日本有数の大都市として栄えている大阪府。大きな繁華街が数多くあるため、ショッピングや食事などの娯楽を手軽に楽しめます。また、空港や鉄道網が発達しているため交通の便もよく、医療・教育の支援金が手厚いのも魅力です。
住環境の良さは世界的にも注目されており、英エコノミスト誌が2021年に発表した「世界の住みやすい都市ランキング」では2位にランクインしています。
参考：Auckland tops the Global Liveability Ranking
そんな大阪での暮らしは一体どんなものなのでしょうか？本記事では、大阪府に移住する魅力や注意点、おすすめの移住先などについて紹介します。
大阪府の特徴や魅力とは
まずは大阪府に住む魅力や生活環境について詳しく解説していきます。
大きな繁華街があり様々な娯楽を楽しめる
大阪には梅田や難波、心斎橋などの地域に規模の大きな繁華街があり、様々な商業施設が立ち並んでいます。
例えば、梅田には大阪の街を一望できる「HEP FIVE観覧車」や「ユニクロ」「ZARA」などの洋服店が数多くあります。また、難波と心斎橋には名物のたこ焼きやお好み焼きを楽しめる飲食店が点在しており、大阪ならでは食文化を楽しめるのが魅力です。
その他にも、カフェや映画館のあるショッピングモール「なんばパークス」や吉本新喜劇が見れる「なんばグランド花月」などがあり、様々な娯楽を楽しめます。
医療・教育の支援金が手厚い
大阪府では子供を対象とした医療・教育の支援金の配布にも力を入れています。
例えば、5歳までは保険適用分の医療費や保育料は全額補助されます。加えて、世帯年収590万円以下の家庭を対象に、高校の授業料が実質無料になる制度を用意しています。その他にも、地域によっては無利子の奨学金の配布や給食費の補助などの支援もあり、子育てにもがしやすい地域です。
交通の便がよく全国の都道府県へアクセスしやすい
大阪府は交通網が発達しており、全国の都道府県へアクセスしやすい街です。
府内をJR東海道線や阪急が通っており、京都や滋賀、神戸などの近隣の府県に手軽に訪れられます。また、市内にある「新大阪駅」には東海道新幹線や山陽新幹線が停車し、東京や広島、福岡などの遠方の地域へのアクセスも抜群です。
加えて、市内には「伊丹空港」と「大阪国際空港」があり、北海道や沖縄と言った飛行機での移動が必要な県へも移動しやすいです。そのため、近隣の都道府県への通勤や遠方地域への旅行の際に不便を感じることはないでしょう。
大阪府に移住する注意点
前項で説明した通り、大阪府には数多くの魅力がありますが、移住する際には気を付けるべきポイントもあります。ここでは大阪に移住する際の注意点について紹介します。
保育所の数が少なく待機児童数が多い
大阪府では待機児童数そのものは減少傾向にあり、2020年4月時点で約100人ほどのみが入園待ちでした。しかし、実際には希望する保育所に入れない「隠れ待機児童」が多いと言われており、「認可外保育所しか空きがなかった」「自宅から遠い保育所しか園児の募集がない」と言ったケースが頻繁に起こっています。
中でも大阪市は、隠れ待機児童が多いと言われており、他の地域と比べて希望する保育所に子供を通わせづらい可能性があります。
参考：府内の保育所等利用待機児童数等の状況（令和3年4月1日時点）について
犯罪が多いエリアがある
大阪府における2020年の犯罪発生件数は約57,000件で、前年度の約68,000件からは減少しています。
府内全体の治安は良くなっていますが、中央区や浪速区などの地域では年間に1,000件以上の犯罪が発生しており、住む際には注意が必要です。
参考：刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数
参考：刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数
大阪の移住におすすめの地域5つ
続いて、大阪に移住するのにおすすめの地域を特徴や魅力を交えて紹介します。
都会と田舎のバランスが良い「吹田市」
大阪府吹田市は都会と田舎の両方が楽しめる街です。
市内には、「旭通商店街」や「錦通り商店街」などの飲食店が集まる場所が数多くあり、手軽に食事を楽しめます。また、市内には大きな草原が広がる「千里緑地」や竹林のある「柴金山公園」など、自然に触れられる場所が点在しているのも魅力です。
吹田市は交通の便もよく、大阪駅や大阪国際空港へ通じるJR東海道山陽本線が通っており、市内や県外への移動で困ることはないでしょう。
子育て支援にも力を入れており、中学3生までの子供を対象に医療費や学術図書の購入費の補助を実施しています。
参考：手当や費用の助成など、子育てを支援する制度を紹介します 子供のための制度
大型の商業施設が多く娯楽を楽しめる「天王寺区」
大阪市天王寺区は娯楽を楽しみやすいのが特徴です。区内には数多くの洋服店がある「天王寺ミオ」や大阪を一望できる展望台のある「あべのハルカス」など、大型の商業施設が数多くあります。その他にも、「大阪市立美術館」や「天王寺動物園」といった施設もあり、様々な娯楽を楽しめるのが魅力です。
一方、「天王寺公園」や「稲生公園」、「寺田町公園」などの緑豊かな公園があり、自然に触れて過ごすこともできます。また、「天王寺」という名前の通り寺社仏閣が多く残っており、「四天王寺」を始めとした歴史的名所を楽しめます。
天王寺区のある大阪市では、新婚世帯を対象に住宅取得の支援を行っており、ローン返済に充てる補助金として最大50万円を受け取れます。
参考：大阪市新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度の概要
山に囲まれた暮らしができる「島本町」
大阪府三島郡島本町は山に囲まれており、町内の至る所に豊かな自然が残っています。町内にある「十方山」や「釈迦岳」には、ハイキングや登山ができるスポットが数多くあります。また、水質の良い「水無瀬川」が流れており、マス釣りを楽しめるのも魅力です。
町内のJR島本駅からは、大阪駅や京都駅などの主要な駅へ30分ほどでアクセスでき、市内や県外への通勤・通学の際にもとても便利です。また、隣接する京都府大山崎町には名神高速道路のインターチェンジが整備されているため、県外への車を使っての移動にも困らないでしょう。
島本町は保育支援が充実しているのも特徴です。休日に子供を町内の保育園に預けられる「休日保育」を行っており、子育てしやすい環境が整っています。
参考：一時保育・休日保育
学校が多くファミリー層に人気の「豊中市」
豊中市は教育熱心なファミリー層に人気のエリアです。
学費や教科書などの購入費を15,000円まで補助する「児童手当」や年間最大で20万円が支給される「豊中奨学金」などの制度が用意されています。また、市内には「履正社高校」や「豊中高校」などの進学校があり、教育に力を入れて子育てしやすいです。
公園が多いのも豊中市の特徴で、市内にはテニスコートやバラ園のある「豊島公園」や野球場のある「大門公園」などがあります。「家族で大阪府に移住して教育に力を注ぎたい」という方には最適なエリアだと言えるでしょう。
若者向けの物件や飲食店が多い「福島区」
大阪市24区内の一つである福島区は、若者向けの街として発展しています。
料金の安い飲食店や賃貸マンションが多く、費用を抑えて生活しやすいです。また、区内には買い物に便利なショッピングビルやスーパーなどが点在しており、日々の買い物もスムーズに行えます。
交通の便が良いのも福島区ならではの良さで、大阪環状線を使えば梅田や心斎橋などの繁華街にもすぐアクセス可能です
大阪府の情報収集に便利なサイト
では最後に、大阪府の情報を集めるのに役立つサイトを3つ紹介します。
大阪ふるさと暮らし情報センター
引用：大阪ふるさと暮らし情報センターは、大阪での暮らしについて発信しているサイトです。
日帰りで大阪を巡れる移住ツアーや料金の安い物件など、移住に関する幅広い情報が掲載されています。また、移住について相談できる相談会や移住者と話せる交流会の開催情報も知ることができ、現地での生活をイメージするのに役立ちます。
移住者に行ったインタビューも掲載されており、生活環境の実態を知るのにも便利です。
おおさか防災ネット
引用：おおさか防災ネット
おおさか防災ネットは、大阪府内の気象に関する警報情報や注意報、地震・津波情報など、災害・防災に関する情報を提供しているポータルサイトです。
地域ごとの自信や津波などの災害リスクや避難所の場所などが紹介されており、住む地域の選定に役立ちます。また、災害に対する対策方法も紹介されており、大阪に住むにあたって何を準備すればいいかを知ることができます。
大阪府公式サイト
引用：大阪府公式サイト
大阪府公式サイトは、府政の様々な情報が掲載されているサイトです。
移住支援や補助金制度、税金など、大阪の生活情報について幅広く知ることができます。また、サイト内では、市区町村ごとのポータルサイトが準備されており、各地域ごとの情報を得る際にも便利です。
大阪府の特徴を理解して移住を検討しよう
今回は大阪へ移住する魅力や支援について詳しく紹介しました。
大阪には、大きな繫華街があり、ショッピングや食事などの娯楽を手軽に楽しめます。また、子育ての支援金が充実しており、費用を抑えて子供を育てやすいのも特徴です。エリアによって差はあるものの、交通の便が良く、全国の都道府県にもストレスなくアクセスできるのも強みです。
大阪への移住を検討している方は、移住体験を活用するなどして、実際に現地に足を運んでみましょう。
