場所や時間に縛られることなく働けるノマドワーカー。自由度が高いのが魅力で、憧れや興味を抱いている方は多いでしょう。実際にノマドワーカーを目指すなら、必要な持ち物をそろえるところから始めなければいけません。
そこで本記事では、つまづくことなくノマドワーカーになれるよう、仕事をする上で必要な持ち物を紹介します。「自分にできるのか?」「報酬を得られるのか?」といった不安があるのなら、とりあえず必要最低限の物だけをそろえて、一歩を踏み出してみるのもおすすめ!初期費用を抑えられる節約術も紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
ノマドワーカーとは?特徴や職種について
まずはノマドワーカーについて押さえておきましょう。特徴やメリット、具体的な職種について解説します。
ノマドワーカーの特徴やメリット
ノマドワーカーの「ノマド」は遊牧民のことを指しています。直訳すると「遊牧民のように働く人」、つまりノマドワーカーとは場所を選ばず自由に働く人のことをいいます。オフィスやカフェ、公園のベンチなど、気分や仕事内容によって働き場所を選べるのが特徴です。
ノマドワーカーの最大のメリットは自由度が高いところです。好きな場所で働けるので、会社に通勤する必要がなくなります。また、会社のルールにも縛られなくなるので、好きな働き方を選択できます。
具体的な職種
ノマドワーカーには、パソコン1台あればできる仕事が適しています。必要な物が多いと移動するのが大変です。負担が大きくなる上に、場所も限定されやすくなります。パソコンだけであれば荷物は少なく済みますし、ツールを介してさまざまな作業を行えます。
ノマドワーカーの代表的な職種は、WEBデザイナーやWEBライター、エンジニア、コンサルタント、動画編集者などです。また、雇用形態に決まりはありませんが、ノマドワーカーとして働く方は、企業に雇用されるのではなく業務委託を受けているケースが多いようです。
【保存版】ノマドワーカーに必要な持ち物8選
ノマドワーカーに必要な持ち物を紹介します。必須の持ち物・あると便利な持ち物をそれぞれ紹介するので、参考にしてみてください。
これがないと始まらない!必須アイテム3選
ノマドワーカーにとって必須アイテムとなるのは、以下の3つです。
- ノートパソコン
- ポケットWi-Fi
- 充電器やマウスなどの外付け機器
「どのようなときに使うのか」「なぜ必要なのか」、必要性について解説します。
①ノートパソコン
ノマドワーカーにとって絶対に外せないアイテムがノートパソコンです。持ち運びに便利で、ノートパソコン1台あればデザインや執筆、編集など、さまざまな作業が場所を選ばずにできます。持ち運ぶことが前提となるので、ノートパソコンは軽量かつ長時間バッテリーを搭載しているものがおすすめです。
また、仕事をする上でノートパソコン内にWordやExcel、PowerPointなど、必要に応じてインストールする必要があります。委託業務を受けている場合は、コミュニケーションツールを入れておくとよいでしょう。クライアント先と円滑にやり取りできるようになるので便利です。
②ポケットWi-Fi
ポケットWi-Fiがあると、ネット環境が整っていない場所でも仕事ができます。「お気に入りのカフェで仕事がしたいのにWi-Fiがつながっていなかった…」というときも、ポケットWi-Fiがあれば断念せずに済みます。
特に、公園や車内といったほぼ確実にネット環境が整っていない場所で作業したいとき、ポケットWi-Fiは欠かせないアイテムです。
③充電器やマウスなどの外付け機器
長時間作業する場合は、途中でバッテリー切れが起きる可能性があります。場所によってはコンセントを自由に使えるので、充電器を持っておくと便利です。
また、パソコンを使う作業ではマウスは欠かせないアイテムです。持ち運びしやすさを考えて、無線のマウスを用意するとよいでしょう。
あると便利!お役立ちアイテム5選
必須ではないけれど、あると便利なアイテムもチェックしておきましょう。今回紹介するお役立ちアイテムは、以下の5つです。
- 大きめのリュック・バッグ
- PCスタンド
- ブルーライトカットメガネ
- ワイヤレスイヤホン
- カーディガン・ひざ掛けなど
それぞれどんなときに役立つのかを解説します。必要に応じて追加してみてください。
①大きめのリュック・バッグ
ノートパソコンや充電器、マウスなどのアイテム一式を入れられるリュック・バッグがあると持ち運びに便利です。サイズは大きめのものを用意するのがポイント。仕事道具のほか、財布や水筒といった持ち物もまとめて入れて移動できます。
②PCスタンド
PCスタンドとはノートパソコンを乗せる台のことで、高さを出したり角度を変えたりするときに使うアイテムです。ノートパソコンは目線が下がりやすいので、使用時には猫背になりがちです。そのため、肩こりや首こりに悩まされる方は多いでしょう。
PCスタンドを利用することで目線が上がり、姿勢が正されます。肩こりや首こりの予防につながるので、長時間ノートパソコンを使用する方におすすめです。
③ブルーライトカットメガネ
パソコン画面を長時間見続けると目に負担がかかります。負担を減らすためにも、ブルーライトカットメガネを準備しておくのがおすすめです。
ブルーライトカットメガネといっても、見た目は一般的なメガネと変わりありません。また、価格も2,000~5,000円ほどなので、パソコンを見続ける時間が長い方ほど用意しておくとよいでしょう。
④ワイヤレスイヤホン
カフェやイートインといった場所では、他のお客さんも食事をしたり会話をしていたりします。周りの声が気になり、作業に集中できないこともあるでしょう。そんなときにおすすめなのがワイヤレスイヤホンです。
音楽や自然音を流せば周囲の声は気になりにくくなりますし、ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンを使用すれば周囲の音を遮断できます。特に集中したいときは、ワイヤレスイヤホンがあると便利です。
⑤カーディガン・ひざ掛けなど
場所によっては冷房が効きすぎて冷える場合もあります。体が冷えると集中力が低下するので、カーディガンやひざ掛けなどを持っておくと便利です。
また、クライアント先と打ち合わせや商談が入ったとき、カーディガンを羽織るだけできちんと感を演出できます。柔軟に対応できるので、1枚常備しておくことをおすすめします。
ノマドワークにかかる初期費用の目安は10~15万円
ノマドワークを始めるなら、まずは最低限必要なものだけをそろえましょう。お役立ちアイテムに関しては、必要に応じて後から追加購入するのがおすすめです。
最初に必要となるのは「ノートパソコン」「ポケットWi-Fi」「充電器やマウスなどの外付け機器」の3つと考えると、初期費用の目安は10~15万円ほどです。内訳としてはノートパソコンが10~13万円、充電器やマウスなどの外付け機器が2万円ほど。ポケットWi-Fiは月額料金を支払うケースがほとんどなので、毎月2,000~5,000円ほどの通信料が発生します。
さらにコストを抑えたい場合は、中古のノートパソコンの購入を検討してみるとよいでしょう。
初期費用を抑えたい方におすすめ!2つの節約術
初期費用を抑えたい方に、おすすめの節約術を紹介します。「ノマドワーカーには憧れるけれどやっていけるか不安」「続けていけるか分からない…」という方は、参考にしてみてください。
手荷物を減らせる場所で働く
作業する場所によっては手荷物を減らすことができます。例えば、インターネットカフェやコワーキングスペースなど、Wi-Fiが使い放題の場所なら、ポケットWi-Fiが不要になります。free Wi-Fiの場所は増えているので、近場の状況をチェックしてみるとよいでしょう。
ただし、free Wi-Fiを利用して仕事をする場合は、ウィルス感染のリスクが高くなります。セキュリティ面の環境を整えておくことが大切です。
近年は地方にも設備充実のコワーキングスペースが、増えつつあります。移住・定住施策の目玉として自治体ぐるみでネット環境や施設整備に乗り出すケースもあるため、是非チェックしてみてください。
以下の記事では、そんな地方の魅力的なコワーキングスペースも紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
関連記事:ノマドワーカーが働きやすい場所は?選び方やコワーキングスペースも紹介
自治体独自の「移住支援制度」を利用する
地域活性化を目的に、移住支援制度を導入する自治体が増えています。支援金を交付したり家賃補助を行ったり、内容は各自治体によって異なります。中には、ノマドワーカーにとってメリットのある移住支援制度を行っている自治体もあるのです。
例えば、青森県青森市では「青森市リモートワーク活動支援金」としてコワーキングスペースの利用料の一部負担、石川県では「いしかわ移住パスポート」の提示で協賛する飲食店でのサービスが受けられます。場所を選ばずに仕事ができるノマドワーカーにとって、今よりも住みやすい場所に移住するのも1つの方法でしょう。
参考:移住支援制度を拡充しました!|青森市
参考:Iパス|いしかわ暮らし情報ひろば
まずは最低限必要な物をそろえてノマドワーカーを目指そう
遊牧民のように、気分や都合などによって働く場所を選べるノマドワーカー。通勤する必要がないので、自分の時間を確保しやすくなり、自由度が高まります。興味のある方は今回紹介した必要な物をそろえて、挑戦してみるとよいでしょう。
また、場所を選ばずに働けるからこそ、ノマドワーカーは移住という選択も可能になります。移住促進を積極的に行う自治体は多数あり、理想の暮らしを実現しやすくなります。ノマドワーカーにとっても有利な支援政策を行う自治体もあるので、仕事をきっかけに移住を検討してみるのもおすすめです。