東京と別の拠点を持ち、仕事と趣味を両方楽しめる2拠点生活。憧れを抱く方も多いと思いますが、どうしても「失敗するのが怖い」とためらためらってしまいます。そこで今回は、東京都民が2拠点生活を楽しむためのポイントやおすすめの2拠点目をまとめました。
東京に住んでいる方で2拠点生活を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
東京×地方の2拠点生活とは
そもそも2拠点生活とはメインとなる生活拠点のほかに、もう1つの拠点を持つことを指します。東京と地方での2拠点生活においては、以下のようなパターンが挙げられます。
- リモートワークメインで普段は地方で暮らし、出社が必要な仕事のときに東京へ
- 実家が東京、2拠点目として地方に家を買う
- 平日は都内で仕事をして週末のみ地方の家に行く
東京都で仕事をしている方が地方に2拠点目を持つケースが多く、週末や休日のみリフレッシュのために地方で過ごす方が多い印象です。リモートワークであれば地方で過ごしながら、出勤のときだけ東京に行く方法もあります。
東京都民が2拠点生活をするメリット
次に、東京都民が2拠点生活をするメリットを3つ紹介します。東京以外の住まいを検討している方は、ぜひ以下も参考にしてください。
ONとOFFをしっかり切り分けやすくなる
地方に2拠点目を持つと、ONとOFFをしっかり切り分けられるようになります。仕事の日は東京でしっかり働き、休日は少し離れた地方で静かに生活できるのがメリットです。環境が変わるので、仕事のイライラを休日に持ち込むこともなくなり、メリハリのある毎日を送れるでしょう。
休日にしっかりリフレッシュできれば、休み明けの仕事のモチベーションも上がります。上手く両立できれば、相乗効果が期待できます。また、仕事をしている環境と離れた場所で休日を過ごせば、非日常感を味わいながらリラックスできるのも魅力です。
新たなチャンスや交流に出会える
2拠点目では、意外な出会いがあるかもしれません。東京にだけいたら出会えなかった人と巡り合えたり、意外なチャンスや交流が生まれたりすることもあります。地方での出会いにより、新たなビジネスチャンスを掴める場合もあるでしょう。
また、新たな交流によって新しいアイディアが浮かんだり、煮詰まっていた仕事が上手く行ったりすることも少なくありません。
生活コストが高い東京都民が2拠点生活を実現するには?
そもそも東京都は地方と比べて生活コストが高く、資金面で2拠点生活を諦めたり失敗したりする方が多くいます。ここでは、東京都民が2拠点生活を実現するポイントをみていきましょう。
東京での住まいを見直す
東京は賃貸の家賃も高いため、仕事のためだけに平日暮らすなら部屋を引き払ってコストの安いシェアハウス・民泊・実家等に滞在するのも1つの手です。持ち家や賃貸では生活コストがより高くなるため、今住んでいる家を手放すことも検討しましょう。
シェアハウスや民泊では、賃貸に住むよりもコストを抑えられる可能性があります。年間を通してどれくらいの期間を東京で過ごすか加味しながら、自分が住む場所を見直してみてください。
移動コストを抑えられる2拠点目を選ぶ
東京都民の2拠点生活では、どうしても移動コストがかかってしまいます。移動コストを抑えた2拠点生活を望んでいるなら、アクセスしやすい2拠点目を選ぶのがおすすめです。東京と言ってもさまざまな場所があるので、今住んでいる場所から近い2拠点目を検討しましょう。
例えば北西側の青梅市などは埼玉県が近く、南西側の八王子市や町田市なら神奈川県が近いです。また、電車や車など移動手段によってもアクセスのよさが異なるので、しっかり吟味して選びましょう。
税金の安い拠点の方へ住民票を移す
2拠点生活の場合、住民票はどちらか一方の拠点にしか置けません。そのため、住民税等を比較して安い方の拠点に住民票を移すのも1つの手です。東京・千葉・埼玉は住民税が低い傾向にありますが、地域によって金額に差があります。
都内でも区によって住民税などの税金が大きく異なるので、2つの拠点を比較して安い方に住民票を移すことを検討しましょう。ただし、ワクチン接種や子供の医療費費助成制度などは自治体によって差があるため、住民票のある場所でしか恩恵を受けられない制度もあります。そのあたりも加味しながら、考えてみてください。
参考:令和3年度市町村税課税状況等の調(特別区関係) 東京都総務局行政部区政課
参考:【ランキング】住民税が高い/安い自治体はどこ? 差額はいくら?
片道3時間以内で移動可能!東京都民におすすめの2拠点目を紹介
ここでは、東京都民におすすめの2拠点目を5つ紹介します。
自然の中で楽しむなら「長野県茅野市」
長野県茅野市には蓼科高原があり、美しい自然を楽しみながらリラックスした休日を送れます。アウトドアをメインで楽しみたいなら、最初は小さな賃貸でも十分でしょう。長野県で生活する時間が長くなりそうなら、快適に暮らせる住まいをじっくり探し、東京での生活コストを抑えてみましょう。
茅野市にある蓼科高原や八ヶ岳は自然豊かな場所で紅葉や雪景色、桜など季節に合わせた景色が楽しめます。ゆったりとした時間の流れを楽しんだり、アウトドアを満喫したりするのにはぴったりな場所と言えるでしょう。
長野県茅野市へのアクセスは、中央自動車道を使って約3時間程度です。電車なら新宿から中央本線で2時間程度で行けます。また、高速バスを使った場合は新宿から3時間程度でアクセス可能です。
マリンスポーツを楽しむなら「千葉県南房総市」
千葉県南房総市は海に面している部分が多く、マリンスポーツに適した海岸もたくさんあります。そのため、海をメインに休日を楽しみたい方におすすめです。海釣り体験やカヤックなど、ユニークなアクティビティも充実しています。
温暖な気候が特徴なので冬でも過ごしやすく、加茂遺跡など歴史ある遺跡や社寺などの名所もたくさんあります。また、東京都からのアクセスが良いのもおすすめポイントです。アクアラインを使用すれば、東京から車で約70分で到着します。
高速バスの場合は東京駅から約1時間50分、電車なら東京駅から冨浦駅まで特急を使って1時間40分程度です。いずれも2時間以内でアクセスできるため、移動時間を削減したい方にもぴったりな拠点となります。
低コストで自然を楽しむなら「神奈川県鎌倉市」
神奈川県鎌倉市は都内からのアクセスがよく、観光地や海などさまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。渋谷駅から鎌倉駅までは、湘南新宿ラインの快速を使って約50分程度でアクセスできます。
車なら国道466号を通って約1時間半で到着するため、どちらでも手軽に行き来できるでしょう。鎌倉大仏殿高徳院や鶴岡八幡宮など、歴史ある仏閣などもたくさんあります。鎌倉市は湘南でのマリンスポーツに観光、美味しい食事など多方面で楽しめる場所です。
鎌倉市の魅力をもっと知りたいという方には以下の記事もおすすめです。
参考記事:鎌倉市移住はワクワクが止まらない!魅力やおすすめエリアも紹介
山やアウトドア好きなら「東京都奥多摩町」
東京都奥多摩町は数々の名峰がある場所として知られており、トレッキングなど山に関するアクティビティを楽しみたい方におすすめです。都会と切り離された空間で、ゆったりとした時間を過ごせます。
奥多摩には温泉もあるので、登山で疲れた体をしっかりと癒してから東京での生活に戻れるのも魅力です。東京都の青梅市に面した場所にあるため、住んでいる場所によっては都内からのアクセスも良好でしょう。
東京駅から奥多摩駅まで、電車なら青梅駅を経由して2時間かからずに行けます。車の場合でも、中央自動車道・圏央道・国道411号線などを経由して2時間ほどです。
以下の記事では、奥多摩町の魅力を深堀りしています。気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね。
参考記事:奥多摩は移住支援が魅力的!移住におすすめの地域や支援制度を解説
海も山も楽しむなら「静岡県浜松市」
静岡県浜松市は、少し移動すれば海も山も楽しめるのが魅力です。浜名湖が一望できる五味半島をはじめ、都筑海岸など多くの観光スポットもあります。また、中田島砂丘では美しい景色を楽しめます。
都内から浜松市に行くための交通手段は電車や車、高速バスなどがあります。バスや在来線では4時間程度かかりますが、新幹線を使えば東京駅から約2時間でアクセス可能です。車なら新東名高速道路を使い、2時間半程度で行けます。
東京での2拠点生活で理想の暮らしを手に入れよう
今回は東京での2拠点生活についてと、おすすめの2拠点目を紹介しました。東京での2拠点生活はハードルが高いように感じますが、ポイントを押さえれば生活コストを下げつつ理想の暮らしを手に入れられます。
これから2拠点生活をしてみたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしながら自分にぴったりな2拠点目を探してみてください。