近年気温の上昇が著しく、特に高層ビルが多い都市部では命に関わるほどの猛暑日が多くなりました。快適に暮らすため冷房や扇風機が欠かせませんが、その分光熱費がかかるため、夏場の電気代が億劫に感じる方も多いと思います。では、冷房が必要ないほど快適な毎日が過ごせたらどうでしょう。地域によっては夏を涼しく過ごせる場所がたくさんあります。もしリモートワークの仕事だったり、転職を考えていたり、住む場所を変えられるのであれば、涼しい場所への地方移住がおすすめです。この記事では夏が涼しい場所の特徴や、おすすめの移住先を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
夏涼しい場所の特徴
夏が涼しい場所にはいくつか特徴があります。それらに当てはまる場所であれば夏を涼しく過ごせる可能性が高いので、事前に確認しておきましょう。
標高が高い
標高が高い街は低い所よりも涼しく、快適に過ごせます。また、空気が乾燥しているので、夏特有のじめっとした不快感も少ないでしょう。また、標高が高い場所では星空が綺麗に見えることが多いので、カメラが好きな人はぜひ三脚の持参をおすすめします。しかし、標高が高い分紫外線が強かったり、昼夜の温度差が激しかったり、注意点があるので、気候の変化に慣れるまで少し時間がかかります。サングラスやアームカバーをしたり、羽織りもので体温を調節したり、体調を崩さないよう工夫しましょう。
風通しが良い
風が建物間を通り抜けることで、街全体の温度を下げると同時に、湿度も下がるので、蒸し暑さが軽減されます。夏場は気温の高さも気になりますが、湿度が高いと不快ですし、カビも発生しやすくなるので、湿度が低いとストレスが少なくなりますよね。もし周囲の目が気にならない間取りや立地であれば、クーラーをつけず窓を開けて涼しい空気を取り入れられるので、光熱費も抑えられます。
海や川の近く
海や川が近いと海風や川風がふき、湿度が高めでも涼しく感じられるでしょう。また、標高が高い街と比較して昼夜の温度差はあまりなく、過ごしやすいです。水辺が近いと景色が開放的で新鮮な海鮮が楽しめますし、サーフィンや釣りなどのアクティビティがより身近になります。注意点としては、台風や洪水による自然災害のリスクがあること、塩害によるサビが発生しやすいことなどがあります。移住前にハザードマップを確認したり、塩害対策について調べておくと良いでしょう。
夏涼しい場所おすすめ5選
夏場が涼しい街は全国にありますが、その中でも5つの自治体を紹介します。それぞれ特徴が異なるので、移住後の生活をイメージしながらご覧ください。
猛暑知らずの町!千葉県勝浦市
千葉県勝浦市は県南東部に位置する街で、「南房総国定公園」に指定されたリアス式海岸や、房総丘陵の里山の自然が魅力の街です。また、漁業も盛んで、全国でも屈指のカツオの水揚げ量を誇ります。その立地から風通しがよく、観測史上一度も猛暑日(気温35℃以上)を記録したことがないことで有名で、暑さが苦手な方にはぴったりの移住先でしょう。東京圏からの移住で最大100万円が受け取れる「勝浦市移住支援事業支援金制度」や、夫婦のいずれかが満39歳以下の場合、民間賃貸に入居する際20万円が受け取れる「若者等賃貸住宅入居奨励金」など移住支援も充実しているので、気になる方は下記のホームページを参考にしてください。
真夏も涼しい高原地帯!
長野県との県境に位置する群馬県嬬恋村は、村の平均標高が1,000m超える高原地帯であることから、年間平均気温は約8℃と非常に冷涼です。場所によっては8月の最高気温も25℃程度、最低気温は20℃を下回るため、エアコンが必要ないほど過ごしやすく、暑さが苦手な方には特におすすめの移住先と言えるでしょう。万座・鹿沢口駅から軽井沢駅行きのバスに乗り、そこから長野新幹線を利用することで、東京駅まで合計約2時間~2時間半でアクセスできるので、もしたまに東京への出勤がある方は、駅周辺に住むと村内でも便利に暮らせます。
夏も涼しい高原!四国の軽井沢 愛媛県久万高原町
愛媛県久万高原町は愛媛県と高知県の県境に位置する町で、平均標高は800mのため夏は涼しい避暑地となり、冬はスキーやスノーボードが楽しめるので、「四国の軽井沢」とも言われています。町内にある「四国カルスト」は丘に大きな岩が点在し、その中で牛が暮らしているのですが、まるでスイスのような光景で、夜はプラネタリウムのような星空、早朝には雲海が見られます。久万高原町では車移動が基本な田舎町なので、運転に慣れていない方は車の購入や運転講習など、移住後に困らないよう準備しておきましょう。
避暑地として人気!栃木県那須塩原市
県北部に位置する栃木県那須塩原市は、「塩原温泉」がある高原の観光リゾート地として知られており、東北新幹線で東京駅へ約70分とアクセスもよいため、移住先としても人気です。高原地帯であることから夏場も涼しく、8月の平均最高気温が28.6度なので、日によってはエアコンなしでも快適に過ごすことが可能です。山間部では朝晩の気温が低く、昼夜の温度差が激しいので、体調管理には気をつけましょう。市街の中心地であるJR東北本線「黒磯駅」周辺エリアはおしゃれなカフェやセレクトショップが多いので、生活利便性が高くオシャレな雰囲気を味わいたい方は、黒磯駅周辺エリアを検討してみてください。
三方を海に囲まれた街!千葉県銚子市
関東最東端の銚子半島にある海に囲まれた千葉県銚子市は、日本最大規模の水揚げ量を誇る水産都市として数多くの新鮮な魚介類を楽しめ、「銚子ジオパーク」に認定された、その独特な力強い自然景観が魅力の街です。その立地から8月の平均最高気温は28.6度で、隣接する東京都や千葉市と比較し、過ごしやすい気温となっています。また、冬場である1月も平均最低気温が2.9度と隣接する街より比較的高いため、年間を通して過ごしやすい気候と言えるでしょう。標高が高い街は冬の寒さが厳しいので、寒さが苦手な方には特におすすめの移住先です。
夏涼しい場所は「スタイルチャット」に相談する
初めての移住となると、移住先や費用、スケジュール組みなど、不安なことも多いと思います。そんな時におすすめなのが、移住Styleの「スタイルチャット」です。スタイルチャットはLINEで相談できるため、場所や時間を問わず利用できるのが嬉しいですよね。涼しい場所と言っても全国にたくさんあるので、具体的なエリアの相談や、希望者には物件の紹介も可能です。移住を本格的に検討している方も、少し興味があるという方も、ぜひ利用してみてください。
夏涼しい場所への移住を検討しよう
近年の夏場の暑さは命の危険に関わるほど、屋外だけでなく室内での熱中症も報告されています。夏場を涼しく過ごせる街に移住すれば夏特有のじめじめ感も少なく快適に暮らせますし、光熱費も抑えられるので、暑さが苦手な方には特におすすめです。また、そんな街では海や山が近いところが多いので、アクティビティが身近になったり、新鮮な食材が手に入ったり、スポーツや料理など趣味の幅も広がるのではないでしょうか。ぜひ涼しい街へ移住して、快適な夏を過ごしましょう。
※内容は2024年7月執筆時のものです