太平洋に面した茨城県ひたちなか市は、なんといっても「美しい海」と有名な「海浜公園」が自慢の街です。市内にはいくつかのビーチや磯遊びができる場所があり、サーフィンなどのマリンアクティビティも盛んで、海好きの方にとてもおすすめできる移住先といえるでしょう。観光スポットや海の幸を使ったグルメも豊富で、東京へ電車1本でアクセスできる利便性を誇ります。
本日は、海好き必見の移住先「ひたちなか市」の人気の理由やおすすめエリアなど、移住先候補として知りたい内容をあますことなく紹介します。移住へのデメリットも合わせて紹介するので、ひたちなか市移住の参考にぜひご覧ください!
ひたちなか市が移住先として人気の理由3選
最初に、ひたちなか市が移住先として人気の理由を3つ紹介します。人気の理由や移住することのメリットを知り、前向きに移住を検討しましょう!
マリンアクティビティを楽しめる
ひたちなか市移住の人気の理由として、まずは「海」をおいて語ることはできません。市内には美しいビーチや磯遊びなどのスポットが点在し、夏は多くのレジャー客で賑わいます。
波がおだやかで「巨大くじらの滑り台」が浮かんでいる「平磯海水浴場」や、国営ひたち海浜公園の近くで、約1.2kmの長い砂浜を有する「阿字ヶ浦海水浴場」が代表的なビーチとして有名です。また、磯のさまざまな生き物を観察できる「磯崎海岸」など、人々の暮らしに海が密接に関わっています。
サーフィンを楽しめるポイントや市内にサーフショップもあり、さまざまなマリンアクティビティを楽しめることが、ひたちなか市移住の大きな魅力といえるでしょう。
乗り換えなしで東京都心までアクセス可能
地方移住といえど、東京までのアクセスの良さは重要といえます。いざという時に東京へ移動しやすいことは精神的な余裕につながり、結果として無理のない移住生活が送れるからです。
ひたちなか市にはJR常磐線が走っており、乗換なしで都心まで移動可能であることが人気の理由でありメリットといえるでしょう。特急を利用すれば、勝田駅から上野駅へは約75分、東京駅へは約80分でアクセスできるため、決して「遠すぎる」距離ではありません。テレワーク移住などで定期的に東京の会社へ行く必要がある方や、東京で開催されるイベント等に参加したい方にとって、まさにうってつけの移住先といえるのではないのでしょうか?
渋滞が少なく車移動が快適
ひたちなか市は、茨城県内で人口4位・人口密度2位と栄えている街でありながら、渋滞が少なく車移動が快適です。
市内には、国道6号線(水戸街道)と国道245号線という2本の幹線道路が市内を縦断し、さらに高速道路のICが2箇所あり利用しやすいことから、市内を走る車が分散し渋滞が発生しにくいことが考えられます。
「地方移住には車が必須」とよくいわれますが、その車が渋滞に巻き込まれるようでは、せっかくの移住生活が台無しです。レジャーシーズンなどで駐車場待ちによる渋滞は発生しやすくなりますが、それ以外の日常でストレスを感じることなく運転できることは、大きなメリットといえるでしょう。
ひたちなか市移住のデメリット3選
ひたちなか市移住の人気の理由やメリットを紹介しましたが、移住へのデメリットはないのでしょうか?ここからは、移住時に気をつけておくべき点も3つ紹介します。メリット・デメリットをあわせて知り、無理のない移住計画を立てましょう!
海が近いため大震災発生時は津波のリスクがある
ひたちなか市は海が近いため、地震発生時に津波のリスクがあります。しかしながら、津波のリスクがあるからこそ市を挙げて津波対策に乗り出しているため、過度に心配する必要はありません。
「ひたちなか市津波ハザードマップ」では、津波の特徴や身を守る方法・避難先など、津波被害を最小限に抑えるための情報公開を徹底的におこなっております。まずは、このハザードマップを事前に読むことで不安は解消されることでしょう。そして、津波のリスクを理解し被害の及ばない地域に住むことが重要です。
潮風の影響で金属が錆びやすい
海の近くに移住することの宿命といえるかもしれませんが、潮風には塩分が含まれており、その影響で車などの金属でできているものが錆びやすいというデメリットも存在します。
海辺のドライブくらいで錆びることはありませんが、保管場所が常に潮風にさらされるのであれば、錆が発生しやすくなるため注意が必要です。対策としてこまめな洗車が推奨されており、洗車後にコーティング剤を塗ることも有効といわれております。心配な方は事前に対策をしておきましょう。
電車の本数が少なく車がないと移動が不便
地方移住でたびたびいわれるのが、「都会に比べて電車の本数が少ない」というデメリットです。ひたちなか市も同様で、やはり電車の本数が1時間あたり5~7本と決して多くはありません。ただ、10分に1本程度電車が来るので極端に少ないというわけではなく、あまり神経質になる必要もないとも考えられます。
また、地方移住に車は必須とよくいわれますが、公共交通機関が脆弱な地方で移住生活を大いに満喫するためには、やはり車が必要です。ひたちなか市では都会と違い駐車場代が5,000円程度と安いので、車の免許がある方は、車の購入も検討されてみてはいかがでしょうか?
ひたちなか市移住の際に利用できる補助金・支援金・サービス
ここからは、ひたちなか市移住の際に利用できるお得な補助金やサービス等を紹介します!移住をスムーズに叶えるために、該当する方はぜひ活用しましょう。
ひたちなか市わくわく茨城生活実現事業
東京23区内在住の方や、東京圏から東京23区内に通勤されていた方などが、ひたちなか市へ移住すると、最大で100万円以上を支給してくれる大変お得な支援事業です。東京一極集中を是正するためにおこなわれている支援事業ですが、要件等がやや複雑なため、概要のみ紹介しますので、気になる方はリンク先をぜひ参照してください。
<移住元の要件(すべて該当すること)>
- ひたちなか市へ転入した日より前の10年間のうち、通算5年以上東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内に通勤していた方。
- ひたちなか市へ転入した日より前に、連続して1年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区内へ通勤していた方。
- 東京圏(条件不利地域を除く)に在住しつつ、東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業に就職した方については、通学期間も移住元としての対象期間とすることができる。
<就職・起業等の要件(いずれかに該当すること)>
- 「プロフェッショナル人材事業」または「先導的人材マッチング事業」を利用して就職した方。
- マッチングサイト「いばらき就職チャレンジナビ」より、移住支援金の対象となる企業等に就職した方。
- 所属先企業等からの命令ではなく自己の意志により移住したテレワーク移住で、ひたちなか市を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続きおこなう方。
- 関係人口として一定の要件を満たした方。
- 茨城県が実施する「地域課題解決型起業支援事業」で、起業支援金の交付決定を受けて1年以内の方。
<交付金額>
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の子どもを帯同して移住する場合、子ども1人につき30万円を加算
参考:ひたちなか市わくわく茨城生活実現事業
問い合わせ先:ひたちなか市企画調整課
自立・分散型エネルギー設備導入補助金
自宅に蓄電システムと太陽光発電設備をあわせて新規に設置した方に、設置費等の一部を補助する支援制度です。移住の際、住宅購入予定の方で要件に該当する方は、ぜひ活用しましょう。
<補助金の対象となる経費>
- 蓄電システムの設備本体・付属品の購入費と工事費
<補助金額>
- 上限5万円
参考:自立・分散型エネルギー設備導入補助金
問い合わせ先:ひたちなか市環境政策課
ひたちなか市奨学金返還支援補助金
奨学金の返還をおこなっている方がひたちなか市へ移住した際、市内にある中小企業等や対象の資格に基づき市内の事業所で働いている方や今後働く見込みの方に、奨学金の一部を補助する支援事業です。
かなりお得な制度となっているため、該当する方は必ず申請しましょう。
<対象者・申請資格(一部抜粋)>
- 保育士・看護師・介護福祉士・理学療法士・歯科技工士・栄養士など(すべての対象資格はリンク先を参照)の資格を持ち、市内にある事業所に正規雇用され資格に基づいて働いている方。または働く予定の方。
- 市内にある中小企業の事業所等に正規雇用され働いている方、または働く予定の方。
- 市内において起業し、1年以上継続して事業をおこなっている方。
- 市内において、個人で農業・漁業などの第1次産業の事業を営む方、またはそれらの事業に専ら従事する方で、1年以上継続している方。
<補助内容>
- 支援金額
申請の前年度に返済した額の2分の1の額(1年につき上限10万円) - 支援期間
最大8年間
<対象となる奨学金>
- ひたちなか市奨学資金
- 日本学生支援機構奨学金(第一種・第二種)
- 茨城県奨学資金その他地方公共団体の奨学資金
参考:ひたちなか市奨学金返還支援補助金
問い合わせ先:ひたちなか市教育委員会事務局 総務課
ひたちなか市移住でおすすめのエリア3選
美しい海が自慢のひたちなか市は、エリアごとにどのような特徴があるのでしょうか?ここからは、ひたちなか市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!理想の移住生活を思い描きながら、自分にぴったりなエリアを見つけましょう。
鉄道を快適に利用したいなら「勝田駅周辺エリア」
普段の暮らしで鉄道を快適に利用したい方は、「勝田駅周辺エリア」がおすすめです!ひたちなか市の中心駅である勝田駅は、特急電車が停まるため、東京駅へ電車1本・約80分でアクセスできます。また、駅前にはマンションが立ち並び、コンビニ・スーパー・飲食店等が多く、市役所や総合病院もあるため生活にとても便利な場所といえるでしょう。
勝田駅東口にはメインストリートともいえる「昭和通り」が通っており、飲食店をはじめさまざまなお店が軒を連ね、そのまま東へ行けば「国営ひたち海浜公園」まで一直線で続きます。
「勝田駅周辺エリア」は、鉄道を快適に利用できるのはもちろん、生活利便性が高いため「田舎すぎるところはちょっと……」といった方にもおすすめできるエリアです。
マリンアクティビティを楽しみたいなら「平磯駅周辺エリア」
マリンアクティビティを楽しみたい方は、ひたちなか海浜鉄道「平磯駅周辺エリア」を選びましょう!ひたちなか市自慢の美しい海が目の前にあり、海上に大きなクジラの滑り台がある「平磯海水浴場」まで徒歩移動できる距離のため、常に海を肌で感じながら生活できます。
海水浴場横の「平磯海岸」は磯遊びができる景勝地としても有名で、磯を打ちつける白波がとても美しく、のんびりとした時間を過ごせるでしょう。
さまざまなマリンアクティビティを楽しみ、海とのかかわりを中心とした移住生活を送りたい方に、ぜひおすすめできるエリアです。
大型ショッピングセンター近くに住みたいなら「国営ひたち海浜公園周辺エリア」
日常や休日の買い物だけでなく、レジャー施設としても利用できる大型ショッピングセンター近くに住みたい方は、「国営ひたち海浜公園周辺エリア」がおすすめです!
敷地面積約260,000平方メートルを誇る大型ショッピングセンター「ファッションクルーズ ニューポートひたちなか」は、映画館をはじめホームセンターや飲食店・カフェ・
アパレルなど、一日中遊べるショッピングセンターとして多くの人でにぎわいます。
また、となりには有名な「国営ひたち海浜公園」があり、春に咲き誇る一面のネモフィラは、「絶対に一度は訪れたい絶景」といえ、圧倒的な美しい「青色」は見る人の心を奪う美しさです。
「国営ひたち海浜公園周辺エリア」は、充実した休日を過ごせるエリアであり、便利な大型ショッピングセンターへ出かけたい方におすすめのエリアといえるでしょう。
ひたちなか市の情報を収集する際に便利なサイト3選
ひたちなか市への移住を検討する際に、もっと情報を収集したい方に向けて、おすすめのサイトを3つ紹介します!ぜひ参考にしてください。
Love & Peace Hitachinaka Life ひたちなか市移住定住サイト
「Love & Peace Hitachinaka Life ひたちなか市移住定住サイト」は、ひたちなか市の基本的な情報から、移住先としての強みや魅力などを紹介しており、移住希望者に向けてさまざまな情報発信をおこなっています。
移住に関する質問等も受け付けており、Zoomなどのオンライン対応も可能です。移住を検討中の方は、必ずチェックしていただきたいサイトといえるでしょう。
参考:Love & Peace Hitachinaka Life ひたちなか市移住定住サイト
ちょいなかStyle
「ちょいなかStyle」は茨城県全域の移住情報を紹介するPRサイトです。美しい茨城県内の写真がたくさん掲載されているおしゃれなサイトで、移住者それぞれの移住へのストーリーが語られ、移住を検討中の方にとって非常に共感できる内容となっております。
ひたちなか市は「#海風そよぐ公園都市で暮らす」で紹介されているため、ぜひご覧ください。
参考:ちょいなかStyle
ひたちなか市観光協会
「ひたちなか市観光協会」は、観光協会公式サイトとして、グルメ・イベント・遊びなどの情報を紹介しております。ジャンルやエリアごとに地元の特産品や名物料理が食べられるお店を調べられるため、とても使い勝手がよいサイトです。たくさんある観光パンフレットもサイトからダウンロードでき、観光地の予習ができるのもいいですね。
見ているだけで楽しく、休日を過ごす際の重要な情報源となるため、こちらのサイトもチェックしておきましょう。
参考:ひたちなか市観光協会
ひたちなか市の魅力を知って移住を検討しよう
美しい海に有名な海浜公園と、ひたちなか市は海のレジャーやそれらの施設がとても充実している移住先です。東京へ電車1本で行けることも強みといえるでしょう。海が好きな方にとって、理想的な移住先の1つといえるかもしれません。ぜひ、ひたちなか市への移住を前向きに検討をされてみてはいかがでしょうか?