一面の夜空に広がるきらびやかな星の数々は、観る人すべての呼吸を止め、この広い宇宙で自分がとても小さな存在であることを再認識させてくれます。また、この幻想的な光景を目の前にすることで、日頃のストレスなど完全に忘れ、生きている実感を強く得られるのです。
満天の星空のもと、このような経験をしたことはありませんか？しかし、明るすぎる都会の夜空では、そこにあるはずの星は見えません。
そこで、移住スタイルからの提案です。「天体観測移住」、してみませんか？
今回は、すべてのストレスを吹き飛ばす最高の「天体観測移住」について解説します！天体観測移住の魅力や知っておくべきデメリット、移住先選びの注意点、移住スタイル厳選「おすすめ天体観測移住先」を徹底的に紹介する必見の内容です！
あなたもぜひ、星降る街へ移住しましょう！
天体観測移住の魅力3選
天体観測を通じた移住生活にはどのような魅力があるのでしょうか？まずは、天体観測移住の魅力を3つ紹介します！
晴れた日は毎晩天体観測を楽しめる
晴れた日は毎晩天体観測を楽しめることが、言わずとしれた天体観測移住の醍醐味といえるでしょう。夜空が明るすぎる都会では、たとえ晴れていたとしても天体観測は思うようにできません。ネオンや街灯の少ない自然豊かな環境に移住することで、晴れてさえいれば思う存分夜空を眺めることができるのです。
吸い込まれそうな夜の静寂のなか、樹々のざわめきや虫の声、空気の「音」を感じながら毎晩星空を眺めることで、季節のうつろいをだれよりも感じることができるでしょう。古来、人は星空にさまざまな願いや夢を託してきました。晴れた日は、夜空一面に輝く壮大な星空を独り占めできることが、天体観測移住の醍醐味といえそうですね。
都会の雑踏とは違うゆったりとした時間を過ごせる
天体観測移住の候補地は、必然的に自然豊かな場所となります。そのため、都会の雑踏とは無縁のゆったりとした時間を過ごせることも大きな魅力です。日々忙しく暮らす都会の生活で空を見上げることはあまりありません。日々の暮らしにゆとりを感じられてこそ、空を見上げることができるのでしょう。ゆったりとした時間を過ごすことで、一日の終わりに穏やかな気持で天体観測ができるのです。
天体観測移住することで、それらが現実のものとなるでしょう。ぜひあなたも、あたたかい飲み物片手に、静寂につつまれた癒やしの時間を過ごしてみませんか？
土地代が安いため天体観測用に贅沢な作りの家を建てることができる
都心から離れた自然豊かな場所は土地代も安く、天体観測用に贅沢な作りの家を建てることができるのも天体観測移住の魅力といえそうです。理想の移住先を見つけることができたのなら、おもいきって「特別な家づくり」をしてみてはいかがでしょうか？
天体観測用の家として、アウトドアチェアや望遠鏡などが置ける広いバルコニー、観測ドームの設置などが挙げられます。土地代が安い分、都会で建てるより圧倒的に安い費用で建てられるため、住宅を取得予定の方はぜひ前向きに検討しましょう。
天体観測移住のデメリット3選
つづいて、天体観測移住のデメリットも紹介します。天体観測移住では、街頭やネオンの少ない自然豊かな場所へ移住するのが一般的ですが、これらにはデメリットも存在します。デメリットも事前に理解したうえで、後悔のない天体観測移住を叶えましょう。
総合病院が近くにない場合病気や怪我の際に困る
自然が豊かな移住先では大きな総合病院が近くにない場合があります。万が一の病気や怪我の際、困る可能性があることはデメリットといえるでしょう。事前に最寄りの医療機関を調べておくことはとても重要です。持病等がある場合、それに対応できる病院がある移住先を選びましょう。
スーパーやドラッグストアが近場になく日常の買い物に困る
移住する場所によっては、スーパーやドラッグストアといった商店が近場になく、日常の買い物に困ることもデメリットといえます。どれほど天体観測に適した場所であっても、買い物などの日常生活にとても不便な場所であれば少しずつストレスが溜まります。このような状態であればせっかくの天体観測を楽しめなくなる可能性があるため、生活利便性と夜空の美しさのバランスを考えて、無理のない場所に移住しましょう。
気候が都市部と大きく変わることがある
天体観測に適した場所の1つとして、空気が澄んだ標高の高い場所が挙げられます。天体観測移住では、標高の高い場所をはじめとして、気候が都市部と大きく変わることがあるのもデメリットといえるかもしれません。
標高が高い場所であれば、冬に積雪があることは十分想定できます。雪の積もらない都市部から移住した方は、慣れていない雪の積もる山間部での車の運転には、大きな危険が伴います。また、豪雪地帯であれば雪かきも必要です。移住先の気候特性が移住元と比較して大きく変わる場合は、生活そのものも変わってくるため、事前に気候特性を把握し、必要な準備をしっかりとしておきましょう。
移住先を選ぶ際の注意点3選
天体観測移住先を選ぶ際、絶対にはずせない注意点が存在します。これから紹介する注意点を理解したうえで移住先を選びましょう。移住後に思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、ぜひご覧ください！
短期移住ができる場所であれば移住体験をしてみる
自治体によっては、数日から1週間程度の短期間の移住体験を実施していることがあります。その場合、ぜひ積極的に活用しましょう。実際に住むことで、ネットの情報では知り得ない空気感をうかがい知ることができるのです。
移住体験などの制度がない場合も、旅行で構わないので複数回現地へ訪れることを強くおすすめします。ほとんどの自治体では、移住や定住を担当している部署があるため、それらの部署へ事前にコンタクトを取り、いろいろと話しを聞きましょう。
まちがっても現地へ訪れることなく移住先を即決することはやめるべきといえます。移住先を選ぶ際、1年以上時間をかけることは珍しくありません。焦ることなく長期的視点で、じっくりと時間をかけて何度も訪れたうえで選定することが重要です。
地域コミュニティが機能している場所を選ぶ
知らない土地へ移住するわけですから、地域のコミュニティがしっかりと機能している場所を選びましょう。自治体の移住・定住担当部署に問い合わせ、地域コミュニティの実態を聞いてみるのがいいかもしれません。移住者が多い人気の移住先では、比較的地域コミュニティや受け入れ態勢がしっかりしている可能性は高い傾向にあります。
もちろん大切なのは、あなたが移住後に地域社会へ溶け込む姿勢を積極的に示すことです。「郷に入れば郷に従え」ではありませんが、地元の慣習を尊重し、日頃からオープンマインドで地域の方々と交流しましょう。それが結果として、充実した天体観測移住の実現へとつながるのです。
もしもの際に備え医療機関を調べておく
もしもの際に備え医療機関を調べておくことはとても重要です。不測の事態はいつ訪れるかわかりません。特に、休日や夜間に診療できる病院があるかは念入りに調べましょう。また、永住を前提とした移住であれば、かかりつけ医となる医者も必要です。
さまざまな疾患に対応できる総合病院の有無をはじめ、持病がある場合は対応できる病院やクリニックの有無、地域医療の充実度など、もしもの際に備えて調べておくべきことは多岐にわたります。希望する移住先にこれらがない場合は、範囲を広げて遠方の病院へのアクセス方法を調べ、行くのに負担が大きければ別の移住先を検討したほうがいいかもしれません。
おすすめ天体観測移住先
お待たせしました！ここからは移住スタイルが厳選する「おすすめ天体観測移住先」を5つ紹介します！どこも最高の夜空を体験でき、充実した移住生活が送れる場所ばかりです。ぜひ参考にしていただき、素敵な天体観測移住を実現させましょう！
北アルプスで圧巻の星空を楽しむ！長野県松本市
最初におすすめする天体観測移住先は「長野県松本市」です！まず、長野県はさまざまな調査において移住したい都道府県ランキング1位を常に争い、その長野県内において松本市の人気はとても高く、多くの方が移住しています。日本が世界に誇る絶景の北アルプスに囲まれ、「松本城」をはじめとした歴史遺産も数多く残る城下町としても有名です。
空気がとても澄んでおり、天体観測に非常に適した移住先であることは疑いようがなく、北アルプスの山々に映し出される圧巻の星空は、一生忘れることのできない美しい思い出となるでしょう。
中心地である松本駅周辺であれば生活利便性も高く、城下町としての風情ある町並みを感じながら、観光スポットやカフェ巡りといった素敵な時間を過ごせます。天体観測はもとより、北アルプスの絶景と風情ある城下町を楽しみながら移住生活を送りたい方は、ぜひ長野県松本市に天体観測移住しましょう！
参考：松本市へ移住！北アルプスの絶景と風情ある城下町！ランキング上位の理由を徹底紹介
世界屈指のなゆた望遠鏡がある！兵庫県
公開望遠鏡として世界最大級のなゆた望遠鏡がある「兵庫県」もおすすめです！兵庫県西部の佐用町にある「西はりま天文台」には、口径2mの経緯台式の望遠鏡である「なゆた望遠鏡」をはじめ、いくつもの望遠鏡や研究施設があり、多くの天文ファンが日々訪れます。
兵庫県は瀬戸内海と日本海の両方に面する県として、各地域にそれぞれの魅力があふれていることも特徴です。天体観測であれば、神戸市や姫路市といった瀬戸内海沿岸の街ではなく、西はりま天文台を含めた兵庫県中部から北部にかけた山に囲まれている地域を選びましょう。
これらの地域では豊かな自然が残されているため、美しい星空を満喫でき天体観測移住にはもってこいです。また、中部～北部にかけては観光スポットやレジャースポットが豊富にあるため、普段の暮らしでも決して退屈することはありません。天空の城「竹田城跡」、夏はキャンプ・冬はスキーやスノボが楽しめる「ハチ高原」、有名な温泉地「城崎温泉」など、天体観測だけでなくアウトドアを中心とした充実の移住生活が送れるでしょう。
もちろん、いざというときに大都市である神戸市へのアクセスがよいことも魅力です。世界屈指の望遠鏡のある兵庫県へ、ぜひ天体観測移住を検討してみてはいかがでしょうか？
参考：兵庫県で都会と自然豊かな暮らし、どっちも楽しもう！おすすめの移住先や支援制度を解説
富士山を背景に満天の星空を眺める！山梨県
富士山を背景に満天の星空を体験できる「山梨県」も、ぜひおすすめしたい天体観測移住先です！山梨県も長野県同様、移住希望地ランキングにおいて常に上位をキープしている人気の移住先として注目を浴びています。山梨県といえばやはり「富士山」です。富士山と星空の組み合わせは、ここでしか観ることができない奇跡のコラボといえるかもしれません。
また、北アルプスの松本市に対して山梨県は南アルプスの絶景が広がっており、ハイキングや登山・キャンプなど天体観測だけでなく、大自然のど真ん中で思いっきり山を楽しめることが最大の魅力といえるでしょう。住む場所によるものの、冬も温暖で1年を通して晴れの日が多いことも天体観測移住を後押ししてくれそうですね。
今回紹介するおすすめ天体観測移住先のなかで、もっとも首都圏へのアクセスが良好なのも見逃せません。特急利用で東京まで約90分ほどでアクセスできるため、買い物やイベント参加などに便利なことは、特筆すべき点といえるでしょう。
ここでしか体験できない富士山と星空の奇跡のコラボを、ぜひ実際に移住し体験してみてはいかがでしょうか？
参考：山梨県が移住先に選ばれる理由。山梨の地域ごとの魅力や支援制度を総まとめ
日本三選星名所の1つ井原市星空公園がある！岡山県
日本でもっとも星がきれいに見られる「日本三選星名所」の1つである、井原市星空公園がある「岡山県」もおすすめです！星空公園は標高500mを超える高台にあり、空気の揺らぎが少ないことから日本でも最高クラスの星空を満喫できます。公園に併設された施設にある60cm望遠鏡のドームでは、定期的に観望会が開催されるので、岡山県へ天体観測移住した際にはぜひご参加ください。
岡山県は晴れの日が多く、瀬戸内海ならではの穏やかな気候が特徴です。自然災害も比較的少なく安心の移住生活が送れるでしょう。天体観測移住に最適な井原市以外にも、小京都として有名な倉敷市や温泉がある和気町など、見どころもいっぱいです。
JR岡山駅には新幹線「のぞみ」が停車するので、大阪・名古屋・東京へ行きやすいこともメリットといえます。岡山県は、日本三選星名所を有し、温暖かつ穏やかな瀬戸内海でのんびりとした移住生活を送りたい方に、ぜひとも候補に入れていただきたい天体観測移住先です。
参考：【岡山県】移住サポートと子育て支援が充実！大人にも子どもにも優しい和気町に移住しよう！
日本国内屈指のリゾート地は星空も最高！沖縄県
最後に紹介するのは、誰もが憧れるエメラルドグリーンとサンゴ礁の海が自慢の「沖縄県」です！沖縄県が、星空の美しい移住先としてピンと来る方は少ないかもしれません。しかし、この国内屈指のリゾート地は、「最高の星空」も併せ持つ天体観測移住先ともいえるのです。
特におすすめなのが、「日本三選星名所」の1つである石垣島で、「バンナ公園」や「石垣島天文台」などが有名な天体観測スポットとして紹介されています。しかも、西表島・石垣島とその周辺にまたがる「西表石垣国立公園」は、日本で初めて「ダークスカイプレイス・プログラム（星空保護区認定制度）」に認定された実績をもち、名実ともに日本一の星空といえるのかもしれません。
沖縄県へ天体観測移住すれば、昼はビーチで南国の海を楽しみ、夜は日本一とも称される星空に包まれて天体観測、といったこれ以上ない体験が可能です。静かな波の音を聞きながら水平線の彼方までつづく宝石箱のような星空は、まさに「星降る街」といえるかもしれませんね。ぜひ、天体観測移住先の第1候補に挙げてみてはいかがでしょうか？
参考：沖縄移住の実態は?沖縄に住む魅力や注意点、住環境について解説
天体観測移住の魅力を知って移住を検討しよう
満天の星空を見上げれば、これまで抱えていた悩みやストレスを一気に吹き飛ばすことが可能です。天体観測のすばらしさは、都会の明るすぎる空では絶対に体験できません。だからこそ星空がきれいな街へ移住し、あなたもその醍醐味を全身で味わってみませんか？
天体観測移住の魅力を知って、ぜひ移住を検討しましょう！
※内容は2023年7月執筆時のものです。
