移住コラム

中古物件の外壁リフォームの費用相場とは?工事費を抑えるポイントも解説

外壁リフォームの工事金額は、施工面積やリフォーム方法によって価格が大きく変動します。

そのため、中には「中古物件購入時に外壁リフォームしたいけど、コストを抑える方法って何がある?」「自宅の外壁にどんなリフォームを施せばいいの?」このような疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、外壁リフォームを検討されている方に向けて、費用相場リフォームを行うメリット費用を抑えるための具体的なポイントなど価格差に繋がる情報について詳しく解説します。

外壁リフォームを行うメリット

外壁リフォームを行うことで得られるメリットについて解説します。

雨風から守り家の寿命を伸ばせる

外壁リフォームをするメリットは、家を雨風から守り住まいの寿命を延ばせることです。外壁は晴れている日はもちろん、雨や風、紫外線などによるダメージを常に受けています。そのため、一年中日光や外気に晒されていると、外壁の表面の塗膜が分解されていき徐々に塗料が落ちてきます。

塗膜は、塗った塗料が固まることでバリアの役割を担っているため、メンテナンスをせずにいると塗膜が劣化して結果的に家の寿命を縮めてしまいます。塗料の耐久年数は7〜10年程度と言われているので、住まいを守り続けるためには定期的に外壁リフォームする必要があります。

外観を一新すると新鮮な気持ちになる

外壁の色やアートペイントなどデザインを大幅に変更することで、新鮮な気持ちになれるのが外壁リフォームするメリットです。長年住んでいると、家に飽きてしまい引っ越したいと感じる方も少なくありません。しかし、外観を一新するだけでも新しい家に住んでいるかのような気持ちになれます

例えば、汚れてきた外壁を白に塗り替えることで、清潔感や高級感を漂わすことができたり、レンガの赤みのある茶色と淡い水色に塗り替えれば、北欧風のお洒落な外壁にすることもできたりします。

色や柄、パーツの組み合わせなど自分好みの外壁に一新すれば、気分も上がることでしょう。

断熱性・遮音性を改善できる

外壁のメンテナンスをすることで、断熱性・遮音性など室内の環境を改善できる点がメリットです。例えば、外壁塗装することで、太陽光を反射し熱の発生を抑えられたり、冬場の室内温度を一定に保つことができたりと、断熱性を高めることが可能です。

また、防音効果を持つ塗料を利用すれば騒音対策に効果があります。特に「ガイナ」と言われるセラミック塗料は、一般塗料に含まれていないセラミックビーズが使われており、外壁に塗装することで、音を反射する面積が増え室内まで届きにくくなります。

家の資産価値を守ることができる

外壁の修繕を定期的に行うことで、家の資産価値を守れる点がメリットです。新築後10年以上を経過すると、経年劣化により外壁に汚れや色あせ、コケなどが発生します。特に住まいの見た目や耐久性は資産価値に直結します。

外壁リフォームをしておくことで、もし家を売却するとなっても、定期的に建物のメンテナンスを行なっているということで資産価値は高くなります。住まいを資産として考えている方、今の家にずっと住み続けたい方は検討することをおすすめします。

遮熱・防水など様々な機能を外壁に付加できる

外壁リフォームでは、住まいを塗装や張り替えによって綺麗にする以外にも、使用する塗料やサイディングボードによって遮熱や防水など様々な機能を付加できる点がメリットです。例えば、遮熱機能のある塗料を使うと、塗装表面の温度上昇を軽減でき、室内温度の上昇を防ぐことが可能です。

また、防水機能を付加すると、伸縮性の高い塗膜によって雨水の侵入を防げます。仮に外壁にヒビが入っていても塗装が伸びて隙間をカバーしてくれるため、雨水が侵入して外壁の侵食を防ぐことが可能です。

その他にも、防汚機能である「セルフクリーニング機能」を付加すると、太陽光によって汚れが分解され外壁を清潔に保つことができたり、防カビ・防藻機能を付加すれば、カビや藻の発生を防いだりできます。

中古物件の外壁リフォームを検討が必要なタイミング

中古物件は経年劣化が進んでいるため、外壁リフォームを定期的に行う必要があります。下記では、リフォームするべき兆候を紹介します。

築年数や前回リフォームから10年以上経過している

中古物件は築年数や外壁塗装歴などから、外壁塗装が必要な時期が分かります。目安として築年数や前回リフォームから10年以上経過している場合は、外壁リフォームが必要な時期を迎えている可能性が高いです。

なぜなら、中古物件は新築物件とは異なり経年劣化が進んでいるため、管理状態によっては老朽化が著しい場合があるからです。定期的にメンテナンスしなければ、物件を維持することさえ難しくなるので、10年以上経過している場合は外壁リフォームしましょう。

また、中古物件購入時に築年数は把握できても、前回リフォームした時期が分からないケースがあります。その場合は住宅履歴情報を確認しましょう。もしも分からない場合は、仲介で利用した不動産会社に聞いてみることをおすすめします。

チョーキング現象

チョーキング現象が発生したら外壁リフォームするべき兆候タイミングです。チョーキング現象とは、外壁を指で触れてチョークのように白い粉が付くことを言います。外壁が雨風や紫外線などの影響で、経年劣化しているサインです。早急な対処は必要ありませんが、発見したら放置せず、なるべく早い段階で業者に相談しましょう

また、外壁リフォームする際は、塗装する色に着目することが大切です。なぜなら、濃い色よりも、薄い色の方が劣化するスピードが早いからです。濃い色であればチョーキング現象は起きないということではありませんが、薄い色の方が経年劣化は早いということは押さえておきましょう。

中にはチョーキング現象が発生しない外壁もありますが、残念ながら日本の住まいで使用されている大半がチョーキングが発生する外壁です。とはいえ、透明色のクリヤー塗料の場合は、顔料を使用しないで作られているためチョーキングは発生しません。

1mmを超えるクラック

クラックとは、外壁の亀裂やひび割れのことです。中古物件の外壁にクラックを発見次第、まずはクラックの長さや幅、深さなどを確認しましょう。もし1mmを超えるクラックがある場合は、放置するとさらにひび割れが広がってしまう可能性が高いので、早急に外壁リフォームをして修繕しましょう

ひび割れが進行すると、降雨の水や空気内の湿気等で内部の鉄筋が錆びてしまったり、外壁材が剥がれて滑落してしまったりする可能性があります。放置していると、外壁材の交換など大規模な修繕が必要になり、コストも膨らんでしまうので定期的にメンテナンスをすることが大切です。

ちなみにクラックを修繕するには、中古物件を購入した不動産業者や施工会社に依頼すればすぐに対応してくれます。1か所あたり修繕費用は300〜4,000円前後が相場です。

コーキング破損やボードの反り返り

外壁リフォームを検討が必要なタイミングは、コーキング破損やボードの反り返りの兆候が見られた時です。コーキングとは、建築物において防水性向上を目的として使用されている隙間を埋めるゴムの素材のことです。

コーキングがひび割れすると、外部の雨風や紫外線などが侵入してしまったり、下地が腐食することでシロアリが発生したりします。早急に対処しないと広がってしまう危険性があるので、コーキングの破損を発見次第、外壁リフォームを検討しましょう。

また、ボードの反り返りも外壁リフォームの兆候タイミングです。ボードとはサイディングボードと言われる建物の外壁に使用される外壁のことです。雨水を吸い込み乾燥縮小や温度変化によって反り返りが起こります。

特に長手方向(ボードの長い方向)へとU字型に湾曲してしまうとサイディングボードは張り替えなければいけません。これ以上雨漏りや虫の侵入を許さないためには補修が必要になるので、外壁リフォームを行いましょう。

外壁リフォームの費用相場

外壁リフォームは、床面積やリフォームの種類、工事内容によって費用相場は異なります。下記では外壁リフォームの種類と費用相場について紹介します。リフォームの種類には、以下のように新装工事塗装工事補修工事の3つがあります。

リフォームの種類 工事内容 費用相場
新装工事 重ね張り(カバー工法) 150万~200万円
張り替え 200万~300万円
塗装工事 外壁塗装(塗り替え) 80万~150万円
補修工事 ひび割れの補修・修繕 5万~10万円
コーキング(打ち替え) 5万~10万円
コーキング(打ち増し) 500円~900円/㎡
高圧洗浄 2万~6万円

1つ目の「新装工事」では、床面積30坪の中古物件で費用相場は150万〜200万円です。張り替え工事になると200万〜300万円と倍以上の費用になります。新装工事を行うタイミングは、20〜30年に1度が目安です。

2つ目の「塗装工事」では、外壁塗装(塗り替え)で費用相場は80万〜150万円です。シリコン塗料では50万〜80万円、外壁の塗装工事全体は80万円の費用がかかります。外壁の面積や塗料の種類によっても費用は異なります。

3つ目の「補修工事」では、ひび割れの補修・修繕やコーキングなどで費用相場は約50万円です。3年〜5年に1度行うのが一般的です。劣化が激しい場合は塗装工事と一緒に行います。

外壁リフォームの費用を抑えるポイント

外壁リフォームの費用を抑えるには、いくつかのポイントがあるので紹介します。

遮熱・断熱効果のある材料・塗料を使用する

1つ目のポイントは、遮熱・断熱効果のある材料と塗料を使用することです。遮熱・断熱効果によって室内の温度が維持され光熱費の節約になったり、耐用年数が長期間に及ぶため、外壁のメンテナンスをする時期を伸ばすことができます。

また、遮熱・断熱塗料はリフォームの補助金を受給するための条件になっているので、なるべくコストを抑えて外壁リフォームをしたい方は検討してみてはいかがでしょうか。しかし、高性能な反面、価格が高いというデメリットがあります。

耐久性の高い材料を使用する

ポイント2つ目は、耐久性の高い壁材や塗料を選ぶことです。費用は一般的な材料に比べ割高ですが、耐用年数が長いため長期的にみるとメンテナンスコストを抑えられるメリットがあります。

例えば、一般的に使用されるウレタン塗料は耐用年数が6〜10年ですが、シリコン塗料は8〜10年、遮熱・断熱塗料は15〜20年といわれます。費用を抑えて外壁リフォームしたい方は、耐久性の高い素材を選びましょう。

外壁と屋根のリフォームを同時に行う

3つ目は、外壁と屋根を同時に工事してもらうことです。なぜなら、リフォームする際は家の周囲に足場を立てなければいけないため、両方まとめて工事した方が、その分のコストを節約できるからです。

足場代を1回分にすることで、10万円〜20万円程度お得にリフォームできます。外壁と同じく屋根のメンテナンスも今までしてこなかったという方は、外壁と屋根のリフォームを同時に行うことをおすすめします。

メンテナンスを定期的に行う

最後のポイントは、メンテナンスを定期的に行うことです。特に中古物件は新築物件とは異なり経年劣化が進んでいるため、小さな欠陥を放置していると広がってしまう可能性が高いです。

目安としては3〜5年に1度は外壁の点検を行うようにしましょう。例えば、チョーキング現象や1mmを超えるクラックができていないか、コーキング破損やボードの反り返りがあるかなどを確認します。欠陥を発見次第、適切な工事を施してもらいましょう。

中古物件購入時の外壁リフォームは工夫次第で抑えられる

ここまで本記事では、外壁リフォームを検討されている方に向けて、リフォームの種類や工事内容、具体的な費用相場について詳しく紹介してきました。

特に中古物件は経年劣化が進んでいるため、安心して長く住むためには、定期的なメンテナンスが必須です。外壁リフォームが必要な兆候を見つけたら早急に対応しましょう。とはいえ、全て業者に任せてしまうと思っていた以上に費用が高くなるケースもあるので、ある程度の基礎知識を身に付けてから、業者にお問合せすることが大切です。

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