和泉市は、かつて「和泉国(いずみのくに)」の国府が置かれ、日本でも有数の弥生集落跡「池上曽根遺跡」など、歴史深い街として知られています。高度成長期から現在にいたっては大阪市のベッドタウン「泉北ニュータウン」の再開発が一気に進み、なんば・天王寺・関空・大阪(梅田)・京都へ乗り換えなしでアクセスできる強力な利便性が特徴です。新しく開発された街であるため、いわゆる「コテコテ」な大阪のイメージが比較的薄いエリアともいえます。
市域は広く、都市と田舎が融合した「トカイナカ」として、住むエリアによって都会暮らし・田舎暮らしの両方を選べることも強みといえるでしょう。オシャレな街並みが形成され、大型商業施設も多いことがたくさんの移住者から支持されています。再開発が加速した結果、東洋経済新報社の「都市データパック 2014年版」において「成長力全国4位」に輝くなど、大阪府南部でも進化をつづける大注目の移住先です!
今回は、和泉市移住を検討されている方に向けて、人気の理由や移住へのデメリット・おすすめエリア・利用できる補助金やサービス・情報収集サイトといった知りたい情報を徹底的に紹介します!ぜひ、和泉市移住を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?
和泉市が移住先として人気の理由3選
まずは、和泉市が移住先として人気の理由を3つ紹介します!人気の理由を知って移住へのイメージを膨らませていきましょう!
なんば・天王寺・関空・大阪・京都へ乗り換えなしでアクセス可能
和泉市が人気の理由としてまず挙げられるのは、交通利便性の高さです。和泉市にはJR阪和線と南海本線に乗り入れしている泉北高速鉄道の2路線が利用できます。JR阪和線「和泉府中駅」からは天王寺駅・大阪駅・関西空港駅へ、泉北高速鉄道「和泉中央駅」からはなんば駅へそれぞれアクセスが可能です。
また、和泉中央駅は始発駅のため、通勤ラッシュの時間帯でも座れることから和泉市内でも特に人気のエリアとされています。和泉府中駅では、朝のみの運行ですが特急「はるか」に乗れば、新大阪駅・京都駅へ乗換なしでアクセスできるのも大きな魅力といえるでしょう。
これにより、和泉市は大阪府下でもわずかしかない、梅田・なんば・天王寺という大阪市内3つの中心地を通勤圏内とし、新大阪駅・京都駅へも直行できる非常にレアな立地といえるのです。
JR阪和線・和泉府中駅 |
天王寺駅 20分 関西空港駅 23分 大阪駅 39分 新大阪駅 33分(朝のみ運行 特急「はるか」「くろしお」利用) 京都駅 60分(朝のみ運行 特急「はるか」利用) |
---|---|
泉北高速鉄道・和泉中央駅 | なんば駅 31分(始発駅のため座れる) |
都市と自然・歴史が融合する絶妙な生活環境
和泉市はもともと丘陵地だった場所を再開発したこともあり、自然に近いことが特徴です。南部エリアには山が広がり、ハイキングやキャンプなども気軽に楽しめます。また、和泉市という名のとおり、かつて「和泉国」の国府が置かれたこともあり歴史スポットも豊富です。日本有数の弥生集落「池上曽根遺跡」、本殿が重要文化財である「聖神社」、西国三十三所の1つである「施福時」など、市内各所で歴史のロマンを感じさせてくれます。
高度成長期から開発がはじまった「泉北ニュータウン」は、現在もなお新しい住宅やマンションが建設され、日々生活利便性が向上し続けています。特にここ10年ほどの発展は目覚ましく、大型商業施設のオープンや、電柱を地中に埋めた美しい街区といった誰もが憧れるエリアまであるほどです。
再開発が進んだ新しくオシャレな街並みと豊かな自然、古代史のロマン、さらに交通アクセスの良さという絶妙な生活環境が、多くの方から移住先として支持されている理由といえるでしょう。大阪市内のような都会の喧騒とは無縁で落ち着いた暮らしができ、かつ日々の生活にとても便利な和泉市は、大阪府南部でも屈指の住みやすさを誇る移住先として大人気なのです。
再開発が進み大型商業施設が充実
和泉市が移住先として人気の理由として、大型商業施設が充実している点も挙げられます。和泉中央駅前には大型商業施設「エコール・いずみ」があることで、仕事帰りの買い物はもちろん、飲食店も充実しており日常使いに最適な商業施設といえるでしょう。
しかし、和泉市が大きな注目を浴びるきっかけとなったのが、2014年にオープンした大型商業施設「ららぽーと和泉」と「コストコホールセール和泉倉庫店」といわれています。この2つの大型商業施設は隣り合っており、両方を行き来できることが特徴です。ららぽーと和泉にはボウリング場・飲食店・アパレルなどの専門店が充実しており、コストコホールセール和泉倉庫店では大きな買い物もできるため、週末には多くの人でにぎわいます。
和泉市は、新しい住宅街やマンションなどの建設がどんどん進むなか、東洋経済新報社の「都市データパック 2014年版」において「成長力全国4位」に選ばれました。当時大きな話題となった「ららぽーと和泉」と「コストコホールセール和泉倉庫店」の相次ぐオープンは、成長力全国4位に選ばれた大きな要因の1つといっても過言ではないでしょう。
近隣の市と比較して大型商業施設がとても充実していることが、和泉市移住の人気の理由といえそうです。
和泉市移住のデメリット3選
ここからは、和泉市移住のデメリットについても紹介していきます。南大阪でも有数の住みやすさを誇る和泉市ですが、もちろんデメリットも存在します。メリット・デメリットを両方知って、納得したうえで移住を進めていきましょう!
坂道が多いため自転車の移動は大変
和泉市の主要な住宅地である「泉北ニュータウン」は、もともと丘陵地を開発した街であるため比較的坂道が多く、自転車での移動は少し大変かもしれません。
特に、和泉中央駅より南のエリアは坂道が多くなり、山に近づくほど徐々に急になっていきます。自転車で移動する必要がある場合は、電動アシスト付き自転車を購入した方が楽に移動できるのでおすすめといえそうです。
泉北高速鉄道の運賃が高い
和泉市の主要駅の1つである「和泉中央駅」を擁する泉北高速鉄道は、「日本でもっとも運賃が高い路線」とたびたびいわれています。たしかに和泉中央駅から終点である中百舌鳥駅(中百舌鳥駅からは南海本線へ乗り入れ)まで、わずか5駅で運賃が330円ということもあり「値段が高い!」という印象を多くの方が持たれているようです。この点が和泉市移住のデメリットの1つと考えられるのですが、実はこの高いといわれている運賃には「誤解」があります。
それは、「営業区間距離」です。和泉中央駅から中百舌鳥駅までの距離は14.3kmとなっており、同じ距離による運賃を他の私鉄と比較した場合、ほとんど変わらないか場合によっては安いくらいの計算になります。そのため、実際は「決して高くない」というのが結論といえるでしょう。
泉北高速鉄道は、大阪府内の鉄道でも駅と駅との距離が特に長いため「わずか5駅で330円」という印象から、このような誤解が生じてしまったようです。
車がないと不便なエリアもある
住みやすく交通利便性が高い和泉市ですが、一方で車がないと不便なエリアもあることはデメリットといえるでしょう。和泉市は市域が南北に長く、南部エリアには電車が走っていないため、車がなければ不便さを感じるかもしれません。
もちろん、路線バスがあるため移動自体は可能ですが、行き先が限定されるうえ本数や坂道の問題もあるため、自然が豊かな南部エリアに移住する場合は車があった方が便利な生活を送れるでしょう。
和泉市移住の際に利用できる補助金・支援金・サービス
和泉市へ移住する際、さまざまな補助金や支援金などを利用できることはご存じでしょうか?少しでもお得な移住を実現するため、和泉市移住で利用できる補助金・支援金・サービスを紹介します!要件等はあるものの、該当する方はぜひ活用しましょう。
最大100万円!新築住宅を取得または既存住宅をリフォーム補助金
自然が豊かな南部エリアへ移住し、新築住宅を取得または既存住宅をリフォームすることで、最大100万円以上を補助してくれる非常にお得な制度です。住宅取得やリフォーム以外に、中学生以下の子どもを帯同すると支援金が加算されるため、ファミリー世帯の方を中心に、自然豊かな環境を求めている方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか?対象地域や詳細はリンク先を参照してください。
【新築住宅を取得または既存住宅をリフォーム】
支援金額 100万円
リフォームの場合は、実際にかかった費用の3分の1が上限(最大100万円)
【中学生以下の子ども帯同加算】
移住時に中学生以下の子ども1人につき25万円加算(加算の上限なし)
参考:南部地域等への移住・定住を支援(補助金)
問い合わせ先:和泉市市長公室 広報・協働推進室 いずみアピール担当
移住支援金
他地域から和泉市南部地域の対象地域に移住した場合、移住支援金として30万円を支給してくれる制度です。南部の自然豊かな環境でのんびり移住を実現したい方に心強い支援策といえます。ただし、「新築住宅を取得または既存住宅をリフォーム補助金」を受けた方は対象外となるため注意しましょう。移住の際、賃貸物件に住む場合ももちろん適用されるため、賃貸物件をお考えの方はこちらをぜひご活用ください。
【移住支援金】
30万円
参考:南部地域等への移住・定住を支援(補助金)
問い合わせ先:和泉市市長公室 広報・協働推進室 いずみアピール担当
子育て支援
和泉市は子育て支援にとても力を入れており、独自のサービスもたくさんおこなっております。ここでは一部を紹介するので、興味のある方はリンク先から詳細をご覧ください。
【いずみファミリー・サポート・センター】
育児の援助をしたい人(提供会員)と、援助を受けたい人(依頼会員)からなる相互援助活動をおこなう会員組織です。子どもの一時預かりや保育施設までの送迎などをおこなっています。育児を援助する提供会員になるためには、15時間以上の研修を終了する必要があるため、安心して活用できる制度といえそうです。
【ショートステイ・トワイライトステイ】
保護者が病気や看護・冠婚葬祭・出産などで一時的に児童の養育が困難となった場合や、母子が緊急一時的に保護を必要とする場合、該当施設を1日24時間・7日以内の範囲で利用できます。また、保護者が勤務の関係等で帰宅が遅くなる場合など、家庭において児童を養育することが困難な場合、午後6時以降、午後10時まで子どもを預かってくれる支援サービスです。
【地域子育て支援センター】
在宅の未就園児を対象に、親子が自由に遊んだりおしゃべりしたりできる場を提供しています。子育て情報の発信・子育て相談・子育てサークルの支援などもおこなっているため、積極的に活用しましょう。
参考:子育て支援
問い合わせ先:和泉市役所(内容によって問い合わせ先が異なります)
和泉市移住でおすすめのエリア3選
ここからは、和泉市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!通勤先や休日に出かけたい場所、叶えたいライフスタイルごとに住むエリアをそれぞれ選べることが和泉市の強みです。移住後の生活をイメージしながら、ぜひご覧ください!
関空やあべの・天王寺・京都などへよく行くなら「和泉府中駅周辺エリア」
移住後の生活で関西国際空港やあべの・天王寺・京都などへよく行く方は、和泉市の主要駅の1つであるJR阪和線「和泉府中駅周辺エリア」がおすすめです!和泉市の北部に位置し、泉大津市との市境に近い和泉府中駅周辺は、市役所をはじめ総合病院「府中病院」や大型商業施設「イオン和泉府中店」といった生活に欠かせない施設がそろっており、利便性の高い日常生活が送れます。
和泉府中駅は、関西空港駅や大阪市南部のターミナル駅である天王寺駅へ直結しているため、国内・海外への旅行やあべの・天王寺エリアへの通勤、休日のショッピングに非常に便利です。さらに、天王寺駅を越えて大阪駅まで移動できることも大きな魅力といえるでしょう。また、朝のみの運行となりますが、特急「はるか」や「くろしお」を利用すれば新大阪駅・京都駅まで乗り換えなしでアクセス可能なことも利便性をさらに押し上げてくれます。それぞれの駅への所要時間はこちらを参照ください。
都市生活の利便性と、関西国際空港やあべの・天王寺エリア・大阪駅や京都駅を便利に利用したい方は、ぜひおすすめのエリアといえるでしょう。
通勤でも椅子に座ってなんばへ行ける始発駅「和泉中央駅周辺エリア」
次におすすめするのは、和泉市のもう1つの主要駅・泉北高速鉄道「和泉中央駅周辺エリア」です!始発駅でもある和泉中央駅は、南海本線に乗り入れしているため、通勤ラッシュ時でも「座ったまま」なんば駅まで最速31分でアクセスできることが最大の特徴といえるでしょう。
泉北ニュータウンの中心地として、駅周辺はおしゃれな住宅街が広がっており、駅前には大型商業施設「エコール・いずみ」もあることでJR和泉府中駅同様、高い生活利便性が確保されています。特に、駅から南へ自転車で10数分の「はつが野」エリアは電柱の地中化をおこなっている街区もあり、他のエリアとは一線を画した高級感のある大人気エリアです。また、駅近くに「中央公園」という、池や噴水のある大きな公園があることもおすすめポイントといえます。
JR阪和線「和泉府中駅周辺エリア」との違いとして、泉北高速鉄道「和泉中央駅周辺エリア」は自然豊かな南部エリア寄りに位置していることであり、緑が豊かでゆとりある住宅街が形成されている点です。なんば周辺へよく出かけ、ゆとりと高級感のある住宅街で暮らしたい方は、ぜひおすすめできるエリアといえるでしょう。
和歌山へもトンネルで一直線!田舎暮らしが堪能できる「南部エリア」
最後におすすめするのは、自然豊かで田舎暮らしが堪能できる「南部エリア」です!「新築住宅取得・既存住宅リフォーム補助金」や「移住支援金」の対象となっているエリアを含み、田んぼや山に囲まれた景色のなか、のんびりとした田舎暮らしが実現できます。電車が通っていないため車は必須といえるエリアですが、大阪府とは思えないほど豊かな自然のなかで生活できることは、とても貴重な経験といえるでしょう。買い物は「ららぽーと和泉」や「コストコホールセール和泉倉庫店」が、車ならそれほど遠くないため、田舎暮らしといえども日常生活に極端な不便さはなさそうです。
また、南部エリアには数多くの観光スポットや見どころがあります。「槇尾山グリーンランド展望台」では大阪平野を南部から一望できる絶景スポットとして有名で、天気がよければ淡路島や六甲山まで見渡せるほどです。西国三十三所の1つである「施福時」は、深い山の中にあり春は桜、秋は紅葉の名所としてぜひ訪れていただきたい有名スポットといえます。
特筆すべきは、国道480号線を南へ走れば、トンネルを抜けて和歌山県へ一直線で行けることです。トンネルを抜けた先は和歌山県かつらぎ町となっており、有名な「紀の川」でカヌー・カヤックなどのアクティビティや川遊び・紀の川周辺の観光も楽しめます。道路一本・一直線で和泉山脈を飛び越えて和歌山県まで行けるので、アクティブなアウトドア派には最高の環境といえるのではないでしょうか?
和泉市で田舎暮らしを堪能したい方は、気軽に山を越えて和歌山県へも行ける南部エリアがぜひおすすめです!
和泉市の情報を収集する際に便利なサイト3選
最後に、和泉市の情報を収集するのに便利なサイトも紹介します!大阪府南部屈指の暮らしやすい街といわれている和泉市の、さらに深い情報が知りたい方は、ぜひこれらのサイトもチェックください!
和泉市 手続きガイド
「和泉市 手続きガイド」は、質問に答えていくだけで必要な行政手続きがわかる和泉市公式の案内サービスです。今までありそうでなかったとても便利なサイトとして、移住・結婚・出産などの手続きを、どのようにしておこなえばよいか教えてくれます。
とても使い勝手がよいため、移住を検討されている方は一度チェックしておきましょう!
参考:和泉市 手続きガイド
号外NET 和泉市
「号外NET 和泉市」は、和泉市の地元ニュースをリアルタイムで入手できるサイトです。新店情報やイベント情報を中心に、施設のリニューアルにともなう休業や移転情報まで知れる、和泉市民にとってなくてはならないサイトといえるでしょう。
それぞれの記事がブログ形式で書かれているため、読んでいるだけでも楽しく、和泉市のリアルな姿を垣間見れる貴重なサイトです。
参考:号外NET 和泉市
SATOMACHI IZUMI 大阪・和泉市観光ナビ
「SATOMACHI IZUMI 大阪・和泉市観光ナビ」は、和泉市公式の観光サイトとして、見どころやおすすめスポットなどを数多く紹介しています。和泉市といえば、日本有数の弥生集落「池上曽根遺跡」が有名です。歴史スポットを中心に、和泉市の特産品やイベント情報も網羅しています。
観光スポットの紹介では、エリア別に「府中エリア」「中央エリア」「南部エリア」と分けてカテゴリーされているため、観光プランも立てやすく使い勝手のよいサイトといえるでしょう。和泉市の魅力をあますことなく知れる必見のサイトといえそうです。
和泉市の魅力を知って移住を検討しよう
和泉市は、泉北ニュータウンを中心に多くの移住者を受け入れてきたことから、いわゆる「コテコテ」な大阪のイメージとは少し違うことが特徴です。同時に、交通利便性や生活利便性の高さ、住環境の良さなどから大阪府南部でも高い人気を誇ります。
大阪市内への通勤に便利で、住むエリアによってオシャレな街の景色から自然あふれる山の景色まで、幅広いニーズに応えられる市域の広さも魅力です。まさに都会と田舎が融合した「トカイナカ」と呼べるのではないでしょうか?
和泉市への移住に少しでも興味がある方は、ぜひ前向きに移住を検討しましょう!