「趣味のダイビングをもっと楽しみたいけれど、海へ行くのには時間もお金もかかる」、「いっそのこと海の近くに移住してしまおうか。でもどこがいいんだろう?」と悩んでいませんか?
「やりたいことをやろう」、「好きを仕事に」などの考え方が浸透しつつある現在、自分の趣味を充実させるため地方に移住する人が増えています。
ダイビングが趣味なら、毎日楽しめ、かつコストも時間もかからない海の近くに住むのが理想的でしょう。
そこでこの記事では、ダイビングをしに地方に移住するメリットやデメリット、海の近くに住むうえでの注意点に加え、ダイビング移住におすすめの自治体を紹介します。
移住先で思いっきりダイビングを楽しみたい!という人はぜひ参考にしてみてください。
ダイビング移住の魅力3選
ダイビング目的での移住がもたらすメリットを3点紹介します。ワクワクを膨らませてみてください!
ダイビングスポットへ行くためのコストや時間を削れる
真っ先に挙がるメリットは、ダイビングスポットへ行くためのコストや時間が削減できる点です。
都会にいながらダイビングをしようと思うと、ネックになるのが交通費や移動時間です。しかし、ダイビングスポットのある地域に移住すれば、お金と時間の問題は一気に解決します。
早朝や仕事終わりなど、自分がやりたいと思ったタイミングでダイビングが楽しめるのは、ダイビング好きの人にはたまらないのではないでしょうか?
都市部と比較すると住居費を大幅に下げることができる
ダイビングスポットのある地域は、言うまでもなく海の側であるため、都会と比較すると家賃が格段に下がります。東京都心の1k物件なら、地方では同じ家賃で2~3部屋以上ある広い部屋に住むことも可能です。
また、地域によっては空き家バンク制度を取り入れているので、うまく探せば一軒家や古民家を低価格で借りられることもあります。
ダイビングスポットまでのコスト・時間に加え、住居費も抑えられれば、これまでとは全く異なったライフスタイルを楽しむことができるでしょう。
ダイビングのコミュニティで深い関係性を構築できる
ダイビングのできる地域には、ダイビングショップをはじめとするダイビング関連のコミュニティが点在しています。
コミュニティに参加すれば、ネットだけでは得られない生の声が聞け、穴場スポットや瞬間気象予報といった情報に詳しくなれるでしょう。
また、ダイビング仲間をつくることで、ダイビングに出かけるのが一層楽しくなるのはもちろん、現地の生活全般に関する情報交換もできます。
頼りのない新天地での生活をスムーズに送るためにも、ダイビングコミュニティをうまく活用してみましょう。
ダイビング移住のデメリット3選
地方、または海の近くでの生活には、当然都会では考えられないようなデメリットも存在します。デメリットもしっかりと理解したうえで、移住を検討しましょう。
現地での就職は職種が限られる
地方では求人数が少なく、職種も限られたものになるのが難点です。企業の数自体が少ないため、どうしても仕事が限られます。就きたい仕事があっても、そもそも求人がない可能性もあるでしょう。
地方で仕事を探す際は、これまでのキャリアにとらわれず、視野を広げることを前提に考えておくといいでしょう。
リモートワークをする際はネット回線が弱い場所がある
地方にはネット環境が整っていないところも多く見られるため、地方でリモートワークをしようと考えている場合は、注意が必要です。
ネット回線を探して右往左往することや、やっと見つけた回線の速度が遅く、思うように仕事が捗らないケースも少なくありません。
目当ての住居に光速ネット回線が来ているか、周囲にフリーWi-Fiはあるかを事前に調べておくと、移住してから慌てずに済みますね。
大病院が近くになく怪我や病気の際に都市部へ行く必要がある
田舎には大きな病院がない地域も多く、都会と違って医療へのアクセスが悪いのもデメリットです。場合によっては都市部の設備が整った病院に行かなければならないため、不便さは否めません。
とりわけ、ダイビングは怪我や事故と隣り合わせです。日常の健康管理やダイビングの事前準備にはこれまで以上に気を配り、病院にかからなくても済むようにしておきたいですね。
また、万が一の場合の医療アクセスを把握しておくと、不安も軽減できるでしょう。
移住先を選ぶ際の注意点3選
ダイビングができるからと言って、その地域が自分に合っているとは限りません。「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、移住先選びでは次の3つの注意点も抑えておいてください。
短期間の体験移住をしてみて生活できそうか確認する
移住先選びでの失敗を防ぐには、興味のある地域に試しに住んでみるのが一番です。
地方移住が注目を集めている現在、数日~数か月の「お試し移住制度」を取り入れている自治体が急増しています。お試し移住を通してその地域の文化や生活環境、天候や気温を体感し、自分に合う・合わないの判断をしてみましょう。
気になる地域がある人は、その地域の「お試し移住」、「お試し住宅」などのワードでぜひ検索してみてください。
自然災害のリスクを確認してもしもの際に備える
海のある地域に住めば、津波や洪水、土砂崩れなどの自然災害と隣り合わせになります。特に海沿いでは、津波の影響を真っ先に受けることになり、浸水や家が押し流されてしまう可能性も大きいでしょう。
移住先を検討する際には、被害を未然に防ぐためにも、被害を受けにくいエリアをハザードマップで確認しておくことをおすすめします。
病気や怪我をした際に頼れる人間関係を構築しておく
これまでの人間関係がほぼリセットされるため、移住直後は頼れる人がおらず、孤独を感じてしまうかもしれません。
もしも現地での人間関係を移住前から構築しておくことができれば、生活全般の疑問や、病気・怪我の際の不安も解消できるでしょう。SNSや「お試し移住制度」などを活用し、友人を見つけたり、現地のコミュニティに参加して交流を広げたりしてみてはいかがでしょうか?
おすすめのダイビング移住先
ダイビング目的での移住のメリットやデメリット、注意点がわかったら、次はいよいよ移住先選びです。ダイビング移住におすすめの地域を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
東京へ気軽にアクセスできる!静岡県熱海市
温泉地として全国的に有名な熱海市は、豊かな自然が手近にありながら、東京からのアクセスが抜群な点から、移住先として近年注目を浴びている街です。
熱海駅から東京駅までは、上野東京ラインで約1時間45分、新幹線なら約45分という短時間でアクセス可能なので、田舎暮らしを満喫しながら都心へも気軽に足を運べます。
東京近郊にダイビングスポットのイメージはあまりないかもしれませんが、熱海の海には、伊豆半島のダイナミックな地形や巨大沈船、期間限定の洞窟などが楽しめる魅力が満載です。
ダイビングの後は、疲れた身体を温泉で癒すこともできるので、最高ですね!
詳細は、熱海市について解説した下記の記事をご確認ください。 https://www.iju-style.jp/media/column/1114/
世界遺産「熊野・熊野古道」で世界的に注目の観光地!和歌山県
和歌山県と言えば、世界遺産の「熊野・熊野古道」が世界的にも知られていますが、観光地としての魅力の他に、ぜひ、海・山・川の大自然にも目を向けてみましょう。海水浴、ダイビング、釣り、SUP、カヌー、ラフティングなど、大自然を堪能できるアクティビティが満載です。
和歌山県は、関西のダイバーからダイビングのメッカとして認知されており、黒潮のカレントが流れ込むダイナミックなポイントから、カラフルなサンゴ礁まで、バラエティに富んだ海の景観が楽しめます。
大阪へのアクセスが良好な和歌山市や岩出市、テレワークに最適な田辺市、熊野古道を有し、太平洋に面した新宮市など、エリアごとに魅力が異なるのも、和歌山県の特徴です。
詳細は、和歌山県について解説した下記の記事をご確認ください。 https://www.iju-style.jp/media/column/627/
ホエールウォッチングを楽しめる!高知県
高知県は、日本最後の清流とも言われる四万十川、黒潮が流れる太平洋、日本三大カルストの一つ・四国カルストなどの大自然に恵まれた県です。温暖で日照時間が長く、海産物が美味しいことから、住みやすいと人気が高まっています。
エメラルドグリーンに輝く透明度の高い海が有名な柏島、ホエールウォッチングが楽しめる土佐市など、どのポイントも絶景の宝庫です。
移住体験施設もあるので、気になる人はお試し移住を体験してみてはいかがでしょうか?
詳細は、高知県について解説した下記の記事をご確認ください。 https://www.iju-style.jp/media/column/704/
サーファーにも大人気!宮崎県
神秘的な「高千穂峡」や、南国の風景が広がる日南海岸などで知られ、サーファーに人気の宮崎県は、実はダイバーズ天国でもあることを知っていますか?
リアス式海岸が造り出すダイナミックな水中洞窟やアーチ、クレパスを背景に、沖縄に負けない色とりどりのトロピカルフィッシュが優雅に舞う様子は、訪れたダイバーを虜にします。
物価や家賃が安く、移住制度が整っている宮崎県は、のんびりとした田舎暮らしができると定評のある県です。
詳細は、宮崎県について解説した下記の記事をご確認ください。 https://www.iju-style.jp/media/column/1034/
寒い地域の魚を見ることができる!宮城県気仙沼市
宮城県の最北端に位置する気仙沼市は、異なる価値観に寛容な街です。新たなことにチャレンジしやすい雰囲気であるため、移住する人が続々と増えています。
東北の海に対してダイビングのイメージは湧きにくいかもしれませんが、東北地方は、南国の海とは一味違うダイビングが楽しめるスポットの宝庫です。東北一のダイビングスポットと言われる女川町では、サーモンやマグロ、エビ、貝類など、北国ならではの海の生物に出会えます。
世界三大漁場とも言われる三陸沖に隣接している気仙沼市では、新鮮で美味しい魚介類をたっぷりと堪能しましょう!
詳細は、気仙沼市について解説した下記の記事をご確認ください。 https://www.iju-style.jp/media/column/2444/
ダイビング移住の魅力を知って移住を検討しよう
ダイビングスポットのある地域へ移住する一番のメリットは、お金や時間を気にすることなく、自分のタイミングでダイビングができることです。地域によっては、温泉や山も楽しめるので、趣向に応じて選んでみましょう。また、お試し移住や補助金などの移住支援制度もうまく活用してみてください。
ダイビングを生活にとことん取り入れたい!という人は、この記事を参考に、ダイビングのできるエリアへの移住を検討してみてはいかがでしょうか?
※内容は2023年7月執筆時のものです 。