「自然の中でのんびりと暮らしたい」「ゆったりとした田舎で子育てをしたい」「老後の人生を静かな田舎で送りたい」など、地方移住の理由は人によってさまざまです。そんな中、都心の近郊に住み、平日は都心で働きながら休日は自然に囲まれてゆったりと過ごす「近距離移住」が注目されています。高い利便性を確保しつつ仕事とプライベートのメリハリがつけられるため、近距離移住はワークライフバランスの充実という昨今の流れにマッチしていると言えるでしょう。
この記事では、近距離移住のメリット・デメリットを徹底解説しています。地方移住に興味はあるけれど遠方への引っ越しには不安がある人、現在の仕事を続けながらより良い暮らしを追求したい人は、ぜひこの記事を参考に、近距離移住を検討してみてください！
近距離移住とは
近距離移住とは、都心通勤圏の郊外に住まいを持つことです。都心から離れることで、平日は都心で働きながらも週末には自然の中で好きなことをして過ごせます。仕事とプライベートのオンオフをしっかりとつけたい働き世代を中心に、近年注目を集めている移住形態です。
「近距離」の目安は都心から電車で1時間程度と認識されており、東京都内からでは湘南エリアを筆頭に、多摩エリア・房総エリアなどの人気が高まっています。
近距離移住のメリット3選
近距離移住のメリットを具体的に見ていきましょう。都心から少し離れるだけで、さまざまな利点が得られますよ！
都市部通勤圏内でも郊外であれば居住費を抑えることができる
近距離移住の最大のメリットは、住居費を抑えられる点です。東京23区内ではワンルームや1Kでも家賃相場が10万円前後と高額ですが、23区外や近隣県では同条件で半額以下の物件も見られます。
毎月の家賃が抑えられれば、収入が変わらなくても自由に使える額が増えますね。将来の貯蓄に回すのも良し、趣味の追求に充てるも良し。生活に選択肢が生まれるのは大きなメリットです。
オンオフでメリハリのある生活が送れる
住環境を職場エリアから切り離す近距離移住では、オンオフの区別がはっきりとつけられます。平日なら、帰路で電車に乗っている間に気持ちの切り替えができ、帰宅後は都会の喧騒と無縁の静かな環境でゆったりと過ごせます。近所で職場の人に遭遇する心配もありません。一方、休日はキャンプやサーフィンなど、アウトドアアクティビティを楽しむ、という生活が可能です。
仕事とプライベートを分けたいけれど都内への利便性もキープしたいという人、子どもを自然の中でのびのびと育てたい子育て世帯にも、近距離移住はおすすめです！
主要ターミナル駅であれば乗り換え無しで行くことができる場所が多い
地方移住が一般的に遠方への引越しを伴うのに対し、近距離移住ではその名の通り都心に近い郊外に住むことになります。そのため、主要駅であれば都心までは乗り換えなしで出られるのが大きなメリットです。
例えば、鎌倉駅からは「湘南新宿ライン」で東京・品川・新宿駅まで約1時間、つくば駅からは「つくばエクスプレス」で秋葉原まで最速45分でアクセスできます。通勤時間が多少長くなったとしても、乗り換えなしで通勤できるのなら負担もそれほど考えなくてもいいかもしれませんね。
近距離移住のデメリット3選
負担が軽く思える近距離移住ですが、当然デメリットも存在します。デメリットもしっかり理解したうえで、近距離移住が自分に合っているか検討しましょう。
朝早く起きる必要がある
通勤に時間がかかる分、朝早く起きることになるのが近距離移住のデメリットです。帰りも同様時間がかかるため、帰宅時間も遅くなります。静かな生活と引き換えに、通勤時間が余分にかかること、平日は十分な余暇時間が取れない可能性もあることを理解しておきましょう。
帰宅時のラッシュが大変
通勤時間が長くかかることに加え、帰宅ラッシュ時の電車が混雑するのもデメリットです。特に、関東郊外へ行く湘南新宿ライン・埼京線などの混雑具合は顕著で、スマートフォンも触れないくらいスペースの確保が難しいこともあります。極度に込み合い、座れないまま1時間以上乗車することを想像すると、気が滅入りますね。
一方、始発駅の近くに住めば行きは座ったまま通勤できることが多いので、通勤時間をプライベートの時間に充てることが可能です。週末を田舎で楽しむためなら帰宅ラッシュは仕方がない、と割り切れるかを考えてみてください。
終電が早く都市部で夜遅くまで遊ぶことができなくなる
都心から遠ざかるほど、接続の関係などで終電時間が早くなることもデメリットの一つです。早いと22時台で電車が終わってしまうところもあるので、夜遅くまで都心に残らなければならない場合はホテルを予約するなど、あらかじめ対策する必要があります。終電を逃しても気軽にタクシーを利用できる距離ではないため、残業や会社の飲み会などがある場合は注意しましょう。
近距離移住の不安はスタイルチャットで相談する
近距離移住をしたいけれど不安がある場合は、移住のプロに相談してみましょう！自力で全て計画するのは素晴らしいことですが、もし長く悩んでいるのなら時間の浪費になってしまいます。その道の専門家の力を借りれば、悩みや不安が一気に解決することもあるでしょう。
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近距離移住のメリット・デメリットを知って移住を検討しよう
仕事とプライベートのメリハリがはっきりつけられる近距離移住なら、住居費を抑えながら趣味や余暇を充実させられます。通勤ラッシュや通勤時間が長くなってしまうのが懸念点ですが、その分休日は静かな環境で自分自身をリフレッシュさせられるでしょう。また、都会で子育てをする場合は治安が心配になりますが、郊外ならその心配は軽減され、子どもを思う存分自然に触れさせることもできます。
近距離移住で、今の生活をガラッと変えて楽しんでいきましょう！
※内容は2024年1月執筆時のものです。
