新しい土地での生活を始める際、仕事を見つけることは移住者にとって重要な課題です。ですが、地方での就職は、都会と異なりスムーズに行かないことも多いでしょう。今回は、移住先で仕事を探す人向けに、仕事探しに失敗する理由と、仕事探しのコツを5つずつ挙げて解説します。移住先で新たな仕事をゲットして、幸先の良い新生活のスタートを切りましょう。
移住先で仕事探しに失敗する理由5選
そもそも何故、移住先での仕事探しが上手くいかないのでしょうか？原因と考えられることを5つ挙げますので、参考にしてみてください。
求人数が少ない
移住先では、選べる程の求人数がない可能性があります。求人数が少なければ、自分の希望に合う仕事を見つけるのは難しいかもしれません。まず、求人情報を探し、どのような企業で求人が出ているか調べましょう。また、正社員または契約社員なのか等、雇用形態についても働き出してから後悔しないよう、必ずチェックしておきましょう。
都市部での職歴を活かせる仕事がない
地方では、都市部でのキャリアを活かせる仕事があるとは限りません。今まで積み上げてきたキャリアをリセットして、一から積み上げることも覚悟しましょう。職歴を活かせる仕事が見つからない場合は、移住先の需要に焦点を当てて、それにマッチした仕事を中心に探しましょう。
給料が低くなる
地方の最低賃金は東京の8割程度であるように、地方の給料は首都圏と比較して低いことが多いです。そのため首都圏から移住した場合、年収が下がる可能性が高いでしょう。その代わりに、家賃や物価などが首都圏より割安なので、生活費を下げられるかもしれません。住みたい地域の経済事情を確認しましょう。
通勤に車が必要になる
田舎で就職する場合、職場が公共交通で行ける場所とは限らないので、車が必要になる可能性が高いです。就職するのに、運転免許の所持が必須条件になっていることもあります。免許を持っていない人は、移住前に教習所に通って、免許を取得した方が良いでしょう。
仕事のストレスを発散できる場所が少ない
田舎は、都会より娯楽が限られています。仕事のストレスを解消できる場所が限られていると、仕事のやる気が出ず、仕事にも影響するかもしれません。また、芸術や音楽を楽しめる施設が全く無い場所もあるので、好きな人にとっては苦痛に感じるかもしれません。移住先でも楽しめる趣味や、アクティビティを見つけましょう。
移住先での仕事探しのポイント5選
移住先で仕事探しをするには、具体的にどのようなことを心がければ良いのでしょうか？探す上でのポイントとなることを、5つ紹介します。
就職支援サービスに相談する
地元の就職支援サービスに行けば、ローカルな求人情報を入手可能なので、就職先が見つかる可能性が高いです。また、求人情報や履歴書の添削、面接の練習など多岐にわたるサポートを提供していることも多いので、不安な人はこまめに相談にのってもらうと良いでしょう。
就業支援金をもらう
市町村や就職先によっては、移住先の支援金を受け取ることが可能です。地方創生移住支援事業は、東京圏から地方へ移住し、起業や就業等を行う方に、都道府県・市町村が共同で交付金を支給する事業です。実施している市町村かつ、対象となる企業に就職した場合、単身で60万円、世帯なら100万円です。18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は、18歳未満一人につき最大100万円が加算されます。経済的な助けを受けて、移住後の生活に困らないようにしましょう。
詳しくは、内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生をご確認ください。
移住支援金
レンタカーを借りて運転の練習をする
移住先で車が必要なら、レンタカーを借りて事前に運転の練習を行い、移動手段に不安を感じないようにしましょう。知り合いに教官役を頼んで、一緒に乗ってもらう手もあります。車や人が少ないところで練習し、通勤や仕事でもスムーズに運転できるようにしておきましょう。
仕事のストレスを発散できる場所を見つけておく
仕事のストレスから解放される場所を見つけることは、とても大切です。行きつけの居酒屋やカフェをつくって、店主や常連客の仲良くなり、話を聞いてもらうことでストレス発散に繋がります。積極的に外に出て、職場以外で話せる人を見つけておきましょう。また、没頭できる趣味を見つけるのも手です。心身の健康を保ちながら、新しい生活に慣れていきましょう。
リモートワークをする
仕事がリモートワーク可能であれば、今までの仕事を続けながら移住先での生活も可能です。移住を機に、完全リモートの仕事に転職するのも良いでしょう。都会に本社がある仕事なら、地方でも年収を減らさずに働けるかもしれません。柔軟な働き方を模索し、新しい環境での生活と仕事の調和を図りましょう。
仕事探し対策をして移住を検討しよう
今まで縁の無かった地域への移住は、新たな発見や多くの出会いがあります。しかし、希望の就職先が無かったり、年収が下がったりするなど、理想のキャリアプランを歩めない可能性もあります。また、都会に比べて仕事がデジタル化されておらず非効率的だったり、田舎の狭い人間関係に悩まされるかもしれません。他にも、車が必須な仕事が多いので、ペーパードライバーの人は運転に慣れておく必要があります。
移住先の仕事探しを成功させるには、地元の就職支援サービスを利用すると良いでしょう。就業支援金の対象者になるなら、忘れず申請しましょう。また、仕事のストレスを発散する場所をつくることは大切です。行きつけのカフェや居酒屋をつくることで、店主や常連さんと仲良くなったり、夢中になれる趣味を見つけると良いでしょう。都会で続けていた仕事をリモートで続けたり、これを機に完全リモートの仕事に転職するのも良いでしょう。
失敗するポイントや仕事探しのコツを参考にして、移住先でも仕事にプライベートに、充実した生活を送りましょう。
※内容は2023年10月執筆時のものです
