仙台市は東北最大規模の繁華街として知られる一方で、豊かな観光資源や食文化など、自然と都会を両立した街として人気があります。
都会の便利さは欲しいと思う一方、自然の豊かさを感じたい人にとってはとても興味のある移住先ではないでしょうか。しかし、仙台には具体的にどのような魅力があるのか、そしてどのような点を注意すべきかを知っておくことが重要です。
そこで今回は、仙台への移住を考える方に向け、仙台移住の魅力や注意点、移住におすすめのエリア、移住支援制度などを紹介します。
仙台市が移住先に選ばれる魅力とは?
仙台市はなぜ移住先に選ばれるのでしょうか?その魅力を解説します。
繁華街の規模が大きく、娯楽が多い
人口が100万人を超え、東北最大の都市である仙台市は繁華街の規模も大きく、一番町や中央通りを中心に多数の商業施設があります。
そのため移住後も娯楽に困ることはないでしょう。JRや地下鉄、バスなどの交通網も発展しているため、市内のほとんどの地域から繁華街にアクセスしやすいことも魅力です。
地下鉄沿線の街が住みやすい
画像出典:仙台市交通局
仙台市は泉中央駅周辺や富沢駅周辺など、仙台市営地下鉄沿線に多数の住宅街があります。いずれも仙台市中心部へのアクセスがよく、豊かな緑やショッピングモールも豊富で、住環境はとても良いと言えるでしょう。
捕れたての良質な食を楽しめる
日本有数の漁場である、気仙沼や石巻で捕れた海産物が短時間で届くなど、新鮮な食材を味わえることも仙台市の魅力です。また牡蠣の名産地である松島にはJRで30分弱でアクセスできるので、冬になると手軽に捕れたての牡蠣を味わえます。こういった地元の食材を提供する飲食店も多く、新鮮な食材を堪能できます。
「杜の都」と呼ばれる豊かな自然環境がある
東北最大の都市である仙台市ですが、「杜の都」と言われていることをご存じでしょうかのを知っていますか?杜は「森」を意味し、街中に多くの木々や公園があり、特に青葉城址公園や大崎八幡宮などが有名です。このように都市部と豊かな自然を持ち合わせていることは、仙台ならではの魅力と言えるでしょう。
新幹線の駅があり遠方へのアクセスも良い
仙台は新幹線の駅があるため、東京や大阪などの遠方へのアクセスが非常に便利です。東北新幹線を利用すれば、短時間で移動できるため、観光やビジネスに適した場所と言えるでしょう。さらに、周辺の観光地へも簡単に足を運ぶことができ、多くの人々に利用されています。
東北大学があり教育環境が充実している
仙台には東北大学があり、優れた教育環境が整っています。この大学は研究や学問の面で全国的に評価されており、県内外から多くの学生が集まります。キャンパス内には図書館や研究施設が充実しているため、学習や研究に集中できる環境が整っているのが嬉しいですよね。また、地域との連携も強く、実践的な学びができる点も魅力です。
仙台市移住の注意点
さまざまな魅力あふれる仙台市ですが、移住には注意点もあります。3つの注意点を順に紹介します。
大都市の中では給与水準が低い
仙台市の平均年収は354万円と、日本人の平均年収433万円と比較すると低い給与水準にあります。そのため仙台で転職したいと考える方は、給料が下がらないか注意して、職場を選ぶ必要があります。
参考:仙台市の仕事の年収・時給・給料/求人ボックス 給料ナビ
参考:【年収の中央値は約399万円】年代・業種・地域別の10項目で徹底調査/ウェルスナビ
地下鉄や鉄道沿線から離れると車が必須
地下鉄や鉄道沿線は便利な仙台市ですが、沿線から離れた地域では車がないと生活しづらいです。イオンタウン仙台泉大沢など、大型ショッピングモールも沿線から離れた地域に位置していることが多く、ショッピングの面でも車があるに越したことはないでしょう。
都心に比べると冬の寒さが厳しい
2022年度1月、2月の平均最高気温は5℃台と、東京の平均最高気温9~10℃に比べてかなり低く、冬は寒さが厳しい地域であると言えます。そのため寒さに弱い人はより厳重に防寒対策をする必要があります。
参考:仙台 2022年(月ごとの値)/気象庁
参考:東京 2022年(月ごとの値)/気象庁
仙台市の移住おすすめエリア
仙台で住むにはどの地域がよいのでしょうか。仙台市内のおすすめ移住スポットを3つ紹介します。
青葉区エリア
青葉区は仙台駅や一番町など、オフィスビルや繁華街が集積する市の中心街です。そのため青葉区周辺に住むと、日々の通勤や娯楽ではとても便利でしょう。中でも大町西公園駅の周辺は中心街まで徒歩圏内ながら自然が多く、また「仙台市民図書館」など文教施設が整っており、子育て世帯にはとても住みやすいエリアとなっています。
太白区エリア
太白区は仙台市最南端に位置するベッドタウンです。中心街の喧騒から離れていると同時に、ショッピングモールなどが充実しており、のんびり住めることが魅力のエリアです。中でも富沢駅周辺は近年開発が進んでおり、新しくキレイな町並みとなっています。「富沢ウェストタウン」などの新しいショッピングモールも多く、休日にフラッと行くととても楽しめるでしょう。
泉区エリア
泉区は仙台市北部の自然豊かなエリアです。仙台の副都心、泉中央駅周辺などに多数の商業施設が立地する一方で、西部の泉ヶ岳はスキーや登山客で年中賑わうアウトドアスポットになっています。ファミリー層の方なら、子どもを連れて自然に遊びに行くと、のびのびと子育てできるでしょう。
仙台市の移住支援制度
次に仙台市の移住支援制度を紹介します。移住を検討されている方は利用を検討しましょう。
移住支援金
「移住支援金」は東京23区近郊から仙台市に移住する人を対象に、一世帯につき最大100万円(単身なら最大60万円)の支援金が支給される制度です。
支援金を受け取るためには、下記の条件を満たす必要があります。
- 東京圏に通算5年以上在住していること
- 東京圏に連続1年以上在住していること
- 通算5年、連続1年以上23区内への通勤をしていること
参考:東京圏から仙台市に移住した方に「移住支援金」を交付します。/仙台市
育児費用負担軽減
仙台市では子育てに役立つ2つの「育児費用負担軽減」があります。
1つは子育てに役立つ育児用品や地場産品が選べる3万円分のカタログギフトの送付、もう1つは家族等から十分なサポートが得られず、産後に育児不安や心身不調がある方を対象に、一部利用料を支払うことで、母体の休息や育児指導等の支援を受けられる制度です。
移住後に子育てを考えられている方は、ぜひ使ってみましょう。
参考:仙台市/みやぎ移住ガイド
新事業創出支援融資(起業家支援資金)
新たに創業する方や創業後間もない方を対象に年率1.0%、上限3,500万円までの融資が用意されています。融資を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。
- 仙台市で事業を行う中小企業者、もしくは事業を営んでいないが市内で1ヶ月以内に事業開始、2ヶ月以内に法人設立を行う個人
- 事業を始めて5年以上経過していないこと
- 事業を行うことにあたって、詳細かつ実効性のある事業計画が策定されていること
仙台移住の参考になる情報収集源3選
最後に仙台市に移住する際に参考になるサイトを、3つ紹介します。
①「みやぎ移住ガイド」
「みやぎ移住ガイド」は宮城県への移住を検討している方に向けて県内の求人やイベントの情報を提供しているサイトです。
毎日、就職セミナーや地域おこしイベントの詳細を提供しているので、移住後の生活のための情報収集がしやすくなっています。また移住後の生活についてのインタビューも掲載されているため、どのような生活ができるか、リアリティを持ってイメージできるでしょう。
仙台への移住後のキャリアやライフスタイルの設計について悩まれている方はぜひ参考にしていただきたいです。
②仙台観光情報サイト「せんだい旅日和」
画像出典:仙台観光情報サイト「せんだい旅日和」
「せんだい旅日和」は仙台市内の観光情報について提供しているサイトです。
観光スポットやグルメ、お土産、イベントなど観光を楽しむために必要な情報を網羅しており、仙台市内でたくさんのスポットを観光したい方はこのサイトだけで十分な情報収集ができるでしょう。「ショッピング」、「歴史」などのハッシュタグで検索できる点も便利です。
移住後に仙台市内の観光を楽しみたい方は、まずこのサイトから調べてみましょう。
③仙台市 就活お役立ちポータルサイト「仙台で働きたい!」
画像出典:仙台市 就活お役立ちポータルサイト「仙台で働きたい!」
「仙台で働きたい!」は仙台市内での就活情報を提供しているポータルサイトです。
若者をターゲットにしているサイトですが、仙台市内の企業情報を網羅しているため、転職を検討されている方にとっても良質な情報源となるでしょう。
加えて現地の学生が仙台の魅力を紹介するコーナーでは、コワーキングスペースやリラックスできる場所の情報が公開されており、ワークスタイルを考える際に役に立つでしょう。
自然を感じる繁華街、仙台への移住を検討しよう
仙台市は娯楽に溢れた繁華街と、自然溢れた住宅街、豊かな食や観光資源から快適な生活を送れる移住先です。
東北ゆえの寒さや、一部地域の交通の不便さなどの問題も存在します。特に冬の寒さは体感すればすぐに分かるため、冬に一度訪れてみるのがよいでしょう。泉区や太白区などのエリアはそれを補ってあまりあるだけの住みやすさがあるため、一度訪れて住環境の良さを体感することをおすすめします。