ここ数年でキャンプをテーマにしたアニメが放映されたり、コロナ渦で人混みを避ける人が増えた影響で、第二次キャンプブームが起こりました。さらに、家族や友人同士のみならず、単身で週末にキャンプを楽しむ人も増えています。
しかし、キャンプ場は郊外にあることが多いので、移動時間も交通費もかかります。「いっそのことキャンプ場周辺に移住したら良いのでは?」と、お考えの人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、キャンプ移住のメリット、デメリット、おすすめの移住先について紹介します。キャンプ移住に興味のある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
キャンプ移住の魅力3選
ここからは、キャンプ移住のメリットを3点紹介します。メリットを知って、移住後の生活を想像してみましょう。
自然と一体になりリラックスできる
キャンプ場は、河川敷や山、高原、海岸などにあるので自然が豊富です。近年の研究結果によると、川のせせらぎや葉の擦れる音、小鳥の声などの自然の音にはリラックス効果があることが分かっています。音楽をかけず、自然の音に耳を傾ければ日頃のストレスが解消されるでしょう。
また夜暗くなったら早めに眠り、朝明るくなったら起きる生活をすれば、心の不調を感じている人も改善されるでしょう。
キャンプコミュニティで深い関係構築ができる
キャンプ場周辺に移住して頻繁に通えば、同じ趣味の人と仲良くなれるかもしれません。そのうちキャンプコミュニティもつくられて、楽しいキャンプライフが過ごせるでしょう。コミュニティがあれば、移住後の生活も寂しくありません。
また、足繁く通えばキャンプ場の管理人とも親密な関係が築けるかもしれません。移住候補地が自宅から近いなら、移住前から通って顔見知りになっておくと良いでしょう。
キャンプに行くコストを下げることができる
都心に住みながらキャンプ場に通うと、時間と交通費どちらもかかります。車必須のキャンプ場も多いので、その都度レンタカーを借りた場合、さらにお金がかかるでしょう。頻繁にキャンプ場に通っている人は、その周辺に住んだ方が時間もお金も節約可能です。
さらにキャンプ場は郊外に多いので、周辺の家賃も安くなります。固定費が減った分で、良いお肉を焼いたり、ちょっとお高めのキャンプ場に行くなど、キャンプ生活が益々充実するでしょう。
キャンプ移住のデメリット3選
郊外や地方への移住には、デメリットもあります。問題点も知ったうえで、移住するか検討してみましょう。
キャンプ場周辺では職探しが難しい
キャンプ場は自然の多い場所にあるため、周辺で働ける場所を見つけるのは難しいでしょう。自治体の職員や林業、農業などであれば求人が出る可能性があります。移住を機に今までと異なる仕事にも、チャレンジしてみると良いでしょう。
ネット環境が悪い場所がありリモートワークをする場合は注意が必要
キャンプ場には、電波が入りづらい場所も多くあります。キャンプしながら、リモートワークを予定している人は、事前に電波の入り具合を確認しておきましょう。周辺にコワーキングスペースがある地域を選ぶのも手です。仕事と趣味を楽しむ場所を分ければ、メリハリが付いた生活が送れるでしょう。
コンビニやファストフード店がなく気軽に買い物ができない
チェーン店やスーパーマーケット、ドラッグストアが周辺にあるキャンプ場は少ないです。買い物には自家用車が必須になるので、運転経験が少ない人は気を付けましょう。コンビニやファストフード店も気軽に行けないので、その分節約したり自炊を極めたりするのも良いでしょう。
移住先を選ぶ際の注意点3選
移住先を選ぶにはいくつか注意点もあります。注意すべき点も知ったうえで、移住場所探しの参考にしましょう。
最低限の生活インフラが整っているか確認する
電気や水道、ガスが開通していることは、日常生活を送るうえで必須です。最低限のインフラが整っているか必ず確認しましょう。
また、公共交通機関を利用したい人は、路線バスの有無や本数をチェックしましょう。郊外は終バスの時間が早いので、通勤を予定している人は時刻表も要チェックです。
他にも、インターネットが利用可能か確認しておきましょう。特にリモートで仕事する人は、速いインターネット回線が必要です。現地で試しにインターネットを使ってみて、生活に問題が無い程度の速さがあるか確認しましょう。
緊急時に備え医療施設の場所を確認する
郊外に行くほど医療施設も少なくなります。診察する内容によっては、隣の街に行かなければならない時もあります。特に持病がある人や、子供や高齢者などの家族がいる人は、事前に病院の場所のチェックが必須です。地域の人にどこの病院に行っているかリサーチするのも良いでしょう。他にも、夜間の緊急時にオンラインドクターを利用するのも手です。事前に登録しておくと良いでしょう。
災害に備えてハザードマップを確認する
大きな川の近くなら洪水、山間部なら土砂災害などの自然災害のリスクがあります。自治体が公表しているハザードマップを必ず確認し、避難場所をチェックしておきましょう。また、山間部だと土砂崩れで道が寸断されて、孤立状態になる可能性もあります。予備の水や食料を常備しておくと安心です。
おすすめのキャンプ移住先
キャンプ移住のメリットとデメリット、注意点が分かったところで、次に移住におすすめの街を紹介します。移住先候補探しの参考にしてみてください。
名古屋市通勤圏でアウトドア生活が楽しめる!愛知県犬山市
犬山城の周辺に歴史ある街並みが広がる犬山市は、郊外の山間部にキャンプ場があります。ワカサギやブラックバス釣りが人気の入鹿池近くには、完全予約制の「八曽モミの木キャンプ場」や、ティピー型のテントを備える「アウトドア・ベース犬山キャンプ場」があります。市街地から車で約20分で行けるので、気軽にキャンプが楽しめるでしょう。
詳しくは、犬山市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【愛知県】犬山市は犬山駅や城東、今井・池野エリアが人気!自然も豊かな城下町
にほんの里100選に選出される美しい絶景を楽しめる!茨城県石岡市
かやぶき屋根の集落や田畑が広がる石岡市は、キャンプ好きな人に人気のエリアです。筑波山麓に広がる「つくばねオートキャンプ場」は、バーベキューエリアやロッジ、大きな広場を持ち多くの世代の人が訪れています。敷地内には「こもれびサイト」という、木々に囲まれたソロキャンプ向けエリアもあるので、一人でキャンプを楽しみたい人にもおすすめです。
詳しくは、石岡市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【茨城県】石岡市移住は里山の絶景とアウトドアが盛りだくさん!自然派におすすめ
大阪市と京都市の中間に位置する関西屈指の人気エリア!大阪府茨木市
茨木市は大阪駅まで12分、京都駅まで21分とアクセス良好でありながら、北部に里山や棚田が残る自然豊かな側面も持つ街です。市内には、カフェに併設している「M’s cafe キャンプサイト」や、子供向けのキャンプ教室が開かれる「茨木市青少年野外活動センター」、家族専用の「里山オートふれあいキャンプ場」など多くのキャンプ場があります。関西圏に住んでいて通勤しながら、週末はキャンプを楽しみたい人におすすめです。
詳しくは、茨木市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【大阪府】茨木市は大阪・京都の両都心へ通勤可能!緑も多く住環境の良い人気の移住先
琵琶湖の大自然を堪能できる!滋賀県長浜市
琵琶湖の北東部に位置する長浜市は、戦国時代に戦いの舞台になり、歴史的建造物が多く残る街です。
市内には湖畔と山間部それぞれにキャンプ場が沢山あるので、雰囲気の異なるキャンプが楽しめます。「奥琵琶湖キャンプ場」や「二本松キャンプ水泳場」などの湖畔にあるキャンプ場なら、バナナボートやカヌーなどのマリンスポーツを楽しめます。湖畔でリゾート気分を味わえるヴィラなどもあるので、ちょっと贅沢なキャンプをしたい人にもおすすめです。
また、山間部にはオートキャンプ場もある「滝と渓流の高山キャンプ場」やバンガローも備えた「大見いこいの広場」などがあります。
詳しくは、長浜市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【滋賀県】長浜市は戦国時代の歴史・伝統文化・琵琶湖が自慢!移住先としてメリット・デメリットを紹介
東京都内でキャンプができる!東京都あきる野市
新宿まで約1時間で行けるにも関わらず、自然豊かなあきる野市は、都心に通勤する人に人気の移住先です。新緑や紅葉が美しい秋川渓谷周辺に、多くのキャンプ場があります。行くキャンプ場を変えて、お気に入りの場所を探しましょう。
また、渓谷沿いには天然温泉の「瀬音の湯」があります。キャンプ後に温泉に入って疲れを癒すと良いでしょう。
詳しくは、あきる野市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【東京都】あきる野市へ移住!都内とは思えない自然と渓谷美!魅力とデメリットを徹底解説
キャンプ移住の魅力を知って移住を検討しよう
キャンプ場の周辺への移住には、多くの魅力があることが分かりました。キャンプ場周辺には、山や湖などのロケーションの良い場所が沢山あります。都心や都市まで1時間以内で行ける街もあるので、平日は通勤しながら週末はキャンプ生活が可能です。
一方、車がないと買い物に行けなかったり、病院が遠かったりなど、不便に感じることも多いでしょう。山間部に移住した場合、大雨が降った時は土砂災害にも警戒が必要です。
ですが、キャンプ場に行くまでの交通費や家賃が安くなれば、他のことに使って生活をより豊かにすることが可能です。キャンプの他に温泉に入ったり、ハイキングやマリンスポーツを楽しんだり、都心で生活していた時より充実して健康的な生活が送れるでしょう。キャンプ場に頻繁に通えば、新たなキャンプ仲間がつくれるかもしれません。
キャンプ好きな人は、この記事を参考にキャンプ移住を検討してみてはいかがでしょうか。
※内容は2023年7月執筆時のものです