静岡県の中央にある藤枝市は、「サッカーの街」としてその名を知っている方もたくさんいるでしょう。数多くの日本代表サッカー選手を輩出し、Jリーグ・藤枝MYFCのホームタウンでもあります。
東京・名古屋の中間地点にあることから両都市へのアクセスがよく、人口70万人の政令指定都市である静岡市に隣接していることから、生活利便性も申し分ありません。北部には豊かな自然が残り、田舎暮らしも可能です。
今回は、静岡県藤枝市が移住先として人気の理由や移住へのデメリット、利用できる便利な補助金などを中心に紹介します！立地の良さから、東京や名古屋へのアクセス重視の方は特に必見の移住先といえるでしょう。ぜひ最後までご覧ください！
藤枝市が移住先として人気の理由3選
まずは、藤枝市が移住先として人気の理由を3つ紹介します！人気の理由を知って、藤枝市への移住を前向きに検討しましょう！
静岡県の中央に位置し東京、名古屋へのアクセスが良い
藤枝市が移住先として人気の理由は、その立地の良さといえるでしょう。静岡県の中央に位置し東京、名古屋へのアクセスが良いことは、定期的に両都市へ行く用事がある人にとって大きな魅力といえます。
JR静岡駅で新幹線に乗り換える必要はあるものの、JR藤枝駅から最速で東京駅へは約90分、名古屋駅へは約70分ほどでアクセス可能です。出張やイベント参加など東京や名古屋へ頻繁に行く方には、とても暮らしやすい移住先といえるでしょう。
静岡市に隣接しており静岡県の中心街に行きやすい
人口約70万人の政令指定都市である静岡市に隣接しており、中心街に行きやすいことも人気の理由といえます。静岡県でもっとも栄えているのが静岡市内のJR静岡駅周辺であり、駅周辺には「静岡PARCO」や「松坂屋 静岡店」、「新静岡セノバ」などの大型商業施設が充実しているため、休日の買い物にピッタリです。
わざわざ東京や名古屋まで出かけるのは大変という方は、JR静岡駅周辺でも十分ショッピングを楽しむことができるでしょう。JR藤枝駅からわずか20分ほどでアクセスできるため、気軽に遊びに行けることが魅力といえます。
豊かな自然もあり田舎暮らしを楽しめる
藤枝市北部には豊かな自然もあり、田舎暮らしを楽しめることも人気の理由といえそうです。新東名高速道路より北側の山間部は、山と田んぼ・川が流れる農村地域となっており、市街地とはまったくちがうのんびりとした雰囲気の移住生活が送れます。
「白藤の滝」や「滝ノ谷不動峡」といった自然豊かな観光スポットはもちろん、道の駅や農産物の直売所などでは地元でとれた新鮮な食材を安価で購入できることも特徴です。
東京や名古屋へのアクセスの良さも確保しながら、おもいっきり田舎暮らしを楽しみたいという方には最適な移住先といえるかもしれませんね。
藤枝市移住のデメリット3選
続いて、藤枝市移住のデメリットも3つ紹介します！メリットだけでなくデメリットも事前に知っておくことは、移住を成功させるうえでとても大切です。こちらもあわせてご覧ください。
藤枝駅周辺以外は車がないと不便
藤枝市は、JR藤枝駅を中心として栄えているため駅周辺は便利なものの、駅周辺以外は車がないと不便なことはデメリットといえるかもしれません。路線バスが充実しているのでバスに乗れば市内各地へ行くことはできますが、ほとんどの路線がJR藤枝駅を経由し、本数も決して多くはないため、自由な移動に車は必須といえるかもしれません。市役所も駅から離れた場所にあるので、車かバスで行く必要があることにも注意しましょう。
車通勤の人が多く通勤時間帯は渋滞が発生する
藤枝市は、車通勤の人が多く通勤時間帯は渋滞が発生することもデメリットといえます。特に深刻な渋滞を引き起こしているのが、静岡市内へ続く国道1号線「藤枝バイパス」です。藤枝市の大動脈とされているものの、総延長11.6kmのうち10.7kmの区間が2車線ということもあり、通勤時間帯を中心に慢性的な渋滞を引き起こしています。
現在、4車線化の工事が少しずつ進んでいるため、将来は渋滞解消が期待されていますが、車通勤を予定している方は藤枝バイパスの渋滞をあらかじめ知っておいた方がよいでしょう。
大型商業施設がない
意外に思われるかもしれませんが、藤枝市には複合商業施設はあるものの大型商業施設がなく、休日の買い物に不便であることもデメリットです。市内の中心であるJR藤枝駅周辺は、小さな飲食店や銀行、ビジネスホテルなどは充実していますが、にぎやかな繁華街といった雰囲気ではありません。そのため、大型商業施設へ行くには隣接する静岡市へ向かう必要があります。ただ、JR静岡駅へは電車で20分ほどで遠くはないので、休日の買い物は静岡市へ行くほうが良いかもしれませんね。
藤枝市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、藤枝市へ移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスなどを紹介していきます！藤枝市は、住宅取得や引越しなど、「家」にまつわる支援が充実しているのが特徴です。要件等はあるものの、該当する方はぜひ活用してください！
最大80万円！新築住宅取得事業
新築住宅や新築マンションを購入・建築した子育てファミリー世帯や新婚世帯に対し、最大80万円を補助する支援事業です。要件がシンプルなうえ大変お得な支援策であるため、住宅やマンションを購入・建築する方は必ず申請しましょう。
【補助対象経費】
工事請負金額（注文住宅）または不動産売買契約金額（建売住宅・新築マンション）
【補助金の額】
補助対象経費×補助率（2分の1）
※市外からの転入世帯は50万円を限度とし、親世代と同居または近居する場合、30万円を加算する。
参考：【新築住宅取得事業】新築住宅の建築又は購入の助成（子育てファミリー世帯）
参考：【新築住宅取得事業】新築住宅の建築又は購入の助成（新婚世帯）
問い合わせ先：藤枝市住まい戦略課
最大50万円！新築住宅移転事業
藤枝市外から転入した子育てファミリー世帯や新婚世帯を対象として、新築住宅や新築マンションに引越した方へ、引越し費用として最大50万円を補助する支援事業です。こちらの支援策は、予算金額の上限に達する見込みとなった場合受付を終了する可能性があるため、対象となる方はこまめに情報をチェックしておきましょう。
【補助対象経費】
引越し業者への支払い済みの費用
※ただし、エアコンや洗濯機などの取付費、ピアノ処分料等は補助対象とせず、引越し業者を使わずに引越しをおこなった場合も補助対象外となる。
【補助金の額】
補助対象経費×補助率（2分の1）
※ただし、50万円を上限とする。
参考：【新築住宅移転事業】引越し費用の助成（子育てファミリー世帯）
参考：【新築住宅移転事業】引越し費用の助成（新婚世帯）
問い合わせ先：藤枝市住まい戦略課
最大50万円！賃貸住宅移転事業
新婚世帯を対象に、藤枝市内の賃貸住宅へ引越しした場合、引越しに要した費用や敷金・礼金などの費用を最大50万円まで補助してくれます。補助対象経費が幅広く、多くの新婚世帯の方が利用できるため、該当する方はぜひ活用しましょう。
【補助対象者】
結婚後3年以内の子育て前の夫婦世帯で、転入・転居時点で夫婦ともに40歳未満の世帯の方。また、転入・転居後に婚姻の届け出により夫婦となった場合は、婚姻届の届出時点で夫婦ともに40歳未満である世帯の方が対象となります。
【補助対象経費】
- 賃貸住宅の賃貸借に要した経費
- 敷金・礼金
- 引越し費用
【補助金の額】
補助対象経費×補助率（2分の1）
※ただし、50万円を上限とする。
参考：【賃貸住宅 移転 事業】家賃、敷金等の賃貸借に要する費用及び引越し費用の助成（新婚世帯）
問い合わせ先：藤枝市住まい戦略課
藤枝市移住でおすすめのエリア3選
それでは、藤枝市でおすすめのエリアを3つ紹介していきます！具体的なおすすめエリアを知り、あなたが理想とするライフスタイルをぜひ叶えましょう！
静岡市や新幹線へのアクセスを重視するなら「藤枝駅周辺エリア」
静岡市内や新幹線へのアクセスを重視したい方は「藤枝駅周辺エリア」がおすすめです！JR藤枝駅は、市の中心駅として周辺が栄えており生活にもっとも便利なエリアといえるでしょう。駅南口を出れば、ホテルを中心としてさまざまなテナントが入る「オーレ藤枝」や、映画館や図書館がある「BiVi藤枝」といった複合商業施設が充実していることが特徴です。
駅北口は飲食店が充実しており、銀行もこちら側にあります。周辺はバランスよく栄えながらも決して騒がしい繁華街のような雰囲気ではなく、比較的落ち着いているためとても住みやすいことが強みといえるでしょう。
静岡市内への通勤やお出かけ、新幹線へのアクセス重視の方はもちろん、高い生活利便性を確保したいという方は、迷わず「藤枝駅周辺エリア」を選んだほうが良さそうですね。
田舎暮らしを楽しむなら「北部エリア」
田舎暮らしを楽しみたい方は「北部エリア」を選びましょう！藤枝市北部は南アルプスに連なる中山間地域となり、きれいな川が流れる農村地帯が広がっています。田舎暮らしはもちろん、「おれっぷ大久保グラススキー場」や、釣ったヤマメをその場で食べられる「やまめの里みつの」といった山のアクティビティも充実しているため、自然を相手に遊びたいという方にも最適です。
地元でとれた農産物の直売所も各地に点在し、新鮮な野菜や特産品を安価で購入できるのも北部エリアならではといえます。その他、「宇嶺の滝」や「滝ノ谷不動峡」といった景勝地も多く、豊かな自然に囲まれたストレスフリーな生活を送りたい方は、ぜひこちらのエリアを選びましょう。
車で遠出をよくするなら「藤枝岡部IC周辺エリア」
車をつかって各地へ遠出したい方は「藤枝岡部ICエリア」をおすすめします！新東名高速道路のインターチェンジである藤枝岡部ICは、東は東京、西は名古屋へと続いており、主な移動手段が車という方であればとても生活に便利な立地といえるでしょう。東京・名古屋だけでなく東は箱根や小田原・鎌倉、西は浜松や岐阜など名だたる観光地へアクセスしやすいことも大きなメリットです。
周辺はのどかな田園風景が広がっており、のんびりとした生活が送れます。国道1号線へもアクセスがよく、高速道路と国道1号線の両方を使えることも大きな魅力といえそうです。周辺の駐車場相場も3,000円程度と非常に安く、維持費を大幅に抑えられる点も強みといえ、車で遠出をよくする方は「藤枝岡部IC周辺エリア」を強くおすすめします。
藤枝市の情報を収集する際に便利なサイト3選
ゆとりすと静岡
「ゆとりすと静岡」は、静岡県全域を対象とした移住・定住サイトです。静岡県全域が対象であるため、藤枝市はもちろん、それ以外の自治体の特徴や魅力なども調べることができ、移住先である静岡県への理解がより深まる内容となっています。
静岡県がおこなっている移住支援や各自治体・地域の移住相談会などの情報も入手可能なため、藤枝市公式移住・定住サイト「藤枝スタイル」とあわせて、こちらのサイトもチェックしておいたほうがよさそうです。
参考：ゆとりすと静岡
藤枝市観光協会
「藤枝市観光協会」は、藤枝市の観光スポットを中心とした情報をお届けするサイトです。「観る」「体験」「食べる」「買う」などといったカテゴリーに分かれ、それぞれの魅力をあますことなく紹介しています。
若王子古墳群や国指定史跡の志太郡衙跡といった歴史遺産や、グラススキー場やビームライフル射撃場といった珍しい施設まで、藤枝市での休日を充実させるスポットが目白押しです。見ていて楽しいサイトなので、こちらも必ず目を通しておきましょう。
参考：藤枝市観光協会
藤枝市の魅力を知って移住を検討しよう
静岡県藤枝市は、東京・名古屋へのアクセスの良さや、都会すぎず田舎すぎない利便性の高さから移住先として魅力的な場所といえるでしょう。北部には豊かな自然も残り、田舎暮らしや山でのアウトドア・アクティビティが可能なこともメリットです。戦国時代は要衝として、江戸時代は東海道の宿場町として栄えた歴史もあり、歴史を感じさせる見どころもたくさんあります。
藤枝市の魅力を知って、あなたもぜひ移住を検討しましょう！
※内容は2023年6月執筆時のものです。
