新しい土地での生活、皆さんも一度は夢見たことがあるのではないでしょうか？しかし、いきなり知らない土地に移住するのはかなりの勇気が必要です。また、移住先が自分に合わなかった時の不安もあるでしょう。
そのような悩みを抱えて踏み出せない人に、おすすめしたいのがお試し移住です。短期間で移住先の魅力を堪能し、地域のコミュニティに触れ、自分に合った場所を見つけることが可能です。本記事では、お試し移住の魅力やデメリット、選定ポイントの他に、おすすめのお試し移住先について紹介します。
お試し移住の魅力／メリット3選
ここからは、お試し移住のメリットを3点紹介します。メリットを知って、移住後の生活を想像してみましょう。
移住先の体験ができる
お試し移住では、実際にその土地で一定期間生活します。スーパーマーケットや居酒屋などに通ったり、移住ツアーに参加して自治体の人や先輩移住者などの現地の人々と交流したりすれば、観光で訪れるより、その街をより深く知ることが可能です。期間限定で日常生活を経験することで、自分にとって理想的な居住地を見極める手がかりにもなるでしょう。
地域コミュニティがどのようなものか理解できる
移住先の地域コミュニティは、その土地での生活を豊かにする重要な要素です。お試し移住をすることで、地元の人々と交流する機会が増え、その土地の人が自分に合うか、客観的に判断が可能です。お試し移住期間中に、集まりに積極的に参加したり、地元の人が集まる店に顔を出したりしましょう。
短期移住で合わない場合は移住をやめることができる
お試し移住は、1週間以内などの短い期間から可能な点が大きな魅力です。もし、移住先での生活が合わないと感じた場合でも、すぐに終わるので安心です。自分に合わないと感じた場合は、他の場所を試すことも可能なので、移住失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
お試し移住で困ること／デメリット3選
お試し移住には、困ることやデメリットもあります。問題点も知ったうえで、お試し移住するか検討してみましょう。
短期間の移住では地域を深く理解することができない
お試し移住は短期間の滞在なので、その土地の全てを把握することは難しいです。地域の課題や長所を把握するには時間が必要ですが、短期滞在では十分に理解できないこともあるでしょう。より深く知りたい場合は、長期的な移住や、定期的に通うことをおすすめします。
移動費や宿泊費などまとまった費用が必要になる
※地域によっては費用を負担してくれることを書いてください
お試し移住をするためには、移動費や宿泊費などの経費がかかります。長期移住と比較すると負担は軽減されますが、それでも一時的な滞在にはまとまった資金が必要となることを留意しておきましょう。一部の自治体ではお試し移住を促進するために、一定の経費を補助してくれる場合があります。なかには、無料で滞在可能なお試し住宅がある自治体もあります。節約したい人は、自治体の補助内容を調べてみましょう。
郵送物の転送等手続きが必要になる
滞在期間によっては、郵送物の転送手続きをしていた方が安心です。心配な人は忘れずに手続きしましょう。また、お試し移住期間中に配達物を頼む場合も、住所が移住先になっているか必ず確認しましょう。
お試し移住先の選定ポイント3選
お試しの移住先を選ぶにはいくつか注意点もあります。注意すべき点も知ったうえで、移住場所探しの参考にしましょう。
お試し移住支援が手厚い地域を選定する
一部の自治体では、お試し移住を積極的に支援している街もあります。このような街では、滞在費や交通費の一部補助、移住者を対象とした補助金制度など、さまざまな支援策が用意されてます。移住支援が手厚い地域を選ぶとスムーズに移住が実現する可能性が高いです。移住希望者向けのサイトや移住相談窓口などを利用して、情報を入手しましょう。
移住目的にあった場所を選ぶ
自分の移住目的を明確にし、その目的に合った場所を選ぶことが重要です。例えば、自然環境を楽しみたいなら田舎や山岳地帯が適しているかもしれませんし、都会の文化や活気を体験したいなら都市部が適しているかもしれません。目的に合った土地を選ぶことで、より満足度の高いお試し移住が可能です。
短期移住先のレビューや評判を確認する
実際にその土地で暮らした経験者の意見は、貴重な情報源となります。近年は、移住体験談がSNSやブログなどのインターネット上に沢山アップされています。これらの口コミを参考に、お試しで暮らしたい移住先の評判を確認してみましょう。また、先輩移住者に直接相談する機会があるなら、移住先に対する本音を聞けるチャンスなので、積極的に利用してみることをおすすめします。
おすすめのお試し移住先5選
お試し移住のメリットとデメリット、移住候補場所の選定ポイントが分かったところで、次にお試し移住におすすめの街を紹介します。移住先候補探しの参考にしてみてください。
住みたい田舎第1位！千葉県いすみ市
房総半島に位置し、里山と海どちらもあるいすみ市は、「住みたい田舎」ベストランキング首都圏版で第1位に輝いた程、移住候補者に人気のある街です。人気の理由には、東京から70分という都心からの近さと、移住支援が充実していることが挙げられます。「お試し居住・体験プログラム」は、市内に1週間以内を目安に滞在し、実際の移住生活を体験できるプログラムです。田園風景や海を眺められる施設の他、ペットと一緒に滞在できる施設もあります。お試し移住を検討している人にとって、絶好の制度です。
詳しくは、いすみ市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【千葉県】いすみ市は「住みたい田舎」第1位の実力！移住先としての魅力を徹底解説
宿泊費に加えレンタカー代も支給！宮城県気仙沼市
世界三大漁場と言われる三陸沖に隣接する気仙沼市は、年間を通して豊富な海産物が収獲される漁業が栄えた街です。東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、その後復興が進み、現在はお試し移住制度も充実しています。
「お試し移住・暮らし補助金」では、移住を検討している人に対象宿泊施設での宿泊費に加え、レンタカー代も支給されます。車社会の場所でも、レンタカーがあれば街のことを隅々まで知ることが可能です。また、条件を満たせば単⾝世帯に対して60万円、2人以上の世帯に対して100万円の移住⽀援⾦が交付されます。
【宮城県】チャレンジを応援してくれる気仙沼市は、移住の心強い味方！
1人につき1泊最大5,000円補助！愛媛県今治市
瀬戸内海に面し、今治タオルと造船の街として知られる今治市は、移住支援も充実しています。「おいで今治！お試し移住滞在事業費補助金」は、県外に居住し今治市に移住相談した人を対象に、相談者本人と同行者1名分のお試し滞在費（宿泊費）が補助される制度です。本人と同行者1名分の標準的な1泊2食付きの宿泊料が、補助対象経費にあたります。1人につき1泊最大5,000円（同一年度中につき6泊分上限）です。移住検討者は、ぜひ利用してみましょう。
詳しくは、今治市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【愛媛県】「住みたい田舎」全部門1位の今治市へ移住！しまなみ海道の絶景は必見！魅力を徹底解説！
移住支援が全国トップクラス！宮崎県都城市
宮崎県第二位の人口を誇り、四方を山に囲まれた都城市は、移住支援の手厚さから注目を集めている街です。移住応援給付金は、一定の要件を満たした方に最大300万円が支給されます。また「お試し滞在制度補助金」では、移住・定住を目的に市内で仕事や住居探し、または暮らしを体験するなどの活動を行う人に対し、宿泊費やレンタカー借上料が補助されます。
他にも「移住者運転技術向上応援事業費補助金」があります。ペーパードライバー講習の受講料（2回分）の2分の1までが補助されるので、久しぶりの運転が不安な人におすすめです。
詳しくは、都城市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
【宮崎県】都城市へ移住！最大300万円の移住支援金をゲットして宮崎牛を堪能しよう！物価の安さも魅力！
子育て支援も充実！静岡県伊東市
東京まで90分でアクセス可能で、市内に伊東温泉が湧く温泉地の伊東市は、お試し移住制度と子育て支援制度が充実しています。「お試し移住支援事業補助金」では、移住を検討している人に対し、滞在にかかる宿泊費用のうち、一泊につき3,000円を上限額として補助されます。
また、条件を満たせば「伊東市移住就業支援事業補助金」は、単身での移住で60万円、2人以上の世帯で18歳未満の世帯員を帯同しての移住する場合100万円が補助されます。さらに、令和5年4月1日以降に移住した人なら、18歳未満が一人につき100万円加算されます。子育て世帯の人に特におすすめです。
【静岡県】子育て世代におすすめ！移住支援、子育て支援が充実している伊東市へ移住しよう！
お試し移住には魅力ある移住先がいっぱい！魅力を把握し移住を検討しよう
お試し移住は新しい土地で、素敵な体験を手に入れる絶好のチャンスです。お試し移住制度を利用すれば、移住先の魅力を堪能し、地域のコミュニテイや雰囲気を事前に知ることが可能です。前もって移住先のことを知れば、自分に合った場所を見つけられる可能性が高いでしょう。
また、交通費や宿泊費がかかるなどのデメリットもありますが、自治体によってはお試し移住費用の補助があります。これらの制度を積極的に利用すれば、移住本番に向けて節約が可能です。移住先の選定ポイントも知って、充実したお試し移住生活を楽しんでください。
※内容は2023年8月執筆時のものです
