リモートワークの普及やコロナの影響で、地方移住を選択する方が近年増えています。在宅でできる仕事であれば、在職したまま移住することが可能ですが、移住先で転職を検討している方も多いのではないでしょうか。移住後も同じ仕事があるとは限りませんし、都市部と地方では賃金に差があるので、転職後の収入も不安ですよね。この記事では移住後の就職における不安や自治体が行っている就職支援サービス、支援プログラムについてご紹介します。移住を機に転職しようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
移住をするうえでよくある就職の悩み3選
移住先で就職する場合、どんな悩みが出てくるでしょうか。ここでは代表的な3つの悩みについてご紹介します。
仕事が見つからないかもしれないという不安
まず一番大きな悩みは、移住先で仕事が見つかるかどうかですよね。業種によっては同じ職種の募集があるかもしれません。しかし、地方は都市部ほどテナントや企業が多くないため、求人や職種の数は少ないです。都市部だと求人サイトに多く掲載されていますが、地方の場合はハローワークで探したり、自治体の移住ポータルサイトを見てみたり、より地元に根ざしたところで探すと見つかりやすいでしょう。
キャリアダウンへの懸念
都市部でキャリアを積んできた方にとって、大きな不安のひとつがキャリアダウンだと思います。地方に本社を置く企業は都市部と比較して少なく、賃金も低くなります。都市部の仕事と同じくらい稼ぐのは少し難しいかもしれません。しかし、地方は顧客との距離が近いため、都市部では違うやりがいや発見があります。また、近年地方で起業するベンチャー起業が増え、より地域に根ざした仕事ができる場所となっています。例えば、都市部にはない特産や文化を広げたり、地域の活性化を進めたり、その幅は無限大です。こうした仕事では、移住者ならではの視点や今までのキャリアが役立つでしょう。都市部ではできないキャリアを重ねられることも、地方移住の魅力です。
家族やライフスタイルの変化に対する心配
都市部は公共交通機関が発達しているので、通勤や通学、週末のお出かけに困ることは少ないですが、地方は場所によって車が必要となるため、生活環境が大きく変わる可能性があります。特に家族で移住する場合は、地方の生活になれるかどうかは大きな不安ですよね。その場合、地方移住をする際に、利便性に長けた移住先を探すといいでしょう。地方の中には駅周辺や中心地に学校やスーパー、病院が集まっているエリアがあり、場所によっては車を持たなくても生活できます。また、自治体によっては町の暮らしを期間限定で体験できる「お試し移住」を設けているところもあるので、それを利用するのもおすすめです。
移住者をサポートする就職支援サービスとは？
地方移住を積極的に受け入れている自治体の多くは、就職支援サービスが充実しています。ここではどんなサービスがあるのか、3つご紹介します。
各自治体などが提供する支援プログラム
地方移住を機に、新しい職種への転職を検討している方も多いのではないでしょうか。地方には農業や林業、漁業などその土地に根ざした職種の支援プログラムや、起業支援など、さまざまなプログラムが用意されています。移住後に未経験から専門的な職業で生活することは大変なので、しっかりとした研修があると安心ですよね。また、自治体によっては就職活動で発生する交通費の一部が補助される制度や、起業支援制度が設けられているので、ぜひ活用しましょう。
ハローワークやUターン・Iターン向けの特別支援サービス
ハローワークや移住窓口では、起業説明会や就職フェアなどのイベントが多く開催されています。移住先での開催はもちろんですが、自治体によっては都市部やオンラインで行っている場合もあるので、地方に行かなくても参加できるのが嬉しいですよね。内容はイベントによって異なりますが、担当者から話を聞けることはもちろん、先輩移住者の体験談が聞けたり、質問できたりするので、就職以外の話が聞けることもあります。
民間の就職支援サービスやエージェント
民間の就職支援サービスや就職エージェントを利用することも方法のひとつです。多くの方が「転職」というワードを聞くと、就職エージェントを思い浮かべるのではないでしょうか。エージェントを利用するメリットは、担当者に自分のキャリアや理想の暮らしを相談しながら転職活動ができる点や、登録した履歴書を利用できる点です。また、就職についての不安点があれば担当者から聞いてもらえるので、小さな不安も解消しながら進められることも大きなポイントと言えるでしょう。
移住と就職支援を利用する際に知っておきたいポイント
準備をあまりせずに移住や就職支援を利用すると、移住後に「こんなはずではなかった」と、自分のイメージと違う状況になる可能性があります。ここでは就職支援を利用する際のポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
仕事の選び方と注意点
仕事を選ぶ際のポイントは人それぞれですが、何を一番大切にしたいか、どんな暮らしをおくりたいかを考えて探すことが重要です。給与や条件ももちろん大切ですが、仕事内容に妥協すると続けていくことが辛くなるので、妥協せず、転職後の生活をイメージしながら選びましょう。
支援サービスの活用時にチェックすべき条件
就職支援サービスにはいくつか種類がありますが、就職活動における交通費支援サービスなどを利用する場合は自治体への申請が必要で、申請できる期間が定められています。期間を過ぎると利用できなくなるので、ホームページや窓口で事前に確認しておきましょう。また、支援サービスは一年毎に予算が決まっています。期間に余裕があっても予算に達し次第終了となるので、早めの申請がおすすめです。
自己分析やキャリアプランニングの重要性
仕事選びで最も重要なのが、自己分析とキャリアプランニングです。自己分析を行うことでこれまでの経験や考え方を振り返ることができ、自分が何を重要視しているかや、自分自身について明確にすることができます。書店には専門の本が売られているほか、就職エージェントのホームページでできるので、移住の準備と並行して進めましょう。
就職支援のことなら「スタイルチャット」に相談する
ハローワークや自治体の窓口でも問い合わせることができますが、より気軽に相談できるのが移住Styleの「スタイルチャット」です。LINEで相談できるので、場所や時間を問わず利用できるのが嬉しいですよね。スタイルチャットでは就職のことだけでなく、移住支援の利用や物件紹介など、移住に関わるさまざまなことについて相談できます。質問に答えるとおすすめの移住先を診断できるツールもあるので、まずは気軽に利用してみましょう。
就職支援を知り移住を検討しよう
自治体やエージェントによって、さまざまな就職支援があります。多くのサービスが無料で利用できるので、まずは興味のある自治体でどんな支援があるのか、また、興味がある分野の仕事ができる自治体はどこか検索してみましょう。自治体のホームページには先輩移住者のインタビュー記事が掲載されていることもあるので、それらを参考にするのもおすすめです。就職は移住後の生活を大きく左右することなので、就職支援を活用し、地方移住を検討しましょう。
※内容は2024年9月執筆時のものです
