移住先を決めるとき、どういったメリットとデメリットがあるのかを調べるのはとても大切なことですよね。もしかしたら、今後ずっと住み続け、一生を終える地になるかもしれないのですから。ということで、今回は茨城県東茨城郡の大洗に移住するメリットとデメリットにフィーチャーしていきます。あえてデメリットも載せるので、移住先としてしっかり検討してみてください。
大洗が移住先として人気の理由3選
大洗は、実は移住先としてとても人気があります。その理由は、大きくわけて3つ。1つは、大人気アニメの聖地になっていることで、2つ目はビーチでマリンスポーツができること、そして3つ目は海の幸を頂けることです。以下でより詳しく見ていきましょう。
大人気アニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」の聖地
皆さんは、「ガールズ&パンツァー」、通称ガルパンというアニメをご存じですか?大人気アニメで、聖地巡礼に訪れる方も少なくありません。
「ガールズ&パンツァー」の世界観は独特で、戦車を使った武道「戦車道」が、大和撫子のたしなみとされているという設定です。この戦車道で全国大会優勝を目指す女子高生たちのストーリーです。
ミリタリーというと激しい戦闘をイメージしがちですが、「ガールズ&パンツァー」はそこに萌え要素が追加されるという斬新なアニメです。
このアニメの主人公たちが通っている高校は巨大戦艦の上にある都市なのですが、その母港が大洗町なのです。大洗の地元の施設が細かに描写されていることでも注目され、一部実名のまま登場していたりするほどです。
大洗のビーチはサーファーに大人気
大洗にはビーチがあり、サーファーに大人気です。マリンスポーツを楽しみたいという方にはおすすめの町ですね。
サーフィンが趣味なら家の近くに海があったほうが良いはずです。遠出しなくて良いことでストレスも溜まりませんし、趣味がより頻繁にできるようになるなら嬉しく感じる方も多いのではないでしょうか。
漁港があり新鮮な海産物が手に入る
漁港がある大洗では新鮮な海産物が手に入ります。海の幸が好きな方、どうせ食べるなら新鮮な魚を食べたい方にはうってつけの場所です。
とれたての魚や貝類を食べられる場所は、たとえ島国の日本であっても限られますから、漁港の近くに住めるのはメリットです。
大洗移住のデメリット3選
大洗に移住する際、あえてデメリットを挙げるなら何があるのでしょうか。これから住む場所になるのなら、どういった点に注意しなければならないのかも把握しておきましょう。
大地震が発生した際に津波のリスクがある
先ほど、大洗は海が近いことを述べましたね。そのおかげでサーフィンができたり新鮮な海産物が食べられたりするのですが、デメリットになるのは津波のリスクがあることです。
日本は災害大国で、いつどこで大きな地震が起こっても不思議ではありません。大洗も例外ではなく、もし大地震が起こったら、海の近くなので津波が襲ってくる可能性もあります。それぞれの自治体にはハザードマップが用意されていて誰でも閲覧できるので、もし大洗に移住を考えているのであれば安全な場所への引っ越しを検討することをおすすめします。
ただ、日常を送るにはリスクを感じることも少ないため、津波に関して自分がどれほどのデメリットを感じるかが重要です。海が近いことによるメリットとデメリットを天秤にかけ、自分なりに納得できる答えを出しましょう。
公共交通機関が未発達で車がないと移動が難しい
もし車を持っていない方であれば、大洗への移住はちょっと難しいかもしれません。なぜなら、公共交通機関が未発達だからです。車がないと移動が不便になるため、移住するなら運転免許を持っており、車が運転できるのが前提と言っても良いでしょう。
もちろん、新しい職場となる場所が家の近くで、自転車さえあれば差し支えない場合や、あまり遠出をすることがなく、インドア派である場合などは例外です。また、自動車の運転には自信がなくても、原付バイクならハードルが低いので、移住する際にはバイクの購入も検討してみてはいかがでしょうか。
ショッピングセンターや娯楽が少ない
大洗には、ショッピングセンターや娯楽があまりありません。もし、都会で多くの遊びに触れ、それが日常化しているなら大洗での生活はつまらないと感じるでしょう。
よって、自分の部屋で熱中できるゲームや読書などの趣味を持っている方や、ショッピングはネット派の方が大洗への移住に向いています。若い方は行動範囲が比較的広く、独身なら時間もありますから、ウィンドウショッピングができないことや、マリンスポーツ以外の娯楽を楽しめないことに不満が溜まりそうなら考え直すことも必要でしょう。
大洗移住の際に利用できる補助金・支援金
最近移住する人が多い理由のひとつは、移住によって利用できる補助金や支援金があるからです。自治体によってどれほどの補助金や支援金が出るかは異なりますが、大洗はどうなのでしょうか。移住先での生活の足しにできるか考えてみてください。
大洗移住支援金最大100万円
大洗に移住すると、大洗移住支援金が受け取れます。最大で100万円ですから、決して少ない額ではないでしょう。
大洗移住支援金があるのは、大洗に定住してくれる人を増やすことと、中小企業での働き手の確保が目的だからです。
最大100万円というのは世帯でもらえる金額で、単身でも最大60万円もらえます。支援金を受け取れる条件は2つあります。
1つは、東京23区内に住んでいるか、東京圏在住で23区内に通勤している場合で、かつ茨城県が就職マッチングサイトに掲載している求人に就職した場合です。そしてもう1つは、茨城県内で起業し、茨城県が実施している「地域課題解決型起業支援補助金」の交付決定を受けた場合です。
ただし、支援対象は今まさに広がっており、テレワークなどが進んだ今の時代に合った制度として進化を続けています。
空き家利活用リフォーム補助制度
大洗に移住する際、空き家を利用するならリフォーム補助制度が使えます。
今、日本では空き家問題が深刻化しています。核家族が増える一方で、高齢者の一人暮らしが多くなり、そのまま亡くなった場合に空き家ができます。家を管理する子どもがいなかったり、相続放棄をされると特定空き家となり、中には倒壊の恐れがある空き家もあります。こういった空き家問題を減らすべく立ち上げられたのが、空き家利活用リフォーム補助制度です。
空き家は古い建物が多いので、多くは住めるようにリフォームが必要です。しかし、決して安くはないので、ここで補助を受けられるのはありがたいことでしょう。
マンションやアパートと違い、隣の部屋や上下の部屋に気を遣わずに済みますし、逆に隣の部屋がうるさくて眠れないなどの騒音トラブルが少ないのが一軒家の醍醐味です。空き家という響きは良くないかもしれませんが、リフォームすればかなりキレイに生まれ変わるので、活用してみるのも1つの手ではないでしょうか。
大洗町定住促進奨励金
大洗には、他にも大洗町定住促進奨励金があります。大洗は現在、定住してくれる人を絶賛募集中です。人がいなければ町に活気はなくなり、働き手もいなくなるので産業が廃れてしまいます。それを防ぐために用意されたのが大洗町定住促進奨励金です。
対象となる住宅と人、交付金額は大洗町の公式ホームページに載っていますので、こちらに引用しておきます。自分が対象範囲内か確認してみてください。
対象となる住宅
・居住の用に供する部分の延べ床面積が50平方メートル以上の専用住宅又は併用住宅
・住宅取得費が500万円以上の住宅
・令和3年4月1日から令和5年3月31日までの間に、建物の所有権の保存又は移転の登記が完了した新築住宅、建売住宅又は中古住宅
対象となる方
・取得した住宅の所有者であること
・義務教育終了前の子がいる子育て世帯
・所有者及び対象住宅への居住者においては、当該住宅に住民登録をしていること
・所有者及び対象住宅への居住者においては、町税等に滞納がないこと
※申請は、1住宅につき1人限りとする
交付金額
・子育て世帯 25万円
※当該奨励金の一般世帯(45歳未満)への交付は、令和5年3月31日をもって廃止となります。詳しくは、まちづくり推進課までお問合せください。
大洗の情報を収集する際に便利なサイト3選
では、最後に大洗の情報を収集するのに便利なサイトを3つご紹介しましょう。ネットだけでも色々なことがわかるので、十分に調べてから移住計画を立ててみてください。
ニッポン移住・交流ナビJOIN
ニッポン移住・交流ナビJOINは、その名の通り移住先に関する情報を発信してくれているサイトです。
項目はたくさんあるので、以下の中から自分が探す情報を集めてみましょう。
- 田舎暮らし特集
- 地域の魅力
- イベント情報
- お仕事情報
- 空き家情報
- 地域おこし協力隊情報
ワープシティ
ワープシティは、地方移住を考える人のお役立ち情報サービスです。地域名を入れて検索することもできますし、特集を見て学ぶこともできます。
失敗しない地方移住のステップが載っているので、どのような流れで移住するのかわかります。
よかっぺ大洗
よかっぺ大洗は、大洗観光協会が運営しているサイトです。
大洗の魅力や、ライフスタイルガイドに関する特集が組まれているので参考にしてみましょう。
大洗の魅力を知って移住を検討しよう
大洗には多くの魅力があります。移住制度も整っていて補助金や支援金にも期待できますし、新しい暮らしをする移住者に対してウェルカムなのが嬉しいところです。移住先に迷っているなら、その候補の1つとして大洗も視野に入れてみてくださいね。