都会の喧騒を離れ、自然に囲まれた生活を送れることが、離島へ移住する最大の魅力です。美しい海にどこまでも続く水平線、緑生いしげる山々など自然と共に生きる、人間の本来あるべきゆとりある生活がそこにはあります。誰もが一度は憧れる離島生活を、思い切って実現させてみませんか?
今回は、離島生活の魅力や注意点、離島生活に向く人の特徴や移住スタイルがオススメする移住に最適な離島を紹介していきます!離島への移住を通じてゆとりと潤いあふれる人生を再構築するために、ぜひご覧ください!
離島生活の魅力
離島生活の魅力とはどのようなものでしょうか?まずは、離島生活の魅力を紹介していきます!
ストレスから開放される
満員電車での通勤、仕事や時間に追われる日々など、都会の生活にストレスはつきものです。しかし、離島に移住することでそれらのストレスから解放されることが、離島移住最大の魅力といえるでしょう。
自然に囲まれた離島ではさまざまな音が耳に心地よく、ときには静寂に包まれた時間が流れます。優しい朝日と鳥のさえずりで目覚め、波の音や風が木々を通り抜ける音など、それらを体験するだけで心が自然と落ち着くものです。夜になれば都会では見ることのできない満天の星空があなたを包み込みます。
「自然と共に生きる」という、人間本来の生活を営める離島への移住は、これまで蓄積されたストレスから解放される素晴らしい生活を送れることが魅力です。
都会では体験できないアクティビティを楽しめる
離島では、都会ではなかなか体験できないアクティビティが楽しめることも魅力といえます。四方を海に囲まれているため、シュノーケリングやダイビングなど透きとおった海のなか、色とりどりの魚たちと一緒に泳ぐことができ、1日中のんびりと釣りを楽しむことも可能です。キャンプやBBQ・ハイキングなども、都会では味わえない透きとおった空気と景色のなかで存分に楽しめるでしょう。
また、農作業や畑づくりといった「ならでは」の体験も見逃せません。ゆったりと流れる時間を贅沢に使い、オーガニックな野菜づくりにチャレンジすることも楽しそうですね。このように数々のアクティビティを楽しめることは、離島生活の魅力といえるでしょう。
新鮮な海産物や農産物が手に入る
離島移住のもう1つの魅力として、新鮮な海産物や農産物が手に入ることも挙げられます。都会ではスーパーでしか手に入らない海産物や農産物を、離島では地元の農家や漁師の方などから直接購入でき、どれも鮮度や味は抜群です。なかには、都会では流通しない地元だけの食材もたくさんあり、これら地元特産の食材の数々を自分で工夫しながら調理して食べられることも、離島移住のメリットであり楽しみといえるでしょう。
食の安全が叫ばれる昨今において、新鮮な海産物や農産物を地産地消で食べられることも、離島移住の魅力の1つなのです。
離島生活の注意点
離島への移住にはたくさんの魅力がある一方で、注意すべき点も存在します。海に囲まれた離島で自然豊かな生活を送るということには、いくつかのデメリットもあるのです。ここからは離島生活における注意点も紹介していきます。離島移住の魅力とあわせて、こちらもぜひご覧ください。
大きな怪我や病気にかかった際は本土の病院に行く必要がある
離島には、都会にあるような大病院や専門医療機関は存在しない場合がほとんどで、大きなケガや病気にかかった際は本土の病院へ行く必要があります。そのため、普段から健康的な生活を心掛けることが大切です。
そして、万が一の際に慌てないため、船やヘリコプターなど緊急時の移動手段を確認しておくことも重要といえるでしょう。
地域コミュニティへの参加が面倒
離島生活では、地域コミュニティの参加を求められることが多くなります。人であふれている都会とちがい、離島などの小さなコミュニティ社会では、お互いが協力し合って生きていくことが不可欠だからです。最初はこの地域コミュニティへの参加が面倒だと感じることがあるかもしれません。しかし、離島での移住生活を成功させるにはこれらのコミュニティへの参加は不可欠といえるでしょう。
なるべく自分の関心や興味に合った地域活動を見つけ出し、地域の人々との関係性を徐々に深めていくことがよいかもしれませんね。
コンビニやファストフード店があまりない
当然ですが、人が多い都会と比べてコンビニやファストフード店があまりないことにも注意しましょう。離島で自然と共に生きるということは、都会の利便性を享受できないということでもあるのです。小腹が空いたからコンビニでパンを、朝ごはんを作るのが面倒だからカフェでモーニングを、といったことを気軽におこなうことは難しいといわざるをえません。食材を自分で買って自炊しなくてはならないことが多くなるので、生活に必要な食材や調味料・調理器具などは事前に準備しておく必要があります。
地元の食材が安価に入手できるので、料理が好きな方なら最高の環境かもしれませんが、そうでない方は、この点を事前に把握しておいた方がよいでしょう。
離島生活に向く人の特徴
次に、離島への移住を検討するうえで、離島生活に向く人の特徴を紹介します!もし、1つでも当てはまるものがあれば、離島での生活はあなたの人生をきっと豊かにしてくれるでしょう。
自然を愛する人
離島は自然が豊かな場所であることがほとんどです。山や海、空の色、透きとおった空気をはじめ季節の移り変わりを身近に感じられます。自然を愛する人にとって、離島生活はまさに理想的な環境です。自然との共生は身体のリズムを整えられることでストレスを軽減させ、新たな発見や創造性を引き出してくれるでしょう。また、自然と触れ合うことで、自然環境保護の重要性を深く理解する機会になるかもしれません。
人間本来の姿といえる自然に囲まれた生活は、自然を愛する人にとって日々の生活を幸福に送れるため、離島生活にとても向いているといえるのです。
都会の生活に疲れた人
都会の生活に疲れた人にも離島生活はオススメといえるでしょう。速足で駆け抜ける人ごみや満員電車、明るすぎる夜の街といった「都会の喧騒」は大きなストレスのもとになります。離島での生活は、そのようなストレスからの避難所ともいえるのです。人ごみも騒音も排気ガスのにおいもない離島は、自分のペースでゆったりと生活できるため、都会では考えられなかった、本当の「自分らしさ」に気付けるかもしれません。
また、都会の利便性をあえて手放すことにより、太陽の暖かさや風のにおいなど、これまで気がつかなかった、日常生活の中にある小さな喜びや感謝の気持ちを見つけられることもあるでしょう。都会の生活に疲れた人ほど、離島への移住は人生を見つめなおすよいきっかけとなり、心豊かな生活を送れるのです。
人とのつながりを大切にする人
離島のコミュニティは密接であるため、人とのつながりを大切にする人であれば、ぜひ離島への移住を検討しましょう。人々の繋がりが深い離島では、地域の行事や祭への参加、地元の人々との温かい日常的な交流などを通じて、深い人間関係を形成できます。これらは、隣人との関わりが希薄な都会での生活ではなかなか得られないものです。
人ごみのなか、都会の暮らしにどこか孤独を感じるという方や、人とのつながりを大切にした生き方をしたい方は、離島への移住がオススメといえるでしょう。
丁寧な暮らしをしたい人
忙しすぎる現代社会において、昨今は「丁寧な暮らし」が脚光をあびています。離島での生活は、日々をゆったりと丁寧に過ごすことが可能です。あなたが丁寧な暮らしをしたいのであれば、離島への移住は高い満足感と幸福感をもたらしてくれる可能性が高いでしょう。朝日と共に目覚め、日没と共に就寝する。夜も昼のように明るく、物事を急ぐ都会の生活では考えられない、ゆったりとした暮らしができるのです。
また、地元の食材を使うことで健康的な食事にも気を配れ、心も体も健やかな生活を送れます。食事・睡眠・余暇といった、都会ではなかなか両立できない生活が離島では実現可能な点も、丁寧な暮らしをしたい人への後押しとなりそうですね。
関連記事:ひとつひとつを大切に、地方での丁寧な暮らしで自分らしく過ごす
新しいことにチャレンジしたい人
都会ではできないような新しいことにチャレンジしたい人も、離島への移住に向いているといえるでしょう。離島という未知の環境は好奇心を刺激し、これまでやりたくてもできなかったことへ果敢にチャレンジできる環境といえます。たとえば、サーフィンやダイビング、豪快な磯釣りなどもいいですね。山のある離島なら、自然の奥深くで自給自足の暮らしにも挑戦できます。都会ではなかなかできない貴重な体験が、離島では日常生活のなかに大きな比重をおいて取り組めるのです。
離島という環境やコミュニティで、本当にしたかった新しいチャレンジを実現できるのが、離島生活の醍醐味といえるでしょう。
移住にオススメの離島3選
日本には数多くの魅力的な離島が存在します。その中から、移住スタイルが厳選する「移住にオススメの離島」を3つ紹介します!どこも素晴らしい離島ばかりです。叶えたいライフスタイルを想像しながら、ぜひご覧ください!
日本最大の離島・新潟県「佐渡島」
まずは、日本最大の離島である、新潟県「佐渡島」を紹介します!東京23区の約1.4倍の佐渡島は、新潟県にありながら、対馬暖流のおかげで冬は本土より雪も少なく、比較的温暖な気候であることが特徴といえるでしょう。海はもちろんのこと、高山植物が豊富な高原「ドンデン山」といった山の自然にも注目です。また、「佐渡の金山」をはじめとする歴史的な観光地も多く存在します。江戸時代からつづく港町である「宿根木」の伝統的な街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された観光スポットとして有名です。移住の際は、ぜひ訪れてみてください。
佐渡島といえば、絶滅危惧種「トキ」の唯一の生息地としても有名です。かつては日本の広い地域で見られたとされるトキですが、乱獲により数が激減し、国内で生息するのは佐渡島のみとなりました。「トキの森公園」では、貴重なトキを間近で観察できることもあり、環境保護の観点からもぜひ訪れたいスポットといえるでしょう。佐渡島は、歴史的な観光スポットが多く、離島生活で海と山の両方を楽しみたい方にもオススメです。
南国文化を楽しめる・鹿児島県「奄美大島」
暖かい気候の中でのんびりとした離島生活を送りたい方は、南国文化を楽しめる鹿児島県の「奄美大島」をおすすめします!こちらも佐渡島とならび観光地として有名ですが、移住先としてもオススメといえるでしょう。鹿児島本土と沖縄本島のほぼ中間に位置し、佐渡島に次ぐ2番目の大きさを誇る奄美大島は、温暖な気候と南国文化により、ゆったりとした時間の中で移住生活を送れます。
「アマミブルー」といわれる青い海と白い砂浜の美しいビーチでの海水浴はもちろん、色とりどりのカラフルな珊瑚礁を海中散歩できるシュノーケリングやダイビングも盛んです。山や川の自然環境も豊かで、マングローブ林といった南国ならではの景色も広がっています。
また、観光地としてのインフラが整っているため、住環境や交通の便も比較的よく、離島のなかでも暮らしやすいと評判であることも特徴です。ゆったりとした時間の中で南国文化を楽しめる奄美大島は、海のアクティビティを大いに満喫したい方にオススメの離島といえるでしょう。
アート作品や美術館が点在する芸術島・香川県「直島」
アート作品や美術館が点在する芸術島、香川県「直島」もオススメです!テレビや雑誌などでもたびたび紹介される直島は、島全体が1つのアートスペースとなっており、多くの観光客をはじめ移住者も増えています。島のさまざまなところに世界的なアーティストの作品や美術館、文化・伝統を伝える施設があることで、好奇心をくすぐり新たなインスピレーションを引き出してくれるでしょう。安藤忠雄氏によって設計された「地中美術館」や草間彌生氏のアート作品「赤かぼちゃ」などは、ぜひ訪れていただきたいアートスポットです。
また、直島にはオシャレなカフェやグルメスポットも多く、アートを鑑賞しながら息抜きにカフェに訪れるのもいいですね。
瀬戸内海の穏やかな海と温暖な気候のもと、自然とアートが融合した唯一無二の離島は、日々の暮らしに新たな視点や感動をもたらしてくれる、素敵な移住先といえそうです。
離島の魅力を知って移住を検討しよう
離島への移住は、これまでの人生を大きく変える新たな発見や癒しをもたらしてくれます。便利ではあるものの、忙しくストレスフルな都会での生活では決して味わえない、ゆったりとした暮らしが可能となるのです。
日本には数多くの魅力的な離島が存在します。ぜひ、あなたにあった離島を見つけ、移住を通じて新しい生活の第一歩を踏み出しましょう!
※内容は2023年5月執筆時のものです。