東京都にありながら山や川などが広がる奥多摩エリア。キャンプや釣りを楽しめるスポットが多くあり、ゆったり過ごせるのが特徴的です。奥多摩町では「0円空き家バンク」という移住支援を行い、移住者が増加傾向にあり、子供を対象とした支援制度も充実しているため、子育てしやすい地域だと言えます。
一見すると移住先としては魅力的ですが、本当に生活環境は整っているのでしょうか?今回は、奥多摩に住む魅力や移住の際の注意点、おすすめの移住先について詳しく解説します。
奥多摩に移住する魅力とは?
ここでは奥多摩に移住する魅力について説明します。
山に囲まれた環境で生活できる
画像引用:山岳救助
奥多摩は雲取山や鷹ノ巣山、川苔山などの山々に囲まれており、本格的な登山から軽いハイキングまで手軽に楽しめます。また、登山以外にもウォーキングトレイルのコースや森林浴コースなどもあるためゆったりと山を満喫したい人にもぴったりです。
奥多摩には川釣のスポットも数多くあり、竿や餌などが用意されている管理釣り場や中・上級者向けの渓流釣りを体験できます。ニジマスやイワナ、ヤモメなどが釣れ、管理釣り場では定期放流があるので経験の少ない初心者でも釣りを楽しみやすいです。
その他にも、山間の道のサイクリングやカヌーやラフティング体験もあるので、自然に触れて過ごしたい人にはおすすめの環境だと言えます。
移住・定住の補助が充実している
移住のサポートが手厚いのも奥多摩の魅力です。
住宅の購入や古家のリフォーム費用、利子補給などの補助金制度から空き家を格安で購入できる空家バンクなど、様々な移住支援制度が実施されています。例えば、「移住・定住応援補助金」という制度では、奥多摩で住宅を購入する人に対して最大400万円を補助しています。
また、就職支援にも力を入れており、奥多摩町が指定する事業所に就職した人を対象に最大100万円を支給しています。
参考:定住支援
参考:奥多摩町定住促進サポート事業支援金
子育て支援が手厚い
奥多摩では少子化対策の一環として子育て支援も積極的に行っています。例えば、高校生までの子供が奥多摩にある病院を受診した場合、医療費がかかりません。また、通学のための交通費の補助や入学金の免除など、教育支援も実施しています。
その他、不妊検査費用や多子家庭の水道料金の補助も実施しており、子育てしやすい環境が整っています。
参考:子育て支援
奥多摩に移住する際の注意点
続いて、奥多摩に移住する際の注意点について解説します。
都心へはアクセスしづらい
画像引用:JR東日本
奥多摩は都心へアクセスしづらい地域です。都心へ通じるJR青梅線が通っていますが、新宿に出るには1時間30分ほどかかるうえ、本数も1時間に2本ほどしかありません。また、高速道路が通っていないため、車で移動する場合でも2時間ほどかかります。
新宿や渋谷など、東京の中心地を訪れる際には少し不便に感じるでしょう。
土砂崩れなどの自然災害リスクがある
奥多摩は山々に囲まれているため、大雨が降った場合には土砂崩れや河川洪水などの自然災害が発生する可能性があります。場合によっては、家財が破損したり、家が浸水したりといった被害が出るかもしれません。
また、クマやイノシシなどの野生動物も多く生息しており、攻撃されて怪我をするといった獣害のリスクもあります。
奥多摩のおすすめ地域
ここでは、奥多摩に移住する際におすすめの地域を紹介します。奥多摩町を巡るバスが通っていますが、本数が限られることや、スーパーやコンビニの数も少ないため、どの地域に住んでも生活するには車が必須です。
温泉や郷土料理が楽しめる「奥多摩湖エリア」
奥多摩湖周辺のエリアは奥多摩駅からバスで20分ほどの距離にあり、温泉や郷土料理が楽しめるのが特徴です。
木々に囲まれた露天風呂がある「もえぎの湯」や竹林を眺めながら入浴できる「松乃温泉」など、奥多摩ならではの自然環境を活かした温泉が多数あります。また、レストランも点在しており、ニジマスやウドなどの山菜を使った郷土料理を豊富に楽しめるのも魅力です。
奥多摩温泉「もえぎの湯」では支援の一環として優待を実施しており、奥多摩町に住んでいる人は利用料が割引になります。
釣りやキャンプができる「氷川エリア」
氷川周辺は釣りやキャンプが楽しめるエリアです。田原川や多摩川などの川が流れており、釣りを楽しめるスポットが数多くあります。また川沿いにはキャンプ場もあり、手軽に自然の中で過ごせます。
奥多摩の中でも自然が豊かなエリアでありながら、地ビールが楽しめるBARやおしゃれなカフェがあるのも魅力です。また、スーパーや銀行などコンビニなどもあるため生活に困ることはないでしょう。
氷川のある奥多摩町では、高校生までの学生を対象に学費の補助や医療費の免除などの子育て支援を実施しており、子どもを育てやすいエリアです。
木々に囲まれて過ごせる「川井エリア」
川井エリアは山の中腹にあり緑が豊かなのが特徴です。キャンプ場や登山スポットが多数あり、山ならではのアクティビティを楽しむことができます。特に、キャンプ場の数はとても多く、JR川井駅から電車でアクセスできる「川井キャンプ場」が有名です。
また、川井エリアにある川井駅は都内に通じる路線が通っており、新宿や渋谷へ訪れる際に便利です。
奥多摩の情報を集めるのに便利なサイト3選
続いて、奥多摩の情報を集めるのに便利なサイトを紹介します。
奥多摩町公式ホームページ
奥多摩町が運営する公式ホームページです。観光や移住支援、税金など奥多摩での暮らしに必要な情報が幅広く紹介されています。
中でも、移住支援や税金といった奥多摩町の制度に関わる情報のボリュームが多く、現地の生活をイメージするのに便利です。また、観光情報のボリュームが多く、エリアごとの温泉やレストランなどが紹介されており、娯楽を楽しむ際にも役立ちます。
参考:奥多摩町
一般社団法人奥多摩観光協会 奥多摩町観光案内所
奥多摩町観光案内所は奥多摩観光協会が運営するサイトで、観光情報が多数掲載されています。奥多摩のアウトドア情報や温泉、お土産など幅広く紹介されており、観光の際に便利です。
特にアウトドア情報は重点的に紹介されており、登山やハイキング、釣りにおすすめのスポットを手軽に知ることができます。
たまの魅力発信プロジェクト
東京総務局が発信している多摩地域の紹介サイトです。子育て教育、医療など奥多摩の暮らしに関する情報が多岐にわたって掲載されています。また、移住者のインタビューも紹介されており、移住の実態を知るのにも便利です。
加えて、奥多摩の観光スポットも紹介されており、奥多摩で有名な自然スポットやレストランについて知ることができます。施設やスポットは動画付きで紹介されており、現地がイメージしやすいのも魅力です。
奥多摩に移住して理想のライフスタイルを実現しよう
奥多摩は山に囲まれた地域で、登山やハイキングを楽しめるスポットが数多くあります。また、釣りやカヌーができるスポットも点在しており、自然ならではのアクティビティを手軽に楽しめるのが魅力です。加えて、子育てや物件取得の支援も活発に行われているため、費用を抑えて移住できます。
「奥多摩に移住してみたい」という方は、週末移住やワーケーションを行い、現地での生活を体験してみましょう。また、物件をリフォームして住む場合には最大400万円の補助金を受け取れるので、積極的に活用するのがおすすめです。