2024年4月、地域と地域に関わりたい人をつなぐ、移住のためのマッチングサービスを展開しているWebサイト「SMOUT」において、「SMOUT移住アワード2023」が発表されました!「SMOUT」では、全国の移住先における地域の魅力や募集する人をプロジェクトとして情報発信し、興味をもった人や相性の良さそうな登録ユーザーに対し、双方向のコミュニケーションを介して訪問や移住を促すサービスをおこなっています。そして、2023年における数々のプロジェクトを総括し、もっとも反響のあったプロジェクトを発信した市町村・都道府県を表彰するのが「SMOUT移住アワード」です。
このたび発表された「SMOUT移住アワード2023」を読み解けば、地方移住のトレンドとともに、現在移住を検討している方が求めていることや、興味・関心があることを理解できるでしょう。
今回は、「SMOUT移住アワード2023」を参考に、2023年における移住トレンドや、ランキング上位の都道府県において、移住スタイルがおすすめする移住先を紹介します!
今現在、地方移住に興味や関心がある方にとって、必見の内容です!多くの移住希望者のニーズとは一体どのようなものなのでしょうか?ぜひご覧ください!
SMOUT移住アワードとは
「SMOUT移住アワード」とは、全国各地の自治体が移住者向けにおこなっている、地域活動や取り組みなどを「プロジェクト」として情報発信し、それらを年度ごとに表彰するものです。約5万8千人の登録ユーザーが、自治体や地域が発信する情報に「ファボ(興味ある)」した合計を集計して作成され、今回は900を超える自治体・地域からえらばれました。
2023年度の年間ランキングは以下のとおりです。
【SMOUT移住アワード2023 年間ランキング】
市町村ランキングTOP3 | 都道府県ランキングTOP3 | |
1位 | 長野県 伊那市 | 長野県 |
2位 | 島根県 海士町 | 鹿児島県 |
3位 | 鹿児島県 和泊町 | 山口県 |
市町村ランキング1位は、中央アルプス・南アルプスの山々と天竜川が流れる、自然豊かな「長野県伊那市」、都道府県ランキング1位は「長野県」です!1位はともに長野県であることから、やはり移住希望者に大人気であることがよくわかりますね。
参考:
4位以下の結果は、下記のリンク先をぜひ参照してみてください。
参考:「SMOUT移住アワード2023(年間)」を発表しました!
折からの地方移住ブームを受け、移住者獲得に力を入れている自治体ではさまざまな地域活動や取り組み・情報発信がおこなわれています。この「SMOUT移住アワード」をチェックすることで、現在の地方移住におけるトレンドをうかがい知ることができるため、多くの移住希望者や移住に興味のある方が注目しているのです。
移住とは、単なる「引越し」ではありません。自分の人生を見つめ直し、また、あらたな可能性やチャレンジを模索する「自己実現」の手段ともいえます。今この瞬間、移住に興味のある人々は、どのような移住先・地域活動に興味があるのでしょうか?さっそく見ていきましょう!
2023年度の地域発信情報(プロジェクト)トレンド
それでは、「SMOUT移住アワード2023」による、2023年度の地域発信情報(プロジェクト)トレンドを解説していきます!地方移住の「今」を知るために、ぜひご覧ください!
2泊3日から気軽に移住を始める「スポット地域体験」に熱視線!
2023年のトレンドとして、「スポット地域体験」が注目されています。仕事の休みを利用して2泊3日から気軽に移住体験をおこなえるため、各自治体でも独自のプロジェクトに力を入れているようです。
今回、とくに多くの「ファボ(興味ある)」を集めたプロジェクトが、市町村ランキング1位・長野県伊那市の「2-4週間!宿泊費無料!無農薬!働きながら地域を知る!ふるさとワーホリ!」(現在は募集終了)で、最短2週間という短期間で現地の暮らしや農業体験をおこなえることから多くの支持を集めました。
近年、短時間かつ単発で働く「スポットワーク」や「スキマバイト」などと呼ばれる働き方をはじめ、「好きなときに好きな場所で働く」といった多様な働き方を希望する人が増えています。そのようなニーズもあり、現地で農作業や漁業などの手伝いをしながら、2泊3日からといった短期でのスポット地域体験プロジェクトを実施する自治体が増えているのです。
まずは短期間での移住体験を通じて現地の生活環境を知り、人々とコミュニケーションを取りながら本格的に移住を検討するというトレンドは、今後もつづいていきそうですね。
能登半島地震で影響を受けた被災地域の再生を応援
能登半島地震による被災地域の再生を応援するプロジェクトも反響を呼び、2023年のトレンドとなっています。2024年1月1日に起きた能登半島地震は記憶に新しく、甚大な被害をもたらしました。復興に向けてさまざまな動きが加速しているものの、当初から「ボランティア不足」が指摘され、それは現在もつづいています。
そこで、「能登半島地震からの地域再生をお手伝いいただける方募集!」のプロジェクトが立ち上げられ、「ファボ(興味ある)」の数が323人と、全地域・全プロジェクトのなかでもっとも大きな反響を呼びました。
がれき除去をはじめとする被災地再生のお手伝いは多岐にわたり、だれでも参加が可能です。かつての美しい能登の景色を取り戻すべく、ぜひあなたも参加を検討されてみてはいかがでしょうか?
地域の人手不足解消に、民間企業の求人ニーズが増加!
地方における人手不足やアフターコロナ、インバウンド市場の回復もあり、2023年では民間企業の求人が増加し、多数の「ファボ(興味ある)」を獲得したことから1つのトレンドとなりました。
農業や漁業の求人だけでなく、観光地でのリゾートホテル求人などさまざまで、職種によっては現在の仕事の経験を活かすことも可能です。人手不足にあえぐ地方において、移住者はとても貴重な人材となります。気になる移住先があれば求人検索するのはもちろんのこと、各自治体の移住・定住窓口に問い合わせ相談をすることで、思いがけない素敵な仕事と巡り合えるかもしれませんね。
SMOUT移住アワード2023(年間)都道府県ランキングTOP3
それでは、SMOUT移住アワード2023(年間)都道府県ランキングTOP3とともに、移住スタイルが厳選したおすすめの移住先を紹介します!上位にランキングされた都道府県のなかでも、満足度の高い移住が可能な注目のエリアばかりです。ぜひ、移住先えらびの参考にしてください!
長野県
都道府県ランキング1位は、移住希望者から絶大な人気を誇る「長野県」です!長野県は、日本アルプスの山々に囲まれた、最高の自然体験を実現できる移住先として安定した人気を誇ります。
大人気の長野県でも知名度の高い長野県で、今回おすすめしたいのが北アルプスの絶景と清らかな湧水で有名な「安曇野市」です!安曇野といえば、ズバリ「天然水」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?3,000m級の北アルプスという恵まれた自然環境と、豊富に湧き出る天然水は安曇野市の代名詞といえ、どこまでも透き通った空気を味わいながらおだやかなスローライフを実現できます。ミネラルたっぷりの天然水をつかって育てられた「天然わさび」も有名ですね。
自然環境だけでなく、長野県第2の都市である人口約20万人の松本市と隣接していることから、休日の買い物に便利で仕事の選択肢が数多くあることも、移住生活を送るうえで大きなメリットです。安曇野市は、SMOUT移住アワード2023で1位を獲得した長野県においても、突出した魅力にあふれる移住先といえるでしょう。
参考:
鹿児島県
都道府県ランキング2位は、桜島や温泉、美しい海とグルメの数々が魅力の「鹿児島県」がえらばれました!九州最南端の鹿児島県も移住先として人気が高く、多くの移住希望者から注目を集めています。
鹿児島県で今もっともおすすめしたい移住先は、薩摩半島のほぼ中央、海と山の自然に囲まれながらも生活利便性に優れた「日置市」です!日置市の魅力といえば、まずはその自然環境の豊かさにあります。海と山の両方を楽しめ、47kmにおよぶ「吹上浜」は、白砂青松を有する日本三大砂丘の1つにも数えられるほどです。九州百名山の霊峰「金峰山」や「観音ヶ池市民の森」といった緑豊かなスポットも充実し、都会の喧騒とは無縁の開放的な暮らしを楽しめるでしょう。
県庁所在地である鹿児島市へ約30分というアクセスの良さから、ベッドタウンとしての人気も高く、「湯之元温泉郷」「吹上温泉郷」という有名な温泉も魅力です。銭湯感覚でぜひ温泉を楽しんでみてください。さらに、マグロやオリーブ・イチゴといった、海・山の豊かな自然からとれるグルメの数々も見逃せません。鹿児島県への移住に興味がある方は、ぜひ日置市をチェックしておきましょう!
参考:
山口県
都道府県ランキング3位にえらばれたのは、充実した歴史文化と風光明媚な景観が魅力の「山口県」です!山口県は非常に見どころが多く、移住先としても根強い人気を誇ります。瀬戸内海や日本海・中国山地といった自然だけでなく、各地で伝統的な町並みを感じられることも大きな魅力といえるでしょう。
山口県内で移住スタイルが今回おすすめするのは、県庁所在地「山口市」です!山口市は、中心市街地が非常に栄えていながら、同時に温暖な瀬戸内海とスキーができる山の自然の両方を楽しめます。また、「西の京都」と称される風光明媚な町並みとともに数々の歴史的建造物を有し、NYタイムズ紙「2024年に行くべき場所52ヶ所」において、日本で唯一えらばれたことは大きなニュースとなりました。
新幹線が利用できることから、広島・大阪・名古屋・東京などの大都市へ乗換なしでアクセスでき、便利な街なか暮らしと海・山での田舎暮らしといった、バリエーション豊富な移住生活を実現できることは大きな魅力です。総合的に高い魅力のある山口市は、今後も目がはなせない注目の移住先といえるでしょう。
参考:
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人気ランキング上位の都道府県への移住を検討しよう
「SMOUT移住アワード2023」を読み解くことで、地方移住における現在のトレンドや移住を希望する人々のニーズを知ることができます。とくに、「スポット地域体験」や「能登半島復興支援」などは、昨今の世相をよくあらわしたものといえるでしょう。また、今回のランキングで上位にえらばれた都道府県はさまざまな魅力にあふれており、こちらも要チェックです。
ぜひあなたも、「SMOUT移住アワード2023」ランキング上位の都道府県への移住を検討しましょう!
※内容は2024年6月執筆時のものです。