愛知県尾張旭市は、生活利便性の高さと自然の多さが特徴である、名古屋市のベッドタウンです。名古屋市守山区と接しており、名古屋の中心地である栄には名鉄瀬戸線で最速18分とアクセスのよさを誇ります。
周りに田んぼや山しかない田舎ではなく、都市近郊で便利な日常生活を送りたい方におすすめの移住先といえるでしょう。仕事や休日の遊びは名古屋市で、普段の生活は落ち着きのある尾張旭市で送るといったライフスタイルが可能で、「愛知県森林公園」という広大な森を擁する公園があることも特徴です。
今回は、「生活・環境・仕事」のバランスがとれた移住先である尾張旭市の、移住先として人気の理由・デメリット、移住の際に利用できる制度、おすすめエリアなどを紹介します!移住に向けた情報収集サイトもまとめているため、尾張旭市への移住に興味がある方は、ぜひご覧ください!
尾張旭市が移住先として人気の理由3選
まずは、尾張旭市が移住先として人気の理由を3つ紹介します。尾張旭市のよいところを知って、前向きに移住を検討してみましょう!
緑豊かな公園が多い
尾張旭市は、緑豊かな公園が多いことで有名です。市域の約15%を占める広大な敷地の「愛知県森林公園」をはじめ、城山公園、小幡緑地(東園)など自然豊かな公園は、住民の憩いの場として多くの人が訪れます。
特に、愛知県森林公園にはボート乗り場やBBQ場・乗馬施設・運動公園などがあり、1日中大自然の中でのんびり過ごせる癒しスポットとして愛知県内でも有名です。園内にはカフェもあるため、公園を散歩したついでにカフェでコーヒーを楽しめるなど、素敵な休日を送れるでしょう。
気軽に立ち寄れる緑豊かな公園が多く落ち着いた生活を送れることが、移住先として人気の理由の1つなのです。
名古屋市中心部の栄町まで名鉄瀬戸線1本で行ける
東を瀬戸市、西を名古屋市守山区に挟まれた尾張旭市には、両市を結ぶ名鉄瀬戸線が走っており、名古屋市中心部の栄町駅まで電車1本・最速18分とアクセス抜群です。立地のよさから移住先として注目されている人気の街といえるでしょう。沿線の矢田駅からはナゴヤドームへ歩いて行けるため、野球観戦やコンサートイベントなどに便利なことも強みです。
尾張旭市は、仕事や日常生活に不便さが残る田舎ではなく、大都市近郊のベッドタウンで便利な日常生活を送りたい方に最適な移住先といえます。仕事や遊びは名古屋市、生活は尾張旭市というライフスタイルにより、落ち着いた環境で生活コストを抑えながら満足度の高い移住生活が可能です。
スーパーが多く日常生活に便利
名古屋市近郊のベッドタウンとして人気の尾張旭市は、市内にスーパーが多く日常の買い物にとても便利な街といえます。「イトーヨーカドー」「ピアゴ」「トップワン」「バロー」といった、全国的なスーパーから地元チェーンまで市内各所に点在しているため、市内のどこに住んでいても買い物に便利です。
特に県道61号線と国道363号線にはスーパー以外にもホームセンターや家電量販店、ユニクロなど大型物販店も多いため、この近辺であればなお便利な暮らしが可能といえるでしょう。
人気の移住先である尾張旭市にはさらなる開発計画も進んでおり、今後ますます発展していくことが期待されます。
尾張旭市移住のデメリット3選
ここまで尾張旭市移住のメリットを紹介してきましたが、移住のデメリットはないのでしょうか?ここからは、尾張旭市移住のデメリットも紹介していきます!
名鉄瀬戸線は電車の本数が少ない
最初のデメリットとして、名鉄瀬戸線は電車の本数が少ないことが挙げられます。名鉄瀬戸線は、他の名鉄各線との接続がない「孤立路線」で、他の路線より電車の本数が少ないのが現状です。
名古屋市内行きの電車の本数では、「印場駅」平日朝8時台の9本に対して、名鉄本線「一宮駅」は13本と、電車の本数が少なくなっております。ただし、電車の本数が少ないといっても、朝のラッシュ時には4~6分おきに電車が来るため極端に少ないわけではなく、そこまで不便さを感じることはなさそうです。
市内に娯楽施設が少ない
尾張旭市内には娯楽施設が少ないこともデメリットの1つといえるでしょう。市内には自然豊かな公園に運動施設や植物園などは多いものの、繁華街にあるような娯楽施設は少なく、遊びに行くためには名古屋市内へ行く必要があります。
この点に多少の不便さを感じるかもしれませんが、栄町駅から尾張旭市への終電は23時45分まであるため、遅くまでゆっくり遊ぶことが可能です。尾張旭市はベッドタウンとしての性格が強いため、遊びに行く際は栄エリアをはじめ名古屋市内へ行く方がよさそうですね。
近隣に大型商業施設があり土日は渋滞する
愛知県は「トヨタ自動車」のおひざ元ということもあり、日本でもっとも車の保有台数が多く、たびたび道路渋滞が問題になります。名古屋市内などより少ないものの、尾張旭市も同様といえるでしょう。
渋滞が多いのは県道61号線印場駅周辺と県道75号線三郷駅~矢田川近辺で、特に県道75号線は1車線しかなく、踏切もあるため渋滞しやすく注意が必要です。
また、土日になると尾張旭市近隣の大型商業施設へ出かける人が多くなるため、市内が渋滞することもあります。渋滞を気にする方は電車や自転車での移動を中心に検討してみましょう。
尾張旭市移住の際に利用できる補助金・支援金・サービス
続いて、尾張旭市移住の際に利用できるお得な支援策を紹介します!移住にあたって金銭的な負担を少しでも減らせるため、要件に該当する方は積極的に活用しましょう。
尾張旭市移住支援事業補助金
東京一極集中是正のため、東京23区在住者または通勤者が尾張旭市へ移住し、就業など一定の要件を満たした場合、最大で100万円を支給してくれる非常にお得な支援制度です。要件等が複雑なため、詳細は下記リンクよりご確認ください。
<移住元の要件>
- 住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上かつ直近の1年以上、東京23区に在住または東京圏(条件不利地域除く)に在住し、東京23区内へ通勤していたこと。
- ただし、東京圏(条件不利地域除く)に在住しつつ、東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職したものについては、通学期間も移住元としての対象期間とすることができる。
<就業の要件>
- 転入日時点で満50歳以下であること。
- 就業先がマッチングサイト「あいちUIJターン支援センター」に移住支援金の対象として掲載されていること。
- 「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用し就業した方。
<補助金額>
2人以上の世帯 100万円
単身世帯 60万円
参考:尾張旭市移住支援事業補助金
問い合わせ先:尾張旭市企画部 企画課政策企画係
住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業
地球温暖化防止策の一環として、太陽光発電設備や蓄電システム等を新たに導入した場合、費用の一部を補助する制度です。補助対象設備として、単独設置で補助が受けられるものと、2つ以上の設備を同時導入することで補助が受けられるものの2種類があります。
移住を機に住宅を取得し、該当するシステムを導入予定の方は、ぜひ活用しましょう。制度がやや複雑なため一部のみ紹介しますので、補助金の額を含め詳細はリンク先からご確認ください。
※令和4年度は予算に達したため受付を終了しております。令和5年度に再開する可能性があるため、随時最新情報を確認してください。
<補助対象設備(一部抜粋)>
1. 住宅用太陽光発電設備
2. 家庭用エネルギー管理システム(HEMS)
3. 定置用リチウムイオン蓄電システム
4. 電気自動車等充給電設備
5. 高性能外皮等 など
参考:住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業
問い合わせ先:尾張旭市生活部 環境課環境施策係
尾張旭市 空き家バンク
「尾張旭市 空き家バンク」は、市内にある空き家の売却・賃貸を希望する所有者と、購入・賃借したい希望者をマッチングするサービスです。
(公社)愛知県宅地建物取引業協会が運営をおこない、公正・安心な取引がおこなえるよう、空き家情報を多数公開しております。交渉や契約などは基本的に所有者と希望者がおこなうことになるのですが、相場より安く契約できることも多いため、非常にありがたい制度といえるでしょう。
尾張旭市へ移住の際、少しでも安く空き家に住みたい方は、ぜひ空き家バンクを利用してください。
参考:尾張旭市空き家バンク
尾張旭市移住でおすすめのエリア3選
ここからは、尾張旭市でおすすめのエリアを3つ紹介します。エリアごとに大きな特徴があるため、自身のライフスタイルにあわせてエリアを検討していきましょう!
名古屋へ出かけることが多いなら「印場駅周辺エリア」
仕事やプライベートなどで名古屋市へ出かけることが多い方は、「印場駅周辺エリア」をおすすめします!名古屋市にもっとも近い駅である名鉄印場駅は、名古屋市の中心地である栄町駅まで最速18分と非常に利便性が高いエリアです。駅周辺は住宅街が広がっており、比較的静かな環境で暮らせます。
周辺には公園が多く、駅の北を歩いていけば「小幡緑地(東園)」があり、日常生活の中で自然に触れ合うことも可能です。駅の南を歩いていけばスーパーマーケットやドラッグストアがあり、さらに南下すれば芝生の河川敷に遊歩道がある「矢田川」へつきあたります。
「印場駅周辺エリア」は、名古屋市の中心地である栄へのアクセスが抜群で、日常生活にも便利なとても住みやすい場所といえるでしょう。
緑の多い街で落ち着いて暮らしたいなら「北部エリア」
緑の多い街で落ち着いた暮らしをしたい方は、「北部エリア」がおすすめです!尾張旭市の約15%という広大な敷地を誇る「愛知県森林公園」では、都市近郊にある広い森で思いっきり自然を満喫できます。テニスコート・運動公園といったスポーツ施設、乗馬施設やBBQ広場、植物園や湿地帯など数多くの施設や見どころがあるため、一日中のんびり過ごせるでしょう。公園内にはカフェもあるため、散歩途中の休憩も可能です。
名古屋市近郊にここまで自然が豊富な場所はなく、名古屋方面へのアクセスのよさを考慮すればとても価値の高い場所といえるかもしれません。日常生活においても自転車で買い物や最寄りの駅まで通える距離のため、そこまで生活に不便さを感じることもなさそうです。
緑に囲まれ落ち着いた暮らしをしたい方は、「北部エリア」を第一候補にしましょう。
大型ショッピング商業施設の近くが良いなら「南部エリア」
生活に便利な大型ショッピング商業施設の近くが良い方は、「南部エリア」を選びましょう!
尾張旭市の南に隣接する長久手市には、自転車で通える範囲に大型商業施設「イオンモール長久手」があります。アパレルショップやホームセンター、無印良品などが入居しており、映画館もあるため1日中楽しめるスポットといえるでしょう。
また、市内南部にはさまざまな商業施設も多く、生活に便利なエリアです。「三郷駅」近くにある「イトーヨーカドー尾張旭店」や「ユニクロ尾張旭店」、瀬戸市にはなるものの、県道75号線を南下した矢田川の先にある「ニトリ瀬戸店」などは普段使いの店として利用できます。
大型ショッピング商業施設の近くで、買い物に便利な生活を送りたい方は「南部エリア」をおすすめします。
尾張旭市の情報を収集する際に便利なサイト3選
尾張旭市への移住に必要な情報をたくさん紹介してきましたが、さらに多くの情報を知りたい方へ向けて、情報収集に便利なサイトを3つ紹介します。ここまで紹介しきれなかったディープな情報も入手できるため、ぜひチェックしましょう!
尾張旭まち案内
「尾張旭まち案内」は、尾張旭市観光協会が運営する公式観光サイトです。市内にある観光スポットや、尾張旭市が「おいしい紅茶日本一のまち」として日本紅茶協会から認定されていることから、市内にあるおいしい紅茶が飲める「認定店」を紹介しています。
その他、尾張旭市の名産品や市内で撮影された写真を投稿する「みんなで投稿Web写真館」など、豊富なコンテンツが魅力のサイトです。尾張旭市移住に興味がある方は、まずこちらをご覧ください。
参考:尾張旭まち案内
なびぽ
「なびぽ」は、尾張旭市・瀬戸市・長久手市を中心とした地域情報を紹介するサイトです。各地域の生活に密着したグルメ・健康・福祉・病院・求人など多岐にわたる情報を紹介しています。新しくオープンしたお店や、地域で開催される小さなイベントまでカバーしているため、地域住民のためのサイトといえるでしょう。
各地域のハザードマップにもアクセスできることで、いざというときにとても役立ちます。尾張旭市にはどのようなお店や施設、地域イベントがあるのか気になる方は、ぜひサイトを訪れてみてください。
参考:なびぽ
尾張旭市観光協会かんこ
「尾張旭市観光協会かんこ」は、尾張旭市観光協会が運営するYouTubeチャンネルです。「愛知県森林公園」といった市内の有名スポットはもちろん、「紅茶のまち」としておいしい紅茶が飲める専門店なども紹介しております。
実際の映像を観ることで、自分がそこにいるかのような気持ちになれるとても楽しいYouTubeチャンネルです。おしゃれなお店がたくさん紹介されているので、こちらのチャンネルも必ずチェックしておきましょう。
尾張旭市の魅力を知って移住を検討しよう
名古屋市内へのアクセスがよく自然にも近い尾張旭市は、都市近郊で便利な生活を送りながら落ち着いた暮らしをしたい方におすすめです。名古屋市内の中心である栄の沿線でもあるため人気が高く、「愛知県森林公園」では自然に触れられるなどバランスの取れた生活ができるでしょう。
少しでも尾張旭市に興味がある方は、ぜひ移住の検討をしてみてはいかがでしょうか?