圧倒的な大自然!長野県は、さまざまな調査において移住したい都道府県ランキング1位を常に争い、その長野県でも松本市の人気はとりわけ高いものとなっております。北アルプスの麓にある長野県松本市は、ダイナミックな自然の中で開放的な暮らしができる移住先として、全国の移住希望者から熱い視線を送られているのです!
北アルプス・上高地・美ヶ原といった、日本が世界に誇る唯一無二の絶景に囲まれながら生活できる贅沢を、ぜひともたくさんの人に知っていただきたいと思います。
今回は、移住したい街ランキング上位である長野県松本市が人気の理由や、デメリットも包み隠さず紹介し、移住の際に利用できるお得な補助金や支援金もあわせて紹介します。
また、松本市への移住でおすすめのエリアや、移住のための情報収集サイトなど、松本市の魅力や移住のための情報もふんだんに盛り込みました。松本市への移住に少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてください!
松本市が移住先として人気の理由6選
では、なぜ松本市が移住先として人気があるのか?まずはその理由を3つ紹介します。
松本城の城下町として発展している
松本市といえば、国宝「松本城」です!松本城は戦国時代に築城され、さまざまな歴史の舞台をくぐり抜けた現存12天守のうち、5層6階の天守を持つ最古の城です。5層の天守を持つ城は、日本では松本城と姫路城のみであり、その希少性は大きな価値があるといえるでしょう。
北アルプス3,000メートル級の山々を背景に、黒と白のコントラストが美しい国宝「松本城」は、日本全国から観光客が後を絶たない松本市の超人気スポットです。
松本城周辺は城下町として古くから栄えており、現在もなお生活していくうえで高い利便性を誇ります。JR松本駅を中心に、アルピコプラザやイオンモール松本などといった大型ショッピングモールや大小さまざまな病院など、都会から移住しても不便さを感じることはないでしょう。
テレビドラマや映画のロケ地として有名
松本市は、風光明媚でドラマチックな北アルプスや歴史を感じられる城下町、都会と自然が融合した美しい街並みから、さまざまなテレビドラマや映画のロケ地として有名です。
映画では「いま、会いにゆきます」「岳-ガク-」「神様のカルテ」など、テレビドラマでは有名な「白線流し」やNHK連続テレビ小説「おひさま」など、挙げればキリがありません。松本市ホームページでは、「松本ロケ地マップ」をPDFで無料配布しております。それぞれの作品のファンによる、いわゆる「聖地巡礼」も盛んにおこなわれており、松本市の街としての大きな魅力となっております。
数々の映画やドラマの舞台になった街で実際に生活する。とても素敵なことだと思いませんか?
2021年4月から中核市に移行し行政サービスが充実
松本市は2021年4月より中核市に移行したことで、それまでより行政サービスが充実しました。保健衛生や教育・福祉、まちづくりに関するサービスなどが向上し、一連の事務処理期間が短縮され、現在は「中核市」として街の景観や環境を守るために独自の対策が可能です。
地域の実情にあったきめ細かい政策をおこなえるため、生活利便性のさらなる向上や地域経済の活性化など、松本市の知名度は今後も向上し、市全体の発展につながっていくことが期待されています。
信州まつもと空港があり遠方へのアクセスが良い
市内には信州まつもと空港があり、北海道と神戸、福岡、大阪への発着便があります。陸路だと遠方からのアクセスは少し不便なので、空路で移動できるのは大きなポイントではないでしょうか。空港へは2本のシャトルバスがあり、ひとつは松本駅の近くにある松本バスターミナルから、もうひとつは小谷村や白馬村からから出ています。松本バスターミナルからのバスは予約なしで利用できますが、古谷村発のバスは事前予約が必要なので、利用する際は注意しましょう。
国立の信州大学がある
長野県内には5つの国公立大学がありますが、そのうちのひとつである信州大学が松本市にあります。人文学部や教育学部、医学部など8つの学部があり、進路を幅広く選べられるのが嬉しいですよね。また、信州大学では「市民開放授業」があり、事前に申し込むことで学生が受講する通常の授業を受けられます。「学び直し」という言葉がありますが、大人になって授業を受けると、学生の時には感じなかった新たな学びもあるので、興味がある人はぜひ受講してみてください。
大東建託「いい部屋ネット 住みたい街ランキング(長野県版)」で2019年から2022年まで4年連続第1位
松本市は大東建託が実施している住みたい街ランキングの長野県版で、毎年上位に入るほど住みやすさに定評がある街です。選ばれた理由には、閑静な住宅街や公園、医療施設が多い、新鮮な食材を手頃に買えるなど。また、県外出身者を受け入れる風土があるという理由もあがっているので、移住者にとって心強いですよね。
松本移住のデメリット3選
以上、松本市が移住先として人気の理由を3つ紹介しましたが、デメリットといえるものはないのでしょうか?ここからは松本市へ移住するデメリットも3つ紹介します。
道が狭く渋滞が発生しやすい
松本市は城下町として古くからの歴史ある街であり、「道が狭い」ことがデメリットの1つです。簡単に都市構造を変えられず、中心地は特に道が狭く一方通行も多くなっており、渋滞が発生しやすい道路状況となっております。
松本市の主要な道路である国道19号線も同様です。通勤が必要ないテレワーカーや自宅で仕事ができる方には問題ありませんが、朝夕の通勤時は特に渋滞が多いため、移住の際、可能であれば自転車での通勤も視野に入れることをおすすめします。
公共交通機関が発達していない
2つ目のデメリットとして、公共交通機関が発達していないことも挙げられます。電車の路線は、大きく分けてJRの在来線と私鉄である松本電鉄上高地線の2線となっており、松本市の広い市域をカバーできているとはいえない状況です。
代わりに路線バスは充実しておりますが、本数があまり多くないうえ、先述の通り中心地や主要道路は渋滞が発生しやすいため、使い勝手はあまりよくありません。
冬の寒さが厳しい
松本市は3,000m級の山々に囲まれ、松本市自体も標高が600メートルほどの高さに位置します。夏は比較的過ごしやすいのですが、冬の寒さは厳しく市街地でも最低気温はマイナス5℃くらいまで冷え込み、まれにマイナス10℃以下になることもあります。年に数回10〜20cmほどの積雪もあるため、冬場の自家用車にスタッドレスタイヤは必須といえるでしょう。
ただ、年間通して晴れの日が多いため、冬場特有のどんよりとした空模様はあまりありません。寒さが厳しいことは確かですが、スキーやスノーボードなど、ウインタースポーツに興味がある方には最高の環境です。しっかりとした防寒対策をして暖かく過ごしましょう。
松本市移住の際に利用できる補助金・支援金
実際に移住となると、多少なりともお金がかかるものです。どうせなら少しでも金銭的な負担を減らすため、ここからは松本市移住の際に利用できる各種補助金や支援金を紹介します。金銭的不安が減ることで移住へのハードルがぐっと下がるため、該当する方はぜひとも利用しましょう。
松本市空き家バンク利活用促進事業補助金
松本市内へ移住の際、空き家バンクに登録された物件の取得費や改修工事費などの一部を市が補助するお得な制度です。
空き家・住宅用地を取得
- 15万円を補助
取得した空き家をリフォーム
- 中学生以下の子どもがいる場合、子ども一人につき10万円 最大30万円を補助
- 県外移住者の場合 上限50万円を補助
空き家に付属した不要な家財の撤去や処分にかかった費用
- 対象処分費の50%以内で上限10万円を補助
最大で105万円が補助されるお得な支援制度です。移住の際に空き家・住宅用地を取得する予定がある場合は必ず申請しましょう。
参考URL:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/matsumotogurashi/3268.html
問い合わせ先:松本市移住推進課
松本市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金
東京圏(埼玉県・千葉県・東京都および神奈川県)、愛知県または大阪府から松本市内に移住し、就業などに関する諸条件を満たした場合、60万円~100万円以上が支援金として補助されます。大変お得な支援制度のため、該当者は必ず申請しましょう!
制度がやや複雑なため、ここでは概要のみ紹介します。詳細が気になる方は下記のURLを参照してください。移住して就業する、もしくはテレワーク移住(自分の意思で移住→移住前の仕事をテレワークで継続)などによって支援金が交付されます。
〈移住元に関する要件〉
移住元に関する要件として、次の1と2を両方満たす必要があります。
-
- 松本市に住民票を移す直前の10年間のうち、通算して5年以上、東京圏、愛知県又は大阪府に在住し、かつ就労をしていたこと。東京圏等に在住し、東京圏等の大学等に通学し、東京圏等の企業に就職した場合、大学等への通学期間も就労期間に通算可能。
-
- 松本市に住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京圏、愛知県又は大阪府に在住し、かつ就労していたこと。
〈就業に関する要件〉
就業に関する要件として、次のうちどれかに該当する必要があります
-
- マッチングサイトの求人に応募して採用された者。
-
- 国が定めた「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用して長野県内で就業した者。
-
- テレワーカーで、所属先企業からの命令ではなく自己の意思で移住し、移住先を生活の本拠として移住前の業務を引き続き行うこと。
-
- 一定の要件を満たす関係人口であること。
-
- ソーシャルビジネス創業支援金の交付決定から1年以内であること。
〈移住支援金の額〉
単身世帯
- 60万円
2人以上の世帯
- 100万円(諸条件あり)
2人以上の世帯で令和4年4月1日以降に転入し、18歳未満の世帯員を帯同する世帯18歳未満
- 世帯員1人あたり30万円を加算
問い合わせ先:松本市 移住推進課
URL:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/matsumotogurashi/4079.html
長野県移住支援金対象求人情報サイト(マッチングサイト)
URL:https://uij-matching.pref.nagano.lg.jp/
長野県プロフェッショナル人材事業
URL:https://www.nagano-pro.com/
先導的人材マッチング事業
URL:https://pioneering-hr.jp/
ソーシャルビジネス創業支援金事業
URL:https://www.pref.nagano.lg.jp/keieishien/sangyo/shokogyo/sogyo/sogyouhojokin.html
松本市奨学金返還支援事業補助金
松本市内に本社・本店のある中小企業に就職し、奨学金を返還する人に対して補助金を交付します。奨学金を返還している人は、ぜひご活用ください。
〈対象奨学金〉
- 日本学生支援機構が貸与する奨学金(第1種・第2種)
- その他市長が認めるもの
〈交付対象者(抜粋)〉
- 令和4年4月1日以降、市内に本社・本店を有する中小企業へ就職した者
- 大学等在学中に奨学金の貸与を受けた者で、自ら奨学金を返還していること
- 令和4年度の3月31日現在において、年齢が満35歳未満の者
- 市内に住所を有する者で、5年以上定住する意思がある者
〈補助金額〉
令和4年4月1日から令和4年12月31日までに支払った奨学金返還額の3分の2を補助(年間上限15万円)
※最初に補助金の申請をおこなってから最大5年間(60か月)が対象期間となる
問い合わせ先:松本市 移住推進課
URL:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/matsumotogurashi/55349.html
松本市移住でおすすめのエリア3選
松本市に移住するなら、どのエリアがおすすめでしょうか?松本市内で人気のエリアを3つ紹介します。それぞれすばらしい特徴あるエリアのため、自分のライフスタイルに合う場所があれば、ぜひ移住を検討しましょう。
新しさと古き街並みを楽しめる「松本駅周辺エリア」
まず、松本市の中心地である松本駅周辺エリアを紹介します。松本城の城下町として古くから栄えてきた場所であるため、昔ながらの風情ある街並みと中心地としての都会的な新しさが同居した素敵なエリアです。
松本駅から近いため、交通利便性が高く大型ショッピングモールもいくつかあるため、日常生活や買い物など生活に不便はありません。観光スポットやおしゃれなカフェも多く、徒歩や自転車でカフェ巡りをしながら素敵な時間を過ごせるでしょう。
中心地であるため賃貸マンションや土地の値段は他のエリアよりやや高いものの、城下町の風情を味わい、都会的なスタイリッシュな暮らしをしたい人におすすめのエリアです。
大型ショッピングセンターがある「南松本駅周辺エリア」
続いてのおすすめエリアは、松本駅の南にある南松本駅周辺エリアです。南松本駅周辺の特徴は、なんといっても大型ショッピングモールが充実していることです。
イオン南松本店をはじめ、イトーヨーカドー南松本店やネオパーク松本など、数多くの大型ショッピングモールが点在しております。国道19号線沿いには、スターバックスコーヒーやドン・キホーテ、家具のニトリなどたくさんの飲食店や大型物販店もあり、松本駅周辺エリアと同じく生活していく上で不便さを感じることはないでしょう。映画館もあるため、映画好きの方にもおすすめです。
松本駅周辺よりも地価が安く家賃相場も低めなので、出費を抑えつつ日常生活に便利な場所に移住したいという方は、ぜひご検討ください。
落ち着いた田舎暮らしを楽しめる「北新・松本大学前駅エリア」
最後は、せっかく移住したのだから田舎暮らしを楽しみたい人におすすめの北新・松本大学前駅エリアです。
どこか懐かしさを感じさせてくれる見渡すかぎりの田園風景は、まさに「移住」の醍醐味かもしれません。都会の喧騒から離れスローライフを送りたい人は、ぜひチェックしておくべきエリアといえます。
また、駅名のとおり松本大学があるため比較的若者も多く、地域と連携した活動もおこなっていることもあり、エリア自体に閉鎖的な雰囲気がありません。市内の中心地である松本駅まで、電車で15分以内なのもおすすめポイントです。田舎暮らしとはいえ、気軽に中心地まで行けることは精神的な余裕につながるため、「移住といえばやっぱり田舎」という方は、北新・松本大学前駅エリアを選びましょう。
松本市の情報を収集する際に便利なサイト3選
松本市へ移住の検討をしたいけど、どこから情報を集めればいいかわからないという人のために、情報収集に便利なサイトを3つ紹介します。
新まつもと物語
新まつもと物語は、松本市の公式観光情報サイトとして、観光地や食べ物、温泉宿やショッピング・イベント情報など盛りだくさんのコンテンツを誇るサイトです。サービス企画やコンテンツ内容は市民ボランティアが担当しているため、リアルな松本市の魅力が凝縮されています。
旅行者向けサイトですが、移住を検討されている方にとっても松本市の豊かな大自然や絶景、美しい街並みなどの情報に触れられるため、とても参考になります。
新まつもと物語
URL:https://visitmatsumoto.com/
くるくるねっとまつもと
くるくるねっとまつもとは、松本市の公式ホームページとして松本市民に向けた、さまざまな行政サービスの紹介および電子申請の受付、各地区の情報などを中心としたホームページです。
移住希望者向けのコンテンツがあるため、住まいや仕事についての相談窓口やセミナーの案内、利用できる移住支援制度の紹介など、とても有益な情報を収集できるサイトです。移住を希望される方は、必ず目を通しておいたほうがよいサイトといえます。
くるくるねっとまつもと
URL:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/
松本観光コンベンション協会
松本観光コンベンション協会は、松本市や松本商工会議所、観光事業者などが中心となって設立した団体です。こちらのサイトでは、松本市内におけるイベント情報を中心に、観光地やグルメ情報も提供しております。
松本市を舞台にしたテレビや映画のロケ地情報や、時期によってはエキストラの募集もしているため、興味のある方はぜひサイトをチェックしてみてください。
松本観光コンベンション協会
URL:https://www.matsumoto-tca.or.jp/
松本市の魅力を知って移住を検討しよう
移住したい自治体ランキングで常に1位を争う長野県。その長野県でもとりわけ人気の松本市は、日本が世界に誇る北アルプスの絶景があり、国宝「松本城」の城下町としての歴史があり、数多くの映画やドラマのロケ地採用された美しい街並みがあります。移住希望者からたくさんの熱い支持が集まるのも納得です。移住先候補として少しでも興味がありましたら、ぜひ移住を検討しましょう!