中部圏で最大級の製鉄工場があり、「鉄銅の街」として知られている東海市。農業が盛んという地方ならではの魅力を持ちながら、名古屋市やセントレア空港へのアクセスもいいので、移住先として検討している人も多いのではないでしょうか?
実際に移住を考えたとき、東海市の魅力だけでなく、住むエリアやデメリットも気になりますよね。この記事では、東海市に移住するとどんな生活ができるのか、注意事項や支援制度も含めてご紹介します。ぜひこの記事を参考に、東海市が移住先として適切かどうか、検討してみてくださいね。
東海市が移住先として人気の理由3選
東海市の特徴は、田舎暮らしを楽しみつつ、便利さを兼ね備えていることです。それ以外にも魅力はたくさんあるのですが、ここでは厳選して3つ紹介します。
名古屋駅まで約15分でアクセス可能
東海市には名鉄常滑線という路線が走っており、主要駅の太田川駅から名鉄名古屋駅までは電車で約20分。そのため東海市から名古屋市に通勤している人も多く、そのアクセスの良さからベッドタウンとしても人気の街です。
愛知県は日本を代表する自動車メーカーのトヨタ自動車や、2022年にオープンした話題のジブリパークなど魅力的な場所がたくさんあるので、他の街へのアクセスも良いと嬉しいですよね。
美しい工場夜景スポットがある
東海市は伊勢湾に面しており、名古屋南部臨海工業地帯の一角に位置しています。工場の多くは1日中稼働しているため、夜になると幻想的な工場夜景が広がり、たびたび観光雑誌やカメラ雑誌に掲載されるほど。
工場夜景が見られる辺りは東海市でも人気のドライブコースですが、2021年、2022年には工場夜景をクルーズ船から見るツアーが企画されました。これは本格運行を始めるための実証実験だったのですが、とても好評だったので、もし企画が発表された時には早めの申し込みがおすすめです。
中部国際空港(セントレア)まで約20分でアクセス可能
国内だけでなく海外へのフライトも充実している中部国際空港へは、名鉄常滑線で20分。コロナの規制が緩やかになり、出張や海外旅行へも行きやすくなりましたよね。どうしても荷物が増えてしまいがちなので、飛行機を利用することが多い人にはとても便利です。
また、中部国際空港はレストランやショップも充実しているほか、ボーイング787初号機が展示されているフライト・オブ・ドリームズという施設や、空港内をセグウェイで回るツアーもあるので、子供から大人まで楽しる人気スポットになっています。
東海市移住のデメリット3選
ここまで東海市の魅力を紹介しましたが、生活する上での注意点もあります。デメリットを3つ紹介するので、移住する前に確認しておきましょう。
工場が多く鉄粉が飛んでくることがある
経済効果をもたらし、工場夜景が楽しめる製鉄所ですが、工場で発生した鉄粉が飛んでくることがあるので注意が必要です。風向きにもよりますが、布団や洗濯物を外に干すことは極力控えた方がいいでしょう。また、車や窓ガラスにも鉄粉がついてしまうので、頻繁に掃除が必要になります。
電車の本数が首都圏と比較して少ない
東京や名古屋などの都市部と比較すると、電車の本数はそれほど多くありません。通勤や通学、また電車を利用してのお出かけには余裕を持った行動が必要になります。時間帯によっては渋滞が発生しますが、車を持っていると時間に融通が効くので、車の購入を検討しても良いかもしれません。
工業地帯でありオシャレなお店が少ない
東海市は工場が多い街なので、おしゃれなカフェやショップはあまり多くありません。電車や車でのアクセスがいいので、買い物をするときは名古屋まで行ったり、イオンやイケアのある長久手市に行ったり、少し遠出するのがおすすめです。
東海市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住を考えたときに気になるのが初期費用ですよね。東海市には支援制度が整備されているので、ここで2つ紹介します。
東海市住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金
これは家に太陽光発電機器や電気自動車充電機器など、地球温暖化対策設備を新しく設置する人に向けた補助金制度です。東海市では再生可能エネルギーの利用推進を進めており、申請すると最大15万円の補助金を受けられます。補助金額は設備によって異なるので、金額や対象条件など詳細はホームページにて確認してください。
東海市空き家バンク
愛知県宅地建物取引業協会が東海市と連携して運営する不動産情報サイトです。空き家情報をインターネットで公開することで、定住人口の増加や地域の活性化を目指しています。
空き家に住む上で気になるのが耐震や老朽化ですよね。東海市では旧耐震基準の建物に対し、木造住宅無料耐震診断や、耐震改修工事の費用を補助する制度があります。東海市空き家バンクのホームページから各ページに飛べるので、ぜひチェックしてみてください。
東海市移住でおすすめのエリア3選
移住を考えている人の中には便利に暮らしたい人、田舎らしい暮らしをしたい人など、理想の生活スタイルが異なると思います。ここではそれぞれの理想に合ったエリアを3つ紹介します。
自宅周辺で快適に暮らしたいなら「太田川駅周辺エリア」
コンビニやショッピングモール、病院が近くにあるので、太田川駅周辺は他のエリアと比較し、とても便利なエリアです。また、太田川駅は常滑線と河和線の両方が利用できる知多半島でも規模の大きい駅で、名古屋までは特急で約20分というアクセスの良さも魅力的ですよね。
駅までにはどんでん広場という広いスペースがあり、フリーマーケットやイルミネーションなど、定期的にイベントが開催されています。利便性重視の人、地方でも少し賑やかな場所に住んでみたいと思う人におすすめのエリアです。
自然あふれる田舎暮らしをしたいなら「南部エリア」
地方らしい、自然に囲まれた環境が好きな人には、東海市の中でも南部エリアがおすすめです。東海市の中心部から少し離れているので、ゆったりとした雰囲気の中で生活できます。
ただ、急行以上は止まらない駅が多いので、電車を使って移動する人には不便かもしれません。車を持っていない人は、ぜひ購入を検討してみてください。
車移動中心で名古屋近くに住みたいなら「北部エリア」
名古屋へのアクセスの良さを重視している人におすすめなのが、東海市の北部エリア。北部エリアは名古屋まで高速で30分、下道でも45分ほどで行けるので、車通勤を考えている人には特に便利です。
また、少し足を伸ばすとリニア・鉄道館やレゴランドなど子供に人気の施設もあるため、家族での移住を考えている人は、ぜひ北部エリアを検討してみてくださいね。
東海市の情報を収集する際に便利なサイト3選
移住するにあたり、東海市の観光スポットや季節のイベントなど、最新の情報を集めたいですよね。ここでは東海市について詳しく知れるサイトを3つ紹介します。
東海市観光協会
主に東海市のイベント情報や、観光情報について発信しているサイトです。移住した後も、いろんな所を回りつつ、その町について詳しく知りたいですよね。このサイトでは食や歴史、アクティビティなど、それぞれの目的にあった情報を得られます。ぜひこのサイトを活用し、気になる場所を巡ってみてください。
tabichita.com/
知多半島は、東海市を含む愛知県西部の、伊勢湾と知多湾に挟まれている半島です。古くから酒や味噌などの製造業、常滑焼や知多木綿など、ものづくりの街として栄えてきました。このサイトでは、そんな知多半島ならではのイベント情報や体験情報が掲載されています。食のページ「うまいもん巡り」では、地元の名物から最新のカフェ情報まで掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まいぷれ[大府市・東海市]
東海市と大府市のお店情報だけでなく、行政からの情報も掲載されているサイトです。市の情報はなかなかキャッチしにくいですが、お店の情報サイトにアップされると手軽に見れますよね。この他にも病院や官公署の情報が掲載されているので、移住後の生活に必要な情報が検索しやすくなっています。事前の情報収集にもぜひ活用してください。
東海市の魅力を知って移住を検討しよう
街を支える工業と、古くからの文化が混ざり合う東海市。毎年9月と10月には「大田まつり」と「尾張横須賀まつり」が開催され、お銚子と共に大きくて華やかな山車が繰り広げる「どんでん」は迫力満点です。
しかし、東京や大阪などの都市部と比較すると、少し物足りなく感じる人もいるかもしれません。そのため、移住する前に下見として実際に訪れることをおすすめします。名古屋駅から電車に乗り換えて東海市に行けます。もし移住後に車中心の生活を考えている人は、レンタカーを借りて移動してみるのも良いでしょう。
落ち着いた雰囲気を残しながら名古屋市や空港へのアクセスがいい東海市は、田舎暮らしを楽しみつつ、買い物や旅行も楽しめる、移住先としてとてもバランスの取れた街です。ぜひ今後の移住先として、検討してみてくださいね。