愛知県の北西部に位置する清須市は、西春日井郡西枇杷島町、清洲町、新川町が合併し、2005年に設置された新しい市です。
名古屋市に隣接し、名古屋駅へのアクセスが抜群なことから、通勤や通学、買い物への利便性が非常に高いと人気を得ています。
交通網が発達していても、中心地の喧騒はそれほどでもありません。
市内には庄内川、新川、五条川などの河川が流れ、自慢の豊かな水辺環境は市章のブルーにも表されています。河川敷に整備された「⽔辺の散策路」を歩けば、四季折々の風景に癒されることでしょう。
また、清須市は戦国時代に織田信長の本拠地になったことでも有名です。織田信長の居城として全国的に知られる「清州城」や、東海地方最大級の弥生集落「朝日遺跡」など、数多くの歴史資源が残され、歴史ロマンが感じられる街でもあります。
自然と歴史が調和し、都会と田舎の良いとこどりが見られる清須市が、移住先として人気を集めているのは当然とも言えるでしょう。
今回は、清須市の魅力やおすすめのエリア、移住にあたって気をつけておきたいポイントなどを解説していきます。
清須市が移住先として人気の理由3選
清須市には、いったいどのような魅力があるのでしょうか？ここでは清須市に住むメリットを3点ご紹介します。
名古屋駅まで5分以内でアクセス可能
清須市の最大の魅力は、何と言っても名古屋方面へのアクセスの手軽さに尽きます。市内にはJRと名鉄が通っており、名古屋駅まではJR枇杷島駅からJR東海道本線で約8分、西枇杷島駅から名鉄名古屋本線で約10分です。
JRには名古屋駅まで最速3分という便も多いので、日々の通勤、通学もスムーズにこなせます。
また、電車だけではなく道路網が発達しているのもポイントです。
市内には名古屋高速道路、名古屋第二環状自動車道、名古屋高速16号一宮線、名古屋高速6号清須線などが走っており、ICやJCTも多く見られます。市内だけでなく、市外へのアクセスが手軽にできるのも嬉しいですね。
名古屋駅周辺と比較すると家賃が安い
名古屋駅が目と鼻の先にありながら、家賃が安いところも清須市の魅力です。
愛知県各都市ごとの家賃相場表によれば、名古屋駅のある名古屋市中村区の家賃相場は、1Kが5.72万円、1DKでは6.63万円です。これに対し、清須市では1Kが4.04万円、1DKでも4.93万円と、約1～2万円も安くなっていることがわかります。
参照：愛知県 一人暮らし向け賃貸マンションの家賃相場 アパマンショップ
また、名古屋まで行かずとも、市内にはコンビニやスーパー、ドラッグストア、100円ショップなどが点在しているため、買い物に困ることはありません。
都心の生活をしながら家賃を抑えることができるのは、大きな美点だと言えます。
織田信長の居城である清州城があり歴史的に栄えている
清須市と聞けば、織田信長を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか？清須市は信長が天下統一の本拠地としていた場所であり、信長の居城・清洲城は、戦国時代の重要な文化財として全国的に知られています。
また、信長との繋がりを大切にしている清須市では、信長に関連するイベントや行事が多く見られるのも特徴です。
信長に縁のある全国の都市が集う「織田信長サミット」では、魅力ある個性豊かなまちづくりを目標に、武者のパフォーマンスや伝統芸能などが披露されます。
時代行列や火縄銃演武、キャラクターショーなどが自慢の「清州城信長まつり」は、例年見物客で賑わう人気の祭です。
信長のパワーがあふれる清須市では、歴史と街との見事な調和が感じられるでしょう。
清須市移住のデメリット3選
新天地に赴く前に、その土地のデメリットも知っておいた方が無難です。清須市で生活するにあたって、気をつけておきたいポイントを3点チェックしてみましょう。
市内に大型ショッピングセンターなどが少ない
交通の便が良い清須市ですが、実は市内に大型のショッピングセンターが少ないのが難点です。
市内西部の「ヨシヅヤ清須店」は市民に人気ですが、あくまでも総合スーパーという位置づけのため、若者好みのショップを探すのは難しくなっています。
付近で有名なモールと言えば、10㎡以上の広大な敷地に、イオンと約230もの専門店、シネマ棟、スポーツ棟が収容される、愛知県最大の「mozoワンダーシティ」です。しかし、公共交通機関でのアクセスがしにくく、車がなければ不便に感じるでしょう。
買い物へ出かけるとすれば、市内よりも名古屋に出てしまった方が効率的かもしれません。
首都圏と比較すると電車の本数が少ない
名古屋に近いと言っても、首都圏と比較すると電車の本数が確実に少ないのもデメリットの一つと言えます。
例えば、清須市のJRの主要駅・清須駅や枇杷島駅から名古屋駅へは、朝の7時台は5本、それ以外は基本的に4本のみです。
参照：枇杷島 ⇒ 名古屋 ＪＲ東海道本線(熱海-米原) 時刻表 NAVITIME
首都圏から清須市へ移住した場合、最初は本数の少なさに戸惑い、不便に感じてしまうかもしれません。しかし、慣れてしまえば気にならなくなりますし、通勤時間が短時間で済むというメリットもあるため、それほど深刻に考える必要はないでしょう。
洪水が発生した場合浸水する可能性が高い地域がある
庄内川、新川、五条川と水辺環境に恵まれた清須市ですが、裏を返せば、洪水や浸水などの水害の影響を受けやすい地域でもあります。災害の可能性も踏まえて、移住を検討してください。
安心して生活していくために、移住前にもハザードマップや避難場所をチェックしておくと良いでしょう。
清須市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
清須市に移住する際に役立つ補助金やサービスをご紹介します。ぜひ活用してみてください。
生ごみ処理機等購入補助金制度
清須市では、家庭で排出される生ごみの減量を推奨するため、生ごみ処理機などを購入した場合、補助金を支給しています。
補助金額は購入価格の半額、最高15,000円までなどのルールがあるので、詳しくは下記を参照してください。
国民健康保険人間ドック補助(保健事業)
人間ドックを受診した場合に補助金が出る、ユニークなサービスです。
対象者の条件には、人間ドック受診時に清須市国民健康保険被保険者で30歳以上、世帯主及び国民健康保険被保険者などがあるので、サイトの事前チェックを忘れずにしましょう。
清須市移住でおすすめのエリア3選
利便性、歴史や文化、豊かな自然……魅力いっぱいの清須市ですが、どのエリアに住むのがベストなのでしょうか？ここでは、清須市のおすすめエリアを3点ご紹介します。
名古屋に通勤したいなら「枇杷島駅周辺エリア」
名古屋への通勤に便利なエリアが、枇杷島駅周辺です。
JR、名鉄が通っており、どちらを利用しても10分もあれば名古屋駅まで出られるので、通勤時間を節約したい人には最適だと言えます。
また、周辺にスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが豊富にあり買い物に便利なこと、高速道路や中部国際空港へのアクセスも充実しており、旅行にも行きやすいことなど、使い勝手の良さも人気の秘密です。
地方移住には憧れるけれど、利便性のある生活は捨てがたい、という人にピッタリではないでしょうか？
歴史を感じたいなら「清州城周辺エリア」
せっかく織田信長縁の地に引っ越すのなら、どっぷりと歴史を感じてみたい、という人には、清州城周辺エリアがおすすめです。
桜の時期の「清洲城桜まつり」、秋の「清洲城信長まつり」、通年開催される朝市など、清洲城やその周辺ではイベントも多く、どの時期に訪れても異なった楽しみ方ができます。
さらに、清洲城から徒歩10分の距離にある弥生集落・「朝日遺跡」も見どころです。吉野ケ里遺跡に次ぐ規模を誇る朝日遺跡では、貝塚や竪穴式住居の見学だけでなく、併設されたミュージアムで出土品の鑑賞もできます。
また、交通の便も申し分なく、清洲城からは徒歩15分ほどでJR清洲駅へ行け、名古屋駅までもそこから2駅のみです。
住宅にかける費用を抑えたいなら「北部エリア」
家賃を少しでも安く済ませたい！という人には、清須市の北部・春日エリアはいかがでしょうか？鉄道の駅からは少し離れてしまいますが、その分家賃が安くなり、例えば1Kで3～5万円台の物件が豊富に見つかります。若者や子育て世代に人気のエリアです。
また、付近には「清須市立図書館」、「清須市はるひ美術館」、「はるひ夢の森公園」の3つの施設から成る学習施設・「清須市夢広場はるひ」があり、美術や自然に触れてリフレッシュできます。
地方の魅力を思う存分味わうにはうってつけのエリアです。
清須市の情報を収集する際に便利なサイト
清須市の情報を集めるのに便利なサイトがあるのをご存じですか？どんどん活用して、清須市通になってみてください！
英気充実きよスポット
深い歴史がある割には観光地としてのイメージがない清須市をもっと知ってもらうため、清須市観光協会によって開設されたサイトです。
清洲城や信長にまつわる施設だけではなく、年間行事、見ているとおなかが空いてくる清洲グルメ、モノづくりの盛んな清須市の自慢の一品など、清須市の知られざる魅力で溢れています。
現代にタイムスリップしてきた武士が登場するプロモーションムービーもあり、清須市の雰囲気が面白おかしく感じられる作りになっていますよ！
参照：英気充実 きよスポット
KIYOSUのしごと
清須市商工会によって運営される、清須市の求人情報サイトです。一般的な求人媒体や企業のホームページには掲載されていない、その企業本来の魅力や仕事内容を紹介しています。
特徴的なのが、座談会や会社見学、仕事体験など、気になる企業へのアプローチ方法がさまざま用意されているところです。就職前に興味のある企業のことが詳しく分かれば、清須市で働く不安も取り除けるでしょう。
参照：KIYOSUのしごと
清須市の魅力を知って移住を検討しよう
歴史と自然が調和する清須市は、都心からも近く、地方移住の初心者にもハードルが低い街です。通勤がしやすく、休日にはショッピングや旅行、季節ごとのイベントで年中楽しめるのが嬉しいですね。
都会と地方の程よい空気感を味わいたい人は、魅力いっぱいの清須市へぜひ足を運んでみてください。
