岩手県一関市（いちのせきし）は、県最南端に位置し、秋田県・宮城県と県境を接する人口約11万人、盛岡市・奥州市に次ぐ岩手県第3位となる人口を有する移住先です。
北に隣接する平泉町には有名な世界遺産「平泉」があり、岩手県一関市には世界遺産最寄りの新幹線停車駅があることから、世界遺産への玄関口としての役割を担っており、多くの観光客が訪れます。そのため中心市街地が発展し、利便性の高い移住生活を実現できることが特徴といえるでしょう。
また、便利な中心市街地を離れると豊かな自然が広がり、岩手県一関市自体も数多くの見どころを抱える観光地としての側面も持ち合わせています。
船下りで有名な日本百景「猊鼻渓（げいびけい）」や、国の名勝・天然記念物「厳美渓（げんびけい）」、3県にまたがる「栗駒山（くりこまやま）」など、ぜひ一度訪れていただきたい風光明媚な場所が多く、これらは移住先としてもかなり魅力的です。
今回は、岩手県一関市移住の魅力やメリット、利用できる補助金・支援金・サービス、おすすめエリアを紹介します！
世界遺産へのアクセスや発展した市街地、充実した自然など多岐にわたる岩手県一関市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう！
岩手県一関市の魅力／メリット3選
まずは、岩手県一関市の魅力やメリットを3つ紹介します！世界遺産「平泉」の玄関口として、市街地が発展していることは大きな注目ポイントです。ぜひご覧ください！
世界遺産「平泉」への玄関口として市街地が発展している
岩手県一関市の魅力としてまず挙げられるのが、北に隣接する世界遺産「平泉」を目指すうえでの玄関口となり、市街地が発展していることです。
岩手県一関市は、盛岡市・奥州市に次ぐ県内第3位の都市として人口約11万人を有し、市の代表駅であるJR一ノ関駅は、世界遺産「平泉」へ行くために新幹線を下車し一度立ち寄る人が多いことから、駅周辺はにぎわいをみせています。
もちろん、郊外へ出れば「猊鼻渓（げいびけい）」や、「栗駒山（くりこまやま）」などの自然豊かな環境が広がっていますが、中心市街地が一定程度発展していることにより、移住生活においてプラスの影響をもたらしてくれるのはいうまでもありません。
岩手県一関市は自然豊かな移住先であるとともに、県第3位の人口を有する都市として市街地が発展しているため、多くの移住希望者のニーズを満たしてくれる、住みやすい移住先といえるでしょう。
新幹線が停まり東京駅へ乗換なしでアクセスが可能
岩手県一関市の代表駅「JR一ノ関駅」は東北新幹線停車駅であることから、東京駅へ乗換なしでアクセス可能であることも大きな魅力といえます。
地方移住といえども、東京へのアクセス方法や時間などは気になるものです。とくに、関東から移住してきた方であればなおさらかもしれません。飛行機や高速バスなどさまざまなアクセス方法があるなかで、もっとも負担が少ないのは、やはり新幹線といえるでしょう。
JR一ノ関駅からは新幹線「はやぶさ」であれば約2時間で東京駅まで一気にアクセスできるため、実際の距離以上に都内への距離が近く感じられます。豊かな自然や世界遺産「平泉」の近くというメリットと同時に、東京へもアクセスしやすい移住先として、岩手県一関市はぜひおすすめです。
病院や学校が多く商業施設も充実し生活インフラが整っている
岩手県一関市は病院や学校が多く、商業施設も充実し生活インフラが整っていることも、移住を検討するうえでかなりの魅力といえるでしょう。
市内には入院機能をもつ総合病院が10施設もあり、小学校27校・中学校17校・高校8校が存在し、4年制大学はないものの短期大学が1校存在します。地方都市としてはかなりの充実度といえ、さまざまな世代の移住者が安心して暮らせることは大きな強みです。
商業施設も同様で、中心市街地はもちろん、市の広い範囲で複合商業施設などのショッピングセンターや地元特産品の直売所などがあることから、日常の買い物であれば困ることはそれほどありません。また、中心市街地以外でも、人が多く住む場所には鉄道駅がそれぞれ設置されています。
もちろん、都会のような便利さまではありませんが、岩手県一関市は、近隣の移住先と比較して生活インフラが十分整っているといえるでしょう。
岩手県一関市のデメリット3選
つづいて、岩手県一関市のデメリットも3つ紹介します！全国各地の移住先にはメリットだけでなく、必ずデメリットも存在します。メリット・デメリットの両方をしっかりと理解して、失敗のない移住を実現しましょう！
マイカー移動が基本のため生活には車が必須
地方移住特有のデメリットとして必ずといっていいほど挙げられるのが、マイカー移動が基本であるため生活には車が必須であることです。岩手県一関市も同様で、人口約11万人都市であるため、中心市街地は商業施設も多く便利ではあるものの、自由に移動するには車がなければかなり不便といえます。
月極駐車場代は月額平均約6,000円と非常に安くなっているため、それほど負担にはならなさそうです。移住の際はぜひ車を所有しておきましょう。
積雪量は多くないものの山間部を中心にかなり冷え込む
岩手県一関市は、中心市街地における冬場の積雪量はそれほど多くないものの、山間部へ行けば積雪量が多くなり、かなり冷え込むこともデメリットといえます。
山間部にある千厩（せんまや）地区では、1年でもっとも冷え込む1月の最低気温が－5℃となり、中心市街地よりもかなり冷え込みます。－4℃を下回ると水道管が凍結しやすくなるため、凍結防止ヒーターなどで対策しておきましょう。山間部における冬場の冷え込みはかなり厳しいものとなるため、その点は十分に注意してください。
日照時間が全国平均を下回っている
日照時間が全国平均を下回っていることも、岩手県一関市のデメリットといえるかもしれません。日照時間の全国平均は1915.9時間／年となっており、岩手県一関市の日照時間は1643.5時間／年と、平均よりも300時間近く下回り、晴れの日が少ない気象条件といえそうです。
日照時間が少ないことを気にする方は意外と多く、その日の天気によって気分が左右されることも多々あります。気になる方は実際に現地へ訪れてみて、空の状況や町の雰囲気を一度体験しておいたほうがいいかもしれませんね。
岩手県一関市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、岩手県一関市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します！これらの支援を積極的に活用し、ぜひお得な移住を実現させましょう！
東京圏からの移住に最大100万円以上！「一関市移住支援補助金」
東京23区内在住者または、東京圏に在住し東京23区内に通勤している方が、就業・起業・テレワークなどの要件を満たすことで、最大100万円以上を支援してもらえる大規模な移住支援事業です。
かなりお得な支援金ではあるものの、移住元での居住年数要件や、移住先での就業等の要件がやや複雑なため、詳細は下記のリンク先を参照してください。要件に該当している方は、ぜひ申請しましょう。
【支援金の額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同する移住の場合、子ども1人につき100万円を加算。
参考：移住支援補助金について
移住者の住宅取得に最大70万円以上！「一関市移住者住宅取得補助金」
岩手県一関市へ移住する方が、住宅を建築または購入する際に最大70万円以上を補助してもらえる補助金事業です。40歳以上・40歳未満によって基本額が異なり、加算額として市内施工業者加算20万円・子育て支援加算10万円／人が加算されます。
新築住宅の場合は契約締結後の工事着工前、建売住宅やマンション購入の場合は契約締結後の所有権移転登記完了前に申請が必要なため注意してください。基本額や加算額、その他の詳細は下記のリンク先を参照し、該当する方はぜひ活用しましょう。
18歳までの子どもの医療費を助成！「乳幼児医療費助成・小中高校生等医療費助成」
岩手県一関市では、18歳までの子どもの保険診療における医療費を助成してくれる、「乳幼児医療費助成・小中高校生等医療費助成」を実施しています。令和5年8月から対象が18歳まで拡充したことで、子育て世帯の方にとって、より充実した制度となりました。
また、岩手県一関市では、子どもだけでなく妊産婦などに対する助成もおこなわれています。それぞれの制度の詳細は、下記のリンク先をチェックしてみてください。
参考：医療費助成制度について
岩手県一関市移住でおすすめのエリア3選
それでは岩手県一関市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します！他の移住先と比較して、広い範囲で生活インフラが整っていることは大きな強みといえるでしょう。叶えたいライフスタイルにあわせて、ぜひ検討してみてください！
世界遺産の玄関口として新幹線も停まる中心市街地「一ノ関駅」周辺エリア
世界遺産「平泉」の玄関口で便利な日常生活を送りたい方は、中心市街地であるJR東北本線「一ノ関駅」周辺エリアがおすすめです！
一ノ関駅周辺は、中心市街地として発展しており、かなり便利な日常生活が送れます。大型商業施設や総合病院などをはじめ、おなじみのチェーン飲食店も数多く存在し、日常の買い物や外食などに困ることはなさそうです。街の西側には東北自動車道・一関ICもあり高速道路利用にも便利で、総合的な生活満足度は他のエリアと比較して群を抜いています。市街地から少し離れると、のどかな田園風景や里山の景色が広がっており、自然豊かな環境が身近に感じられることも特徴です。
また、一ノ関駅は東北新幹線停車駅であることから東京へのアクセスにすぐれ、「はやぶさ」に乗れば東京駅まで約2時間と、都内へ移動しやすいことは大きなメリットといえます。さらに、北へ行けばすぐに世界遺産「平泉」へもアクセスできる立地のため、充実した移住生活が送れるでしょう。
世界遺産の玄関口であり、東北新幹線に乗って東京へもアクセスできる一ノ関駅周辺エリアは、岩手県一関市移住で、まず検討していただきたいおすすめエリアといえそうですね。
小中高校そろうのどかな田園地域は利便性も上々「花泉駅」周辺エリア
田園風景と里山の景色のなかで、のどかな田舎暮らしを実現したい方は、生活利便性も兼ね備えたJR東北本線「花泉駅」周辺エリアをえらびましょう！
中心市街地の南に位置する花泉駅とその周辺は、里山の田園風景が広がるのどかなエリアであるものの、スーパーやコンビニなどの商業施設がコンパクトにまとまっており、一定の生活利便性が確保されています。
また、こども園や小中高校がそろっているだけでなく、市役所の支所や立派な図書館、運動公園など公共施設も充実しているため、田舎暮らしを実現させたい子育て世帯の方にとって最適な環境といえるでしょう。
のどかな田園地域でありながら、生活のしやすさや子育てしやすい環境が整う花泉駅周辺エリアも、岩手県一関市移住で注目のエリアとしてぜひおすすめです。
総合病院がある自然豊かな住宅地「千厩駅」周辺エリア
山間部にある自然豊かな住宅地で静かな暮らしをしたい方は、JR大船渡線「千厩（せんまや）駅」周辺エリアがおすすめです！
中心市街地である一ノ関駅の東にある千厩駅は、山に囲まれた静かな住宅地を形成しています。2005年の市町村合併により現在の一関市が誕生する前は、「旧千厩町」としてこちらのエリアがその中心地であったため住民が多く、総合病院・小中高校・市役所の支所・複合商業施設など各種施設が充実し、暮らしに便利であることが特徴です。また、アイススケートリンクや野球場・テニスコート・体育館といった、休日を楽しめる施設が多数あることも魅力といえるでしょう。
360度を山の緑に囲まれた住宅地である千厩駅周辺エリアは、総合病院がある安心感とともに暮らしやすさがあり、何よりも目に優しい景色のなか、静かで落ち着いた移住生活が実現可能です。岩手県一関市への移住を検討するうえで、ぜひ千厩駅周辺エリアも候補に入れてみてはいかがでしょうか？
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岩手県一関市の魅力を知って移住を検討しよう
岩手県一関市は、県第3位の人口約11万人を有する移住先です。世界遺産「平泉」への玄関口として中心市街地が栄え、市自体も多数の風光明媚な観光地を抱えています。また、生活インフラが整っており利便性の高い移住生活が可能なうえ、東北新幹線が停車することから、東京へアクセスしやすいことも大きな強みといえそうですね。
岩手県一関市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう！
※内容は2024年7月執筆時のものです。
