を伴う転職で重要なことは、住まいの前に仕事を決めることです。住まいを決めても仕事が決まっていなければ収入がないまま過ごすことになってしまいます。

また、地方の多くでは移動手段は車がメインになるため、運転免許を持っていない場合、職場への通勤や求人の多い職種を考えると移住する前に取得しておくと安心でしょう。

テレワークが進み移住先でも仕事は確保できる

ここまで地方移住した際の仕事の実態と、仕事面でのメリット、デメリットについて解説しました。テレワークが一般化したことにより、転職を伴わない移住は現実的なものとなりつつあります。万が一、転職が必要になっても多様な選択肢があり、移住で仕事に困ることはないでしょう。

一方で、仕事においても車移動が必要になる場合や都会から遠のくことで新しい情報に対して意識してアンテナを張っておく必要があるなど注意すべきこともあります。地方移住をしたい方は、移住後に仕事できる状態を作った上で、引っ越しを検討するようにしましょう。

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