日本の東北地方に位置する岩手県奥州市は、豊かな自然と深い歴史に彩られた地域です。近年では、ドジャースの大谷翔平選手の出身地として注目されているので、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?四季折々の風景が楽しめるこの土地は、美しい山々や清らかな河川に囲まれ、訪れる人々に癒しと感動を与えてくれます。特に、世界遺産に登録されている「中尊寺」をはじめとする平泉エリアの歴史的な遺産や、南部鉄器や金ケ崎温泉などの伝統文化が息づいており、どこか懐かしく温かみのある雰囲気が漂います。都会の喧騒を離れ、豊かな自然と触れ合い、地域の人々と温かな交流を楽しめる奥州市は、訪れるすべての人に忘れられない思い出を提供してくれるでしょう。
この記事では奥州市の魅力や移住支援だけでなく、注意点についても解説しますので、地方移住を検討している方はぜひ参考にしてください。
岩手県奥州市の魅力/メリット3選
たくさんの良さがある奥州市。ここでは3つに絞ってご紹介します。
ドジャース大谷翔平選手の出身地である
奥州市といえば、大谷選手の出身地として話題になりました。メジャーへ移籍後、2024年にはMLBワールドシリーズで優勝し、世界一を達成しました。その技術力はもちろん、精神面の強さや目標を達成するための過程に定評があり、野球をしている人だけでなく、学生やビジネスマンなど、多くの人に影響を与えています。奥州市役所には小谷選手本人から3Dスキャナで型を取って制作した真鍮製の握手像があります。奥州市を訪れた際にはぜひ握手してみてくださいね。
りんごの名産地である
奥州市は寒暖差が大きいことからりんご栽培に適しており、奥州市で獲れる豊富な果汁とバランスの取れたりんごは、地元や県外でも人気の高い特産品です。収穫の季節にはりんご狩り体験が楽しめる農園も多いので、家族でりんご狩りに出掛けてみるのはいかがでしょうか。旬の果物を新鮮な状態で食べられるのは地方ならではの体験です。そのままで食べるのはもちろん、ジャムやコンポートなど、スイーツ作りにもおすすめです。
東北新幹線の「水沢江刺駅」がある
東北新幹線の水沢江刺駅が市内にあるため、東京や仙台などの都市へのアクセスが良好です。新幹線利用で東京へは約2時間半、仙台へは約30分と利便性が高く、通勤や観光にとても便利です。公共交通機関が都市部ほど整っていない地方への移住は、アクセス面で不安に思う方も多いと思うので、新幹線が利用できるという点は奥州市移住の大きなメリットと言えるでしょう。
岩手県奥州市の魅力/デメリット3選
奥州市はたくさんの魅力がある街ですが、都市部と比較すると、生活面においてデメリットもあります。移住後に焦ることがないよう、事前に確認しておきましょう。
仕事の選択肢が少ない
奥州市は農業が盛んな地域で、りんご栽培や畜産が主要産業の一部となっていますが、都市部に比べると仕事の選択肢が少ないのが現状です。特に専門職やIT関連、クリエイティブ業界の仕事が限られており、地元で希望する職種に就くのが難しい場合があります。そのため、奥州市で転職先を探す場合は職種や働き方の選択肢が狭まりやすいので、必要に応じて近隣都市への通勤やリモートワークを検討しましょう。もし独立を考えているのであれば、市内に「奥州起業支援センター」があります。奥州市は地域活性化や若者定住を目的に、起業支援に力を入れています。奥州起業支援センターでは、ビジネスプランの策定から資金調達まで幅広くサポートを提供しているので、興味がある方はぜひ問い合わせてみてください。
冬は積雪が多く寒さが厳しい
奥州市は冬の積雪が多く、移住者にとって冬季の生活が大変に感じられることがあります。特に雪かきや除雪作業が日常的に必要となり、体力を要することや、車の運転が難しくなる点がデメリットです。運転に慣れていない方はもちろん、運転し慣れている方にとっても、冬の生活は不便でしょう。また、寒さに比例して光熱費も高くなるので、家計管理にも注意が必要です。
ショッピングや娯楽施設が少ない
奥州市は自然豊かで落ち着いた環境が魅力ですが、ショッピングや娯楽施設が少ない点が都市部からの移住者にとってデメリットになることがあります。市内には日用品や食料品の買い物ができるスーパーやドラッグストアはあるものの、大型のショッピングモールやファッション関連の専門店は限られ、特に若い世代や家族連れには物足りなさを感じるかもしれません。近隣の仙台市や盛岡市には新幹線や車でアクセスできるので、ショッピングには奥州市外へ行くと良いでしょう。
岩手県奥州市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
奥州市は移住者を積極的に受け入れており、さまざまなサービスが用意されています。利用する際はそれぞれ期間や注意事項があるので、ぜひご覧ください。
最大100万円以上!移住支援補助金
奥州市では、最大100万円が支給される「移住支援補助金」を実施しています。これは、東京23区に住んでいるか通勤している人が奥州市に移住し、就職や起業した場合に支給される制度です。補助金は単身者で最大60万円、世帯で最大100万円が支給されます。引越し費用だけでなく、場合によっては車や家具家電の購入が必要となることもあるので、経済的な不安が軽くなるのではないでしょうか。補助金には年度ごとに申請期限が設けられているので、申請し忘れることがないよう、注意しましょう。
最大20万円!空き家改修工事補助金
奥州市では、空き家を活用する移住者や定住者向けに、最大20万円が支給される「空き家改修工事補助金」制度を提供しています。この補助金は、市内の空き家を購入または借りて住居として活用する際に必要な改修工事費用の一部を補助するものです。移住後に新築で戸建住宅の建設を検討している方も多いかもしれませんが、条件に合った土地探しからのスタートなので、計画から入居まで時間がかかるのがデメリットです。その点空き家のリフォームは土地探しの時間を省くことができますし、新築よりも費用を抑えることができます。駐車場がついているなど好条件の物件も多いので、まずは空き家バンクを覗いてみてくださいね。
新生活に係る費用を補助!奥州市結婚新生活支援補助金補助金
奥州市結婚新生活支援補助金は、新婚夫婦が奥州市に移住し、新生活をスタートする際の経済的なサポートを目的とした補助金です。結婚後に市内で住宅を購入または賃貸契約をする場合、対象となる夫婦は最大30万円の補助金を受け取ることができます。補助金の申請には一定の年齢制限や世帯収入条件があるので、詳しい申請条件や必要書類は奥州市の公式ウェブサイトで確認しましょ。
岩手県奥州市移住の相談は「スタイルチャット」に相談する
家族や知人がいない地方への移住は不安も多いですよね。特に奥州市は東北ということもあり、冬は厳しい寒さとなります。積雪も多いので、雪国でも生活に慣れていない方は特に事前準備が必要でしょう。そんな時におすすめなのが、移住Styleの「スタイルチャット」です。LINEで移住相談できるので、場所や時間を問わず利用できるのが嬉しいですよね。もし移住先を悩んでいる場合は、質問に答えるだけでおすすめの移住先を診断できるツールがあるので、それを試してみるのもおすすめです。また、移住Styleのホームページには全国にあるおすすめの移住先や、趣味に特化した移住先などの記事が掲載されているので、ぜひ参考にしてください。
岩手県奥州市の魅力を知って移住を検討しよう
奥州市は豊かな自然と歴史が調和する町です。四季折々の風景を楽しめる北上川沿いや、歴史を感じる寺社仏閣など、奥州ならではの見どころが数多くあります。また、地域コミュニティが温かく、住民同士の交流も活発で、移住者にも親しみやすい環境と言えるでしょう。さらに、子育て支援や住宅支援など、移住者向けのサポート制度も充実しています。新しい生活を始める場所として、奥州市はきっと心地よい選択肢となるはずです。ぜひ奥州市に移住して、理想の移住生活をおくりましょう。
※内容は2024年10月執筆時のものです