茨城県の最西端に位置する古河市は、自然環境豊かで災害が少なく安心してくらせる移住先です。東京・上野駅までのアクセスもよいことから、かつてはベッドタウンとして非常に栄えていた時代もありました。
また、室町時代から戦国時代にかけて「古河公方」の本拠地であった古河市は、「関東の小京都」とも称されるほど古い街並みが随所に見られ、景観もよく歴史深い街でもあるのです。
今回は、古河市の移住先としての魅力を深掘りし、人気の理由やおすすめエリア、移住のデメリットなど移住を検討されている方にさまざまな情報を紹介します。安心して暮らせる穏やかな移住生活を希望されている方は、特に注目の移住先です。ぜひ最後までご覧ください。
古河市が移住先として人気の理由3選
古川市がなぜ移住先として人気があるのでしょうか?人気の理由について3つ紹介します。
JR宇都宮線上野駅まで約1時間でアクセス可能
古河市は「関東大都市圏」の一角として、東京や県境が接する埼玉県と繋がりの強い街です。JR宇都宮線を利用すれば古河駅から上野駅まで、さいたま市を経由して約1時間でアクセスできる利便性を誇ります。
そのため、かつては東京へのベッドタウンとして栄えた歴史を持ち、現在もなお東京への通勤・通学する人が多いことも特徴です。
自然豊かな古河市で暮らしながら、東京駅や上野駅へもアクセスしやすい立地であることは、大きな強みといえるでしょう。
災害が少ない
移住先として人気の理由でもっとも大きなものが、「災害が少ない」ことかもしれません。古河市民へのアンケートによると「古河市の良いところ、好きなところ」の項目では、ダントツの1位が「災害が少ない」という回答でした。市民の55.5%、約2人に1人がこのように回答しているのです。
安心して移住生活を送るためには日ごろから安全な地域に移住したいものですね。
自然豊かな環境である
古河市は南側に利根川、西側に渡良瀬川がそれぞれ流れ、市内全域に山はなく、のどかな田園風景が広がる平地です。
室町時代から戦国時代にかけて「古河公方」の本拠地であったことから、古くからの歴史ある街として今もその景観が守られています。同じように豊かな自然環境も守られ、「古河公方公園」に植えられた約1,500本の花桃は、毎年春になると鮮やかなピンク色の花を咲かせます。また、古河公方公園以外にも市内数か所に整備された緑豊かな公園が点在するので、気軽に癒しを求めることができるでしょう。
古河市移住のデメリット3選
古河市移住の人気の理由を紹介しましたが、次はデメリットにも着目してみましょう。事前にデメリットも把握しておくことは、移住後の思わぬトラブルを防ぐためとても大切です。
公共交通機関が充実していない
古河市は、公共交通機関が充実していないことが1つ目のデメリットといえるでしょう。電車が走っているのは市域の西側のみであるため、東側で生活するには車が必須といえます。
路線バスが市内を走っているものの、本数もあまり多くないためそこまで便利というわけではありません。都会に比べ地方は公共交通機関が充実していないことが移住へのネックとなりますが、古河市にも同様のことがいえます。
夏場は日本全国でトップクラスの猛暑になる
2つ目のデメリットとして挙げられるのが、古河市は夏場に日本全国でトップクラスの猛暑になることです。古河市は海からの風が吹きにくい内陸側に位置するため気温が高くなりやすく、もっとも暑い8月になると昼間の気温は東京よりも高く、猛暑日(気温35℃以上)の日数も東京より多い傾向です。
【2020年気温データ】
7月 平均最高気温 | 8月 平均最高気温 | 猛暑日(35℃以上)の日数 | |
東京都区部 | 27.7℃ | 34.1℃ | 12回 |
古河市 | 27.0℃ | 34.9℃ | 18回 |
移住の際はしっかりとした熱さ対策、熱中症対策が必要といえるでしょう。
首都圏のようにさまざまな就職先がない
古河市には、首都圏のように多様な就職先がないことが3つ目のデメリットとして挙げられます。主な産業が農業や工業であるため、地元での就職先の選択肢は限られてくるでしょう。
リモートワークやフリーランスの方などであれば問題ありませんが、それ以外の方は可能なら東京方面への通勤も視野に入れるとよいかもしれませんね。
古河市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、移住の際に利用できるさまざまな支援制度について紹介します。非常にお得な補助金や支援金、サービスが提供されているので、該当する方はぜひ活用しましょう。
古河市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金
東京23区在住者もしくは23区内に通勤されている方が、移住支援金の対象となる企業に就業した場合などに、最大100万円以上を支給するとてもお得な支援制度です。
制度がやや複雑なためここでは概要のみ紹介します。東京から移住を検討されている方は、ぜひ下記URLから詳細をご覧ください。
<移住に関する要件>
- 住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内に通勤していたこと。
- 住民票を移す直前に連続して1年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内に通勤していたこと。
- 東京圏(条件不利地域を除く)に在住しつつ、東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職した者については、通学期間も本事業の移住元としての対象期間とすることができる。
<就業・企業に関する要件>
- 就業先が移住支援金の対象として「マッチングサイト」に掲載している求人であること。
- 「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用して就業し、一定の条件すべてに該当すること。
- 所属先企業等からの命令ではなく、自己の意志により移住し、移住先を生活の本拠として移住元での業務を引き続き行うこと。
- 茨城県が実施する「地域課題解決型企業支援事業」の採択を受けて1年以内の者。
<移住支援金の交付額>
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同した移住の場合、1人につき30万円を加算。 - 単身世帯 60万円
問い合わせ先:古河市シティプロモーション課
URL:https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/hisyokouho/5_1/12258.html
若者・子育て世帯定住促進奨励金
39歳以下の世帯もしくは、15歳以下の子どもを扶養している世帯が古河市へ移住し、住宅・マンションを購入する場合、奨励金を交付して定住をサポートする支援事業です。移住の際に住宅を購入予定の方は、ぜひ活用しましょう。
<奨励金の概要>
- 新築住宅を購入
□転入者住宅取得奨励金 30万円
□市内業者施工奨励金 5万円
□保留地取得奨励金(付け保留地を除く)65万円 - 中古住宅を購入
□転入者住宅取得奨励金 30万円
□市内業者リフォーム施工奨励金 5万円
問い合わせ先:古河市シティプロモーション課
URL:https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/hisyokouho/5_1/935.html
古河市に転入する若い世代のマイホーム取得を金利引下げ
若者・子育て世帯定住促進奨励金に該当する世帯の方で、住宅ローン「フラット35」を利用する方は、一定期間店頭金利から引き下げた住宅ローンを活用できるお得なサービスです。
若者・子育て世帯定住促進奨励金とあわせて活用できるため、こちらも忘れずに申請しましょう。
<対象者>
若者・子育て世帯定住促進奨励金事業の交付要件を満たす予定であることに加え、「フラット35」地域連携型の要件を満たすこと。
問い合わせ先:古河市シティプロモーション課
URL:https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/hisyokouho/5_1/8075.html
古河市移住でおすすめのエリア3選
古河市に移住しようとしたとき、市内にはどのようなおすすめエリアがあるのでしょうか?
古河市移住のおすすめエリアを3つ紹介します。
電車で移動をするなら「古河駅周辺エリア」
通勤やプライベートで電車をよく利用される方は、上野駅まで約1時間でアクセス可能な「古河駅周辺エリア」がおすすめです。周辺には銀行・コンビニ・飲食店と、生活するうえで必要なお店や施設が充実しているため、電車や路線バスを活用することで車を持っていなくても生活自体は成り立ちます。
特に、駅直結のショッピングモール「VAL古河」では、スーパーマーケットやパン・惣菜店などが入居しているため、仕事帰りや遊びに行った帰りに立ち寄りやすくとても便利といえるでしょう。
その他、春に満開となる1,500本の花桃で有名な「古河公方公園」や「古河歴史博物館」など、公園や文化施設も充実しています。
電車で移動する方は、「古河駅周辺エリア」を選びましょう。
便利に日常生活を送りたい「諸川周辺エリア」
便利な日常生活を送りたい方は「諸川周辺エリア」を選びましょう。のどかな田園風景が広がるエリアなのですが、国道125号線沿いを中心にスーパーマーケット・ホームセンター・コンビニ・飲食店などが多く、古河市役所の出張所や郵便局も近いため非常に便利といえるでしょう。診療所も多いので、安心して暮らせることも強みです。
少し移動すれば、緑に囲まれたBBQ広場もある大きな公園「三和ふるさとの森」もあるため、休日は自然に囲まれてのBBQもいいですね。
のどかな田園風景が広がるものの便利な日常が送れる「諸川周辺エリア」、ぜひおすすめです。
これからの発展が期待される「古河駅東部エリア」
「古河駅東部エリア」は現在、再開発計画がありこれからの発展が期待されるエリアとしておすすめです。現状でも大型スーパーマーケットやホームセンター・飲食店、古河赤十字病院などさまざまな施設が充実し栄えているエリアなのですが、今後さらに新たな宅地の造成や商業施設を誘致する予定です。
古河駅へも近いため電車を利用しやすく、東京へのアクセスが可能なことも強みといえます。
これからの発展が期待され、新しい街に移住したいという方は「古河駅東部エリア」を候補の1つにされてみてはいかがでしょうか?
古河市の情報を収集する際に便利なサイト3選
ここからは、もっと古河市の情報を知りたい方向けに、移住のヒントとなる情報収集サイトを3つ紹介します。古河市の魅力をさらに知るためにぜひご覧ください。
koga note
「koga note」は、「古河市が大好き」な多数のライターがそれぞれ古河市の魅力を紹介するプロモーションサイトです。各ライターが古河市の「ヒト・モノ・トコロ・タベモノ」を思い思いに紹介し、読み物として非常におもしろい内容となっております。
ライター達がなぜ「古河市が大好き」なのか?その理由がよくわかる素敵なサイトです。ぜひこちらのサイトを訪れ、古河市の魅力を存分に感じ取りましょう。
koga note
URL:https://koganote.jp/
こがナビ
「こがナビ」は、古河市公式観光サイトとして、古河市の歴史や見どころ、グルメ・イベント情報など幅広く紹介しているサイトです。市内観光のモデルコースも紹介しており、所要時間別(2~4時間)で回れるコースもあるため、短時間でも市内観光できるのがいいですね。
自然豊かで歴史ある古河市は見どころがいっぱいです。休日の過ごし方の参考になるため、ぜひチェックしましょう。
こがナビ
URL:https://www.kogakanko.jp/
古河生活べんりMAP
「古河生活べんりMAP」は、古河市内のさまざまな公共施設や医療機関・文化施設やハザードマップなど、日常生活を送るうえで欠かせない情報を簡単に検索できる、非常に便利なサイトです。
最寄りの避難場所やハザードマップ、河川水位のライブカメラやリアルタイムの水位グラフを検索できるため、緊急時にも役立ちます。
とても重要なサイトであるため、ぜひブックマークしておきたいサイトといえるでしょう。
古河生活べんりMAP
URL:https://www.sonicweb-asp.jp/ibaraki-koga/
古河市の魅力を知って移住を検討しよう
災害が少なく自然豊かな古河市は、東京へのアクセスもよいことからベッドタウンとしての移住が可能です。古くは「古河公方」の本拠地として歴史が深く、市内にはゆかりの地が数多くあります。また、「関東の小京都」として古い街並みが残る美しい景観も魅力です。
少しでも古河市に興味が出てきた方は、ぜひ前向きに移住を検討してみましょう。