新潟県三条市は、県の中央部に位置する人口約9万人の移住先です。江戸時代からつづく包丁づくりなどの金属製品産業が盛んで、となりの燕市とあわせて「燕三条」というブランド呼称で高い知名度を誇ります。便利な市街地を有する一方、「下田郷(しただごう)」に代表される里山集落が非常に有名で、山と川のアウトドアが充実していることも魅力です。
さらに、宝島社の月刊誌『田舎暮らしの本』2月号「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」において、「北陸エリア」総合部門2年連続1位を獲得したことは、移住先として最大の魅力といえるでしょう。
今回は、新潟県三条市の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
ものづくりやアウトドアが盛んな新潟県三条市の魅力を知って、ぜひ移住を検討しましょう!
三条市の魅力/メリット3選

まずは、新潟県三条市の魅力・メリットを3つ紹介します!新幹線が利用できる便利な市街地とともに、「アウトドアのまち」である自然も魅力です。ぜひご覧ください!
便利な市街地と豊かな自然が近接し多彩なアウトドアが可能
三条市は便利な市街地と豊かな自然が近接しており、多彩なアウトドアが可能です。中心市街地からは海も山も30分ほどでアクセスでき、とくに、市域東部の「下田郷(しただごう)」には里山の素晴らしい景色が広がっています。市街地で暮らしながらも気軽に自然と触れ合えることは、まさに三条市移住の醍醐味です。
また、下田郷には有名なアウトドアメーカー「スノーピーク」の本社があり、キャンプや五十嵐川でのラフティング・フライフィッシングやトレイルランなど、ありとあらゆるアウトドア環境が整っています。実際に、三条市は「アウトドアのまち三条」を宣言するほど、各種アウトドアに力を入れているくらいです。
移住生活を通じて、ぜひあなたも豊かな自然を満喫してみてください。充実したアウトドアを気軽に楽しめる環境は、とても贅沢といえるでしょう。下田郷には温泉もあるのでおすすめです。
新潟市や長岡市へ車で約40分・東京駅へ新幹線で約100分の交通利便性
県庁所在地である新潟市や、県第2の都市である長岡市へ車で約40分でアクセスでき、上越新幹線・燕三条駅から東京駅まで約100分という交通利便性の高さも、三条市移住のメリットといえます。
移住生活において県庁所在地や大きな街へのアクセスは、仕事や休日の買い物のといった点からも非常に重要で、三条市であればこれらの街へ通勤や遊びに出かけることが可能です。さらに、新幹線で東京駅へ乗換なしでアクセスできるため東京との接点を保ちやすく、首都圏からの移住であれば地元に戻りやすいこともメリットといえるかもしれません。
新潟市や長岡市へ通勤でき、東京都心へも新幹線でアクセスできることは、移住生活を長く続けるうえで適度な刺激となるため、結果として満足度の高い移住生活が実現できるでしょう。
日本有数の「打刃物のまち」として金属製品産業が盛んで雇用が充実
三条市は日本有数の「打刃物(うちはもの)のまち」として知られ、江戸時代からつづく包丁をはじめとする金属製品産業が非常に盛んです。となりの燕市とあわせた「燕三条」というブランド呼称は、包丁を扱うプロの料理人から高い評価を得ています。包丁づくりは三条市が誇る伝統工芸といえるでしょう。近年は、包丁だけでなく自動車や農業機械などの部品や、プレス加工・金型製造など多様な産業が発達し、地域の雇用を支えています。
移住先選びにおいて、地域の雇用の充実度はかなり大きな問題です。三条市であれば金属製品産業を中心に雇用が充実しているので、一般的な移住先より有利といえるかもしれません。三条市移住に興味がある方は、実際にどのような仕事があるか求人をチェックしてみてはいかがでしょうか?
三条市のデメリット3選

つづいて、新潟県三条市のデメリットも3つ紹介します!メリット・デメリットの両方を知って、失敗のない移住を実現しましょう!
日照時間が全国平均を下回り冬場はとくに曇りが多い
三条市の年平均日照時間は約1,500時間程度となっており、全国平均の約1,900時間を下回っています。また、日本海側に位置する移住先の特徴として、冬場はとくに曇りの日が多い気象条件であることもデメリットといえるかもしれません。
また、三条市自体は新潟県内で雪が少ない地域とされていますが、それでも山間部を中心に毎年積雪があるため、時期によっては対策が必要であることも事前に理解しておきましょう。
都市部と比較して大型商業施設や娯楽施設は少なめ
三条市は比較的市街地が発展しており、となりの燕市とあわせて商業施設がある程度充実しているものの、やはり都市部と比較すると物足りなさを感じるかもしれません。ただし一方で、「アウトドアのまち三条」の宣言通り、多彩なアウトドア環境は大きな魅力です。
都市部のような大型商業施設や娯楽施設は少ないものの、ぜひ豊かな自然を相手に、ハイキングやキャンプ・川遊びなど思いっきり楽しみましょう。
日常生活を不自由なく暮らすには車が必要
地方移住で必ずといっていいほどいわれるのが、「車」の所有です。三条市にはJR信越本線・上越新幹線の他、越後交通による地域のバス路線はあるものの、日常の足として利用するにはやや不便といわざるを得ません。そのため、日常生活を不自由なく暮らすには車が必要です。
市内中心地の月極駐車場代は7,000円程度のところが多く、商業施設においても基本的に無料で停められます。移住の際はぜひ車を購入しておきましょう。
三条市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

ここからは、新潟県三条市移住の際に利用できる各種補助金や支援金を紹介します!該当する方はぜひ活用しましょう!
東京圏からの移住で100万円以上!「移住支援金」
東京23区内在住者または、東京圏(神奈川県・埼玉県・千葉県)に在住し東京23区内へ通勤している方を対象に、一定の要件を満たすことで最大100万円以上(単身世帯は60万円)を支給してくれる大規模な移住支援事業です。移住元での居住年数や、三条市での就労・起業・テレワーク・関係人口などが主な要件となっています。
東京圏から三条市へ移住を検討中の方は、要件を満たすかどうか、ぜひリンク先をチェックしてみてください。もし該当する場合はぜひ申請しておきましょう。
参考:移住支援金
移住本気度にあわせて選べる!3種類の「三条市移住体験プラン」
三条市では、県外から訪れる方に対し3種類の移住体験プランを提供しています。「移住本気度」にあわせて選べるユニークさが特徴で、どのような方でも気軽に現地の暮らしを体験できる超おすすめの移住体験といえるでしょう。それぞれのプランでは往路の交通費補助や宿泊費補助もあるので、三条市への移住に興味がある方は、ぜひ参加してみてください。
【移住体験プラン】
移住本気度★ 『日帰りプチ体験プラン』
移住本気度★★ 『モニターツアー移住体験プラン』
移住本気度★★★ 『フルオーダーメイド移住体験プラン』
参考:選べる3つの「三条市移住体験プラン」移住本気度別におすすめを紹介します
月額上限2万円の家賃補助など充実の住宅支援!「移住・定住支援補助金」
移住支援に力を入れている三条市では、さまざまな住宅支援が実施されています。これらの支援を活用することで、移住にかかる出費をかなり抑えることが可能です。支給要件として、空き家改修事業以外は40歳未満の世帯員がいる世帯に限るものの、該当する方はぜひ活用しましょう。
【空き家改修事業】
空き家バンク登録物件の改修に上限50万円補助。
【賃貸借等契約事業】
賃貸契約で不動産業者に支払う仲介手数料を上限5万円補助。
【引っ越し事業】
引っ越し業者に支払う代金を上限10万円補助。
【住宅賃借事業】
民間賃貸住宅の賃借料を、3年間で月額上限2万円まで段階的に補助。
参考:移住・定住支援補助金
三条市移住でおすすめのエリア3選

それでは新潟県三条市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!理想とする移住生活・田舎暮らしの実現のため、ぜひ参考にしてみてください!
上越新幹線や高速ICが近い便利な中心市街地「北三条駅」周辺エリア
便利な中心市街地で暮らしやすさを重視したい方は、JR弥彦線「北三条駅」周辺エリアを選びましょう。三条市の市街地は広く複数の駅にまたがっており、どこの駅も暮らしやすさが確保されているものの、市役所や商店街があり、新幹線停車駅・燕三条駅にも近い北三条駅周辺はとくにおすすめです。
駅の南には、図書館を核にカフェやミュージアムもある複合施設「まちやま」をはじめ、商店街や総合病院など暮らしに欠かせない施設が集積しており、中心市街地としての役割を担っています。また、駅の北をしばらく歩けば田園風景もみられ、市街地でありながらゆったりとした雰囲気も魅力です。新幹線停車駅である燕三条駅へは1駅3分の近距離のため、新幹線利用にも便利な立地といえるでしょう。燕三条駅の北側には、北陸自動車道・三条燕ICがあり高速道路利用にも便利です。
暮らしの利便性が充実した北三条駅周辺エリアは、三条市移住において多くの方が「住みやすさ」を感じられるエリアとしてぜひおすすめです。
里山の集落は山・川のアウトドアが超充実「下田地区」周辺エリア
市域東部に広がる「下田(しただ)地区」は、山に囲まれた里山の集落として、美しい自然の景色と充実したアウトドア環境が魅力のおすすめエリアです。下田地区は「下田郷(しただごう)」とも呼ばれ、今ではすっかり希少となった日本の原風景ともいうべき暮らしが営まれています。
里山の集落である下田地区の最大の魅力は、なんといっても自然を相手にした数々のアウトドアアクティビティです。国内有数のアウトドアメーカー「スノーピーク」の本社があることも手伝い、キャンプや五十嵐川でのラフティングなどをはじめ、さまざまなアウトドア環境が整備されています。下田地区へ移住することで、自然を相手に開放感と癒やしのある田舎暮らしが実現できるでしょう。のどかなエリアでありながら、スーパーや少し車を走らせればコンビニもあり、中心市街地へは車で20分ほどのため、そこまで不便さを感じることもなさそうです。
「アウトドアのまち三条」が誇る下田地区は、山と川、伝統的な里山の田舎暮らしを体験したい方にとって、ぜひおすすめのエリアといえるでしょう。
広大な田園風景広がるのどかな田舎暮らし「帯織駅」周辺エリア
見附(みつけ)市との境界に接するJR信越本線「帯織(おびおり)駅」周辺エリアは、広大な田園風景のなか、のどかな田舎暮らしができるエリアとしておすすめです。視界をさえぎるものがない360度の田園風景は、落ち着きと癒やしをもたらしてくれるでしょう。
周辺にのどかな景色が広がる無人駅である帯織駅では、駅前にシェアオフィスや交流スペースなどを有する「EkiLab 帯織」が2020年にオープンし、地域の大きな話題となりました。また、駅近くには全85区画からなる新しい街区「帯織街苑」が2019年より分譲を開始し、街区の市道には消雪パイプを完備するなど最新の設備とともにBBQ施設もあるなど、近年注目度が急上昇しています。
帯織駅周辺は田園風景ののどかなエリアでありながら、同時に先進的な街区の開発など、今後がかなり楽しみです。都会からの移住者であっても、馴染みやすい住環境といえるかもしれませんね。駅の東を車で数分走れば「しらさぎ森林公園」や温泉施設もあり、気軽に森の自然に触れられることも、おすすめポイントの1つといえるでしょう。
さらに、新潟県第2の都市である長岡市へ、時間帯によるものの車で30分ほどでアクセスできる距離のため、通勤や買い物に出かけやすいこともメリットです。広大な田園風景の景色を満喫したいという方は、ぜひ帯織駅周辺エリアをチェックしておきましょう。
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三条市の魅力を知って移住を検討しよう

新潟県三条市は、便利な市街地と「下田郷(しただごう)」に代表される里山集落、超充実したアウトドア環境が魅力の移住先です。また、古くから金属製品産業が盛んで、「燕三条」というブランド呼称はかなりの知名度を誇ります。新幹線も利用できるため、東京駅へ乗換なしでアクセスできる利便性にもぜひ注目してみてください。
新潟県三条市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年2月執筆時のものです。