移住コラム

長崎への移住は異国情緒漂うおしゃれな街と絵画のような美しい大自然が魅力!人気エリアも紹介

3方向を美しい海に囲まれ、独特の地形とたくさんの離島を有する自然豊かな長崎は、江戸時代より異国文化の窓口として海外との交流を深めてきた歴史があります。日本にいながら異国情緒を感じさせる移住先として注目されており、移住希望者を惹きつけてやみません。

今回は、長崎が移住先としてなぜ人気なのか?その理由や、おすすめのエリア、移住の際に利用できる補助金や支援金などを紹介します。あわせてデメリットも紹介するので、ご自身のライフスタイルと比較して移住の参考にしていただければと思います。

長崎が移住先として人気の理由3選

長崎の様子異国情緒を感じる長崎

まずは、長崎が移住先として人気の理由を3つ紹介します。長崎県の魅力を知ることで移住へのイメージが明確になるため、ぜひご覧ください。

生活コストを抑えることができる

長崎が移住先として人気の理由として、都会と比較して生活コストを抑えられることがまず挙げられます。

2人以上の世帯で比較した1か月あたりの世帯収入平均

長崎 福岡県 東京都
実収入 434,454円 448,114円 531,150円
残金 77,415円 71,043円 91,448円

※平成26年全国消費実態調査より計算

長崎は実収入こそ低いものの生活コストが安いため、福岡県と比較して手元に残るお金は多くなることが調査結果に出ています。さらに、東京都と比較しても収入の差の割に残るお金に大差はありません。

特に、住居に関する支出や食費などが安いためこのような結果となりました。生活コストが安く抑えられるかどうかは、移住先を選ぶ際に重要な指標となります。そういった点から、長崎が人気の理由がよくわかりますね。

異国情緒漂う雰囲気

長崎といえばまず思い浮かべる雰囲気が「異国情緒」かと思います。戦国時代中期にはじまり、日本が鎖国していた江戸時代で唯一外国との交易を許されたのが長崎です。有名なグラバー園や大浦天守堂など、まるで外国にいるかのような異国情緒を感じさせる歴史的建造物が、県内各地に点在しています。

また、長崎新地中華街でおこなわれる、中国の旧正月を祝う長崎ランタンフェスティバルには毎年多くの見物客が訪れます。オランダの街並みを再現した日本一広いテーマパークであるハウステンボスも長崎です。洋の東西を問わずさまざまな異国の文化が生活に根付いた、異国情緒漂う雰囲気が街全体をおしゃれに彩り、これこそ、長崎の最大の特徴といえるでしょう。

長崎の食文化にも同様のことがいえ、長崎といえば「カステラ」や「長崎ちゃんぽん」などが特に有名です。他にも金平糖やカラスミ、ビールやパン・コーヒーなど、挙げればキリがないほどたくさんの食べ物や食材が外国を通じて長崎に上陸し、そこから日本全国に広がりました。

長崎は、長らく日本と世界をつなぐ唯一の場所でした。異国の文化が混じり合った他とは違う、おしゃれな長崎で移住を検討してみませんか?

寒暖差が少ない温暖な気候

長崎は、寒暖差が少ない温暖な気候であることも人気の理由の1つです。東シナ海からの暖かい対馬海流の影響から、冬は比較的暖かく、夏は涼しい海洋性の気候に恵まれており、温暖で寒暖差が少なくなっております。東京と比べて年間平均気温も1.5℃ほど高く、それでいて35℃以上の猛暑日は少ないため、とても過ごしやすい気候といえるでしょう。

長崎移住のデメリット3選

観光の様子観光スポットとしても有名なオランダ坂

それでは、長崎に移住するデメリットはあるのでしょうか?こちらも3つ紹介します。事前にデメリットを知ることは移住を成功させるために重要です。メリットとあわせてご覧ください。

公共交通機関が発達していない

長崎に移住する際のデメリットとしてよく挙げられるのは、公共交通機関が発達していないことです。地方移住する際に自動車は必須であることがよくいわれ、長崎も住む場所によっては必須であるといえます。

特に平戸島や西彼杵半島側は電車が通っていないため、移住の際は自動車の購入を検討された方がよいかと思います。

坂が多く徒歩や自転車での移動が大変

長崎県、特に長崎市は三方向を山に囲まれた港町です。もともと平地が少ない場所に街が造られたため、市街地は坂道が多くなっております。広島県尾道市と同様「坂の町」としても有名で、長崎市内にはオランダ坂という観光スポットもあるくらいです。

坂道の多さから徒歩や自転車での移動が大変なことはデメリットといえます。しかし、坂の上からの見晴らしや景観は素晴らしく、港町ならではの美しい夜景も楽しめることは、デメリットばかりではなく「坂の町」のメリットともいえるでしょう。可能であれば自動車や原動機付自転車などでの移動がよいかもしれませんね。

ショッピングセンターやレジャー施設が少ない

長崎は、九州の他の県と比較してショッピングセンターやレジャー施設があまり多くありません。日常生活において不便さを感じるほどではありませんが、店舗面積が3万平方メートルを超えるような大型ショッピングモールは県内になく、同様にレジャー施設も他県より少ない傾向があります。

ただ、自然豊かな観光スポットや異国情緒が漂う美しい街並みなど、長崎のよいところはたくさんあるため、あまり気にする必要はないのかもしれません。

長崎移住の際に利用できる補助金・支援金

長崎の様子補助金・支援金も有効的に活用しましょう!

移住とは人生の一大イベントであり、少なからずお金もかかってしまうものです。そこで、長崎移住の際に利用できる補助金や支援金を紹介します。お金の不安を少しでも解消し、移住への第一歩を踏み出せるよう、該当する方はぜひご活用ください。

移住支援金最大100万円

東京23区在住者または通勤者が長崎県内に移住し、就業に関する諸条件を満たした方や、創業支援金の交付決定を受けた方などを条件に、移住住支援金として最大100万円を支給します。

また、自分の意思で移住し業務を継続するテレワーク移住や、内閣府が定める専門人材や関係人口(移住前に移住先の地域と深い関わりがあった方)も対象となっております。制度がやや複雑なため、ここでは概要のみ紹介しますので、詳しくはリンク先のHPをご参照ください。

かなり大きな金額が支援されるため、該当する方は必ず申請しましょう!

〈移住支援金対象者〉
住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上および移住直前に連続して1年以上東京23区内に在住または東京圏(埼玉県・千葉県・東京都および神奈川県)のうち条件不利地域(詳細は下記リンクを参照)以外に在住し、東京23区内へ通勤していた方。

〈移住先に関する要件〉
移住先に関する要件として、次の1と2を両方満たす必要があります。
1. 対象となる移住先に移住した方で、5年以上継続して居住する意思のある方
2. 移住支援金申請において、転入後3か月以上1年以内である方

〈就業や創業に関する要件〉
就業や創業に関する要件として、次のうちどれかに該当する必要があります。

  • 県が運営する県内就職応援サイト「Nなび」に、支援対象求人として掲載された求人に応募し就職された方
  • 内閣府が実施するプロフェッショナル人材事業または先導的人材マッチング事業を利用して長崎県内の企業に就業した方
  • 県の地域産業雇用創出チャレンジ支援事業において、創業支援金の採択を受けて創業された方
  • 令和3年2月26日以降に転入し、所属企業による命令ではなく自らの意思で移住した方で、移住先を生活の本拠として移住元での業務をテレワークにて引き続き行う方
  • 令和3年2月26日以降に転入し、長崎県内の各市町が設定している「関係人口の対象範囲」の要件に該当する方

〈給付金額〉
2人以上の世帯

  • 100万円

単身世帯

  • 60万円

問い合わせ先:長崎県 地域づくり推進課
URL:https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/391575.html

問い合わせ先:長崎県内就職応援サイト「Nなび」
URL:https://n-navi.pref.nagasaki.jp/

問い合わせ先:長崎県プロフェッショナル人材戦力拠点「プロナ」
URL:https://prona.nagasaki.jp/

創業支援金最大200万円

続いては、長崎県内において地域課題の解決に資する社会的事業の創業予定者を対象に、創業に必要な経費の一部を補助する支援金制度です。

移住後にビジネスを立ち上げようと考えている方は、要件を満たす可能性があるのでぜひご覧ください。

〈対象事業の要件〉
次の1から4すべてを満たす社会的事業であることが必要です。
1. 我が国の地域社会が抱える課題の解決に資すること(社会性)
2. 提供するサービスの対価として得られる収益によって自律的な事業の継続が可能であること(事業性)
3. 地域の課題に対し、当該地域における課題解決に資するサービスの供給が十分でないこと(必要性)
4. 「地域活性化関連」「まちづくりの推進」「過疎地域等活性化関連」「地域交通支援」「社会教育関連」「子育て支援」「環境関連」「社会福祉関連」「Society5.0関連」のいずれかに沿うもの

また、下記の要件もあわせて満たす必要があります。

  • 長崎県内で実施する事業であること
  • 補助金等による助成終了後においても雇用が継続または拡大すると見込まれていること
  • 本事業終了後に売上高の増加または付加価値額の増加が図られる蓋然性が高い事業性を有するもの(事業承継においては、特に付加価値額の向上が図られること)
  • 事業に要する資金について、自己資金または金融機関からの資金調達が十分見込まれること
  • 創業支援事業の交付決定日以降、創業支援事業の事業期間完了日までに新たに創業する事業であること
  • 創業地域の商工会、商工会議所、その他認定経営革新等支援機関による支援を受けながら取り組む事業であること

〈補助率と補助金額〉

  • 対象経費の2分の1以内
  • 補助上限額200万円

問い合わせ先:長崎県 地域づくり推進課
URL:https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/391611.html

移住支援空き家リフォーム補助金

3つ目に紹介するのは、長崎県ではなく長崎市の支援制度です。長崎市に移住する際、空き家を購入・賃借する方がリフォームするための資金を補助する支援制度となっております。

移住先の住まいとして格安で手に入れられる空き家を、自分のライフスタイルに合わせてリフォーム・リノベーションされる方は非常に多く、移住の醍醐味の1つといえます。移住後に空き家の購入・賃借を予定されている方はぜひチェックしてください!ただし、空き家を賃借する場合、リフォーム・リノベーションには貸主の同意が必要なのでその点は注意しましょう。

〈申請できる方〉

  • 空き家を購入・賃借し、長崎市外から市内に転入する方

〈補助対象〉

  • 対象となる改修工事費(税抜き)の合計が20万円以上であること
  • 長崎市内に本社がある法人または市内に住所がある個人の施工業者が施工するもの

〈補助金額〉

  • 補助対象経費の2分の1を補助
  • 補助金は50万円が上限

問い合わせ先:長崎市 建築部住宅政策室
https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/620000/625000/p031407.html

長崎移住でおすすめのエリア3選

長崎の海の様子長崎のおすすめ移住エリアとは…?

それでは、長崎移住でおすすめのエリアはどこなのでしょうか?今回は、生活の利便性が高く、移住後も不便なく暮らしていけるおすすめエリアを3つ紹介します!

新幹線の開業で開発が進む「長崎駅周辺エリア」

まずは、県庁所在地である長崎市の長崎駅周辺エリアです。2021年に大規模な会議場・イベント施設である出島メッセ長崎、2022年に西九州新幹線が開業し、2023年には新長崎駅ビルが完成という、今まさに再開発が進んでいるエリアといえます。

普段の買い物も「アミュプラザ」や「ゆめタウン夢彩都」、「みらい長崎ココウォーク」など多数のショッピングモールにアクセスできるため非常に便利です。なにより、長崎駅周辺エリアはグラバー園や大浦天主堂、長崎新地中華街など、ここが日本であることを忘れるような異国情緒漂う有名スポットがたくさんあります。港町でもあるため海の景色を間近に感じ、少し郊外に出れば豊かな自然が溢れ、「坂の町・長崎」として高台から一望できる景色はとても美しいものです。また、稲佐山から望む長崎市の夜景は「日本三大夜景」の1つに数えられ、必ず一度は訪れたいスポットとなっております。

都会の利便性・進む再開発・異国情緒・美しい街並みなど「長崎といえば……」がギュッと詰まった長崎駅周辺エリアは、とてもおすすめです!

米軍基地があり国際色豊かな「佐世保エリア」

続いては、日本最大の敷地面積を誇るテーマパークであるハウステンボスが有名な「佐世保エリア」を紹介します。

佐世保は明治22年に旧海軍の鎮守府が設置され、現在では米軍基地がある国際色豊かな港町です。アメリカ海兵からのリクエストにより作られた「佐世保バーガー」も有名で、一度は聞いたことがある方も多いのではないのでしょうか?毎年夏にアメリカンフェスティバルが開催され、外国人バーやジャズフェスなど、佐世保エリアには独自のアメリカ文化が根付いております。

また、コンパクトな市域に都市・海・山・島が凝縮されており、「都市の利便性重視の生活」「海を見ながらのんびり生活」「山の麓で自然とともに田舎暮らし」など、移住後に叶えたいライフスタイルにあわせた暮らしが可能です。

大小208の美しい島々からなる「九十九島(くじゅうくしま)」は、絵画のような美しい景観と希少な動植物が生息するリゾート地として、シーカヤックやシーカヌーなどさまざまなマリンスポーツを楽しめます。

国際色豊かな佐世保エリアは、都市と自然が融合したコンパクトな市域の中で、あなたのライフスタイルを叶えられる多様な特徴と魅力のあるエリアといえます。

空港と新幹線の駅がある交通利便性が高い「大村エリア」

最後に紹介するのは、交通利便性が高い「大村エリア」です。長崎空港と新幹線の駅を擁する大村市は、飛行機や新幹線を利用することで東京・大阪・福岡など大都市圏への移動が2時間以内で可能となっております。大都市圏へのアクセスのよさは移住後の安心感につながるため、移住に多少の不安を抱える方でも安心して生活できるでしょう。

穏やかな大村湾に面し平野部も多い大村エリアは、農業や漁業も盛んで、産地直売所へ行けば新鮮で豊富な海の幸・山の幸を「地元価格」で楽しめます。秋にはブドウや梨狩りを、春先にはイチゴ狩りを通じて、季節と自然に触れ合いゆったりとした休日を過ごすことも可能です。日本桜名所百選に選ばれた大村公園では、春になると2千本の桜が咲き誇るなど、全体的にのどかでゆとりのある生活ができる街といったイメージですね。

交通利便性の高さとあわせて平野部が多く地価や家賃も安めなので、なんと50年連続で人口が増加するという「移住者」からの圧倒的な支持と人気があるエリアでもあります。

穏やかな海やのどかな自然の風景など、50年連続で人口が増え続ける大村エリアは、のんびりと暮らしていきたい方におすすめの移住先です。

長崎の情報を収集する際に便利なサイト3選

長崎の様子移住前にまずは情報収集を!

長崎の移住へ興味が湧いてきたけど、どのように情報を集めればいいかわからない!という方のために、長崎の情報収集に適したサイトを3つ紹介します。

ながさき移住ナビ

ながさき移住ナビは、長崎県内への移住を検討する方は必見のサイトです。移住希望者が知りたい長崎県の魅力や仕事、暮らしのことや移住者の体験談など、移住に必要なさまざまな情報が収集可能です。

オンラインでの移住相談会の案内もおこなっているため、まずはこちらのサイトをチェックし、長崎移住を具体的にイメージすることをおすすめします。

ながさき移住ナビ
URL:https://nagasaki-iju.jp/

ながさき人になろう

こちらは、長崎市への移住に関する情報を収集するためのサイトです。長崎市の魅力をあますことなく紹介しており、長崎市への移住を検討されている方は必ず見ておきましょう。

内容としては、住まいや仕事に関する情報や先輩移住者たちのインタビューなど、移住に関するリアルな声をたくさん聞けます。トップページすぐ下に移住相談のアイコンがあり、電話やメール、LINEやZoomなどですぐに申し込みができるため、気軽に相談が可能です。

ながさき人になろう
URL:https://nagasakijin.com/

あっ!とながさき

「あっ!とながさき」は、長崎市の公式観光サイトとして、さまざまな観光スポットやグルメ、イベントなどを紹介しているサイトです。

長崎市の観光サイトですが、移住を検討されている方にとって長崎市がどのような街かを知れるため、とても有益なサイトといえます。

「朝」「昼」「夜」とサイトにアクセスした時間帯別で、おすすめスポットを紹介してくれるユニークな「仕掛け」もあり、見ているだけで楽しいサイトです。

あっ!とながさき
URL:https://www.at-nagasaki.jp/

長崎の魅力を知って移住を検討しよう

長崎の夜景の様子日本三大夜景の一つにもなっている美しい夜景も魅力!

日本にいながら異国を感じられるおしゃれな街・長崎。独特な地形とたくさんの離島から大自然も身近に感じられ、温暖で過ごしやすい気候が特徴といえます。日本三大夜景に数えられる美しい夜景や、小さな島々が集まった絶景など、長崎の魅力が尽きることはありません。

長崎への移住に少しでも興味を持たれたなら、ぜひ前向きに移住を検討してみましょう!

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