都会ですが首都圏より人が多くない愛知県は、近年移住人気が高まっています。その中でも西尾市は、愛知県南部北部に位置し名古屋からも電車でアクセスできるベッドタウンとして人気がありますです。
西尾市には、西尾城を中心として三河の小京都と称される街並みがあり人気がありますます。また、三河湾に大きく面しているので、夏季は海水浴場がオープンし、キャンプやマリンスポーツが楽しめると、近年人気を集めています。また、自動車に関連する企業が多くあり、求人の多さとロケーションの良さから、移住を検討する方も増えています。
そこで今回は、西尾市への移住を考える人向けに、西尾市の魅力や移住する時の注意点、移住する時に使える制度や情報源を紹介します。
西尾市が移住先として人気の理由3選
ここからは西尾市が移住先として人気の理由を3点紹介します。
三河の小京都と呼ばれる町並みが美しい
西尾市は、再建された西尾城を中心に歴史ある町並みが広がる城下町です。西尾城跡に整備された西尾市歴史公園には、旧近衛邸や尚古荘など歴史ある建物が多くあります。他にも西尾駅の西側にある順海町通りは、両側を崇覚寺と唯法寺に挟まれた風情ある撮影スポットです。
また西尾市吉良町は、忠臣蔵で赤穂浪士に討たれた事で有名な吉良上野介の領地でした。地元では、数々の善政を敷いた名君として、今も愛されています。吉良吉田駅から上横須賀駅にかけて、吉良歴史街道と呼ばれるモデルコースがあり、西福寺や源徳寺など吉良氏に由緒ある寺などを巡ることが可能です。
三河湾に面しておりマリンレジャーを楽しめる
三河湾に大きく面する西尾市には、マリンレジャーが楽しめるスポットが多く沢山あります。吉良エリアには、夏季に海水浴場がいくつかオープンし、ます。吉良ワイキキビーチには、東海地区発の全長80mの高速ロングスライダー「海王」がある吉良ワイキキビーチスライダーパークが人気を集めています。他にも、周辺にはバーベキュー場やキャンプ場もあるので、家族や友人と訪れると盛り上がるのではないでしょうか楽しいでしょう。
東幡豆エリアには、フライボードやウェイクボードなどのマリンスポーツが楽しめるリミット幡豆マリン店があります。ここで水上バイクの免許取得も可能なので、興味のある方は訪れてみることをお勧めします。
また、アートの島で知られる佐久島では海釣りも楽しめます。一色港から約25分と、気軽に行けるところも魅力的です。
自動車関連企業が集まっている
愛知県といえば、世界的な自動車メーカーのトヨタ自動車がありますが、豊田市に近い西尾市にも自動車関連企業が集まっています。トヨタグループの系列会社で、自動車部品を製造するデンソーやアイシンの工場があります。男女問わず正社員登用有りの求人が募集されるので、移住後に仕事を探す予定の方は、検討してみると良いでしょう。従業員用に寮が併設されているところも魅力的です。
西尾市移住のデメリット3選
都会から西尾市移住には問題点もあります。ここからはデメリットを3点見ていきましょう。
県庁所在地名古屋までのアクセスが悪い
西尾駅から名鉄名古屋駅までは、名鉄西尾駅急行で最速最短約50分と時間がかかります。また、始発駅の吉良吉田駅からは、名鉄名古屋駅まで約1時間と更に時間がかかります。車で行く場合も、約1時間かかるので、名古屋へのアクセスは良くないです余裕を持って出発したほうが良いでしょう。
車がないと不便なエリアが多い
バスや電車の本数が少ないため、自家用車があった方が利便性が良いです。車社会なので、市内のスーパーなどの店舗には、広い駐車場があるので車が停められない心配はいりませんしなくても良いでしょう。また、郊外にある三ヶ根スカイラインは、昼間は三河湾、夜間には夜景が美しい人気のドライブスポットです。車があれば、休日も市内外をドライブして充実した時間が過ごせるでしょう。
車通勤の人が多く朝夕は渋滞が発生する
車がないと不自由なエリアのため、多くの市民が車を所有し、車通勤している人も多いです。そのため、朝夕は道路が混雑し、度々渋滞が発生します。車通勤を予定している方は、余裕を持って出発すると良いでしょう。
西尾市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住をする際、西尾市ではどのような補助金・支援金、サービスがあるのでしょうか。ここからは代表的なものを3点紹介します。
首都圏人材確保支援事業
東京一極集中の是正、地方の担い手不足に対処し、西尾市へのUIJターンを促進するため、東京23区からの移住者に移住支援金が支給されます。但し、就業先が移住支援金の対象として、マッチングサイト「あいちUIJターン支援センターウェブサイト」に掲載している求人である必要があります。支給額は、世帯の場合1世帯につき100万円、単身の場合1人につき60万円です。
詳しくは西尾市ホームページをご確認ください。
首都圏人材確保支援事業
西尾市結婚新生活支援補助金制度
新婚生活への支援及び西尾市内への移住・定住する方に、新婚世帯の新築住宅取得費用が最大30万円まで補助されます。
対象となる世帯
以下の全てを満たす新婚世帯(パートナーシップ宣誓制度利用者の方も可)
①婚姻日から2年以内または婚姻日から遡って1年以内に住居の新築、建替え、新築住宅購入又は新築マンション購入の契約をする(令和3年4月1日以降の契約に限る)
②夫婦ともに婚姻日における年齢が39歳以下
③夫婦の所得を合算した額が500万円未満
④補助対象となる住居が市内にあり、夫婦ともにその住居に住民登録があり、その住居に住んでいる
⑤過去にこの補助金を受けていない
⑥市税の滞納がない
⑦西尾市暴力団排除条例に規定する暴力団員でない
対象となる費用
令和3年4月1日から令和5年3月31日までに支払った新築住宅取得費用(※)で、1世帯あたり30万円を上限とします。
※住宅新築費用、住宅建替え費用、新築住宅購入費用、新築マンション購入費用が対象となります。土地代、増築費用、リフォーム費用、中古住宅購入費用は対象となりません。
申請に必要な書類
①西尾市結婚新生活支援補助金交付申請書
②婚姻届受理証明書又は婚姻後の戸籍謄本(パートナーシップ宣誓証明書の写し)
③夫婦の住民票の写し
④夫婦の所得証明書(申請時点で直近のもの)
⑤夫婦の市税に滞納がないことの証明(完納証明書)
⑥住居の新築、購入等の契約書及び領収書の写し
⑦市長が必要と認める書類
詳しくは西尾市ホームページをご確認ください。
西尾市結婚新生活支援補助金制度
西尾市空き家バンク
西尾市は空き家の利活用を促進するため、公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会と空家対策等に関する協定を締結し、西尾市空き家バンクと空き家総合相談窓口を開設しています。空き家を借りたい方や買いたい方は、空き家総合相談窓口に連絡すると良いでしょう。
詳しくは下記ホームページをご確認ください。
西尾市空き家バンク
西尾市移住でおすすめのエリア3選
西尾市ではどのようなエリアが居住エリアとして人気なのでしょうか。3エリアピックアップしましたので紹介します。
電車移動が多いなら「吉良吉田駅周辺エリア」
吉良吉田駅は始発駅なので、電車通勤で必ず座りたい方に便利です。名鉄名古屋駅までは、名鉄西尾線急行弥富行きで約1時間と通勤圏内です。ただ、電車の本数が少なく朝は3本、日中は2本なので電車の時間に注意が必要です。駅周辺には、ドラッグストアのゲンキー吉良吉田店があるのでお買い物にも困りません。自家用車があるなら業務スーパー一色店に行くことが可能です。
徒歩圏内で便利に暮らしたいなら「西尾駅周辺エリア」
西尾駅周辺は、スーパーマーケットやお買い物スポットが沢山あるので便利なエリアです。東口側には、ヴェルサウォーク西尾内にあるアピタ西尾店やフィールいつも!、アミカ西尾店などがあります。農家の産直市場みのり西尾店という直売所もあるので、新鮮な地元野菜も購入可能です。他にも西尾市役所があるので、役所への手続きも便利です。
西口側には、駅から徒歩約15分のところにドミー西尾シャオ店やフィールココディ、ヤマナカ西尾下店などがあります。また、みどり川河畔では「みどり川四九(よくばり)朝市」が定期的に開催されています。
海のアクティビティを楽しみたいなら「三河鳥羽駅周辺エリア」
三河鳥羽駅からは、前述の吉良ワイキキビーチへ徒歩20分程度で行くことが可能です。春は潮干狩り、夏は海水浴にキャンプと、1年通して海を楽しめます。また、鳥羽漁港にある幡豆地方卸売市場では、一般の方も魚介類を購入可能です。朝4時にセリが始まるので、魚好きな方は訪れてみると良いでしょう。国道247号線沿いにスーパーやドラッグストアが集中しているので、自家用車を持たない方や、買い物に頻繁に行く方は、駅の北側に住むのがお勧めです。
西尾市の情報を収集する際に便利なサイト3選
移住を検討する際、西尾市の情報はどのように収集したら良いかなかなかわからないですよね。ここからは西尾市の情報を収集する際に便利なサイトを3つピックアップしました。
にしおじかん
西尾市が運営するホームページです。西尾市内の循環バス時刻表や、移住支援制度などの情報が充実しています。他にも仕事やワーケーション情報も充実しています。ワーケーションに関するイメージムービーも掲載されているので、興味がある方は見ると良いでしょう。
西尾観光
西尾市のレジャーやグルメ、温泉などの観光に関する情報が充実しています。特にグルメ情報が充実しており、西尾の抹茶や一色産のうなぎなどを食べられるお店が多く掲載されています。モニターツアーなどの情報もあるので、移住を検討している方はチェックしてみると良いでしょう。
chaoo.jp
三河地域のグルメ情報が充実したサイトです。西尾市のお勧めの飲食店や、開店、求人情報が掲載されています。ラーメンやスイーツ、熱々グルメなどのキーワード検索が可能なので、その時に行きたいお店をすぐ見つけられるでしょう。マップからも飲食店を探せるので、移住後に周辺の飲食店をリサーチする時にも便利です。
西尾市の魅力を知って移住を検討しよう
西尾市は、小京都と海を併せ持つロケーションの良さと、求人の多さから注目を集めるようになりました。
また西尾市では、吉良ワイキキビーチと吉良温泉を中心にワーケーションを推進しています。三河湾リゾートリンクスや吉良かんなどの1室や、周辺のカフェがワーキングスペースとして利用可能です。リモートで仕事が可能な方は、ロケーションや温泉を楽しみながら働けるでしょう。
一方、名古屋市内と比べて利便性が優れず、買い物やお出かけには自家用車があった方が便利など、都会での生活と比較すると、不便に感じることも多いでしょう。
ですが、新鮮な魚介類や野菜で美味しい料理を作ったり、海沿いをウォーキングやジョギングすれば、健康的で充実した生活が送れます。車で三河湾沿いをドライブすれば、休日の楽しみも増えて、生活が豊かになることでしょう。
メリット、デメリットは有りますが、移住先として検討したい方は、まずは西尾市を訪れてみることをお勧めします。自分に合うかどうか確認したうえで、ぴったりの物件を探してみてはいかがでしょうか。