カメラ愛好家の方なら、一度は美しい風景や魅力的な被写体に囲まれて、新しい生活を送ってみたいと考えたことがあるのではないでしょうか?日常に写真の舞台が広がれば、創造力やインスピレーションが掻き立てられ、写真の世界をもっと楽しむことが可能です。
しかし実際に移住を考えると、どの街が自分に合うか悩んだり、移住に際してのデメリットや注意点も気になったりすることでしょう。この記事では、写真が好きな人におすすめのカメラ移住先だけでなく、移住の際に留意すべきポイントやデメリットについても詳しくご紹介します。
ぜひ、この記事を参考にして、新しいステージでの写真ライフを検討してみてください。
カメラ愛好家に人気のロケーション3選
カメラが好きな人に向けて、ぜひカメラに収めたい美しい風景や魅力的なスポットを紹介します。
ここで写真撮影をすれば、心に残る瞬間や美しい風景を切り取ることが可能でしょう。
四季折々さまざまな表情の富士山が見える場所
日本のシンボルである富士山は、雄大さと美しい形が魅力的です。また、その美しさは四季折々に変化するので、様々なシチュエーションでの撮影が可能です。春には桜とのコラボレーションが楽しめ、夏は鮮やかな緑が広がります。秋には紅葉との絶妙なコントラストが美しい風景を生み出し、冬には雪化粧された姿が幻想的な印象を与えます。
また、山梨県なら河口湖などの湖越しの美しい姿が撮影可能です。静岡県からは、駿河湾越しの雄大な姿をカメラに収められるでしょう。
古き良き日本の魅力が詰まった重要伝統的建造物群保存地区
重要な伝統的建造物群保存地区は、古き良き日本の風景や文化を感じられる貴重な場所です。風情豊かな町並みや格式ある建物が残り、昔ながらの雰囲気が漂います。日本の伝統や歴史に触れながら、写真を通じてその魅力を表現することで、貴重な瞬間を切り取ることが可能でしょう。街並み撮影が好きな人におすすめです。
自然や頂上からの絶景を楽しめる山々
山岳地帯は、自然の美しさや壮大な景色を堪能できる場所です。特に、北アルプスなどの山々は、季節ごとに変化する風景が楽しめ、山頂からの眺望は一生の思い出に残るでしょう。早朝なら眼下に雲海が広がり、幻想的な光景がカメラに収められるかもしれません。
また登山中には、高原植物や鳥類の撮影も楽しめるので、動植物の撮影が好きな人にもおすすめです。
カメラ移住のメリット3選
カメラ移住には、多くの魅力やメリットがあります。メリットを知って、移住後の生活を想像してみましょう。
日々刻々と変わる被写体を捉えることができる
新たな場所での生活では、日々の変化も新鮮に写ります。季節ごとの風景や街の様子、人々の日常生活の変化をカメラを通じて切り取ることで、時間の経過や瞬間的な美しさを感じることが可能です。写真を通じて物語を綴ることで、新たな視点から世界を見る楽しみが広がるでしょう。
新たな被写体を発見することができる
新しい場所に移住すると、多くの人との出会いがあります。知られざる風景や人々の習慣を知り、現地の祭りやイベントに参加すれば、今まで撮影してこなかった新たな被写体に出会えます。積極的に出かけて、撮影したいと声をかけてみましょう。それをきっかけに、人と繋がっていき、知り合いも増えることでしょう。
写真ビジネスにつながることがある
カメラ移住をきっかけに、写真ビジネスを始めるのも良いかもしれません。新たな風景や文化、ローカルな魅力を発見して撮影すれば、その写真が商業的な価値を持つことがあります。観光ガイドや地域プロモーション、ストックフォトなど、写真をビジネスに繋げられるチャンスは沢山あります。写真を仕事にも繋げたい人は、そのようなところにアピールすると良いでしょう。
カメラ移住のデメリット3選
撮影地を求めて地方への移住には、デメリットもあります。問題点も知ったうえで、移住するか検討してみましょう。
地方に移住するとカメラ機材の購入が不便になる
地方に移住する場合、カメラ機材を手に入れることが難しくなるかもしれません。都市部に比べて専門店の数や品揃えが限られていることがあり、欲しい機材を入手する際に苦労する可能性があります。事前に調査して、必要な機材を確保できるかどうかを検討しましょう。近場に店舗がない場合はネットショッピングを利用するのも良いでしょう。
人物撮影についてはイベントの多い都市部のほうが向いている
カメラマンとして人物撮影を行う方にとっては、都市部のイベントや集まりが多い環境が向いている場合もあります。地方に移住すると、人物モデルや撮影機会の数が少ないため、人物撮影をしたい人はそのことを考慮しましょう。ビジョンに合わせて、最適な場所を選ぶことが重要です。
自然が豊かな場所は自然災害の被害を受けやすい
自然が豊かな場所に住むことの魅力は多岐にわたりますが、同時に自然災害へのリスクも高まります。地震や洪水などの自然災害に備えることが必要であり、適切な対策や備蓄をしておくことが大切です。新しい環境に適応する際には、地域の特性をよく理解し、安全に過ごすための準備をしっかりと整えましょう。
カメラ移住でオススメの移住先5選
カメラ移住におすすめのロケーションとメリットやデメリットが分かったところで、次に移住におすすめの街を紹介します。移住先探しの参考にしてみてください。
買い物も東京へのアクセスも良く富士山の撮影を楽しめる!静岡県御殿場市
静岡県東部の富士山の裾野にあり、風光明媚な御殿場市は東京へのアクセスも良好な街です。御殿場プレミアム・アウトレットと新宿駅や渋谷駅などのターミナル駅を結ぶ直通バスも走っているので、都心へ出るのに便利です。
御殿場高原エリアからは、富士山がよく見えるので撮影が楽しめる他、レジャー施設の御殿場高原時之栖(すみか)には、噴水レーザーショーや金魚が沢山泳ぐ「水中楽園Aquarium(アクアリウム)」もあるので、富士山以外の撮影も楽しめるでしょう。
詳しくは、御殿場市の移住について解説した下記記事をご確認ください。
多くの重要伝統的建造物群保存地区がある!岐阜県
北アルプスや長良川などの山々と清流に囲まれた岐阜県は、伝統的な街並みが残る保存地区や温泉などの観光スポットが豊富です。茅葺きの三角屋根が特徴的な合掌造りが建ち並ぶ白川郷は、世界遺産に登録されており、夏は緑が美しく冬は雪が積もった姿を撮影可能です。
また飛騨高山には、江戸時代に造られた出格子のある建物が特徴的な、古い街並みが残されています。夜にはオレンジの灯りが点灯し、ノスタルジックな雰囲気の写真が撮れるでしょう。
他にも、中山道の宿場町として栄えた馬籠(まごめ)宿には、石畳が敷かれた坂道が続き、両脇には昔ながらの建物が並んでいます。秋は紅葉、冬は積雪した美しい姿を撮れるでしょう。
詳しくは、岐阜県の移住について解説した下記記事をご確認ください。
北アルプスと風情のある城下町が魅力的!長野県松本市
長野県中部にある松本市は、北アルプスの山々と、国宝である松本城を中心とした城下町の両方の撮影を楽しめる街です。松本城は戦国時代に建てられ、一度も再建されていない現存天守です。黒い壁が特徴的な姿は、あらゆる角度から撮影を楽しめるでしょう。
また北アルプス周辺には、夏から秋にしか入れない上高地があります。活火山の焼岳を間近に見れる他、大正池や河童橋など、美しい自然を沢山撮影可能です。
他にも、市街地周辺には北アルプスを眺められる薄川(すすきがわ)や、松本市アルプス公園があります。
絶景の宝庫で生活環境が良い!福井県
日本総合研究所発表の「全47都道府県幸福度ランキング」にて、5回連続総合1位を受賞し、「幸福度ナンバーワンの県」として知られるようになった福井県には、日本海に面している景観の良さと、求人数が多く女性も働きやすいことから、近年移住者が集まっています。
海沿いには、断崖絶壁があることで有名な東尋坊がある他、リアス式海岸のある若狭湾国定公園があるので、美しい風景写真が沢山撮れるでしょう。
歴史的建造物も、城下町の街並みがほぼ完全な状態で残っている一乗谷朝倉氏遺跡や曹洞宗の大本山である永平寺、松尾芭蕉ゆかりの氣比(けひ)神宮などの多くの撮影スポットがあるので、歴史ロマン溢れる写真が沢山撮れるでしょう。
異国情緒漂うオシャレな町並み!長崎県
長崎県は、江戸時代に唯一異国と交流可能だったため、各国の文化が入り混じった異国情緒溢れる街並みが特徴的です。外国人居留地の跡地であるグラバー園には、グラバー邸などの洋館がある他、庭からは長崎の港が見渡せます。中国料理店や土産屋が軒を連ねる新地中華街では、チャイナタウンの雰囲気漂う写真が撮れるでしょう。
また、長崎県は海に接していない市町村は1つしかない程、三方を海に囲まれています。海のある風景を撮影したい人にもおすすめです。
カメラ移住には魅力ある移住先がいっぱい!魅力を把握し移住を検討しよう
良いロケーションを求めて引っ越すカメラ移住には、美しい街並みや風景における日々の変化を撮れるなど、多くの魅力があることが分かりました。美しい風景や魅力的な被写体に囲まれて、新しい生活をスタートさせれば、創造力とインスピレーションを高められます。写真スポットが身近に豊富にある場所へのカメラ移住は、写真の世界をさらに楽しむチャンスです。沢山撮った写真が、ビジネスに繋がる可能性もあります。
しかし、カメラ移住にはデメリットもあります。カメラ機材の入手の難しさ、人物撮影イベントの減少、自然災害リスクなどが挙げられます。これらのデメリットも考慮し、移住先を選ぶ際の参考にしましょう。おすすめのカメラ移住先も、参考にしてみてください。
カメラ移住は新しいステージで、写真ライフを始める良い機会になるでしょう。カメラ移住の魅力を知り、憧れの街で充実した生活を楽しむために、移住を検討してみてはいかがでしょうか。
※内容は2023年8月執筆時のものです