静岡県袋井市は、県内23市で15歳未満の年少人口割合がトップで、今もなお人口が増え続けている注目の移住先です。また、日照時間が日本でもトップクラスの温暖な気候のため暮らしやすく、のどかな田園風景が広がっています。
今回は、なぜ袋井市が静岡県内で人口が増え続け、若者を中心に多くの方が移住先として選んでいるのか?その秘密に迫ります!移住先として人気の理由、充実した子育て世帯への移住支援・サービス、移住へのデメリットやおすすめのエリアなど、幅広く解説しながら魅力をお伝えする充実した内容です!
派手な観光スポットはないけれど、「住みやすさ」に特化した袋井市は、平穏な移住生活を望む人には最適な場所といえるでしょう。ぜひご覧ください!
袋井市が移住先として人気の理由3選
まずは、袋井市が移住先として人気の理由を3つ紹介します!人気の理由を知って、ぜひ袋井市への移住を検討しましょう!
東京と大阪のほぼ中間で新幹線を利用すればどちらにも約2時間でアクセス可能
袋井市は、東京と大阪のほぼ中間に位置しており、新幹線を利用すればどちらにも約2時間でアクセスできることが人気の理由といえます。中心駅であるJR袋井駅を起点として、掛川駅で新幹線に乗り換え東京駅へ、浜松駅から新幹線に乗り換え新大阪駅へと、どちらへもアクセスしやすい立地で、名古屋であれば約1時間で移動が可能です。
普段の生活を袋井市でおこない、遊びやイベントなどで東京や大阪へ行きやすいことは大きなメリットとなります。また、実家が東京や大阪などにある方は、さまざまな用事で実家に帰りやすい点も、移住生活において安心感をもたらしてくれるでしょう。
高齢化率が静岡県内23市で最も低く若い世代が多い元気な街
袋井市への移住が人気の理由として特筆すべき点は、静岡県内にある23市で高齢化率が最も低く、若い世代が多いということです。2020年のデータによると、袋井市は静岡県で高齢化率が24.3%と、最も低い1位の長泉町(22.2%)に次ぐ2位(県内23市では1位)という結果でした。
さらに、合計特殊出生率も全国平均の1.43と比較して1.79と非常に高く、県内トップの人口増加率を記録しています。若い世代の移住者が多く、子どもも多いことが街に活気や元気な印象を与えており、多くの方から移住先として支持されているのです。
高齢化率 | 24.3% | 静岡県内23市1位の低さ |
年少人口(15歳未満)割合 | 14.7% | 静岡県内23市1位の高さ |
合計特殊出生率 | 1.79 | 全国平均1.43 |
人口増加率 | 2.4% | 静岡県内1位の増加率 |
参考:【令和2年国勢調査】~静岡県の概要~
参考:「袋井市人口ビジョン」の点検結果について
子育て支援体制が充実している
袋井市へ多くの若者世代が移住し、人口が増え続けている背景の1つとして、子育て支援が充実している点が挙げられます。妊娠・出産・健康・医療などの支援をはじめ、子育てに関する相談や各種助成など多岐にわたる子育て支援が展開されており、市内各地の子育て支援施設も自由に利用できることが特徴です。
少子高齢化が進む日本においてこれほど子育て支援が手厚いことは、子育て世帯を中心とした多くの方にとって、袋井市へ移住する前向きなきっかけとなります。田園風景が広がるのんびりとした雰囲気で、充実した子育て支援のもと平穏な移住生活が送れることは、なにごとにも代えがたいメリットといえるのではないでしょうか?
袋井市移住のデメリット3選
若い世代が増え続けている袋井市ですが、移住へのデメリットも存在します。ここからは、袋井市移住のデメリットにも着目していきましょう。人気の理由とあわせてご覧ください。
市内に観光地や大型商業施設が少ない
袋井市は、緑を身近に感じられる落ち着いた環境や、コンパクトな都市機能により日常生活のしやすさが魅力ではあるものの、市内に有名観光地や大型商業施設が比較的少ないことはデメリットといえます。
もちろん、5万人収容の「エコパスタジアム」や「遠州三山」といわれる有名寺院など、見どころはたくさんあるのですが、沖縄や北海道などのリゾート地と比較すると派手さに欠ける印象は否めません。
また、市内に大型商業施設は少ないものの、西に接する磐田市に「ららぽーと磐田」が遠くない距離にあるため、休日の買い物はそちらを利用するのがいいかもしれませんね。
鉄道の駅が2駅しかないため住むエリアによっては車が必要
袋井市には、鉄道駅が市内中部を東西に結ぶJR東海道本線「袋井駅」と「愛野駅」の2つしかなく、住むエリアによっては車が必要な点にも注意しましょう。駅周辺に住むのであれば電車での移動は可能ですが、田園風景が広がる南部や北部では移動に車が必要です。また、市内の路線バスは本数も少なく行き先も限られているため、あまり便利とはいえません。
車を所有した場合はランニングコストが気になりますが、袋井市の月極駐車場の相場は平均で6,000円ほどと安いため、駅から遠い場所に住む場合は、便利な生活を楽しむためにも車を所有したほうがいいでしょう。
田んぼが多く夜はカエルの鳴き声が気になる
袋井市内は田んぼが多く夜はカエルの鳴き声が気になることは、人によってデメリットといえます。都会で暮らしている方が田んぼに囲まれた地方へ移住した際、必ずびっくりするのが、カエルの鳴き声の大きさです。田んぼに水が引かれる初夏から夏の終わりまで、毎晩「カエルの合唱」が聞こえてきます。
夜通しつづくカエルの合唱は人によってストレスに感じることもあり、気になる方はなるべく田んぼから離れた場所に暮らすか、耳栓などを活用したほうがいいかもしれませんね。
袋井市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
次は、袋井市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!若者世代が増え続けている袋井市では、子育てに関する支援が充実していることが特徴です。該当する方は、ぜひ活用しましょう。
子育て世代は100万円以上もらえる!移住・就業支援金制度
東京圏に在住、または東京圏から東京23区内へ通勤している方が袋井市へ移住し、就業・テレワーク・関係人口などの要件に該当する場合、最大で100万円以上の支援金を支給します。非常にお得な制度ですが、要件がやや複雑です。ここでは概要のみ紹介するので、気になる方は下記リンクから詳細をご覧ください。
【移住元の要件】
- 移住直前の10年間で通算5年以上、東京23区に在住または東京圏に在住し東京23区へ通勤していた方。ただし、直近1年以上は東京23区に在住または通勤していることが必要。
- <東京圏に在住しつつ東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職した方については通学期間も対象期間に含めることが可能。/li>
【就業・テレワーク・関係人口などの要件】
- 地域で中小企業等へ就業
移住就業支援金の対象として、「静岡県マッチングサイト」に掲載されている求人に就業すること。または「プロフェッショナル人材事業」および「先導的人材マッチング事業」を利用して就業すること。 - テレワークによる業務継続
所属先企業等からの命令ではなく自己の意思によって移住し、袋井市を生活の本拠として移住元の業務を引き続きおこなうこと。 - 関係人口
移住前に袋井市と深い関わりがあった方で、移住後に静岡県内事業所に就業または袋井市内で創業や事業継承した方。 - 地方創生起業支援事業を活用
静岡県が実施する起業支援事業の支援金の交付決定を1年以内に受けていること。
【支援金額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、1人につき100万円を加算。
参考:移住・就業支援金制度
問い合わせ先:袋井市企画政策課 社会連携推進係
安心して育児ができる!ファミリー・サポート・センター(育児部門)
「ファミリー・サポート・センター」は、子育てや高齢者などに対する援助を受けたい方、または応援したい方が、お互いにセンターの会員となり助けあう仕組みです。安心して活動できるように補償保険に一括加入しているので、不測の事態にも対応できます。
育児部門においては、保育施設までの送迎や一時預かりなど活動は多岐にわたり、多くの方の支えで成り立っている素晴らしい取り組みといえるでしょう。
参考:ファミリー・サポート・センター
問い合わせ先:袋井市子ども未来課 子育て支援係
EV・PHV・FCV購入で使える!新エネルギー機器導入促進奨励金
地球温暖化の防止やエネルギーの有効利用、資源の再利用の推進を図るため、下記の新エネルギー機器を導入した方に奨励金を交付します。光熱費がどんどん値上がりしている昨今では、非常にありがたい支援事業といえるでしょう。予算の範囲内での交付となるため、これから新エネルギー機器を導入しようとする方は、こまめに情報チェックすることをおすすめします。
購入時期(令和4年度か令和5年度)によって、対象機器や交付金額が変わるため注意してください。ここでは、令和5年度に購入した機器に対しての交付金額を紹介します。
【交付要件(一部抜粋)】
- 対象機器を令和4年4月1日以降に購入した方
- 自らが居住する住宅に設置した方(事業用太陽光発電システムは除く)
【交付対象機器と奨励金の額(令和5年度購入分)】
住宅用太陽光発電システム ※余剰買い取り契約を締結していること |
新築建物:5,000円 / kw 上限20,000円 既存建物:25,000円 / kw 上限100,000円 |
事業用太陽光発電システム ※余剰買い取り契約を締結していること |
新築建物:5,000円 / kw 上限20,000円 既存建物:25,000円 / kw 上限100,000円 |
家庭用蓄電池 ※住宅用太陽光発電設備と同時設置、またはすでに設置済みであること |
新築建物と同時:40,000円 既存建物に後付け:100,000円 |
HEMS ※ECHONET Lite規格に対応している機種であること |
20,000円 |
家庭用コージェネレーションシステム | 60,000円 |
参考:新エネルギー機器導入促進奨励金
問い合わせ先:袋井市環境政策課 環境企画係
袋井市移住でおすすめのエリア3選
それでは、袋井市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!若者世代や子育て世代が増え続けている袋井市で、移住後に叶えたいライフスタイルを思い浮かべながらご覧ください!
家の近所で便利に暮らせるコンパクトシティなら「中部エリア」
家の近所で便利に暮らせるコンパクトシティ志向の方は「中部エリア」がおすすめです!市内中部はもっとも利便性の高いエリアとして、袋井市の中心駅である「JR袋井駅」や国道1号線、東名高速道路「袋井IC」が近く、日常使いの商業施設も充実しています。
中部エリアは住宅街となっており、市役所なども含めてスーパーや銀行など日常生活に必要なありとあらゆる施設が集まっているため、自転車だけでも生活が完結する「コンパクトシティ」といえるでしょう。
袋井市の中心で便利な移住生活を送りたい方は、ぜひ中部エリアを選びましょう。
サッカーが好きなら「エコパスタジアム周辺エリア」
サッカーが好きなら「エコパスタジアム周辺エリア」をおすすめします!サッカー好きならおそらく知っているであろう5万人収容の「小笠山運動総合公園 エコパスタジアム」は、Jリーグの試合やサッカー日本代表戦もおこなわれてきました。近年では、サッカーだけでなく2019年ラグビーワールドカップの試合会場であったことも記憶に新しいかと思います。
エコパスタジアム周辺は住宅街と田畑が混在しており、のんびりとした生活が送れそうです。また、「JR愛野駅」が近いことから交通利便性も良く、緑も豊かで「ふれあいの森 散策道」が整備されているため、気分転換の散歩も楽しめます。
エコパスタジアム周辺エリアは、サッカーが好きな方なら迷わず選びたいエリアといえそうですね。サッカーだけでなく有名アーティストのライブや、各種イベントも頻繁に開催されるため、ワクワクとした楽しい日常が送れるでしょう。
キャンプや釣りなどのアウトドアを楽しみたいなら「北部エリア」
キャンプや釣りなどのアウトドアを楽しみたい方は、「北部エリア」がおすすめです!北部エリアは里山や田園風景が広がり、静かでのんびりとした日常生活が送れます。浜松市や掛川市などへ車で少し足を伸ばせばキャンプ場や自然の中にある釣り堀など、充実したアウトドアライフが満喫可能です。
また、有名な「遠州三山」といわれる袋井市の有名な3つの寺院(法多山尊永寺・可睡斎・油山寺)のうち、「可睡斎」と「油山寺」が北部エリアに存在し、宿坊体験や滝行といった貴重な体験もできます。
里山と田んぼに囲まれた静かな環境で、キャンプや釣りといったアウトドアを楽しみたい方は、ぜひ北部エリアを第1候補にしてみてはいかがでしょうか?
袋井市の情報を収集する際に便利なサイト3選
最後に、袋井市へ移住するための情報収集に役立つ便利なサイトを3つ紹介します!ここまで紹介しきれなかった情報もあるので、これらのサイトもぜひチェックしておきましょう。
袋井市移住交流ポータルサイト
「袋井市移住交流ポータルサイト」は袋井市公式移住・定住サイトです。移住を検討している方が知りたい、暮らしや子育て・支援制度などをわかりやすく紹介しています。移住者インタビューやインスタグラムアカウント、袋井市の魅力を紹介するブログ形式の記事もあり、とてもボリュームのある内容です。
袋井市へ移住を検討されている方や興味がある方は、まずはこちらのサイトをチェックしましょう。
移住・定住情報サイトゆとりすと静岡
「移住・定住情報サイトゆとりすと静岡」は、静岡県全域を対象とする移住・定住情報サイトです。静岡県全域の移住や街の情報を紹介しているため、このサイトを見れば周辺自治体や静岡県全体の雰囲気や特徴がよくわかります。
静岡県が主体の支援策も紹介しているので、こちらのサイトにもぜひ目を通しておきましょう。
オクユキフクロイ
「オクユキフクロイ」は、袋井市観光協会公式サイトとして、市内の観光地やグルメ情報などを数多く紹介しています。目的別とエリア別の両方から情報を収集できるため、とても使いやすいサイトといえるでしょう。
有名寺院がいくつもある袋井市では、「滝行」や「宿坊体験」といった、一風変わった貴重な経験が可能です。興味のある方は、ぜひ詳細を下記のリンクから調べてみてはいかがでしょうか?
参考:オクユキフクロイ
袋井市の魅力を知って移住を検討しよう
リゾート地のような派手さはないものの、その住みやすさから若者世代や子どもが多く、人口が今も増え続けている袋井市は、日々を平穏にのんびりと暮らしたい方に最適な移住先といえるでしょう。田園風景が広がるのどかで静かな日常が、きっと穏やかな日常をもたらしてくれるはずです。落ち着いた街でありながら、若者や子どもが多いため地域社会に活気を感じられる点も魅力といえます。
袋市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2023年6月執筆時のものです。