静岡県東部に位置する御殿場市は、富士山と箱根の間にある高原都市です。標高が高いので夏は涼しく、ゴルフなどを楽しみに多くの人が訪れます。御殿場高原にはレジャー施設もあり、さまざまな世代の人が訪れる人気スポットとなっています。また、市内にある大規模なアウトレットモールは、首都圏や外国からも人が押し寄せる大人気のスポットです。
市内には東名高速道路が通っており、アウトレットと首都圏を結ぶバスも多く運行されていることから、買い物する場所に困らず都心へのアクセスも良好な街として、近年移住人気が高まっています。
そこで今回は、御殿場市への移住を考える人向けに、御殿場市の魅力や移住する時の注意点、移住する時に使える制度や情報源を紹介します。
御殿場市が移住先として人気の理由3選
ここからは御殿場市が移住先として人気の理由を3点紹介します。
東京へ車で約60分でアクセス可能
御殿場市内には東名高速道路が通っており、車で首都圏へのアクセスが良好です。御殿場インターチェンジまたは駒門スマートインターチェンジを利用すれば、約1時間で首都圏に到着します。移住前に下見する時もすぐアクセス可能なので便利です。車で行けるので、家族での移住を検討している人にもおすすめです。
日本最大級のアウトレットモールがある
御殿場市内には、日本最大級の規模を誇る「御殿場プレミアム・アウトレット」があります。東京ドーム9個分ある敷地内には、ファッションブランドやコスメ、アウトドア、生活雑貨などの約290店舗が立ち並んでいます。都内に行かなくても買い物には困らないでしょう。レストランも多くあるので、家族みんなで1日中楽しめます。
多くのゴルフ場や温泉施設など観光施設がある
富士山の裾野に位置し、広い土地が多くある御殿場市内には、10軒ものゴルフ場があります。富士山を眺めながらゴルフを楽しめるとあって、遠方からも多くの人が訪れ人気を集めています。
また、市内には温泉施設も沢山あります。「レンブラントプレミアム富士御殿場」や「木の花の湯」、「富士八景の湯」、「御殿場市御胎内温泉健康センター」など富士山を見ながら入浴可能な施設も多くあります。仕事で疲れたら温泉に入ってリフレッシュするのも良いでしょう。
御殿場市移住のデメリット3選
御殿場市への移住には、デメリットもあります。問題点も知ったうえで、移住するか検討してみましょう。
公共交通機関のインフラが弱く車がないと移動が困難
御殿場市内には、神奈川県にある国府津駅と静岡県沼津市にある沼津駅を結ぶJR御殿場線が通っていますが、電車の本数が限られています。御殿場駅の時刻表を見ると、多くて1時間に3本、少ない時間は1本しかありません。また、終電は22時半頃と早いので、乗り遅れに気を付けなければなりません。他にも、市内を走る路線バスがありますが、こちらも本数が多くありません。時間を気にせず動き回りたいなら、自家用車を持っておいた方が良いでしょう。
冬は積雪することもあり車で移動する際はスタッドレスタイヤが必要
富士山と箱根山の間に位置している御殿場市は、平均標高が約500mの高原都市です。冬は積雪することが多く、20cm以上積もることもあります。また、11月下旬から4月にかけては冷えるので、道路の凍結にも注意が必要になります。秋になったらスタッドレスタイヤを装備して、冬に備える必要があるでしょう。
御殿場市内の就職先は少ない
御殿場市内での仕事は選択肢が少ないのが現状です。移住後に就職を希望する人は、レジャー施設で受付やレジ打ちなどの仕事か、工場の求人を探せば仕事が見つかるでしょう。それ以外の求人を希望する人は、市外に出るか完全リモート仕事を探すのをおすすめします。
御殿場市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住をする際、御殿場市ではどのような補助金・支援金、サービスがあるのでしょうか。ここからは代表的なものを3点紹介します。
最大100万円!移住・就業支援事業費補助金
御殿場市内へのUIJターンを促進するため、東京圏から御殿場市に移住し、静岡県が選定した中小企業に就職した場合に補助金が交付されます。補助額は、世帯の場合は1世帯につき100万円、単身の場合は1人につき60万円です。交付対象者は、移住等に関する要件を満たす必要があります。
詳しくは御殿場市ホームページをご確認ください。
移住・就業支援事業費補助金について
EV,FCV車の購入にも使える!家庭用地域脱炭素移行促進設備等導入支援事業補助金
EV(電気自動車)やFCV(燃料電池自動車)の購入または、太陽光発電設備や燃料電池システム、蓄電システムなどを購入して市内の住宅に設置した場合、補助金が交付されます。補助額は、最大で5万円です。予算に限りがあるので、利用したい人は早めに申請することをおすすめします。
詳しくは御殿場市ホームページをご確認ください。
令和5年度 家庭用地域脱炭素移行促進設備等導入支援事業補助金
最大80万円の工事費を補助!空家等活用改修等補助事業
御殿場市内で空き家のリフォームや建替え、除却工事を実施する人に対し補助金が交付されます。補助額は、工事費の3分の1で上限は50万円です。御殿場市外から移住した中学生未満の子供がいる世帯は、工事費の2分の1で上限が80万円となります。
詳しくは御殿場市ホームページをご確認ください。
御殿場市空き家活用等支援事業費補助金交付制度
御殿場市移住でおすすめのエリア3選
御殿場市ではどのようなエリアが居住エリアとして人気なのでしょうか。3エリアをピックアップしましたので、ご紹介します。
都会に近い田舎を楽しみたいなら「御殿場高原エリア」
高台に位置し、富士山がよく見える御殿場高原エリアには、レジャー施設の「御殿場高原時之栖(すみか)」があります。この中には、複数のレストランや温泉施設がある他、体育館ではトランポリンやバドミントン、ボルダリングが楽しめます。また、パン工房やワイナリー、チョコレート工房なども併設されており、首都圏と同じようにおしゃれでクオリティの高い食品を購入することが可能です。他にも、施設内にある「噴水レーザーショー」や金魚が沢山泳ぐ「水中楽園Aquarium(アクアリウム)」が、SNS映えすると人気を集めています。休日に家族や友人などと訪れてみると良いでしょう。
近所で便利に生活したいなら「御殿場駅周辺エリア」
御殿場駅周辺は、スーパーマーケットや飲食店が充実している生活しやすい街です。箱根乙女口側には、ドラッグストアや銀行があるので便利です。飲食店は、静岡県限定の大人気チェーン店である「さわやか御殿場インター店」があるので、行ってみると良いでしょう。
一方の富士山口側には、居酒屋やバーなどが立ち並んでいるので、お酒好きな人におすすめです。
ショッピングを楽しみたいなら「御殿場プレミアム・アウトレット周辺エリア」
290もの多種多様な店舗が立ち並ぶ「御殿場プレミアム・アウトレット」周辺は、ウィンドーショッピングが好きな人や家族連れにおすすめのエリアです。また、アウトレットと都内や周辺都市を結ぶ直通バスが沢山出ています。バスなら東京駅や新宿駅、渋谷駅、池袋駅などの主要な駅へ乗り換えなしでアクセス可能なのでとても便利です。静岡県内だと三島駅行きのバスもあるので、東海道新幹線を利用する人にとっても便利なエリアです。
御殿場市の情報を収集する際に便利なサイト3選
移住を検討する際、御殿場市の情報はどのように収集したら良いかなかなかわからないですよね。ここからは御殿場市の情報を収集する際に便利なサイトを3つピックアップしました。
ゆったり御殿場
御殿場市の暮らしや住まいに関する情報が載っています。また、移住者のインタビューページもあるので、移住するか悩んでいる人は参考にしてみることをおすすめします。
御殿場市観光協会
御殿場市の観光情報が充実しているサイトです。移住前に下見したい人は、このサイトを参考にして市内を観光するのがおすすめです。イベント情報も多く掲載されているので、移住後にも役に立つでしょう。
GO!GOTEMBA(YouTube)
御殿場市の美しい風景を中心にアップされているYouTubeチャンネルです。まず御殿場市のことを知りたい人は、見てみると良いでしょう。家族で移住を検討している人は、子供と一緒に見るのがおすすめです。
御殿場市の魅力を知って移住を検討しよう
御殿場市は、高速バスで東京に一本で行けるアクセスの良さや、買い物スポットやレジャー施設の充実ぶりから、移住場所として注目を集めるようになりました。
また御殿場市は、富士山への玄関口としての役割も持っています。富士山御殿場口五合目へは、御殿場駅からバスか車でアクセス可能なので、富士登山をしたい人にも便利です。
一方、都市部と比べて電車の本数が少なかったり、冬に雪が降ったりするなど、不便に感じることも多いでしょう。就職先も少ないので、移住後に仕事を探す人は苦労するかもしれません。
ですが、アウトレットや御殿場高原エリアで、都心に住んでいた時のように買い物を楽しむことが可能です。「御殿場高原時之栖(すみか)」に併設の体育館でスポーツやボルダリングをすれば、首都圏で生活していた時より健康的で充実した生活が送れるでしょう。富士山を見ながら温泉に入れば、心身ともにリフレッシュが可能です。
メリット、デメリットは有りますが、移住先として検討したい方は、まずは御殿場市を訪れてみることをお勧めします。自分に合うかどうか確認したうえで、ぴったりの物件を探してみてはいかがでしょうか。