山形県庄内町は、日本海側に広がる庄内地方のほぼ中央に位置する人口約1.9万人の移住先です。南北に細長い形をしており、北部は庄内平野の大穀倉地帯や最上川、中部から南部にかけては緑豊かな山が広がり、修験道における霊峰・出羽三山（羽黒山・月山・湯殿山）のうち「月山」の山頂を有し、鶴岡市の羽黒山へも気軽にアクセスできます。平成の名水百選にえらばれた清流「立谷沢川」をふくめ、美しい自然環境が最大の魅力といえるでしょう。
さらに、山や田園風景が広がる移住先でありながら海も近く、空港へもアクセスしやすいことは、特筆すべきメリットといえるかもしれません。
今回は、山形県庄内町移住の魅力やメリット、利用できる補助金・支援金・サービス、おすすめエリアを紹介します！
ぜひあなたも、広大な田園風景と出羽三山・清流の美しい自然が魅力の山形県庄内町へ、移住を検討しましょう！
山形県庄内町の魅力／メリット3選
まずは、山形県庄内町の魅力やメリットに迫ります！美しい自然にどこまでも広がる穀倉地帯など、東北地方ならではの景色が魅力です。ぜひご覧ください！
出羽三山「月山」や「最上川」・名水百選「立谷沢川」など自然の宝庫
修験道における霊峰・出羽三山の1つ「月山」や「最上川」、平成の名水百選「立谷沢川」など、美しい自然の宝庫であることが、山形県庄内町最大の魅力といえるでしょう。
山形県庄内町は、日本海側の庄内地方のほぼ中央に位置し、南北に細長い形が特徴です。北部は最上川流域の大穀倉地帯、中部から南部にかけては豊かな山の緑や、平成の名水百選にえらばれた清流「立谷沢川（たちやざわがわ）」が流れ、最南部は、羽黒山・湯殿山とともに「出羽三山」に数えられる月山（標高1,984m）の山頂を有します。これらの充実した自然を体験でき、開放感あふれる移住生活を送れることは、他にあまりない特別な魅力といえそうです。
もちろん、自然を最大限楽しめる見どころも数多く存在しています。月山の山頂にある「月山神社」はパワースポットとしても有名で、「楯山公園」も山形県随一の桜の名所としておすすめです。その他にも、立谷沢川にある日本登録有形文化財「六渕・瀬場砂防堰堤」、歴史ロマンあふれる「羽黒古道」など、自然の宝庫にふさわしい風光明媚な見どころは、枚挙に暇がありません。
ぜひ、山形県庄内町へ移住してその大自然を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか？
現在のお米のルーツがある大穀倉地帯でのどかな田舎暮らしを実現できる
どこまでも広がる大穀倉地帯で、のどかな田舎暮らしを実現できることも、山形県庄内町の魅力です。
町の北部は広大な穀倉地帯となっており、現在の「コシヒカリ」や「つや姫」といったお米のルーツである「亀ノ尾」発祥地として知られています。現代につながる数多くのお米のルーツが山形県庄内町にあることは、とても誇らしいことといえるでしょう。まさに、「日本一おいしいお米のふる里」であり、この広大な田園風景を背景に、だれもが一度は憧れるのどかな田舎暮らしを実現できるのです。
また、町の中北部にある大穀倉地帯の1つである狩川エリアとその周辺は、日本三大悪風「清川だし」に長年悩まされてきました。近年はその悪風を逆手にとって巨大風車による風力発電をおこない、田園風景と巨大風車という独特の景観も魅力です。これらの巨大風車は、クリーンエネルギーによる町おこしの一環としても注目され、ランドマークの1つとなっています。
田園風景が魅力の移住先は数多く存在しますが、現代につながるお米のルーツがある山形県庄内町は、その歴史とともに、より一層魅力を感じられる素敵な移住先といえるでしょう。
山だけでなく海も近いため両方のレジャーを楽しめる
山と田園風景の移住先というイメージのある山形県庄内町ですが、実は海も近いため山と海の両方のレジャーを楽しめることは、うれしいメリットといえそうです。
山のレジャーとして、出羽三山の1つである「月山」登山やキャンプをはじめ、羽黒山へとつづく「羽黒古道」のトレッキングも人気で、目にやさしい自然の景色を最大限楽しめます。また、平成の名水百選にえらばれた透明度抜群の「立谷沢川」での川遊びは、緑の山と青い空のコントラストも美しく交わり、最高の自然体験となるでしょう。
一方で海のレジャーとして、中心地である余目（あまるめ）エリアから、酒田市の「宮海海水浴場」や鶴岡市の「湯野浜海水浴場」へは、車で約20～30分と気軽に出かけられる距離のため海水浴も楽しめます。
山形県庄内町は、美しい緑と清流の自然が魅力でありながら、同時に海のレジャーも満喫できる、かなりお得な移住先といえそうですね。
山形県庄内町のデメリット3選
つづいて、山形県庄内町のデメリットも3つ紹介します！メリットだけでなくデメリットを事前に把握しておくことが、移住成功の秘訣です。ぜひこちらも参考にしてください！
生活するには車が必須でタイヤチェーンや冬用タイヤも必要
都市部と比較して公共交通機関が発達していないため、便利な移住生活には車が必須であることは、移住の際のデメリットといえます。山形県庄内町はJR羽越本線・陸羽西線の2路線と、町営バス・デマンドタクシーなどが運行されていますが、いずれも本数が少ないことから、やはり車は必要です。
また、東北地方ならではといえるのが積雪への対応で、山形県庄内町は比較的積雪が少ないものの、タイヤチェーンや冬用タイヤも必要であることは事前に知っておきましょう。
冬場は寒いため暖房利用により光熱費が高くなる
冬場の暖房利用により光熱費が高くなってしまうのは、雪国ならではのデメリットといえるかもしれません。夏場の電気代はそれほど高くはありませんが、冬場は寒いため他の地方と比較して高くなってしまいます。
とくに、電気代だけでなくファンヒーターやストーブなどに使用する灯油代が顕著に高いことが特徴です。総務省の統計によると、冬場の電気・ガスをのぞく光熱費は、全国平均2,891円／月であるのに対し、庄内町をふくむ東北地方は8,297円／月と、大きく差が開いています。
冬場の光熱費が高くなってしまうことは、山形県庄内町移住のデメリットの1つとして理解しておいたほうがよさそうですね。
都会のような娯楽施設は少なく求人も少なめ
のどかな生活を実現できる山形県庄内町では、都会のような娯楽は少なく、求人も少ないことも移住のデメリットといえます。
町内に繁華街はなく娯楽施設も限られていることから、都会のような刺激を求める方にとって不向きな移住先といえるかもしれません。開放感や癒やしにあふれる自然が充実しているので、ぜひそれらの自然を思いっきり楽しむことをおすすめします。
また、仕方がないことなのですが、都会よりも求人が少ないため、希望する職種に就職できない可能性があります。移住前にどのような求人があるのか、必ずリサーチしてから移住を検討しましょう。
山形県庄内町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
それでは、山形県庄内町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します！かなりお得な支援ばかりなので、要件を満たす方は必ず活用しましょう！
東京圏からの移住で最大100万円以上！「庄内町移住支援事業費補助金制度」
東京23区内在住者または、東京圏に在住し東京23区内に通勤している方が、就業・起業・テレワークなどの要件を満たすことで、最大100万円以上を支援してもらえる大規模な移住支援事業です。
かなりお得な支援金ではあるものの、要件等がやや複雑なため、詳細は下記のリンク先を参照してください。現在東京圏にお住まいの方必見の移住支援です。該当する方はぜひ申請しましょう。
【支援金の額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同する移住の場合、子ども1人につき100万円を加算。
住居費や引越費用を最大10万円補助！「庄内町移住新生活支援事業費補助金」
山形県庄内町へ移住する2人以上の世帯の方に対し、町内の民間賃貸住宅に居住するための住居費・引越費用を補助してくれる補助金事業です。おもな交付要件として、①夫婦の両方または一方が46歳未満、②夫婦及び満18歳未満の子（胎児ふくむ）がいる世帯、③母子家庭または父子家庭の移住世帯が挙げられます。
まずは賃貸住宅を借りて移住しようとお考えの方にとって、かなりありがたい支援といえるでしょう。気になる方は、詳細を下記のリンク先からぜひチェックしてみてください。
【補助対象経費】
- 住居費（敷金・補償金等ふくむ礼金・仲介手数料）
- 引越費用（運送業者へ支払ったもの）
【補助金額】
- ①に該当する方 上限5万円
- ②および③に該当する方 上限10万円
住宅取得に最大100万円！「庄内町定住応援住まいづくり補助金制度」
山形県庄内町へ移住し、あらたに住宅の取得・建築・リフォームをおこなう方に対し、予算の範囲内で補助金を交付してくれる補助金事業です。新築住宅取得であれば費用の7％または最大100万円、リフォーム工事であれば最大80万円（要件を満たすことでさらに30万円加算可能）まで補助してもらえます。
例えば住宅取得時の申請の場合、多くの自治体では入居前の申請が必要であることに対し、こちらの制度では入居前・入居後問わず申請できることが特徴です。うっかり申請し忘れずにすむため、ありがたい制度といえそうですね。
交付要件等の詳細は、下記のリンク先を参照してください。
参考：庄内町定住応援住まいづくり補助金（住宅取得支援事業）
参考：庄内町定住応援住まいづくり補助金（住宅リフォーム支援事業）
山形県庄内町移住でおすすめのエリア3選
それでは、山形県庄内町移住でおすすめのエリアを3つ紹介します！今回は、住む場所によってまったくちがったライフスタイルが実現できるエリアをチョイスしました。ぜひ移住の際の参考にしてください！
便利な中心地は海水浴場や空港へもアクセス良好「余目駅」周辺エリア
最初のおすすめエリアは、中心地で便利な生活を送れ、海水浴場や空港へもアクセスしやすいJR羽越本線「余目（あまるめ）駅」周辺エリアです！
余目駅とその周辺は、山形県庄内町の中心地として市街地となっており、町役場にスーパー・小中高校や幼稚園など、便利な日常生活を送るうえで必要な施設がひと通りそろっています。中心市街地ですが、すぐ周りを広大な田畑が取り囲んでいることもあり、落ち着いた雰囲気が特徴です。
また、羽田空港へ就航している「庄内空港」へ車でわずか20分ほどでアクセスできるため、東京都内へ気軽に行けることは大きなメリットといえるでしょう。さらに、酒田市の「宮海海水浴場」や鶴岡市の「湯野浜海水浴場」へも車で約20～30分、三川町にある大型商業施設「イオンモール三川」へは約15分と、抜群の利便性を誇ります。
高い生活利便性が魅力の中心地・余目駅周辺エリアは、山形県庄内町移住においてぜひ最初に検討していただきたい、多くの方におすすめのエリアといえるでしょう。
最上川と巨大風車がある大穀倉地帯でのんびり移住「狩川駅」周辺エリア
つづいてのおすすめエリアは、広大な田園風景と最上川、巨大風車が存在感抜群ののどかなエリア、JR陸羽西線「狩川（かりかわ）駅」周辺エリアです！
山形県庄内町の中北部に位置する狩川駅は、南部は山、それ以外を広大な田園風景が占め、最上川が流れるのどかな田舎暮らしに最適なエリアといえるでしょう。狩川駅のあるJR陸羽西線は、路線に交差する道路のトンネル工事のため2024年度中（予定）まで営業が休止されており、現在はバスによる代行輸送がおこなわれています。
のどかな田園風景が魅力の狩川駅周辺エリアは、山形県随一の桜の名所「楯山公園」や、雄大な最上川の水辺の景色を楽しめることが特徴です。また、この地域は日本三大悪風「清川だし」の強い風を逆手にとった、巨大な風車による風力発電もおこなわれており、田園風景のなかにそびえ立つ巨大風車の特徴的な景観も見どころの1つといえます。「庄内町風車村」では、巨大風車や風力発電にまつわる展示室・展望塔・バッテリーカー広場など家族で楽しめる施設が充実しており、ぜひ訪れていただきたい目玉スポットです。
ぜひあなたも、日本有数の大穀倉地帯の1つである山形県庄内町・狩川駅周辺エリアで、のんびり田舎暮らしをしてみてはいかがでしょうか？
月山と名水百選・立谷沢川の自然を楽しむ「立谷沢」地区周辺エリア
最後のおすすめエリアは、月山と平成の名水百選・立谷沢川の自然を最大限楽しめる、「立谷沢（たちやざわ）」地区周辺エリアです！
山形県庄内町の南部に位置する立谷沢地区は、出羽三山の1つ「月山（標高1,984m）」の山頂を有し、抜群の透明度を誇る平成の名水百選「立谷沢川」流域に広がっています。立谷沢川沿いには田畑と集落が点在しており、東西を山に挟まれた谷状の地形がつづき、最南部には月山がそびえ立つ印象的な景色が特徴です。
立谷沢地区では、立谷沢川での川遊びはもちろん、最南部の月山や西の羽黒山への登山・ハイキング・キャンプなど、充実したアウトドアライフを実現できます。また、鶴岡市にある羽黒山と、その山頂にある国宝・羽黒山五重塔を有する出羽三山神社へと至る「羽黒古道」は、絶好の山歩きスポットといえるでしょう。
春夏秋冬の移り変わりがとても美しく、虫や鳥の声を聞き、川のせせらぎも感じられる日常は、都会暮らしでは得られない最高の癒やしです。冬には雪景色が美しい月山を眺めながら最高の自然を体験できる立谷沢地区も、山形県庄内町移住の際は、ぜひ一度検討してみてください。
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山形県庄内町の魅力を知って移住を検討しよう
山形県庄内町は、日本でも有数の穀倉地帯として知られ、出羽三山の1つ「月山」の山頂を有する豊かな自然が魅力です。最上川や、平成の名水百選「立谷沢川」など川の景色も美しく、癒やしにあふれるのどかな移住生活を実現できます。また、山の自然はもちろんのこと、海も近く気軽に海水浴を楽しめることは、かなり大きなメリットといえるのではないでしょうか？北部の田園風景や南部の山・川の景色とそれぞれに個性が際立っているため、住むエリアによってライフスタイルを変えられるのもいいですね。
山形県庄内町の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう！
※内容は2024年7月執筆時のものです。
