瀬戸内海と大阪湾にわたって存在する日本有数の島である兵庫県の「淡路島」は、近年再開発が加速する大注目の移住先であることはご存じでしょうか?古くからの観光地として関西でなじみの深い淡路島では、人材派遣会社大手であるパソナグループの本社機能移転を皮切りに大きく生まれ変わりました。現在進行形で再開発が進む巨大な「リゾート島」として、続々と大型商業施設やホテル・レストランなどがオープンしているのです。もちろん、移住先としての人気も急上昇していることはいうまでもありません!
今回は、大注目の移住先「淡路島」における移住の魅力やメリット、おすすめエリア、移住で気をつけたいポイントなどを徹底的に紹介します!淡路島にある3つの市「淡路市」「洲本市」「南あわじ市」は、どこも魅力がいっぱいです。それぞれの特徴も踏まえながら、今もっとも熱い「淡路島」へ、ぜひ移住を前向きに検討しましょう!
淡路島移住の魅力/メリット3選
まずは、近年大注目の移住先である淡路島の移住先としての魅力やメリットを紹介します!広大な淡路島には移住希望者を惹きつけてやまない魅力がいっぱいです。ぜひご覧ください!
近年リゾート地として再開発が加速しておりレジャー施設が充実している
近年リゾート地として再開発が加速し、さまざまなレジャー施設が充実していることが淡路島移住の魅力・メリットといえるでしょう。
2020年、人材派遣会社大手であるパソナグループが、東京本社機能の一部を淡路島に移転させることが大々的なニュースとして報じられました。元々、関西地方有数のリゾート地であった淡路島ですが、パソナグループの本社機能移転をきっかけに、「地方創生」を掲げたグループ主導による再開発が一気に加速したのです。
パソナグループは島内全域にオシャレなレストランやホテル、大型レジャー施設などを続々とオープンさせ、淡路島に大きな話題と驚きをもたらしました。2023年現在もなお開発は継続しており、今後オープン予定の施設もまだまだあります。近年類をみない再開発ラッシュにより、関西のみならず日本有数の「リゾート島」といわれる未来はそう遠くないのかもしれません。淡路島へ移住すれば、海や山の自然の美しさはもちろん、新しくオープンしたさまざまな施設を通じて彩りのある刺激やときめき、癒やしの移住生活を送ることが可能です。
再開発が猛スピードで加速する淡路島は、現在の日本でもっとも熱い「島の移住先」といえるでしょう。
車で神戸市三宮へ約30分・大阪市梅田まで約1時間でアクセス可能
淡路島移住の魅力として、車で神戸市三宮へ約30分・大阪市の中心部である梅田まで約1時間でアクセス可能な点も挙げられます。
淡路島北部にある淡路ICまたは淡路北スマートICから高速道路に乗れば、時間帯によるものの短時間で神戸や大阪の中心部まで移動できることは大きなメリットといえるでしょう。普段は淡路島で生活しながら休日は神戸や大阪でショッピングを楽しみ、場合によっては通勤も可能です。
全長3,911mの世界最大級の吊り橋「明石海峡大橋」を渡り、いざ本州へ気軽にアクセスできることは、淡路島移住を強く後押ししてくれる大きな魅力といえるでしょう。もちろん、淡路島各エリアから高速バスを使って神戸市三宮や大阪市梅田、さらには京都市などへ出られるため、運転免許がない方でも安心です。
瀬戸内海の海の幸や「淡路島玉ねぎ」などの農産物といったグルメが充実
自然環境が豊かな淡路島は、海の幸や「淡路島玉ねぎ」などの農産物といった食材が豊富で、グルメが充実していることも魅力といえるでしょう。
淡路島は「食の宝庫」といわれ、海産物・農産物・畜産物それぞれに特産品が存在します。海産物でいえば生シラスやハモ、ふぐ・サワラなどが有名で、「生シラス丼」や「生サワラ丼」などは淡路島の名物の1つといえるでしょう。農産物であれば関西を中心にブランドが確立されている有名な「淡路島玉ねぎ」をはじめ、生産量日本4位の「淡路島レタス」も有名です。畜産物では、島内で肥育した「淡路牛」や、但馬牛のなかでも一定の条件を満たした高級和牛である「淡路ビーフ」などは、ぜひ一度食べていただきたい食材といえるでしょう。
また、これらの豊かな海の幸や山の幸などをふんだんに使用した、ご当地グルメが楽しめることも淡路島移住の醍醐味です。「生シラス丼」や「生サワラ丼」はもちろん、「淡路島玉ねぎの天ぷら」や「淡路牛バーガー」など、数々の名物をぜひ現地へ移住して体験してみてください。
淡路島移住で困ること/デメリット3選
つづいて、淡路島移住で困ることやデメリットを紹介します。再開発が加速する淡路島には移住するメリットがたくさんあるものの、デメリットも少なからず存在します。1つずつチェックしていきましょう。
島内に電車はなく移動には車が必須
淡路島には電車が走っていないため、移動には車が必須であることはデメリットといえそうです。南北55km、東西28kmの大きな島である淡路島では、車がなければ生活が極端に不便なものとなるため、移住の際は車の購入をおすすめします。
島内に路線バスはあるものの、行き先が限られており本数も少ないため決して便利とはいえません。車を所有する際は維持費が気になりますが、月極め駐車場料金の相場は、淡路市・洲本市・南あわじ市によって若干のちがいはあるものの、おおむね6,000円~10,000円程度です。淡路島移住をおもいっきり楽しむためにも、車を所有していない方は移住を機に購入することを検討しましょう。
本州へ行くには明石海峡大橋の通行料が必要
本州へ行くには明石海峡大橋の通行料が必要であることも、淡路島移住のデメリットといえるかもしれません。正確には通行料ではなく、明石海峡大橋を挟んだインターチェンジである「淡路IC」~「垂水IC」間の高速道路料金のことを差します。
仕方ないことではありますが、必然的に有料道路を利用しなければ本州へ出られないため、通行料が必要なことをあらかじめ理解しておきましょう。
【淡路IC~垂水IC通行料金】
軽自動車等 | 普通車 | |
---|---|---|
現金車(非ETC車)料金 | 1,940円 | 2,410円 |
ETC車(平日・休日) | 760円 | 910円 |
有名な飲食チェーン店の数が少ない
淡路島には有名な飲食チェーン店の数が少ないこともデメリットとして挙げられます。都市部ではおなじみの飲食チェーン店があまりなく、人によっては不便さを感じるかもしれません。
たとえば、スターバックスコーヒーは淡路島北部の「淡路SA」内の1か所、ガストも洲本市の1か所だけであり、サイゼリヤや回転寿司のスシローは淡路島にないのが現状です。ただ、有名な飲食チェーン店は少ないものの、淡路島にはご当地食材を使用した便利でおいしいお店がたくさんあるため、移住の際はぜひこれらのお店を開拓してみてはいかがでしょうか?
淡路島移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
次は、淡路島移住の際に利用できる補助金、支援金、サービスを紹介します!これらを積極的に活用して、少しでもお得な移住を叶えましょう。
新婚世帯に住宅購入費や家賃などを補助!「淡路市結婚新生活支援事業」
淡路市において一定の条件を満たした新婚世帯の方に、新居の購入費や賃貸住宅の入居費、引越し費用などの一部を補助する支援事業です。結婚を機に淡路市へ移住して新生活をスタートさせたい方は、ぜひ活用しましょう。
【補助対象世帯(一部抜粋)】
- 令和5年4月1日から令和6年3月31日までの間に婚姻届を提出し、受理された夫婦であること。
- 夫婦ともに婚姻日における年齢が39歳以下であること。
- 令和4年1月1日から令和4年12月31日までの夫婦の所得合計が500万円未満であること。
【補助費用】
- 住居費(住宅購入費・リフォーム費用・賃借費用)
- 引越費用
【補助金額】
1世帯あたり最大30万円
※夫婦ともに年齢が満29歳以下の場合は最大60万円
参考:淡路市結婚新生活支援事業
問い合わせ先:淡路市子育て応援課
特定の分譲地を購入で最大500万円を補助!「洲本市分譲地活性化促進金」
洲本市が整備した分譲地の販売促進により、若者の定住や活気ある地域づくりを推進することを目的に、特定の分譲地を購入して住宅を建築した世帯に対し最大500万円の補助金を交付する支援事業です。かなり大きな金額を補助してくれるお得な支援事業のため、洲本市へ移住を検討している方は、ぜひ補助金の活用を検討しましょう。
【補助対象世帯】
分譲地の購入契約の日において、夫婦の年齢の合計が満90歳未満の世帯で、一定の条件を満たした方。
【補助金の額】
- 夫婦で転入または転居の世帯 200万円
※10年以内に子どもが2人生まれた場合、さらに200万円を追加支給。 - 夫婦と乳児1人で転入または転居の世帯 300万円
※10年以内に子どもが2人生まれた場合、さらに200万円を追加支給。
【交付期間】
10年間にわたり分割して交付する。
参考:洲本市分譲地活性化促進金について
問い合わせ先:洲本市地域生活課
賃貸住宅の初期費用や引越費用を補助!「南あわじ市移住支援補助金・奨励金」
南あわじ市では、定住の意思をもち淡路島外から南あわじ市へ移住する世帯に対し、民間賃貸住宅への居住にかかる初期費用や引越費用などの一部を補助しています。さらに、移住後1年および2年経過後には奨励金を別途支給してくれるため、とてもありがたい移住支援といえそうです。南あわじ市へ移住を検討している方は、ぜひ活用しましょう。
【補助対象世帯(一部抜粋)】
- 世帯全員が転入日(※おためし居住世帯は契約日)直前の3年間、継続して淡路島外に住んでおり、市内に居住していること。
- 転入日前の3か月以内(※おためし居住世帯は申請日前の1か月以内)に、市内の民間賃貸住宅の賃貸借契約を締結していること。
- 転入日から6か月以内(※おためし居住世帯は契約日から1か月以内)の申請であること。
【補助対象費用】
- 賃貸借契約にかかる初期費用
- 引越費用
- 1か月分のレンタカー費用(※おためし居住世帯のみ)
【補助金額】
- 初期費用 上限20万円
- 引越し費用 上限5万円
- 1か月分のレンタカー費用(※おためし居住世帯のみ) 上限5万円
【奨励金の額】
1年経過時に5万円、2年経過時に25万円を支給(※おためし居住世帯はのぞく)。交付には別途申請が必要。
※おためし居住世帯とは、南あわじ市に住民票を異動せず市内に居住する世帯のこと。
参考:南あわじ市移住支援補助金・奨励金
問い合わせ先:南あわじ市ふるさと創生課
淡路島移住でおすすめのエリア3選
それでは、淡路島移住でおすすめのエリアを紹介します!今回は、淡路島にある3つの市「淡路市」「洲本市」「南あわじ市」の魅力をそれぞれ深掘りしました。理想の移住生活が叶えられるエリアを見つけるため、ぜひ参考にしてください!
神戸・大阪へのアクセス抜群!レジャー施設・観光スポットが充実の「淡路市」
淡路島の北側に位置する「淡路市」は、神戸・大阪へのアクセスが抜群で、パソナグループによる再開発がもっとも進んだエリアとして、レジャー施設や観光スポットなどの充実が最大の魅力といえるでしょう。
淡路島北端に近い「淡路SA」は、観覧車もある大型SAとして多くの観光客で常ににぎわい、観覧車からは明石海峡大橋や対岸の神戸市・明石市などが一望できる絶景スポットとして有名です。周辺も観光地となっており、アニメパークである「ニジゲンノモリ」や明石海峡大橋をくぐる「明石海峡大橋クルーズ」などもおすすめのスポットといえるでしょう。
淡路市では、パソナグループのプロデュースによって、西側のいわゆる「西海岸」に数多くのレストランやレジャー施設が続々とオープンしていることも特徴です。旧野島小学校をリノベーションした複合施設「のじまスコーラ」や、特産品を集めた産直市やレストランなどがある「クラフトサーカス」など、西海岸沿いの一帯は現在大きな注目を集めています。また、夕日がとても美しく、水平線に沈む夕日を眺めながらテラスで食事ができるオシャレなカフェやレストランも数多く存在し、カップルを中心に大人気です。
もちろん、海水浴ができるビーチもあり、まさに「リゾート島」として淡路島の楽しさをギュッと凝縮したエリアといえるでしょう。
神戸・大阪へのアクセスを重視する方や、数多くのレジャー施設や観光スポットで彩りある移住生活を送りたい方は、ぜひ「淡路市」への移住をおすすめします。
洲本城跡からの絶景は必見!海が一望できる温泉も魅力の「洲本市」
淡路島の中南部に位置する「洲本市」は洲本城の城下町として歴史があり、温泉が充実していることから、古くからある伝統的な旅館も多い「観光地」としての魅力にあふれています。
洲本市のランドマークといえば、標高133mの三熊山の山頂にある「洲本城跡」であり、歴史を感じながら洲本市街と大阪湾を一望できる絶景スポットとして、必ず訪れたい場所といえるでしょう。とくに、水平線から立ちのぼる朝日は感動的であり、淡路市の西海岸の夕日に対して、洲本城跡からの朝日は淡路島屈指の絶景といえるかもしれません。
また、洲本城のふもとには昔ながらの町並みが残る「洲本レトロこみち」があり、カフェや雑貨店などが軒を連ね、散歩にぴったりの場所としておすすめです。
「洲本温泉」も有名で、年配の方たちであれば淡路島観光=洲本市という印象を持つ方が多く、海を眺めながら入る露天風呂は最高の癒やしをもたらしてくれるでしょう。「洲本市」は街全体に落ち着いた雰囲気があり、自然体で日々を過ごせる素敵なエリアとして多くの方におすすめです。
海の幸・山の幸がたくさんの食の宝庫!四国へも行きやすい「南あわじ市」
淡路島の南部にある「南あわじ市」は、農業や漁業・畜産業が盛んでたくさんのグルメが楽しめる街といえます。また、四国への玄関口でもあることから気軽に四国へ出かけられることも大きな魅力といえるでしょう。
南あわじ市の代表的な特産品である「沼島のハモ」は、皮がやわらかく身も甘いことが特徴です。但馬牛の血統である「淡路ビーフ」も同様で、南あわじ市が主な生産地となっています。市域はおもに農地が広がっており、淡路島移住において田園風景に囲まれた暮らしがしたい方にぴったりといえるでしょう。
南あわじ市には、淡路島でも有数のテーマパークである「淡路ファームパーク イングランドの丘」があることも魅力です。バーベキューやイチゴ・野菜などの収穫体験、たくさんの動物たちと触れ合えるテーマパークとして、南あわじ市へ移住した際にはぜひ立ち寄ってみましょう。
また、南あわじ市と徳島県鳴門市にまたがる鳴門海峡は「渦潮」がとても有名で、渦潮を体験できるクルーズ船が出航しています。海と山・田園風景が広がる自然が美しい「南あわじ市」は、のんびりとした田舎暮らしに最適なエリアといえるでしょう。
淡路島移住で失敗しないポイント3選
最後に、淡路島移住で失敗しないポイントを3つ解説します!これらのポイントをしっかりと理解し、理想の移住生活を叶えましょう。
本州へ行く用事が多い方は交通費を含めた生活設計をする
本州へ行く用事が多い方は、明石海峡大橋を渡るために必要な交通費を含めた生活設計をしなければなりません。明石海峡大橋を車で渡るには片道760円~2,410円の料金が必要です。頻繁に本州へ行く用事がある方は、大きな負担になりかねないので注意しましょう。
また、台風などで10分間の平均風速が25m/sを超える強風が吹くことが予想される場合、全車通行止めとなってしまうため、この点にも注意が必要です。
移住の目的やライフスタイルを明確にしてから住む場所を決める
淡路島への移住は島という特性上、他の移住先とは少しちがった生活になることが予想されます。そのため、移住の目的や実現させたいライフスタイルを明確にしたうえで、住む場所を決めましょう。
淡路島は自然環境が豊かでレジャー施設も充実しているため、満足度の高い移住生活が送れるものの、仕事の種類や子どもの進学面などは、本州と比較して不利になりがちです。長期的な視野をもち、淡路島のどこでどのような暮らしをしていきたいのか慎重に判断することが、移住を失敗しないために大切なポイントといえるでしょう。
移住の相談窓口スタイルチャットで相談する
淡路島移住に興味があるものの、何からはじめればいいかわからない場合や、他にも候補になりそうな移住先を知りたい方は、LINEを使った移住相談窓口「スタイルチャット」に相談してみてはいかがでしょうか?
簡単な質問に答えるだけで、あなたにぴったりな移住先を参考情報とともに紹介してくれるとても便利なサービスです。もちろん、移住全般の疑問や質問等にも幅広く対応しているため、移住について聞きたいことがあれば、ぜひ気軽に活用しましょう。
淡路島の魅力を知って移住を検討しよう
パソナグループの本社機能移転によって生まれ変わった兵庫県の「淡路島」は、今もっとも注目される移住先の1つといえるでしょう。再開発によって続々とオープンするレジャー施設はもとより、美しい海と緑豊かな山々、充実したグルメなど魅力は多岐に渡ります。また、神戸や大阪へのアクセスの良さも大きなメリットといえそうです。
淡路島の魅力を知って、ぜひあなたも移住を前向きに検討しましょう!
※内容は2023年10月執筆時のものです。