地方移住をしたいけど、自然と市街地のバランスを重視して、無理のないライフスタイルを実現したいという方は多いのではないでしょうか?自然とともに市街地も充実した、「地方都市」というカテゴリーで移住を考えたとき、各県の県庁所在地は1つの答えといえるかもしれません。
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しかしながら今回は、「敢えて」県庁所在地ではなく、より特徴的な地域の魅力を備えた、各県の第2・第3さらには第4の都市などにフォーカスし、その魅力とともに紹介します!
もちろん、これらの都市をただ羅列して紹介するのではありません。地方移住を専門に取り扱う、宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号『2025年版 住みたい田舎ベストランキング』において、総合部門にランクインした評価の高い移住先の中から、「市街地が充実した」都市を厳選しているため、移住者にとって暮らしやすさを感じられる注目の移住先ばかりです!
今まであまり語られてこなかったこれらの地方都市は、ある意味で「フロンティア」と呼べるのかもしれません。ぜひあなたも、県庁所在地以外の発展した県第2・第3の地方都市で、素敵な移住生活を実現させましょう!
【住みたい田舎ランキングまとめ】県庁所在地以外!市街地が充実した街へ移住するメリット3選

まずは、県庁所在地以外で、市街地が充実した県内第2・第3都市などへ移住する魅力・メリットを3つ紹介します!都市と自然のバランス感をより大切にしたい方は必見です。ぜひご覧ください!
祭りや伝統行事などその県のディープな地域性を体験できる
県庁所在地以外の地方都市では、昔から続く地元の祭りや伝統行事が残されていることも多く、その県のよりディープな地域性を体験できます。県の中心である県庁所在地は都市化が進み、少なからず地域性が薄れていることは否定できません。しかしながら、県内第2の都市や第3の都市であれば、生活利便性とともに地域性が色濃く残されていることも多く、便利な暮らしとともに、よりディープで特色にあふれた素晴らしい体験が可能です。
観光向けではない行事も多いため、地元の人々との交流しながら、その土地の歴史や暮らしぶりをリアルに感じられるのは魅力といえるでしょう。
安定した生活快適性があり自然もより身近に感じられる
県内第2・第3の地方都市は、都市の利便性と豊かな自然がガッチリと融合しています。充実した市街地を有しているため安定した生活快適性とともに、県庁所在地よりも自然がより身近にあることが多く、都市と自然のバランスがこれ以上ないくらい絶妙です。
もちろん、地方の県庁所在地であっても都市と自然のバランスは保たれていますが、県の第2・第3都市などでは、そのバランス・重心が、より「自然」に置かれているイメージといえるでしょう。都市の利便性を確保しながら、最大限自然を満喫したいという方は、県庁所在地以外の地方都市が超おすすめです!
県庁所在地より家賃相場が安く生活コストを下げられる
県庁所在地と比較して家賃相場が安く、生活コストを下げられることは、県内第2・第3都市などへ移住する大きなメリットです。県庁所在地であっても、東京や大阪などの大都会より大幅に家賃を圧縮できるものの、県庁所在地以外の県内第2・第3都市であればさらに家賃を下げられます。
ただし、群馬県(前橋市と高崎市)や山口県(山口市と下関市)など、県庁所在地よりも人口が多く発展している都市がある場合はその限りではないため、その点は注意してください。
【住みたい田舎ランキングまとめ】県庁所在地以外!市街地が充実した街へ移住するデメリット3選

続いて、県庁所在地以外で、市街地が充実した県内第2・第3都市などへ移住するデメリットも3つ紹介します!メリットだけでなくデメリットもかなり重要です。ぜひ参考にしてください!
雇用の充実度は県庁所在地と比較して劣る
県内第2・第3の地方都市は、県庁所在地と比較して求人数や業種の幅が狭く、希望する職種や条件に合った仕事を見つけにくい場合があります。とくに、全国に支社をもつような大手企業は県庁所在地にオフィスを構えていることが多く、IT職やクリエイティブ職についても県庁所在地に集まっている傾向が強いのが現状です。
リモートワークの方であれば問題ありませんが、そうでない方は、希望する仕事がどれくらいあるかを、必ず事前にリサーチしておきましょう。
県庁所在地よりも遊べる場所や娯楽が少ない
県内第2・第3の地方都市は市街地がある程度発展しているものの、やはり県の中心である県庁所在地より遊べる場所や娯楽が少ないことがほとんどです。とくに、若い世代であれば休日にショッピングやイベントなどを楽しめる場所が少ないことから、物足りなさを感じるかもしれません。
そのため、自然環境の豊かさを利用してアウトドアレジャーを楽しむか、近隣の大都市へ気軽にアクセスできる地方都市へ移住するのがよいでしょう。
高度な医療や教育環境が整っていない可能性
県庁所在地と比べて、専門性の高い医療機関や、質の高い教育期間が少ない傾向があることもデメリットとして挙げられます。専門医療が必要な方や小さな子どもがいる家庭では、不安に感じるかもしれません。
移住前に近隣エリアをふくめた医療・教育環境をしっかりとリサーチし、緊急時の搬送体制や近隣都市との連携体制、子どもの通学経路など不安感を取り除いておくことが重要です。
【住みたい田舎ランキングから厳選!】超おすすめ市街地が便利な移住先7選
それでは、「2025年版 住みたい田舎ランキング」から厳選した、超おすすめの県庁所在地以外で市街地が充実した移住先を7つ紹介します!総合部門にランクインしている移住先ばかりなので、暮らしやすさはもちろん、移住支援も充実していることが特徴です。ぜひチェックしてみてください!
【静岡県富士市】富士山のお膝元は市街地も充実!

浜松市・静岡市に次ぐ静岡県第3の都市である富士市は、人口約24万人を有する市街地が充実した移住先です。その名の通り富士山の麓に位置することから、市内のほぼ全域で雄大な富士山を望めます。【人口20万人以上のまちランキング】総合部門全国10位に選ばれ、広く発展した市街地で便利な暮らしを実現できるのが特徴です。
市街地は発展しているものの、市域北部の富士山の麓には緑豊かな自然が充実しており、ラフティングやパラグライダーなど数多くのアクティビティを満喫できます。また、南は駿河湾に面していることから、海辺でのんびりと過ごせるのもいいですね。「住みたい田舎ベストランキング」にランクインした富士市は、便利な都市生活を送りながら富士山と駿河湾の自然にも触れられる、おすすめの「市街地移住先」といえるでしょう。新幹線停車駅があり、首都圏へのアクセスに優れている点もグッドポイントです。
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【栃木県栃木市】歴史的な町並みが充実した小京都!

栃木県栃木市は、宇都宮市・小山市(おやまし)に次ぐ県第3の都市で、人口約15万人の市街地が発展した移住先です。「小江戸(こえど)」「関東の倉敷」などと呼ばれる風情あふれる蔵造りの街並みが残されており、レトロな落ち着きが魅力といえるでしょう。【人口10万人以上20万人未満のまちランキング】では総合部門全国8位、【エリア別ランキング】では北関東エリア・シニア世代部門1位に選ばれたことから、とくにシニア世代の方にとってメリットの大きい移住先といえるかもしれません。
栃木市の中心市街地は発展しているものの田園風景も近くにあり、市街地特有の息苦しさを感じることはあまりなさそうです。また、市域の西側には里山が広がっており、のどかな田舎暮らしも実現できます。都内へのアクセスに比較的便利で、栃木県を代表する鬼怒川温泉や、日光東照宮でおなじみの日光市へ、乗換なしでアクセスできることもメリットといえるでしょう。栃木市へ移住して、市街地の利便性と風情あふれる小江戸の街並み、各方面への交通アクセスの良さをぜひ体験してみてください。
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【長野県上田市】真田氏発祥の歴史ある県第3位の都市!

長野県上田市は、長野市・松本市に次ぐ県第3の都市で、人口約15万人の歴史ロマンあふれる移住先です。市街地には透明度の高い千曲川(ちくまがわ)が流れ、新幹線も停まるJR上田駅付近は、大型商業施設「アリオ上田」や特徴的な構造をもつ「上田市立美術館」など、かなりの充実度合いといえるでしょう。【人口10万人以上20万人未満のまちランキング】総合部門全国17位にランクインしていることもあり、移住者にとって非常に住みやすい「市街地が便利な移住先」といえそうです。
上田市といえば、大河ドラマ「真田丸」でおなじみの戦国武将・真田氏発祥の地としても知られています。各地にゆかりの場所が残り、史跡巡りも楽しそうですね。また、発展した中心市街地を離れれば、信州・長野の豊かな山の自然が充実しており、スキー場に温泉など、まさに「長野県」そのものを楽しめます。新幹線で東京駅まで約90分のため、2拠点移住・週末移住にも適した移住先としてぜひおすすめです。
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【長野県佐久市】市街地が複数ある「多核型都市」!

長野県佐久市(さくし)は県第4の都市で、人口約9.7万人を有する市街地が発展した移住先です。市街地が複数ある「多核型都市」としての特徴をもち、それぞれ異なった市街地の魅力をもっています。今回のランキングでは、【人口5万人以上10万人未満のまちランキング】総合部門全国9位となり、ここ数年にわたり移住者が増え続けている人気の移住先として、大注目の移住先の1つといえるでしょう。
市街地が複数ある多核型都市のため、市街地暮らしでもライフスタイルにあわせて住む場所を選べ、多様なニーズに対応できることは大きな強みです。また、新幹線停車駅・JR佐久平駅から東京駅まで約70分と、都内通勤も決して不可能ではありません。さらに、高速道路で練馬ICまで約100分というアクセスも、かなり魅力的といえるのではないでしょうか?意外ともいえる都内への近さは、佐久市移住の大きなアドバンテージといえそうですね。
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【山口県下関市】県庁所在地をしのぐ県の最大都市!

本州最西端に位置する山口県下関市(しものせきし)は、県庁所在地である山口市(約19万人)をしのぐ人口約24万人を有する県内最大都市です。【人口20万人以上のまちランキング】総合部門・子育て世代・シニア世代全国1位の3冠を達成し、【エリア別ランキング】でも中国エリアで総合部門・子育て世代部門で1位となるなど、圧倒的人気と暮らしやすさを誇る超おすすめ移住先といえるでしょう。
県下最大都市としての利便性はもちろん、3方を海に囲まれた海峡の街として「ふく(フグ)」や「あんこう」といったグルメの充実、関門海峡を渡れば目の前が九州第3の都市・北九州市であるなど、立地条件にかなり恵まれています。一方で、市街地を離れると豊かな山の自然やコバルトブルーの海が広がり、都市と田舎を短時間で気軽に往復できることは、下関市ならではの魅力といえるかもしれません。「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」全国3冠、圧倒的人気の下関市は、ぜひ多くの方に知っていただきたい移住先としておすすめです。
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【愛媛県新居浜市】「太鼓祭り」が有名な瀬戸内の工業都市!

愛媛県新居浜市(にいはまし)は、松山市・今治市に次ぐ県第3の都市で、人口約11万人の瀬戸内海沿いの工業都市です。工業都市である一方、穏やかな瀬戸内海の景色を楽しめ、市域南部には四国山地の豊かな山の自然が広がるなど、自然環境と都市・産業が見事に調和しています。【人口10万人以上20万人未満のまちランキング】総合部門全国10位に選ばれており、充実した移住支援も魅力といえるでしょう。
新居浜市といえば、何といっても四国三大祭りの1つ「新居浜太鼓祭り」です。毎年10月中旬の3日間にわたる太鼓祭りは、その規模や迫力・熱狂など、四国のみならず日本でも屈指の「男祭り」といえるでしょう。新居浜の人々は「祭りのために生きている」といっても大げさではないくらい祭り好きです。ぜひあなたも、新居浜市に移住して熱狂の「太鼓祭り」に参加してみてください。もちろん、発展した市街地と海・山の自然など、移住先としての暮らしやすさも抜群です。
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【鹿児島県霧島市】桜島を望み霧島連山がある温泉大国!

鹿児島県霧島市(きりしまし)は、鹿児島市に次ぐ県第2の都市で、人口約12万人の市街地が充実した移住先です。【人口10万人以上20万人未満のまちランキング】総合部門全国4位・【エリア別ランキング】南九州・沖縄エリアでは総合部門1位となるなど、移住者にとってメリットを大いに感じられる移住先といえます。
市街地の利便性はもとより、霧島連山や錦江湾(きんこうわん)に浮かぶ桜島の景色など、突出した自然環境やその景観は圧巻のひと言です。また、「温泉大国」でもあり市内には4つの温泉郷をもつなど、温泉好きには最高の環境といえるでしょう。中心市街地から空港まで車で20分~30分の距離であることから、東京や大阪・名古屋などの主要都市へアクセスしやすいことも魅力です。市街地が充実した移住先を探すうえで、自然環境や景観が圧倒的に優れた霧島市は、素敵なライフスタイルを実現できる素晴らしい場所といえるでしょう。
参考:【鹿児島県】霧島市へ移住して霧島連山の自然と桜島の景色を楽しもう!便利な市街地に加え空港も!グルメや温泉も必見!
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市街地が充実した街の魅力を知って移住を検討しよう

地方移住に求めるニーズとして、自然は豊かであるけれど、ある程度市街地が発展した便利な街で暮らしたい、という方は多くいるものです。今回は、宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」より、総合部門にランクインした評価の高い、「市街地が充実した」県庁所在地以外の移住先を厳選して紹介しました!
県庁所在地はもちろん暮らしやすいのですが、県の第2・第3都市などは、その地域のよりディープな魅力にあふれています。ぜひあなたも、市街地が充実した街の魅力を知って、これらの場所へ移住を検討しましょう!
※内容は2025年3月執筆時のものです。