茨城県の中でも海沿いにあり、ゆったりとした空気が流れる神栖市は、近年移住先として人気が高まっている街です。スポーツ環境が充実しており、医療費の助成があることや東京までのアクセスの良さから、移住する人は家族づれや在宅勤務のある人など様々。
しかしいざ移住しようと思うと、住むエリアや暮らしやすさなど、気になることはたくさんありますよね。この記事では神栖市の魅力だけではなく、生活する上で注意すべき点も含めて紹介します。移住前の情報集めとして、ぜひ参考にしてくださいね。
神栖市が移住先として人気の理由3選
ここで紹介する神栖市の魅力は、充実しているスポーツ環境、東京までのアクセスの良さ、成田空港までの近さの3つです。移住後にどんな生活ができるか、ぜひイメージしながらご覧ください。
鹿島アントラーズのホームタウンでスポーツ環境に恵まれている
サッカーが好きな人であれば、神栖市と聞くと鹿島アントラーズを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?鹿島アントラーズは、神栖市を含む茨城県内の5つの都市をホームタウンとしており、その影響もあって神栖市はスポーツが盛んな街として知られています。
サッカーはもちろん、ラグビーや野球、アーチェリーのほか、その温暖な気候からマリンスポーツも盛んなので、スポーツを目的に移住してくる人も増えました。市内にはスポーツ施設が多くあり、年齢問わずスポーツが楽しめる教室もあります。試合やイベントも多いので、スポーツが好きな人には特におすすめです。
東京駅から神栖市行きの高速バスが10分間隔で運行している
地方への移住を検討しても、やはり都心に近い方が便利ですよね。神栖市内から東京までは約10分間隔で高速バスが出ており、一番遠い波崎のバス停から東京まで約2時間半で東京駅まで行けます。
中には無料の駐車場が併設されているバス停もあるので、停留所から離れているところに住んでいても行きやすいですね。運行間隔は短いですが、予約制ではなく先着順のため、急いでいる人は早めに行って待つ方が安心です。
成田空港まで約30kmと都心から行くより近い
神栖市内から成田空港までは車で約40分の距離にあり、都内から電車で行くよりも気軽に行ける距離にあります。最近はコロナも落ち着き、旅行や出張に行く人も増えたのではないでしょうか。新幹線と違い、飛行機は搭乗時間よりも早く行く必要があるので、40分ほどで行けるアクセスの良さは魅力のひとつです。
神栖市市移住のデメリット3選
都心へのアクセスの良さやスポーツ環境が充実しているなど魅力のある神栖市ですが、地方ならではのデメリットもあります。移住を検討する前に確認しておきましょう。
娯楽施設が少ない
神栖市はショッピングセンターや映画館などの娯楽施設は多くなく、買い物が好きな人には物足りなく感じるかもしれません。食品店やドラッグストアなど、生活に必要なお店は揃っているので、普段の買い物にはあまり不便は感じないでしょう。
近隣の銚子市や成田市に大きなショッピングモールがあるので、ドライブも兼ねて出かける人が多いです。また、市内には小さなカフェやお店が増えてきているので、行きつけを開拓してみるのもいいかもしれません。
車がないと移動が困難
神栖市は都市部と比較してバスの本数があまり多くなく、市内には電車が通っていないので、車を持っていないと不便に感じることが多いでしょう。市内の駐車場は場所にもよりますが、月3,000〜10,000円で借りられるので、都内よりも維持費は抑えられます。車があると生活が便利になる上に、行動範囲も広がるので、移住と同時に車を持つことを検討してみてください。
工場が多く空気が悪い
神栖市内だけでなく周りの街には日本を代表する企業の工場が多くあり、空気はあまりいいとは言えません。洗濯物を室内に干したり、車を定期的に洗浄したり、生活する上で工夫が必要です。また、喘息やアレルギーがある人は注意しましょう。
神栖市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
神栖市は長く居住しやすいよう、住宅給付金や医療費の助成などの制度が充実しています。その中でも3つの助成金制度を紹介するので、移住を検討する前に押さえておきましょう。
かみす子育て住まいる給付金
移住・定住促進や子育て支援を目的とした給付金で、住宅を購入すると最大100万円の助成金がもらえる制度です。以前にも同様の給付金がありましたが、条件が緩和され、加算内容も拡大されました。
対象は住宅の取得者、または配偶者が45歳以下で、その住宅に3年以上居住するなどの条件があります。また、神栖市には他にも住宅取得の補助金制度がありますが、それらと併用はできないので注意しましょう。
医療福祉費支給(神福)
医療費の経済的負担を軽くするために設けられており、診察費や入院費を一部負担してもらえる制度です。対象者は妊産婦や小児、ひとり親家庭の人など。通院や入院となると医療費の出費が嵩んでしまいますが、医療費の助成があると安心して治療に専念できますよね。
県が制定する自立支援医療や養育費医療などの助成金制度を受ける場合は、その自己負担金が助成されます。また、小児でも外来の女性は小学校6年生まで、入院は高校3年生までといくつか条件があるので、詳しくは県の保健福祉機関で確認してください。
がん検診の無料化
神栖市では、2019年から胃がんや大腸がん、乳がん、子宮がん、前立腺がんなどのがん検診を無料で受けられるようになりました。早期発見することで治る病とも言われているがんですが、健診費用は気になるところですよね。無料なので、夫婦や家族での検診も受けやすいです。
性別や年齢により受けられる臓器に少し違いがあるので、詳細は神栖市のホームページで確認しましょう。また、コロナウイルス感染拡大予防のため完全予約制となっているので、事前に医療機関で予約をしてから受診しましょう。
神栖市移住でおすすめのエリア3選
神栖市は南北に長い街ですが、地方に住むのが初めてでも住みやすいエリアやマリンスポーツを楽しめるエリアなどがあります。ここでは3つのエリアを紹介するので、どのエリアが自分の理想に近いか、イメージしながら読んでみてください。
地方でも便利な暮らしをしたいなら「神栖・平泉地区」
神栖・平泉地区は市内の北部に位置しており、家電量販店やコーヒーショップなどが集まるエリア。お店の多くは主要道路である国道124号線沿いにあるので、地方にあまり住んだことがなく、なるべく便利に住みたい人におすすめです。
マリンアクティビティを楽しみたいなら「波崎地区」
神栖市への移住を考えている人の中には、サーフィンやウェイクボードなどのマリンアクティビティを目的にしている人も多いのではないでしょうか?そんな人におすすめなのが、神栖市の南部に位置する波崎地区です。波崎地区はコンスタントに波が立ちやすく、都市部のように混雑することもあまりないので、神栖市近隣から多くのサーファーが訪れます。
オリンピック種目にも採用され、近年注目を集めているサーフィン。波崎海岸では毎年8月にプロサーファーの登竜門と呼ばれる大会が開催されるので、ぜひ観戦・参加してみくださいね。
海の近くかつ日常生活も便利なエリアなら「土合地区」
神栖市の魅力は海が近くゆったりとしているところですが、生活のしやすさも捨て難いですよね。神栖市の中南部に位置する土合地区は海に近い街ですが、スーパーや病院などが集まる便利なエリアです。海岸沿いには風力発電機が並び、ドライブやウォーキングコースとしてもおすすめ。個人経営のお店もあるので、行きつけのお店を開拓するのも楽しいです。
神栖市の情報を収集する際に便利なサイト3選
訪れたことがない街だと、どんな雰囲気なのか、どんな暮らしができるか気になるところ。ここでは神栖市について知れるインターネットサイトを3つ紹介します。
Re:BARAKI
茨城への移住を検討している人向けのサイトで、茨城県の文化や住むエリア、仕事情報など幅広く掲載されています。実際に移住した人のインタビュー映像も見られるので、移住後どんな暮らしが送れるのか、生の声を聞けるのも嬉しいですよね。
また、地方移住を検討している人の中には、地域おこし協力隊に興味がある人も多いのではないでしょうか。サイト内では茨城県内の地域おこし協力隊の募集情報も随時掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
ちょいなかStyle
茨城県内の街情報を掲載しているサイトで、主に移住後のライフスタイルと、その街の物件について調べられます。海の近くに住みたいと思う人や、比較的便利な所がいいなど、理想の暮らしは人それぞれですよね。このサイトでは「ストレスフリーな街で暮らす」や「衣食住が整う街で暮らす」など、移住後におくりたいライフスタイルから選べるのが特徴です。
実際に移住した人のインタビューも掲載されており、街の住みやすさだけではなく、移住者の働き方についても知れます。過去のオンラインツアーの様子も出ているので、街選びの参考にしてください。
神栖市観光協会
神栖市のイベント情報のほか、スポーツの街らしいサッカー場やスポーツ施設の情報も掲載されているサイトです。観光スポットのページでは神社や海沿いのドライブコースなどが紹介されているので、移住後のお出かけにも活用できます。
サイト内では市の年間イベントスケジュールも公開されているので、もし移住前に下見をする人はぜひ活用してください。
神栖市の魅力を知って移住を検討しよう
サーフィンからサッカーまで幅広いスポーツが楽しめ、かつ海沿いならではののんびりとした時間が流れる街、神栖市。生活する上で車はあった方がいいですが、都心にも近いので、移住者が増えるのも納得です。もし神栖市への移住に興味が湧いた人は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。