愛媛県のほぼ中央に位置する伊予市は、四国山地と瀬戸内海(伊予灘)に面し、人口約35,000人の海と山の自然・街の利便性に優れた移住先です。
かつて「日本で一番海に近い駅」といわれたJR予讃線「下灘駅」があり、数々のドラマ・映画のロケ地、ポスター等に採用されていたため知っている方は多いかもしれません。年間を通して気候もおだやかで、市街地である「郡中エリア」であれば県庁所在地の松山市内中心部へ電車・車で20~30分あればアクセスできるため、通勤・通学可能なことが強みです。
今回は、愛媛県伊予市移住のメリットやデメリット、おすすめエリア、移住を失敗しないポイントなどを紹介します!移住を検討している方へ向けて移住支援も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
海・山・街の3拍子がそろった愛媛県伊予市へ、ぜひ移住を検討しましょう!
伊予市移住の魅力/メリット3選
まずは、伊予市移住の魅力やメリットを3つ紹介します!美しい海に緑あふれる山の自然など魅力が盛りだくさんです。ぜひご覧ください!
海の絶景で有名な「下灘駅」を中心に美しい海を満喫できる
伊予市移住でもっとも大きな魅力・メリットといえるのは、かつて「日本で一番海に近い駅」として、数々のドラマや映画のロケ地となったJR予讃線「下灘駅」を中心に、美しい海を満喫できることです。青春18きっぷのキャンペーンポスターとして何度も取り上げられているので、見たことがある人も多いかと思います。
瀬戸内海の西部海域「伊予灘」を一望できる絶景は、伊予市移住の醍醐味といえるでしょう。JR下灘駅を海岸沿いに北上した「ふたみシーサイド公園」では海水浴や海釣りを楽しめ、山を少し登ればパラグライダーも盛んにおこなわれています。
伊予市移住では、有名スポットとともに水平線が広がる美しい海を満喫できるため、多くの方にとって満足度の高い移住生活が送れるでしょう。
松山市内へ電車通勤でき愛媛県最大の商業施設まで車で10分の利便性
伊予市北部は「郡中地区」と呼ばれる市街地となっており、松山市内へ電車通勤が可能で、愛媛県最大の商業施設まで車で10分の高い利便性をもつこともメリットといえます。伊予市のメインストリートといえる国道56号線を北上すると、東京ドーム5個分の敷地面積を誇る愛媛県最大の商業施設「エミフルMASAKI」があり、郡中地区からだと車や電車で10分もあればアクセス可能です。
国道56号線をさらに北上すれば、20~30分ほどでそのまま松山市の中心部へ到着します。電車もJR予讃線と伊予鉄道郡中線の2路線が利用可能であり、こちらも20~30分で中心部へアクセスできるため、松山市内中心部へ通勤・通学が可能です。
海・山の自然とともに市街地の利便性も非常に高いことが、伊予市移住の魅力でありメリットといえそうですね。
山間部では豊かな自然に囲まれた田舎暮らしができる
伊予市は海が美しい一方で、山間部では豊かな自然に囲まれた田舎暮らしができることも大きな魅力です。山間部では農業が盛んで、「日本三大栗」にも数えられるブランド栗「中山栗」の産地として有名で、「道の駅 なかやま」では貴重な中山栗を安価に購入できます。
また、伊予市の山間部は自然環境が保全されており、山間部の様々な場所でホタル鑑賞を楽しめることも特徴です。毎年5月下旬から6月中旬にかけて、青く光る美しいホタルの舞が各地で楽しめます。幻想的なホタルの舞は、都会から移住してきた人にとって感動的な光景であり、飛び交う光を眺めるだけで「移住してよかった」と思えることでしょう。
伊予市移住で困ること/デメリット3選
つづいて、伊予市移住で困ることやデメリットも3つ紹介します。メリットとデメリットの両方を理解しておくことは非常に大切です。1つずつ見ていきましょう。
市街地以外では移動には車が必須
伊予市移住で困ることとして、市街地以外では移動に車が必須であることがまず挙げられます。市内北部の郡中地区であれば車がなくとも生活は可能ですが、海に近い双海町や山間部の中山町などでは車がなければ不便さを感じるでしょう。
海沿いや山側にはそれぞれJR予讃線が走っているものの、電車は1時間に1~2本のため使い勝手はあまりよくありません。そのため、市街地以外へ移住する場合は車を所有したほうがよさそうです。維持費が気になるかもしれませんが、駐車場代はかなり安いので、あまり大きな負担にはならないでしょう。
海の近くは津波に注意が必要
伊予市は伊予灘に面しているため、地震の際は津波に注意が必要なこともデメリットといえます。移住前に必ずハザードマップを確認し、海の近くに住む場合は津波のリスクがあるかどうかを必ず把握しておきましょう。
双海町周辺の海岸沿いはもちろん、市街地である郡中地区も津波被害が想定されています。万が一に備え事前に避難場所等をチェックしておき、日頃から防災意識を高めておきましょう。
参考:伊予市ハザードマップ
市街地以外では日常の買い物にやや不便
市街地である郡中地区以外は日常の買い物にやや不便であることもデメリットといえそうです。海沿いや山間部のエリアでは商業施設があまり充実していないため、必要に応じて買い物等は市街地まで出る必要があります。
ただ、海沿いには「道の駅 ふたみ」、山側には「道の駅 なかやま」があり地元の新鮮な旬の食材が直売されているため、こちらを利用するのがいいかもしれません。値段も非常に安く、積極的に活用すれば食費がかなりおさえられるのでおすすめです。
伊予市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、伊予市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!お得な移住支援ばかりなので、該当する方はぜひ活用しましょう。
農業を始めたい方をフォローする伊予市就農支援
新たに農業を始めたい人向けに、就農支援として農業に関する知識や技術の取得方法についての相談を受け付け、勉強会なども開催しています。1〜2年の各種研修を受けられ、JAや地域の農業組織加入、栽培や資金の準備を含む農業経営などの個別指導もおこなっているため、就農希望者にとって心強い支援といえるでしょう。
移住後に農業を始めたい・興味があるという方は、下記リンク先のお問い合わせフォームから、ぜひ相談してみてください。
参考:伊予市就農支援
問い合わせ先:伊予市農業振興センター
上限140万円!伊予市移住者住宅改修支援事業費補助金
愛媛県外から伊予市へ移住した方で、「伊予市空き家バンク」や「えひめ空き家情報バンク」に掲載されている空き家を、居住目的で賃借・購入した方がおこなう改修等に対し、予算の範囲内で補助金を支給しています。
移住の際に空き家の有効活用を考えている方は、ぜひ申請しましょう。
【補助対象経費(一部抜粋)】
- 空き家の改修
木工事・屋根工事・内装工事・給排水設備工事・エクステリア工事・省エネ設備工事・外構工事等 - 家財道具の搬出等
入居または空き家の改修のために不要な家財道具の搬出入、処分または清掃
【補助金の額】
- 空き家の改修にかかる、補助対象経費の2/3(上限140万円)
- 家財道具の搬出等にかかる、補助対象経費の2/3(上限20万円)
参考:伊予市移住者住宅改修支援事業費補助金
問い合わせ先:伊予市企画振興部 地域創生課移住・定住担当
上限30万円!伊予市木造新築住宅支援事業費補助金
伊予市内で自らが居住するために新築する住宅で、一定の条件を満たすことで30万円を上限として補助金を支給しています。移住の際に住宅の新築を検討されている方は、下記リンク先から詳細をチェックしましょう。
【補助条件(一部抜粋)】
- 主要部に愛媛県産木材をおおむね50%以上使用する、延床面積66㎡以上の住宅
- 伊予市内に主たる事務所を構える工務店が建築する住宅
- 申請年度中に完成が見込まれる住宅
【補助金の額】
住宅に使用する愛媛県産木材の体積1㎥あたり15,000円を乗じた金額で、上限30万円
参考:木造住宅の新築費用を補助します
問い合わせ先:伊予市産業建設部 農林水産課
伊予市移住でおすすめのエリア3選
それでは、伊予市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は、海辺・市街地・山間地域という個性のちがうエリアをチョイスしました!理想とするライフスタイルに合わせて検討してみてください!
美しい海岸線と中山間地域のいいとこどり「双海町周辺エリア」
最初におすすめするのは、美しい海岸線と中山間地域の両方で生活できる「双海町周辺エリア」です!双海町は海沿いから中山間地域までをカバーしており、多様な移住生活を送れることが魅力といえるでしょう。海沿いは「日本の夕陽百選」にも選ばれていることから、全国でも夕日の美しい町として知られています。「ふたみシーサイド公園」では美しい夕日を眺められるスポットがたくさんあり、多くのカップルやバイクのツーリング客が訪れることでも有名です。
「ふたみシーサイド公園」内には「道の駅 ふたみ」と美しい砂浜が自慢のビーチがあり、透明度の高い海で海水浴を楽しめます。「道の駅 ふたみ」では、地元野菜はもちろん海の幸も楽しめ、カフェや飲食店もあり海水浴ついでに食事や買い物も可能です。夏休みには多くの家族連れや観光客でにぎわう伊予市最大の観光スポットといえるかもしれません。山側にはパラグライダーの発着場もあり、美しい海を眼下において大空を自由に飛び回れるのもいいですね。
また、山もすぐ目の前なので、海沿いでありながら中山間地域で農業を始められることもメリットといえるでしょう。美しい海はもちろん、中山間地域で山を中心とした暮らしも可能な「双海町周辺エリア」は海・山の両方を楽しみたい方におすすめです。
市街地で便利な生活を送りたい方は「郡中周辺エリア」
次のおすすめエリアは、市街地で便利な生活を送れる「郡中周辺エリア」です!伊予市の中心地として栄えており、日常生活に非常に便利でJR予讃線と伊予鉄道郡中線の2路線が利用できます。
伊予鉄道郡中線の始発駅「郡中港駅」から松山市の中心部「松山市駅」へは約25分でアクセスできることが大きな強みで、松山市内へ通勤・通学される方にとってかなり利便性の高いエリアといえるでしょう。
さらに、東京ドーム5個分の敷地面積を誇る愛媛県最大の商業施設「エミフルMASAKI」へは、車・電車で10分ほどでアクセスでき、休日の買い物に非常に便利です。市街地であるものの海が近いため「五色浜海水浴場」で気軽に海水浴も楽しめます。
また、松山自動車道「伊予IC」から気軽に遠出も可能です。電車・車での松山市内へのアクセスもよく、高速道路を使った遠出も可能なことは特筆すべき点といえるでしょう。「郡中周辺エリア」は、海・山の自然環境が近い便利な市街地であることから、都会からの移住者にとって暮らしやすく、満足度の高い移住生活が送れるおすすめエリアといえそうです。
日本三大栗「中山栗」の産地で緑豊かな田舎暮らし「中山町周辺エリア」
最後のおすすめエリアは、緑豊かな田舎暮らしが可能な「中山町周辺エリア」です!伊予市の山間部、山と川に囲まれた豊かな自然が魅力で、山での田舎暮らしに憧れている方におすすめのエリアといえるでしょう。中山町周辺は豊かな自然環境により、愛媛県内でも「ホタルの里」として知られています。
「伊予中山ホタル保存会」によって、ホタルの保護や養殖・幼虫の放流がつづけられ、エリアのさまざまな場所でホタル観賞が可能です。毎年5月下旬から6月中旬にかけて、青く光るホタルの舞を観賞できることは、中山町周辺エリア最大の魅力といえるかもしれません。
また、中山町周辺は、日本三大栗の1つ「中山栗」の産地としても有名です。大粒で上品な甘みが広がる中山栗は、あまり全国に出回っていないため「幻の栗」と呼ばれています。「道の駅 なかやま」へ行けばその「幻の栗」を入手できるので、移住の際はぜひお立ち寄りください。
さらに、2020年に松山自動車道「伊予中山スマートIC」が開通したことにより、遠出がしやすくなったことも魅力です。高速道路を使えば松山市内へ20~30分でアクセスできるため、一気に利便性が高まりました。
伊予市の山間部で、美味しい栗を食べながら山での田舎暮らしがしたい方は、「中山町周辺エリア」を選びましょう!
伊予市移住で失敗しないポイント3選
最後に、伊予市移住で失敗しないポイントを3つ紹介します!理想の移住を叶えるために、ぜひ参考にしてください。
ハザードマップを確認し災害リスクの少ない場所を選ぶ
伊予市は海に近いので津波に警戒するのはもちろん、山間部を中心に土砂災害警戒区域に指定されている場所もあります。移住前に必ずハザードマップを確認し、津波・土砂災害の両方のリスクが少ない場所を選びましょう。
最寄りの避難場所を調べておき、実際に足を運んで距離や時間を把握しておくことが大切です。日頃から防災意識を高くもち、万が一の際でも慌てず行動できるように備えておきましょう。
参考:伊予市ハザードマップ
短期移住して実際の空気感や生活利便性などを調査しておく
他の街からの移住者にとって、伊予市での生活は新しい発見の連続となります。多くの魅力があふれる伊予市ですが、人によっては「合わない」可能性があることも事実です。
本格的な移住の前に必ず現地へ足を運び、どのような場所か確認しておきましょう。できれば短期移住して、実際の空気感や生活利便性などを調査しておくことが望ましいといえます。
また、買い物や通勤などの利便性はもちろん、ネット環境が整っているかも重要です。都市部では当たり前の光回線ですが、伊予市では市全域をカバーしていないため、移住前に必ず調べておきましょう。
移住の相談窓口スタイルチャットで相談する
移住を検討したいけど何から始めればいいかわからない方や、伊予市に限らずおすすめの移住先を知りたいという方は、LINEを使った移住の相談窓口「スタイルチャット」で気軽に相談してみてはいかがでしょうか?
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伊予市の魅力を知って移住を検討しよう
海・山・市街地とそれぞれに魅力がある愛媛県伊予市は、多くの方のニーズを満たす移住先です。JR下灘駅から眺める海の絶景や夕焼け、山間地域で初夏のホタル観賞に秋の栗の味覚、松山市や愛媛県最大の商業施設へのアクセスのよさなど、トータルバランスにすぐれています。住む場所やその日の気分によって、自然の恩恵や都市の利便性を享受できることが大きな魅力といえるでしょう。
愛媛県伊予市の魅力を知って、ぜひ前向きに移住を検討しましょう!
※内容は2023年9月執筆時のものです。