岐阜県との県境にある稲沢市は、名古屋市へのアクセスが非常によく、古くから歴史的に栄えてきた街として有名です。織田信長の生誕地とされる「勝幡城跡」や、天下の奇祭といわれる「国府宮はだか祭」など、歴史遺産や伝統文化が今も息づいております。
市街地と田畑が広がる比較的のどかな雰囲気ですが、名古屋市にとても近い好立地のため都会からの移住者も多く、「のんびりした雰囲気の街に移住したいけど、都会に近い方が何かと安心」という方におすすめの移住先です。
今回は、稲沢市が移住先として人気の理由やおすすめのエリア、利用できる補助金や支援制度、移住前に知っておくべきデメリットまで幅広い情報を紹介します。ぜひ稲沢市を移住先の候補として検討されてみてはいかがでしょうか?
稲沢市が移住先として人気の理由3選
稲沢市はなぜ移住先として人気なのでしょうか?まずは、人気の理由を3つ紹介します。稲沢市移住のメリットを知り、移住へのイメージを膨らませてみましょう。
名古屋までJR東海道線で最速10分の好アクセス
都会からの移住希望者が重視するポイントに、「のんびりしたのどかな街だけど都会へもアクセスしやすい」ことを挙げる人が、近年増えているのをご存じでしょうか?仕事や生活利便性の面からそのような傾向があり、稲沢市はJR東海道線を利用すれば名古屋駅まで最速10分という抜群のアクセスを誇ります。
普段はのどかで歴史を感じられる稲沢市でのんびりと生活し、仕事やショッピングは電車で10分の名古屋市へ、という移住希望者が重視するポイントに合致していることが、人気の理由の1つといえるでしょう。
尾張国の国衙が置かれていた街で歴史的に栄えている
稲沢市は、古くから尾張国の「国衙(こくが。地方の役所のようなもの)」が置かれていた場所であり、政治の中心として栄えてきた歴史があります。
織田信長が産まれたとされる幻の城「勝幡城」があったとされており、信長にまつわる有名スポットが多数あるため歴史好きの方は必見です。また、尾張大國霊神社では全国でも有名な奇祭「国府宮はだか祭」が毎年冬におこなわれており、その勇壮な祭を一目見ようと全国各地から見物客が訪れるほどです。
古くから歴史的に栄えており、さまざまな伝統文化が今も息づいていることが、稲沢市が移住先として人気の理由の1つといえます。
木曽川の河原ではさまざまなアクティビティを楽しめる
稲沢市と岐阜県の県境である木曽川の「サリオパーク祖父江」は、広大な敷地でBBQやキャンプ、ウインドサーフィン・SUPなどさまざまなアクティビティやテニスなどのスポーツを楽しめる、市民の憩いの場として有名なスポットです。
トイレや野外シャワーなど設備が整っており、ウインドサーフィンやSUPは定期的に体験会が開催されるため初心者も気軽に参加できます。さらにパーク内にある「祖父江砂丘」でおこなわれる「稲沢サンドフェスタ」は、河岸砂丘の川砂を使った迫力満点のサンドアートを間近で見られるため、多くの方が楽しみにしている稲沢市の一大イベントです。
このように、すぐ近くの木曽川でアクティビティやBBQを楽しめる、のんびりとした休日を楽しめることが、移住先として人気の理由といえるでしょう。
稲沢市移住のデメリット3選
名古屋に近く、のんびりとした雰囲気の街である稲沢市ですが、移住するのにデメリットはあるのでしょうか?メリット・デメリット両方を知ることが移住成功の秘訣です。ここからは稲沢市移住のデメリットも3つ紹介します。
夜遅くまで開店している飲食店が少ない
稲沢市は、閑静な住宅街と田畑が広がる地域が多く、夜遅くまで営業している飲食店が少ないことがデメリットとして挙げられます。
名古屋市の栄のような繁華街はなく、どうしても夜遅くまで遊びたいという方は、名古屋市内へ出かけてみてはいかがでしょうか?終電が0時まであり10分で移動できるので、気軽に行き来できる距離感ともいえるでしょう。
ベッドタウンのため大型ショッピングセンターが少ない
名古屋市のベッドタウンである稲沢市の魅力は、落ち着いた雰囲気の街並みと田園風景が広がるのどかな景色です。そのため、市内に大規模な繁華街がないことから、大型ショッピングセンターが少ない事もデメリットの1つといえるかもしれません。
生活するうえで日常の買い物に困ることはないのですが、大きな買い物となると名古屋市内へ出かける方がよさそうです。ただ、市内に大型ショッピングセンターは少ないのですが、名古屋駅へは電車で10分のため、そこまでデメリットではないかもしれませんね。
道が狭く渋滞が発生しやすい
日本でもっとも自動車の登録台数が多い愛知県に広くいえることとして、比較的渋滞が多いことが挙げられます。稲沢市も同様で、エリアによっては渋滞が発生しやすい環境です。
特に、稲沢市役所付近は渋滞しやすいので、余裕をもって移動するのがよさそうです。また、稲沢市は古くからの歴史ある街のため道路が狭い場所も多く、渋滞が発生しやすい要因ともなっております。渋滞を避けるため移動はなるべく電車でおこなうか、特に混み合う通勤時間帯以外で自動車を運転した方がよいかもしれませんね。
稲沢市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
稲沢市では、移住希望者がスムーズに移住できる手助けとしてさまざまな移住支援サービスをおこなっております。要件等はあるものの非常にお得な制度です。該当する方はぜひ活用しましょう。
就業・起業者移住支援金
東京23区在住者または通勤者が一定の要件をクリアすることにより、最大で100万円以上を支給してくれる大変お得な支援制度です。要件等がやや複雑なため、ここでは概要のみ説明しますので、当てはまる方はリンク先を参照していただきぜひ活用してください。
<移住元に関する要件>
住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上東京23区に在住、または東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内に通勤されていた方。ただし、東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住しつつ、東京23区内の大学等へ進学し、東京23区の企業等へ就職した方については、通学期間も移住元としての対象期間とすることができる。
<就業に関する要件>
- 「あいちUIJターン支援センターウェブサイト」を通じて就職し、就職先が移住支援金の対象として掲載されている求人であること。
- 勤務地(就業場所)が稲沢市内に所在すること。
- 転入日時点で満50歳以下であること。
- 「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用し転入した方で、本支援事業の要件すべてに該当する方。
- 所属先企業等からの命令ではなく、自己の意志により移住した場合であって、移住先を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続きおこなうこと。
- 愛知県が別に実施する「あいちスタートアップ創業支援事業」における「企業支援金」の交付決定を受けていること。
<支給額>
- 2名以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は、1人につき30万円を加算。 - 単身世帯 60万円
問い合わせ先:稲沢市経済環境部 商工観光課 観光・労働グループ
URL:http://www.city.inazawa.aichi.jp/sangyo_shigoto/koyoshien/1005420/1005421.html
稲沢市住宅用太陽光発電システム等一体的設置費補助事業
移住の際に住宅用太陽光発電システムや住宅用リチウムイオン蓄電システム、電気自動車等充給電設備(V2H)などを設置した方に対して補助金を交付する支援制度です。こちらも大変お得な制度のため、導入予定の方はぜひ活用しましょう。
<対象システム>
1. 住宅用太陽光発電システム
2. 住宅用リチウムイオン蓄電システム
3. 電気自動車等充給電設備(V2H)
4. 家庭用エネルギー管理システム(HEMS)
<補助金額>
1. 住宅用太陽光発電システム
1キロワットあたり2万円とし、この金額にシステムを構成する太陽光電池の最大出力を乗じて得た額。
2. 住宅用リチウムイオン蓄電システム 5万円
3. 電気自動車等充給電設備 2万2,800円
4. 家庭用エネルギー管理システム(HEMS) 1万円
問い合わせ先:稲沢市経済環境部 環境保全課 環境管理グループ
URL:http://www.city.inazawa.aichi.jp/kurashi_tetsuzuki/kankyo/kankyohojo/1004761.html
稲沢市移住でおすすめのエリア3選
稲沢市への移住に興味が出てきたけれど、実際に移住する際におすすめのエリアはあるのでしょうか?ここからは、稲沢市へ移住するなら外せないおすすめのエリアを3つ紹介します!移住後に叶えたい理想のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
名古屋駅まで最速10分「JR稲沢駅・名鉄国府宮駅周辺エリア」
1つ目のおすすめエリアは「JR稲沢駅・名鉄国府宮駅周辺エリア」です!名古屋駅まで最速10分でアクセスできることが特徴で、市内でもっとも生活利便性が高いエリアといえるでしょう。
稲沢市の中心駅であるため駅前が栄えており、MEGAドン・キホーテやリーフウォーク稲沢など大型ショッピングモールをはじめ飲食店やコンビニも多く、「国府宮はだか祭」で有名な尾張大國霊神社もこちらのエリアです。
通勤やショッピング・イベントなどで、名古屋駅へ短時間で行きたい方は「JR稲沢駅・名鉄国府宮駅周辺エリア」をぜひ第一候補に入れておきましょう。
オフの日は自然あふれる環境で遊べる「木曽川周辺エリア」
2つ目のおすすめエリアは「木曽川周辺エリア」です!木曽川沿いの「サリオパーク祖父江」では、ウインドサーフィン・水上バイク・SUPなどのアクティビティやBBQ場、キャンプ場など、広大な敷地でさまざまな自然の遊びが満喫できます。野外シャワーやトイレなどの設備も整っていることもあり、休日には多くの人が訪れる人気スポットです。
また、祖父江地区はイチョウの名所として有名で、毎年11月の終わりごろから「そぶえイチョウ黄葉まつり」が開催されます。祖父江地区が美しい黄色に彩られ、夜間にはライトアップされた幻想的な空間となり、訪れる人を魅了してやみません。
木曽川周辺エリアは、自然あふれる環境でのんびりと暮らしたい方におすすめです。
高速道路の使用が多いなら「一宮IC周辺エリア」
3つ目のおすすめエリアは「一宮IC周辺エリア」です!自動車での移動が主な方で、高速道路をよく利用する方は、ぜひこちらのエリアをおすすめします。
一宮ICは東名高速道路と名古屋高速16号一宮線に直結しているため、名古屋市内はもちろんのこと、関西方面や東海方面・岐阜方面など、どこへでも行きやすい利便性の高さが特徴です。
住宅街が広がるエリアと田畑が広がるエリアが混在し、好みに合わせてどちらにも住むことができます。また、飲食店やコンビニなどは「JR稲沢駅・名鉄国府宮駅周辺エリア」よりは少ないものの、必要十分なお店はあるため生活自体に不便さを感じることはそれほどないでしょう。
稲沢市を拠点に高速道路の使用が多い方は、一宮IC周辺エリアをぜひ検討してください。
稲沢市の情報を収集する際に便利なサイト3選
稲沢市移住に必要なさまざまな情報を紹介してきましたが、もっと多くの情報を知りたいという方に向けて、稲沢市の情報を収集する際に便利なサイトを3つ紹介します。
ここまで紹介しきれなかったディープな情報も入手できますので、興味のある方はぜひチェックしましょう。
わざわざいなざわ?
「わざわざいなざわ?」は、市の公式プロモーションサイトとしてさまざまな角度から稲沢市の「いいところ」を紹介するサイトです。
稲沢市出身の漫画家・火野蓮時さんの漫画によるグルメ情報や、稲沢市ゆかりの著名人によるインタビュー記事など、見ていて楽しいコンテンツが盛りだくさんです。
稲沢市の情報を収集したい方は、まずこちらのサイトから訪れることをおすすめします。
わざわざいなざわ?
URL:http://www2.city.inazawa.aichi.jp/kikaku/index.html
稲沢市観光協会
「稲沢市観光協会」ウェブサイトは、自然・歴史・文化が豊富な稲沢市の観光情報を紹介するサイトです。
祭が盛んな稲沢市のイベント情報や、観光・レジャースポットの紹介、グルメ・特産品情報など、稲沢市で「遊ぶ」ための情報を数多く入手できます。休日はどこへいって何をしようか?を教えてくれるとても有意義なサイトです。
インスタグラムやYouTubeのアカウントもあるため、気になる方はぜひチェックしましょう。
稲沢市観光協会
URL:https://www.inazawa-kankou.jp/
クルル
「クルル」は、稲沢市・清須市・あま市限定地域情報サイトとして、地域に根ざした情報を紹介するサイトです。
地域のグルメ情報にはじまり不動産情報やさまざまなショップの情報、それらをお得に利用するクーポン券など、生活に密着した情報をリアルタイムで紹介してくれるため、生活するうえでとてもお得なサイトといえるでしょう。
稲沢市のローカルな情報を入手できるサイトとして、一度は目を通しておきましょう。
クルル
URL:https://qululu.jp/
稲沢市の魅力を知って移住を検討しよう
名古屋駅まで10分という好立地であり、歴史ある有名な祭が開催される稲沢市は、派手すぎず地味すぎない自然体でいられるのどかな街です。都会の中での生活は疲れるけど、田舎すぎるところも不便という方にピッタリの移住先といえるでしょう。
稲沢市への移住に少しでも興味を持たれたら、ぜひ前向きに移住を検討しましょう。